「86-エイティシックス-」は、2021年春の新作アニメとして4月から6月にかけて、第1期が放送されていた人気テレビアニメ作品です。
本記事ではメインヒロインであるレーナのキャラクター性を紹介。記事の後半では、赤髪に変えた理由やシンとの恋愛関係や結ばれる時期についても迫ります。
第1期の人物相関図は「【86-エイティシックス-】人物相関図!アニメ版の登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。
目次
レーナとは
レーナは、白銀の髪と瞳が特徴的な人種「白銀種(セレナ)」で、元貴族階級であるミリーゼ家のご令嬢です。
のちに、主人公のシンエイ・ノウゼンと深い関係性を持つことになります。
そんなレーナがまだ幼少期だった頃、彼の兄(ショーレイ・ノウゼン)に助けられた過去があります。
シンの兄(レイ)に関する詳細は「【86-エイティシックス-】レイ(ショーレイ・ノウゼン)の過去と現在・シンやレーナとの関係も紹介」の記事をご覧ください。
レーナのプロフィール
本名 | ヴラディレーナ・ミリーゼ |
愛称 | レーナ |
コードネーム | ハンドラー・ワン |
人種 | 白銀種(セレナ) |
階級 | 少佐(第1巻)→大尉(第2巻〜第3巻)→大佐(第4巻以降) |
年齢 | 16歳(本編開始時) |
誕生日 | 7月12日 |
レーナの性格は素直で優しく、真面目です。
しかし、真面目さが行き過ぎて、時には災いすることもあります。
セオトから”聖女様ごっこ”と言われてしまうこともありましたが…それでも過酷な戦場に駆り出されている”エイティシックス”にとって、レーナのこうした優しさな真面目さは“癒し”となっていたのです。
白銀種(セレナ)は、基本的に”エイティシックス”の者たちを豚呼ばわりして人間とすら見ていません。しかし、レーナの場合はそんな偏見を全く持たずに「自分たちと同じ人間」として見てくれています。
レーナの性格の良さが表れているね!
優秀なハンドラー
レーナは、弱冠16歳で“少佐”にまで上りつめたエリートです。
“エイティシックス”または”無人機”と呼ばれるジャガーノートに入れ込むことで、同じ共和国の軍人たちからは「お人形好きのお姫様」などと冷やかされているものの、ハンドラーとしては極めて優秀です。
第1話では、スピアヘッド戦隊のメンバーたちと知覚同調を介して、積極的にコミュニケーションを取ります。第3話後半での戦闘でも、危険地域に気づくと同時に、そこに向かおうとするカイエを止めようと必死に呼びかけます。
その戦闘後にセオトから強く責められたことで一度は落ち込んでしまうものの、すぐに立ち直って彼らに軍事機密の地図を送るなど、その行動力もハンドラーたちの中ではずば抜けています。
カイエの詳細は「【86-エイティシックス-】カイエの強さと能力・戦死後の変化や展開も紹介」の記事をご覧ください。
レーナはかわいいヒロイン
本作品のキャラクター達の中でも、ファンや読者たちから絶大な人気を誇るレーナ。
レーナが人気な理由は様々ありますが、特に多いのが「かわいいという点」です。
レーナがかわいい理由については「【86-エイティシックス-】かわいいレーナの魅力とは?好かれる要素をシーン別にまとめて紹介」の記事をご覧ください。
レーナの声は声優「長谷川育美さん」が担当
レーナの声を担当している声優さんは、プロ・フィットに所属している長谷川育美さんです。
2年制の専門学校在学中に養成所に通った末に卒業したあと、2016年に放送された『orange』の女子生徒役で声優デビューを果たされました。
レーナ役の声優・長谷川育美さんの代表作
長谷川さんは本作品のレーナ役に続き、Fateシリーズで人気のTYPE- MOONが発表された同人ゲーム『月姫』リメイク版や『MELTY BLOOD』新作で、アルクィエイド役も担当されています。
※2003年に放送されたテレビアニメ版の時には、生天目仁美さんが担当されました。
長谷川育美さんの他代表作は、以下の通りです。
- 『弱キャラ友崎くん』七海みなみ役
- 『現実主義勇者の王国再建記』アーシャ役
- 『ウマ娘』ミホノブルボン役
- 『ブルーピリオド』白井役
レーナの髪が赤髪になった理由
白銀種(セレナ)であるレーナの髪色は、少し紫がかった白銀です。しかし、物語の途中から左側の一房だけを赤髪に変えてしまいます。
レーナが自身の髪色を赤髪に変えたのは「自分への戒め」のためでした。誰かに流させた血であることを表現して、赤髪にしました。
これは、レーナなりの覚悟を示していたのです。
軍服の色も変わっている
レーナが自身の髪色を赤髪に変えましたが、実は軍服の色も黒に変わっています。理由はレーナが自身の髪色を赤髪に変えたのと同様です。
エイティシックスだけを死なせてしまった部下たちへの思いを込めて、軍服の色を黒にしました。
さらに、これまでのシンたちとの戦闘(原作1巻やアニメ第1期)や自身の行動(軍規違反も含む)により、同じ共和国の軍人たちからも「鮮血の女王(ブラッディ・レジーナ)という異名をつけられていましたが、レーナ自身もこの2年間はそうしてもてはやされていなければ気がもたなかったのです。
赤髪になった時期を変更した理由を考察
レーナが赤髪に変えた点は、原作・アニメ版ともに共通しています。しかし、その“赤髪に変えた時期”がそれぞれ異なっているのです。
- 原作:共和国解放編(第4巻〜)
- アニメ:ギアーデ連邦編(第2巻〜)
見比べると、はレーナが赤髪に変えた時期がアニメ版の方が2巻分も早まっていることが分かります。
赤髪になった時期を変更した理由は、シン達と一時的に離れ離れとなってしまったレーナ自身の「固い決意と強い覚悟」を視聴者たちに分かりやすく伝えるためだったと思われます。
実際に第1巻と第3巻のラスト場面でレーナとシンが再会(初対面)を果たす場面は共通しているものの、同じ場面でも1巻と3巻では”髪色の違い”がありました。
この辺の違いにおいてはかなり紛らわしく、混乱してしまう読者も多かったかもしれません。(実際に私も初めて読んだ時には、この微妙な違いに対して、かなり混乱させられたクチです)
しかし、アニメ版の方では第2期の初回(第12話)から、ハッキリと赤髪に変えてくれたことで、レーナの変化がとても分かりやすく描かれていたと思います。
変わったのは髪色や軍服だけではない
自身の決意と覚悟で髪を赤くして黒い軍服に変えたレーナは、見た目だけでなく、性格も大きく変わっていたのです。
原作1巻やアニメ第1期でのレイ戦にて、軍規違反を犯してまでシンたちを助けてくれましたが、これが原因で階級も少佐から大尉に降格されていました。
しかし、本人にとっては地位や階級など二の次。
シン達と一時的に離れ離れとされた後の第12話では直属の上司(ジェロームおじ様ではありません)に対して、言葉遣いは丁寧でありながらも、脅し文句まで言いながら自分の要求を通す“図太さ”まで身につけていました。
さらに、以前までには見られなかった怖い表情まで露わに出してくるようになっています。
自分の上官に対してここまでできるようになれたのも、これまでのシン達との共闘や別れを糧として得たものと思われます。
ここまで強くなったところを見せられてしまうと、レーナは髪色や軍服以上に性格の方が大きく変わったようにも感じられるね。
レーナとシンの恋愛関係
ここからは、レーナがシンとの再会(初対面)を経てから結ばれるまでの過程を辿りたいと思います。
ギアーデ連邦でシンと出会う
アニメ第1期でショーレイ・ノウゼンを倒した後、レーナはシン達から”お別れ”を告げられて一時的に離れ離れとされてしまいますが、2人はそのギアーデ連邦での戦場で再会を果たすこととなります。
多脚機甲兵器「フェルドレス」に搭乗して電磁加速砲型レギオン”モルフォ”との激戦を繰り広げているシンの前に、レーナと彼女を保護するジャガーノートが現れます。これがまさに、レーナとシンが再会し、初対面を果たした瞬間です。
レーナ「たとえ力及ばず、敗北するのだとしても…私たちはここで戦います!」
そう告げるレーナは、かつて自分がハンドラーとして共に戦い抜いた彼ら”スピアヘッド戦隊”のことを話しますが、シンからも自分たちのことであることをすぐに理解されます。
シン「死人を相手に、何の義理が?」
レーナ「“忘れないで”と言われましたから!」
この時点でサンマグノリア共和国の方が既にレギオンにより陥落させられてしまうものの、それによりレーナにはまた新たに建設された部隊を任されることになります。それこそが共和国解放のために結成された大部隊「第86独立機動打撃群」です。
この部隊にはシン達6人も一部隊として編入することになり、これからはお互いの顔を見知った上で共に戦っていくことになります。
シン「お久しぶりです、ハンドラー・ワン。ギアーデ連邦大尉、元スピアヘッド戦隊隊長シンエイ・ノウゼンです」
レーナ「これからは、私も一緒に戦います!」
シンからの再会の挨拶と敬礼に対して、レーナの方も同じように返します。
この2人の再会や初対面に関しては、少し紛らわしい面もあるのですが…原作1巻やアニメ第1期では、あくまでも”知覚同調”による通信としての会話だけでした。
そのため、この時点では2人にとっては“再会”であると同時に、お互いの顔を見知ったのはこれが初めてだったわけです。
シン強さや過去・異名やパーソナルネームの由来に関しては「【86-エイティシックス-】シンの強さと異能・過去と死亡フラグ | レーナやアネットとの関係性」の記事をご覧ください。
共闘しながらも”心の距離”は離れていく?
再会(初対面)を果たした2人は、これまでとは規模も人数も桁違いとなる大部隊”第86独立機動打撃群”で共に戦い始めることになり、結ばれるチャンスが一気に到来するかと思いきや、そう甘くはありませんでした。
始めは司令室などで一緒に食事やおしゃべりを堪能して楽しい時間を過ごすものの、第4巻の後半からは出撃したシンたちが壮絶な死闘に巻き込まれてしまいます。
そんな中で、残酷な光景を見せられても心が揺るがないシンたちを見たレーナが打ちのめされます。
そしてシンたちが自分たちとは全く違う方向を見ていることを知ったことで、レーナの方が自分とシンの間に「大きな壁」を感じ始めてしまうのです。
それでもシンの方から「何のために生きていくのか?」について考え始めるようになります。そうして考えた末に導き出した答えをレーナに告げてきます。
シン「きれいな海を見せたい…」
自分のやりたいことまではまだ分からない状態でありながらも、レーナの喜ぶことをしてあげたいと思えるようになったのです。
レーナ「必ず生きて帰ってきてください」
そんなシンからの言葉に対して、レーナもシンなりに必死に考えて導き出した答えを素直に受け止めたのです。
夜のパーティーでキスをして結ばれる
これまでの展開で、つかず離れずな関係を続けてきた2人。
しかし同じ組織の中で壮絶な死闘を続けてきた第6巻までとはうって変わり、第7巻では長期休暇を与えられたことにより、レーナやシンを始めとしたエイティシックスの隊員たちが束の間の休息を謳歌します。
レーナもシンとの甘い時間を堪能する中、レーナの中にあるシンへの想いも本格的に燃え上がります。
レーナ「シンのことを“一人占め”したい、他の誰にも触れてほしくない…」
レーナが強い独占欲を見せる一方で、シンも彼女に告白しようとするものの、あと一歩のところで怖気づいてしまい、お互いの想いをなかなか上手く伝えられません。
ここでも結ばれずに終わると思いきや、休暇期間の最終日に開催された“夜のパーティー”で思わぬミラクルが起きます。
レーナやアネットのような白銀種(セレナ)は、シンたちとは違って家柄の関係上、共和国生誕パーティーに義務のような感じで何度も出席していました。
しかし、今回のパーティーは大好きなシンが同じ会場にいます。
そのため、レーナにとってはこれまでのパーティーと完全に別物です。
そして、会場内でテンポの遅いスローワルツが流れる中、レーナとシンが踊り始めたときにシンから告白されます。
シン「貴女が好きです。あなたの傍にいたい。共に生きたい。できるなら、いつまでも…」
あまりにも突然すぎな告白に対して、嬉しさと驚きで自分の返事を口に出せなくなってしまうレーナ。
本来ならば、「私も、いつまでも…一緒にいたい。一緒に生きたい」と言ってシンからの告白や想いに応えたかったのですが、この時は自身の瞳を大きく見開くことしかできません。
大好きなシンから好かれていたことや告白されたこと以上に、自分と同じ気持ちなのが嬉しかったのです。
頑張って気持ちに応えようとしたレーナは、シンの唇に啄むような長いキスを交わします。
自分の想いを告白したシンと、彼の想いにキスでで応えたレーナ。まさに、すれ違いばかり続いていた2人が晴れて結ばれた瞬間でした。
結ばれた後も前途多難な状況に
レーナとシンを中心とした甘い男女関係で締めくくれた第7巻でしたが、続く第8巻からは再び過酷な死闘が始まります。
パーティーでやっと結ばれたというのに、長い口づけを交わしてきたレーナが逃げ続けてしまうのです。レーナがとったこの行動には、シンの心だけでなく、読者やファンたちもヤキモキさせました。
本来であれば、このまま結婚という形でゴールインして穏やかな生活を送るのが1番良いことですが、本作の世界は残酷です。
2人が甘い時間を過ごしている間にも、レギオンは更に進化していき、死闘もこれまで以上に激化していくことも忘れてはなりません。
そう考えてみると、レーナとシンの恋愛関係は、結ばれるまでの過程よりも結ばれてからが本番と見ていくべきでしょう。
実際、2人が結ばれた後は、レギオンの秘密兵器として登場した「電磁砲艦型」との死闘でセオトが重傷を負わされるといった、深刻な展開も待ち受けています。
それでも、死闘前のプライベート時にはレーナが着用し続けているセクシーな特殊スーツ姿をシンから見られたシンが自分のシャツをかけてくれるなど、しっかりと恋人同士らしいこともやっています。
おそらく、今後もこれまで以上に戦死者も増えていき、レーナやシンも過酷な死闘で心を打ち込めされてしまうこともあるかと思います。それでも、2人の愛の力で乗り越えてほしいです。
こんな世界でも、レーナにはシンと本当のゴールインを果たして幸せになってほしいものだね!
まとめ
今回は、レーナのキャラクター性や赤髪に変えた理由、シンとの恋愛関係に迫ってみました。
赤髪や黒い軍服に変えた後のレーナは、以前までにはなかった“強さ”が芽生え始めました。こうした強さがあるからこそ、新たに配属された”第86独立機動打撃群”でシンたちの指揮官が務まっているのだと感じられます。
そして、シンとの恋愛関係ですが、レーナにとっては、レギオン以上に恋愛の方が強敵かつ難問かもしれませんね。
それでも、シンからの告白のおかげでやっと結ばれたわけですから、彼との恋愛関係を上手く発展させながらレギオンとの戦争を勝ち抜いてほしいものです。
コメント
原作2巻冒頭、レーナの姿を描写している箇所(10ページ5〜8行目)において「〜彼らの喪に服する黒衣と、彼らだけに流させた鮮血の色彩。」とあるので、原作で髪を一束赤に変えたのも2巻からだと思います。確認よろしくおねがいします
コメントありがとうございます。
確かにそうした文章内容で書かれているものの、2巻や3巻の表紙や挿し絵ではまだ”赤髪”には変わっていなかったんですよね。
この辺りは読者によって「時期の違い」における解釈も違いも出ているようですが、私の周囲では原作の方ではシンとの再会を果たした後の第4巻からという解釈の仕方も、かなり出ています。