『文スト』に登場する中島敦は弱いながらも、強い異能と仲間に恵まれ、どんどん成長していきます。
巻を経るごとに成長する敦の心情は名セリフ・名言となって表れています。
今回は、文豪ストレイドッグスに登場する中島敦の名言・名セリフを集めてみました。
単行本21巻までのセリフから切り抜いているから、アニメ派の方はネタバレ注意だよ!
目次
中島敦の名言・名セリフ
敦のセリフは、当初はツッコミや弱気なセリフが目立ちますが、だんだんと成長し発言に自信を持っているような気がします。
人々の力になるような言葉を伝えられる主人公らしいセリフも多いので、まさに名言といえるセリフ量はかなり豊富です。
「探偵社のほうがぶっちぎりで物騒じゃん」
2巻のセリフです。
70億の賞金首として指名手配を受けていると知った敦は武装探偵社から離れようとしますが、武装探偵社から銃声が聞こえたことですぐさま戻ります。
一般的にマフィアに襲撃されればひとたまりもありませんが、襲撃が日常化している武装探偵社の手慣れた様子を見た敦が思わず心の中でつぶやいたセリフです。
この作品の心理ともいえるでしょう。
国木田「これだから襲撃は厭なのだ。備品の始末に再購入、どうせ階下からは苦情も来る。業務予定はまた狂う。しかしまあこの程度いつものことだがな」
敦「(…マ、マフィアより探偵社のほうがぶっちぎりで物騒じゃん)」
生きていても良いって事にならないだろうか?
マフィアである強敵「泉鏡花」との戦闘で、敦はボロボロになりながらも必死に戦います。
鏡花を倒さなければ、地下鉄で爆弾が起きてしまい乗客もろとも死んでしまうためです。
自分のせいで様々な人が傷つき、自分が生きているべきではないのだと思っていた敦が前を向くシーンです。
敦「(唐突にある発想が浮かんだ。莫迦げた発想だ。でも頭から離れない。)」
敦「(もし万が――、僕が乗客を――、彼らを無事に家に帰せたなら――。)」
敦「(そうしたら僕は生きていても良いって事にならないだろうか?)」
探偵社は僕を見捨てなかった!
芥川にさらわれてしまった敦が、船の中で芥川にいたぶられます。助けに入った鏡花が船にしかけた爆弾を起爆させ、敦を死に物狂いで助けました。
敦は生きようと思えば生きられましたが、探偵社から助けに来てくれた国木田の静止を振り払い、鏡花を助けに向かう敦は、作中でも屈指の男気溢れるシーンではないでしょうか?
国木田も、最終的に応援してくれるのですから、優しいですね。
国木田「あの娘はあきらめろ!善良な者が何時も助かるわけではない!俺も何度失敗してきた!そういう町でそういう仕事だ!」
敦「彼女は…助からない?」
国木田「そうだ!俺たちは超人ではない!そうなら善いと何度思ったかしれんが違うんだ!」
敦「彼女は――『おいしかった』と」
敦「無価値な人間には呼吸をする権利も無いと云われて―― 彼女は『そうかもしれない』と」
敦「僕は…違うと思う!だって太宰さんは――」
敦「探偵社は僕を見捨てなかった! 僕――行ってきます!」
国木田「おい! 走れ敦!!」
ひとつだけ長所がある お前を倒せる
芥川に辛酸を舐めさせられ続けている敦は、芥川を倒せない敵だと思っていてもおかしくないでしょう。
しかし、敦は炎上中の船という過酷な状況下で鏡花を助け、さらに芥川に挑発までしています。
敦は今まで意思が弱く、戦闘で強気な態度を取った試しはありませんが、鏡花を助けるために勇気を振り絞って戦っているシーンのセリフです。
敦「今日は随分よく喋るな」
芥川「…無口だと申告した覚えはないが」
敦「お前の言う通りだ 僕は弱い」
敦「けど ひとつだけ長所がある」
芥川「なんだ」
敦「お前を倒せる」
人は誰かに「生きていいよ」と云われなくちゃいきていけないんだ!
敦が人生の中で「生きていいよ」と言われた経験は少ないのかもしれませんが、探偵社の存在によって敦は救われていいたのでしょう。
鏡花に自分を投影しているようなセリフは迫真ですね。
敦「お前はそんなに強いのにどうして…彼女を利用したんだ」
芥川「… 夜叉白雪は殺戮の異能 他者を殺すときのみ鏡花は強者だ 人を殺さねば無価値」
芥川「利用ではない 僕は鏡花に価値を与えただけだ 生きる価値を」
敦「それだ」
敦「誰かに生きる価値が有るか無いかをお前が判断するな」
敦「どうして彼女にもっと違う言葉をかけてやれなかったんだ」
敦「人は誰かに「生きていいよ」と云われなくちゃ生きていけないんだ! そんな簡単なことがどうして判らないんだ!」
芥川が一番生きる価値を求めているはずなのに、それを人に云われるのってどういう気持ちだったんだろうか…。敦のセリフはカッコいいけど、そのあたりも気になるね。
お前を認めていると思うぞ
ギルドの首領であるフィッツジェラルドとの戦いで、芥川と敦がいよいよ共闘を始めます。
まったく理解できなかったお互いが言葉を交わし、お互いを救う言葉を投げかけるセリフはまさに名言と言えるでしょう。
敦「僕は…愚かか? あの記憶から逃げたいと思う事は下らないか?」
芥川「ああ下らぬ なぜなら苦しめる過去の言葉と貴様は本質的に無関係だからだ」
敦「そうか」
芥川「太宰さんはとっくにお前を認めていると思うぞ」
お互いが欲しいと思っている言葉を与えられる関係は、素敵だね。なれ合っているわけでもないのに分かり合えているのは不思議な感じもするかも。
今もお前の後ろに立ってる
12巻で、ウイルスを規制させる異能を受けてしまった芥川と敦は、沼にとらわれてしまいます。
下半身が埋まっている状態で、抜け出すこともできない2人の問答がかっこいいですね。
芥川「人虎 先ほどの問いに答えよ 貴様はなぜ戦う?」
敦「何だって? 今はそんな話…」
芥川「脱する方法は有る 最後の手段がな だがその前に答えよ 答えねば殺す 貴様は何故戦う」
敦「…答えない お前はすでに答えを知っている」
回想芥川「(人虎―― 貴様は幼少の記憶から逃れ 生きる許可を貰う為闘っている)」
芥川「あぁ だが貴様の幼児の師は死んだ筈だ 解放されて然るべきではないか?」
敦「死んでないよ 今もお前の後ろに立ってる」
敦「白鯨の頃より頻度は減ったし葬式以降何も云わなくなったけどまだ消えない もう彼の人は頭の中に住んでいるんだ 正しいことを為せと呪いを吐き続けている 死んだ相手には復讐も出来ない」
後ろに立っているって云われて思わず振り返る芥川だけど、だれもいないってわかるまでの間は、アニメがすごくよかったよ。
「何の為に生まれたのか判らなかった」なんてそんなのを最後の言葉にして人は死んじゃいけないんだ!
本来であれば猟犬を探偵社に仲間に引き入れるためにシグマを助けようとする敦ですが、シグマを敦は助けられませんでした。
本来であれば、猟犬のためにも探偵社のためにもシグマを死なせてはマズい状況ではありましたが、敦は打算よりも落ちる前にシグマが言った言葉が心に残っていたようですね。
シグマ「…よせ 手を放せ 君も死ぬぞ」
敦「駄目だ!「何の為に生れたのか判らなかった」なんて そんなのを最後の言葉にして人は死んじゃいけないんだ!」
シグマ「……優しいな君は」
シグマ「だがいいんだ 凡人りにやれるだけはやった
まとめ
文ストの敦の名言を集めてみました。
文ストは4期も期待できるので、声優さんの声付きの名言がまた増えていくでしょう!アニメが楽しみですね。
「こっちのほうが名言では?」と思った方は、ぜひ好きなシーンをコメントしてください♪
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