『文スト』の中原中也はかっこいいだけでなく、ギャグや凄惨な過去も経験からシリアスシーンもこなせる万能なキャラクター。
特に、中也の正体については小説2巻分で語られていますので、中也については漫画・アニメだけでなく小説でも名言・名セリフが豊富です。
今回は、漫画・小説から中原中也の名言・名セリフを集めてみました。
文スト21巻と小説「太宰、中也、十五歳」と「STORM BRINGER」のセリフから集めているから、アニメ派・漫画派の方はネタバレ注意だよ。
目次
中原中也の名言・名セリフ
中原中也は、当初ポートマフィアの幹部として登場しましたが、徐々にマフィアの怖いキャラクターという印象から太宰におちょくりまわされている苦労人であり、指揮もできる上に強いがために斥候としても重宝されているため、かなり有能である印象を受けます。
過去編では、15歳の頃の中也がみられますがまだ子供の頃から聡明な様子が描かれているため、かっこいい名言・名セリフが豊富です。
その一部を紹介していきます。
こりゃ最高の眺めだ 百億の名画にも優るぜ
元最年少幹部である太宰が地下牢で両手を拘束されている光景は、元相棒で嫌いあっている中也にしてみれば、かなり物珍しい光景だったでしょう。
中也「こりゃ最高の眺めだ 百億もの名画の名画にも優るぜ」
太宰「最悪、うわっ最悪」
階段の上からの登場だったから身長が判らなかったけど、太宰を壁ドンしていると太宰との身長差から中也の身長がはっきりわかったよね♪太宰の身長が高いんだろうけど、中也の低さも目立っちゃったシーンかも。
二度目はなくってよ!
中也が内股歩きのお嬢様口調で部屋をでいくと予想した太宰に完敗した中也が、バツゲームのような形式で言ったセリフ。
漫画では太宰は笑っていますが、アニメでは無反応ですので、どちらかしか見たことがないという方に見ていただきたいおすすめのシーンかつ名言です。
中也「云っておくがな太宰 これで終わると思うなよ 二度目はねえぞ」
太宰「違う違う 何かわすれてない?」
中也「2度目はなくってよ!」
ラジオでは、中也役の谷山紀章さんがこの時のセリフを「かなり恥ずかしかった」って感想言っているし、その時のアフレコ現場はちょっと楽しそうだよね。
その餓鬼を見ていると詛いで死んだ部下達の死体袋が目の前をちらつきやがる やれよ
太宰がギルドに捕らわれているQを救う最中に、ナイフをQの首にあてた際の会話です。
ポートマフィアと探偵社が協力を表明し、敵対していた太宰と中也が2人でQの奪還作戦に参加しましたが、2人はQを殺したいほど憎んでいます。
その憎しみの理由から、ポートマフィアでの中也の様子がうかがえる名言ですね。
太宰「さてやるか …止めないの?」
中也「首領には生きて連れ帰れと命令されている だがこの距離じゃ手前のほいが早え」
中也「それに その餓鬼を見ていると詛いで死んだ部下達の死体袋が目の前をちらつきやがる やれよ」
太宰「そうかい …じゃ遠慮なく」
汝陰鬱なる汚濁の許容よ 更めてわれを目覚ますことなかれ
中也と言えば、ほかの異能では見られない「汚濁」が印象的でしょう。
異能が存在する世界ですが、異能以外の特殊能力は少ないため、中也の汚濁の立ち位置がどのようなものなのかは8巻の時点ではわかっていないため、中也の特異性が明らかになるシーンです。
太宰「私達二人が”双黒”なんて呼ばれ出したのは『汚濁』を使い一晩で敵対組織を建物ごと壊滅させた日から」
太宰「ただし 私の援護が遅ければ中也が死ぬ 選択は任せるよ」
中也「選択は任せるだと?手前がそれを云うときはなァ… 何時だってほかに選択肢なんて無ぇんだよ!」
中也「後で覚えとけ この陰湿男」
太宰「頑張れ単純男」
中也「女の敵!」
太宰「双黒(小)」
中也「誰が(小)だ!」
中也「汝 陰鬱なる汚濁の許容よ 更めてわれを目覚ますことなかれ」
首領の指示で拾いに来てやったぜ!
殺人犯に仕立て上げられた探偵社い協力者などだれもいない…そんなタイミングできた助けにきた中也は、猟犬を出し抜き探偵社の面々を救い出します。
強力な異能力者に襲われ、死を覚悟した探偵社に対して、中也はユーモアのある登場をしてくれましたね。
時には探偵社を罠にはめる役や直接攻撃をする役も担っていましたが、最終的には探偵社を助けてくれました。
中也「装填 重力操作」
条野「超音速狙撃!? しかし射撃音が無かった! 一体何処から!?」
中也「莫迦やってんな探偵社! 首領に指示で拾いに来てやったぜ!」
中也「ほらよ 銃撃戦だ」
荒覇吐は――俺だよ
「太宰、中也、十五歳」で登場したセリフです。
物語の中心となる、荒覇吐とは一体なんであるのか?中也の口から語られる真実はインパクトが大きかったですね。
アニメでもかなり引き込まれるセリフとなっていました。
中也「どいつもこいつも… なんであんな奴に会いたがる?知ってんだろ、あいつにゃ死人を蘇らせる力何てなんかねえ。それどころか、人格や意思そのものが存在しねえんだ。そんなやつに会ってどうすんだ?神だからって拝むのか?あいつは荒神、つまりは単純な力の塊なんだ。颱風や地震と同じだ。発電所の燃料拝むのと対してかわりねぇんだぞ。」
蘭堂「人格など問題ではない。意思や思考も問題ではない。大いなる破壊。血を焼く、空を染め、大気を震わす、偉業に存在。理解の及ばぬ彼岸なるもの。その『力』だけで、私は十分なのだ。教えてくれ、中也君。人智を超えた存在は――私を焼いたものはどこにいる?」
中也「わかった。そこまで知りたきゃ教えてやる《荒覇吐》はな」
中也「俺だよ」
組織の長とはなんだ?
「太宰、中也、十五歳」では、羊の王と呼ばれていた中也ですが、本人は王であることを否定していました。
実際に中也以外の戦力を「羊」は保有していなかったことで軋轢を生んでおり、はたから見ると中也自体が王に見えていたのでしょう。
物語の最後に、森首領からの言葉で何が足りなかったのかを理解し、従順になるシーンは見ごたえがありますね。
中也「俺は《羊》のリーダーだった。だが俺が仲間に与えられたのは依存とその裏返しの不安だけだった。あんたの組織に入って、あんたの命令に従う事に、今がそほど不満はねえ。だが一つ教えてくれ。組織の長とは何だ?」
森「長というのは組織の頂点であると同時に組織全体の奴隷だ。組織の存続と利益のためなら凡百汚穢に喜んで身を浸す。部下を育て、最適な位置に配置し、必要であれば使い捨てる。それが組織のためになるならば、私はどんな非道も喜んで行う。それが長だ。凡ては」
森「すべては組織と、この愛すべき街をまもるために」
中也「それが…俺に足りなかったもの」
中也「ならばこの血潮、すべて御身いために捧げます、首領。あなたが奴隷となって支えるこの組織を守り、あなたの奴隷とあって敵を砕く。そして敵に思い知らせましょう。ポートマフィアを蔑する者がどれほど苛烈な重力で潰されるのかを」
森「期待しているよ」
俺の家族は、ポートマフィアですから
『文豪ストレイドッグス STORM BRINGER』で中也が人間なのか、そうではないのか読者にゆだねられる形となりました。
中也は最後に母親・父親であろう人のもとに向かいますが、ポートマフィアを家族と言っています。
中也の正体が何であれ、ポートマフィアという居場所が根付いていて、感動的ですね。
中也「首領、確認が終わりました。これから戻ります」
森「本当に会っていかなくていいのかい?」
森「せっかく見つけ出したのだよ。幹部就任のお祝いに」
中也「俺の家族はポートマフィアですから」
中也「首領。……感謝します」
まとめ
中也のセリフは、積み重なってきた経験や正体からかなりの重みを感じますね。
中也の名言・名台詞を抜き出してみましたが、他にも明言はたくさんあると思います。
コメントで、教えていただければ幸いです!
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