『転生したらスライムだった件』に登場するダグリュールは、大地の怒り(アースクエイク)という異名を持つ巨人族の魔王です。
魔素を多く保有し、他の魔王たちと比べて遥かに大きな巨体が特徴です。強さはヴェルドラと同等で、強力な能力を持ちます。
この記事では、魔王ダグリュールの強さやスキル、ヴェルドラとの勝敗について紹介していきます。
目次
魔王ダグリュールとは
ダグリュールは、魔王ルミナスの領地「ルべリオス」に隣接する不毛の大地「聖虚ダマルガニア」に所属する巨人族の魔王です。
長い髪と瞳が特徴的で、カリオンやギィよりも大きな身体の持ちます。
膨大な魔素を保有し、雷や地震などの自然を操る攻撃を得意とします。
見た目にそぐわずあまり攻撃的ではなく、物静かで冷静な性格です。
魔王ダグリュールのプロフィール
名前 | ダグリュール |
所属 | 聖虚ダマルガニア |
種族 | 巨人族(ジャイアント) |
二つ名 | 大地の怒り(アースクエイク) |
魔王ダグリュールの声優は「小山力也」さん
小山力也さんは、劇団俳優座に所属している声優です。
主な代表作として、『Fateシリーズ』の衛宮切嗣役、『失格紋の最強賢者』のエデュアルト役、『血界戦線』のクラウス・V・ラインヘルツ役などが挙げられます。
ダグリュールの保有スキル
ダグリュールのスキルについての描写が無いためスキル名はわかりませんが、次のような能力を保有しています。
- 魔王でトップクラスの耐久力
- 自然災害を使った攻撃
- 竜種並みの魔素を得る合体技
魔王でトップクラスの耐久力
ダグリュールは魔王で随一の防御力を誇ります。
身体を強化することで金剛石以上の硬度を得て、かすり傷すら付かない肉体になれます。web版では覚醒魔王化したシオンの斬撃がほとんど効かず、切り傷程度のダメージしか与えられませんでした。
物語の終盤、ダグリュールが天使側に付いてルべリオスに進軍し、ヴェルドラと最後の戦いをした際、ダグリュールはヴェルドラの猛攻に対して怯まず、攻撃をすべて受け切りました。さらに、ダグリュールは魔法への耐性も高く、魔王ルミナスの渾身の一撃を簡単に無効化しました。
最終的にダグリュールは死亡しますが、これらの描写から竜種の攻撃にも対応できるほどの守備力を持つことがわかります。
ダグリュールと互角の実力を持つヴェルドラの強さやスキルについては以下の記事で紹介されています。
自然災害を使った攻撃
守りに秀でているダグリュールですが、攻撃面でも優れています。
ダグリュールは地震や雷を発生させ、天候を操れます。
豊富な魔素量によって強化された自然災害の攻撃は非常に強力です。
この能力の中でも「時空振滅激神覇(クェーサーブレイク)」という技はとてつもない破壊力があり、ヴェルドラでさえも直撃を食らえば死亡するほどの威力です。
竜種並みの魔素を得る合体技
グラソード、フェンの二人と合体すると、ダグリュールは竜種並みの力を得られます。
この合体により、ダグリュールはヴェルダナーヴァにも匹敵する力を発揮でき、覚醒魔王を越えた能力を獲得します。
魔王ダグリュールの強さ・能力 | ヴェルドラと互角?
竜種のヴェルドラにも匹敵する実力を持つ
一回目のワルプルギスにおいて、ヴェルドラが「ダグリュールとは何度も戦っているが決着はついていない」と言いました。
ヴェルドラは暴風竜という異名の竜種であり、非常に高い実力を備えたドラゴンです。そんなヴェルドラと互角に戦えるため、ダグリュールの実力は相当高いと判断できます。
さらに、web版の218話ではダグリュールとヴェルドラが互いに拮抗した戦闘が繰り広げられていました。このとき、ダグリュールが放った「時空振滅激神覇(クェーサーブレイク)」はヴェルドラを一撃で満身創痍にしました。
その戦いでの描写からも、ダグリュールの強さわかります。
ダグリュールは覚醒魔王化したシオンをも上回る
web版の205話では、ヴェルドラと戦う前に覚醒魔王化したシオンと戦いました。
このときのシオンは究極能力「暴虐之王(スサノオ)」を獲得していました。
「暴虐之王」は敵のエネルギーを奪い、自分の力へと変える効果があります。それによって、シオンはダグリュールの強固な皮膚に傷を付けることに成功し、あす。
ですが、ダグリュールの力は覚醒したシオンすら上回り、勝利を収めました。
シオンの強さやスキルについては以下の記事で紹介されています。
八星魔王の中では4番目に強い
リムルが元魔王のクレイマンを倒したことで結成された八星魔王の中で、ダグリュールは4番目に強いです。
魔王の強さは究極能力の数や相性によって決まります。
そのため、究極能力を3個持つリムル=テンペストが最も強いです。
2番目に強いのは、ギィ・クリムゾン。
ギィは究極能力「傲慢之王」という相手のスキルをコピーできる能力を持ち、リムル以外の究極能力も模倣できます。
3番目に強いのはミリム・ナーヴァで、究極能力「憤怒之王」は魔素を無限に増加させ、極限までスキルの破壊力を上げられます。
このように、上位3人は作中でもトップクラスに強く、他の魔王とは一線を画す実力を持ちます。
ダグリュールは究極能力こそ持ちませんが、自然を操り、雷や地震で攻撃をする能力は下位の魔王とは比べ物にならないほどの破壊力を所持。
また、レオンやディーノは剣術に優れ、ルミナスは魔法での攻撃を得意としますが、ダグリュールは物理と魔法の耐性が非常に高いため、その3人ではダグリュールの防御力に敵わないと思われます。
以上のことから、ダグリュールは魔王の中では4番目に強いと言えます。
魔王ダグリュールの3人の息子
ダグラ
ダグラを含めた3人の息子は書籍版の8巻で初めて登場しました。
ワルプルギスにおいてシオンがクレイマンを倒したため、その実力が本物か確かめようとダグラはシオンに喧嘩を売りました。
ダグラはクレイマン程度の魔素量しか保有しておらず、クレイマンを撃破したシオンに素手で倒されてしまいます。その後、ダグラはダグリュールから強くなれと言われ、シオンのもとで修業をするようになりました。
そうして修行をしていくうちに、3人はシオンに惚れ込み、シオン親衛隊を結成しました。
リュ―ラ
リュ―ラもダグラと同様、魔物としては強い部類に入ります。
しかし、戦闘の経験がほとんど無いため、手加減をしたシオンに一瞬で敗北してしまいます。
その後はリュ―ラもシオンのもとで修業をするようになり、シオン親衛隊に入りました。
デブラ
デブラも魔王クラスの魔素量を保有しています。
ただ、デブラや他の2人はユニークスキルを持っておらず、戦闘経験も碌に無いため、シオンにあっさりと敗北。
そうしてシオンに惚れた後はダグラとリュ―ラ同様、シオン親衛隊に入隊したのです。
ちなみに、テンペストが開国した後の武闘会では3人とも「我等、シオン親衛隊」という恰好をしていました。
魔王ダグリュールは裏切る?
転スラの魔王たち!
リムルテンペスト、ラミリス、ダグリュール、ロイヴァレンタイン
part 1 pic.twitter.com/r1GPRwOSyt— 天城果南 (@gNVVjAhxilUlWFt) August 28, 2021
ダグリュールは二度目のワルプルギスが開かれた後、ヴェルダによって封印が解かれ”終末の使徒達”となり天使側に付きました。
ダグリュールが魔王側を裏切り、天使側の味方になった理由は聖虚ダマルガニアにありました。
巨人の住むダグリュールの支配地「聖虚ダマルガニア」は砂漠の不毛な大地であり、食糧問題や水不足に直面していました。普段は、その土地の巨人たちが危険を冒して外の世界に赴き、食糧などを調達していたのです。
ダグリュールは、食べ物の調達だけでも一苦労なこの状況を打開するために、天使側に付いてルミナスの領地「神聖法皇国ルべリオス」へ侵攻し、新たな領地を得ようとしていました。
魔王ダグリュールの最後はどうなる?
天魔大戦編において、ダグリュールはヴェルドラと戦い、最終的には死亡します。
この戦いでは、まずダグリュールがグラソードとフェンの2人と合体しました。合体したことで竜種最強のヴェルダナーヴァに匹敵する力を手にしたダグリュールは、ヴェルドラに攻撃を仕掛けました。
雷や暴風、地震などの自然を操る強力な攻撃で、徐々にヴェルドラを追い詰めるダグリュール。
特に、ダグリュールが放った「時空振滅激神覇(クェーサーブレイク)」はとてつもない破壊力があり、ヴェルドラの両翼を裂き、全身を傷だらけにしました。
ここで、ヴェルドラはダグリュールを核にして「豊穣なる神秘の波動(ファータイルパラドックス)」を発動します。生命無き者を生贄として、豊穣な大地に変えて自然の成長を促すという回復魔法です。
豊穣なる神秘の波動により、ダグリュールは聖虚ダマルガニアを豊かな土地にするための苗代となりました。その後、ダグリュールは地面に吸い込まれ、息を引き取りました。
これが魔王ダグリュールの最後です。
まとめ
この記事では、ダグリュールの強さや最後、裏切った理由について紹介してきました。
ダグリュールは雷や地震といった自然災害を起こす攻撃を得意とし、ヴェルドラとも互角の戦いをするほど高い実力があります。
あるとき、ダグリュールはヴェルダにより封印が解かれて”終末の使徒達”となり、天使側に寝返りました。実は、聖虚ダマルガニアが将来的に居住不可能になってしまうため、巨人族のための存続を目的として裏切ったのです。
進軍した際、『転スラ』の中でも一二を争うほどの熾烈な戦いをヴェルドラと繰り広げ、結果的には敗北します。そうして、最後はヴェルドラのスキルによって死亡し、領地を豊かにする苗代として地面に消えていきました。
ダグリュールは見どころのある戦いを繰り広げる魅力的なキャラクターです。ぜひ本編でダグリュールとヴェルドラの熾烈な戦いを読んでみて下さい。
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