『シン・エヴァンゲリオン劇場版:ll』は、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』が終了してから約9年の時をえて公開された映画です。
今回、最後のエヴァンゲリオンの作品という説明がされていましたが、2020年6月27日、2021年1月23日、2021年3月8日と3度目の正直で公開されました。
驚いたのは、2021年1月23日に公開未定となりつつも、2021年3月8日に公開されると発表されたのが2021年2月26日です。
まるでサプライズのように公開日が発表されたときは、ファンの間で発狂する人もいるくらいでした。
そして、2021年3月7日には『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』が、LIVE放送されるなど盛り上がりを見せました。
特に注目したいのはチャッチコピーの「さらば、全てのエヴァンゲリオン。」です。
何を意味するのか気になってみたいと思った人が多いのではないでしょうか?
本記事では、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:ll』が面白いの?つまらない?人気の理由や魅力を紹介します。
※ネタバレ含みますのでご注意ください。
シン・エヴァンゲリオン劇場版:llの面白いところは?
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:ll』は、今までのエヴァンゲリオンシリーズとヱヴァンゲリヲンシリーズの完結型。
全ての平行線が1つになり、描いた結末が語られます。
そんな『シン・エヴァンゲリオン劇場版:ll』の面白いところは、主に4つにあります。
- ゲンドウとシンジの真の分かり合い
- 大人になったシンジとマリのカップリング
- ケンスケとトウジとヒカリの大人の姿、そして加持リョウジ
- レイと分かち合った時に流れるタイトルコール
それでは、各内容について1つずつ紹介します。
今回は最後のエヴァンゲリオンだけに見どころが多いよね
ゲンドウとシンジの真の分かり合い
劇中の後半ではシンジとゲンドウの親子の対決がメインになります。
注目したいのはシンジの目で、今までの弱さは無くなり、前を見る力強い目といった感じです。
そして、シンジは「ニアサード・インパクト」後の世界で生きている、ケンスケやトウジやヒカリと触れあう内に自信を取り戻します。
また、全ての決着を付けようと考えたのは、初期ロットと呼ばれる漆黒のプラグスーツを着る綾波レイがLCL化したことがきっかけでした。
昔の弱さは一切なくなり、ファンから見ると大人そのものでした。
ゲンドウとシンジが分かりあえてよかった!
エヴァンゲリオン初号機VSエヴァンゲリオン第13号機
まずは希望の槍カシウスを持つエヴァンゲリオン初号機と絶望の槍ロンギヌスを持つエヴァンゲリオン第13号機が互いに槍で攻撃しながらいいたいことをいいます。
この時は、ゲンドウが「アディショナル・インパクト」を引き起こすためにシンジを屈服させたかったかったようです。
ただ、ファンから見ると長年話をしなかった父親と息子が、本音を出すために殴り合いをしているように見えました。
そう考えると親子喧嘩にエヴァンゲリオンを持ち出しているわけなので、すごいですよね。
さらにすごかったのがバトルステージがCG化されていて、シンジたちがいた学校やミサトのマンションの中など、大〇闘スマッシ〇ブラ〇ーズを思わせるシーンがあったのは笑えました。
おそらく、今回最後なので、今までのシーンをバトルステージにしたんだと思います。
以下でエヴァシリーズの強さをランキング化していますので、ぜひあわせてお読みください。
ゲンドウが起こしたアディショナル・インパクト
「フォース・インパクト」は、シンジが『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の最後でエヴァンゲリオン第13号機を元に起こそうとしますが失敗します。
そして、ゲンドウが起こそうとした「フォース・インパクト」は「アディショナル・インパクト」で、ユイがいる世界を作ろうとしますがそこにいたのはレイでした。
シンジはそんなゲンドウの前に現れ、父さんのことを知りたいといい寄ります。
ここでやっと父と息子が本音を出して話すシーンになるのですが、驚いたのはゲンドウにATフィールドが発生したことです。
ATフィールドはいわば心の壁。
シンジはそれを見て、父も自分と同じように音楽の世界に自分を閉じ込めることで外界とのかかわりを遮断していたことに気づきます。
そして、ここで「S-DAT」をゲンドウに渡すのですが、これは実はシンジの物ではなくゲンドウの物だということがわかります。
だから、世界線が変わっても「S-DAT」が存在したんだという事がわかりました。
また、「アディショナル・インパクト」は、ミサトが乗っている「AAAヴンダー」の脊髄を使った3本目のガイウスの槍により失敗に終わります。
ゲンドウは、人の力で阻止されたこともあり、抵抗を諦めます。
そして、ゲンドウはシンジに謝りながらもやっとユイに会います。
大人になったシンジとマリのカップリング
全てのエヴァンゲリオンがいなくなって、最後のシーンになるのですが、登場したのは社会人になった「碇シンジ」。
そして、話しかけてくるのは大人になった「真希波・マリ・イラストリアス」。
最初見た時はびっくりしたのですが、2人が交わしたセリフで心に残ったのが以下のセリフ。
マリ「相変わらずいい匂い、大人の香りってやつ」
シンジ「君こそあいかわらず、かわいいよ」
正直シンジの声が別人のようでした。
低い声で、完全に大人になったというイメージだったのですが、実はこの最後のシーンだけ声優さんが「神木隆之介」に変更されていたとか。
場所は、数年後の宇部新川駅
こちらをアニメ絵にして使用しているみたいですが、驚いたのは場所です。
山口県宇部市上町一丁目
今までのエヴァンゲリオンシリーズとヱヴァンゲリヲンシリーズ(ニアサード・インパクトが起こる前)の舞台は「第3新東京市」だけに何故山口と思ってしまいました。
もしかしたら、「第3新東京市」で使徒と戦うという呪縛から逃れ、日本のどこでも行けるということを証明したかったのでしょうか。
レイとカヲルのカップルは何を意味する?
面白いシーンのメインとしては、声が当てられていたシンジとマリの大人カップリングですが、さらに気になったのはレイとカヲルのカップリングです。
もしかしたら同姓同名なのかもしれませんが反対側のレーンで2人で仲良く話していました。
できたら声を付けて欲しかった気がします…。
ただ、シンジが見えないわけないのですが、どうして無視して進んでしまうんだろうという疑問も出ました。
シンジの性格上カヲルとレイを見たら話しかけないわけないと思いますので。
やはり全くの別人なのでしょうか。
ケンスケとトウジとヒカリの大人の姿、そして加持リョウジ
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:ll』の面白いシーンで欠かせないのが、大人になったケンスケとトウジとヒカリと、加持リョウジと呼ばれるミサトとリョウジの子供です。
「ニアサード・インパクト」が起こったことで、人が住めない状態でしたが、ミサトがアンチL結界を設置したことにより小さい領域ですが人が住めるようになっていました。
シンジとアスカとレイ(初期ロット)は、小さい集落で過ごすのですが、そこで出会ったのはかつての学校の同級生でした。
トウジとヒカリは結婚して子供がいた
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:ll』は、14年後の世界を舞台にしているので、エヴァンゲリオンのパイロット以外はどうしているんだろうと気になる方多いと思います。
まず、「鈴原トウジ」と「洞木ヒカリ」は結婚して子供がいました。
さらにトウジは医者として村に住んでいる人の健康を守っていました。
トウジいわく、自分なりのけじめをつけたいから医師になったとか。
そして、シンジのおかげで俺らは生きていると感謝していました。
やっぱり大人になったという印象を受けました。
昔の喧嘩腰は全くなく、気回しができる大人として立派に成長していたことに感動しました。
ちなみに、ヒカリもいい奥さんで、トウジと生活していて幸せそうでした。
ケンスケは村の何でも屋
「相原ケンスケ」は、中学生のころから軍隊物が好きでいつも、エヴァンゲリオンにはしゃいでいましたね。
山でキャンプしたりとまるでサバイバルをしているような感覚で楽しむのが趣味のようでした。
そして、14年後の世界でも趣向は変わらず、自身で家を作ってそこに住んでいました。
村では壊れたものを直すなど、軍隊救助活動をイメージさせるようなことをしています。
また、劇中ではアスカがケンスケの作った小屋に住んでいて、疑問に思うところがありました。
もしかしたら、ケンスケとアスカは付き合っていると思ってしまうのは気のせいでしょうか。
そして、トウジと同じく気回しができる大人になっていて、シンジがさらに子供に見えました。
加持リョウジと葛城ミサトの子供「加持リョウジ」
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の最後で、「サード・インパクト」を止めるためにリョウジは命をかけて止めに入りますが、その成果もあり「ニアサード・インパクト」になりました。
この時、「葛城ミサト」は「加持リョウジ」との子供を妊娠していたようです。
そして、14年後の世界で登場したのが、「加持リョウジ」というシンジと同じくらいの男の子。
疑問に思ったのは、父親と子供の名前が全く同じことです。
これはミサトがリョウジのことを忘れられず、子供にも同じ名前を付けたということでしょうか。
個人的には謎を残した部分がすごく面白かったです。
レイと分かち合った時に流れるタイトルコール
ゲンドウと分かり合えたシンジは、全てを終わらせるために1度レイと会います。
その時に流れたのがタイトルコールが『新世紀エヴァンゲリオン(TVシリーズ)』から始まり、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』まで。
その後、レイと別れたシンジはエヴァンゲリオン初号機と一緒に後ろにいるエヴァンゲリオン第13号機と今まで出たエヴァンゲリオンシリーズの機体を「ガイウスの槍」で貫こうとします。
ちなみにこの時に登場した綾波レイは長い髪の女性(一応14年たっているので女性としました)。
「ポカポカレイ」でこれから語り継がれていきそうですね!
しかし、ここでまさかのユイが登場。
ユイは、シンジの中に存在していて息子を守るためか自身が犠牲となり槍で貫きます。
ちなみにこの時はエヴァンゲリオン初号機はユイ、エヴァンゲリオン第13号機はゲンドウが乗り移っていました。
やっと2人が出えたことに涙しました。
実はゲンドウが以下のような言葉残しています。
「ユイを再構成するためのマテリアルとして、シンジが必要かどうか最後まで分からなかった」
この当時は意味が分からなかったのですが、そもそもシンジの中にユイがいるなら、どんなにゲンドウがユイの世界を作るためにインパクトを起こしても無駄に終わるのではと思いました。
その真実が最後になってわかったのは残念かもしれません。
そして、最後はエヴァンゲリオンを全て破壊することで、エヴァンゲリオンのない正常な世界線に戻ります。
「ありがとう、全てのエヴァンゲリオン」ですね。
今までのエヴァンゲリオンがどんどん出てくるので面白いという気持ちもありますし、懐かしいという気持ちにもなりました。
TV・旧劇場版と新劇場版の違いや繋がりは以下でまとめていますので、ぜひあわせてお読みください。
Q・シン・エヴァの人物の関係性は以下でまとめていますので、ぜひあわせてお読みください。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:ll』を視聴した人の口コミ
ここでは、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:ll』の口コミを紹介しています。
実際に視聴した人が書き込んでいるので、「シン・エヴァンゲリオン劇場版:llを視聴するかどうか」の判断材料に適していますよ。
では、評価が高い口コミと低い口コミの2つに分けて紹介していきます。
今回は最後ということもあってありがとうという口コミが多いよね
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:ll』の評判が高い口コミ
朝7時からシン・エヴァンゲリオン劇場版:llを見た。結局分かったような気がするが、よく分からなかったような気もする⁉️
何となくハッピーエンドっぽいのでこれで良かったんだろうな。
庵野監督お疲れさまでした!#エヴァンゲリオン pic.twitter.com/97tNPvDKwd— ヒロさん (@hirosan0508) March 8, 2021
シン・エヴァンゲリオン劇場版:ll
観てきました。TVシリーズを最初に観たのが中学生の頃だったから20年以上前。その頃からの想いみたいなのが込み上げてきて、クライマックスからエンドロール終わるまで涙が止まりませんでした。
内容に関しては触れません。
その目で最期を確かめてください。 pic.twitter.com/4aTkeUgUkF— おみっち。 (@LiSAsLiFE0730) March 9, 2021
エヴァンゲリオンは、TVシリーズから歴史をたどると約25年の月日をえて全て終了しました。
しかし、途中いろいろな終わり方があったのですが、どれもハッピーエンドではありませんでした。
ですが、今回ループする世界線から抜けたこで、ハッピーエンドとなったのでそれがうれしいという声が多いですね。
後は、25年という長い間ファンとして見続けたひとは「ありがとう、エヴァンゲリオン」といっている人も多いみたいです。
これで終わりかと思いますが、少し寂しいですね。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:ll』の評判が低い口コミ
シン・エヴァ単体では多分さほど感動はなく、一般の人に受けが良いモノではないと思います。でも、ファンにとってはまさしく「最終回」で、青春の終わりで、1つのコンテンツの終わりでした。賛否はあると思いますが、これで良いのだと思いました。ありがとう。#シン・エヴァンゲリオン劇場版
— 大佐 (@PyCw7VFaLlSlEbU) March 10, 2021
やはり、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』から最後である『シン・エヴァンゲリオン劇場版:ll』が公開されるまで8年の月日を要しているのが作品を忘れてしまったこともあり、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:ll』単体では楽しめないという口コミがあるみたいです。
確かにファンとしてはある程度の待ち時間は楽しみを倍増させますが、さすがに5年以上待たせられると忘れてしまうレベルになるのでこういった口コミもわかりますね。
まとめ
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:ll』の面白いところは以下になります。
- ゲンドウとシンジの真の分かり合い
- 大人になったシンジとマリのカップリング
- ケンスケとトウジとヒカリの大人の姿、そして加持リョウジ
- レイと分かち合った時に流れるタイトルコール
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:ll』は、単体で見ると何故シンジとアスカとレイが3人で歩いてるのと冒頭からわからなくなるので、一旦は新劇場版の3作品を見ることをおすすめします。
もし、お時間ある方でしたら、TVシリーズと旧劇を見るとより世界観がわかりやすくなります。
私個人としては、社会人になったシンジを見ることができたのはすごく面白かったです。
ただ、結構無理矢理感があるようなところもあったので、できれば新しく世界観を変えて新作を作って欲しいです。
後、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:ll』の「シン」は真でしょうか?それとも新でしょうか?もしくは進?
こちらが気になって眠れません。
もし、こちらの記事でご意見ありましたらコメントお願い致します。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:ll』を実際に見た感想は以下でまとめていますので、ぜひあわせてお読みください。
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