Fateシリーズの見る順番 | 時系列や各作品のあらすじ・見どころを解説

2006年から放送された人気アニメ「Fate」は、アニメ、劇場版、スピンオフ含めていくつか作品があります。

見る順番は結論から下記の通りです。

表に入れたFateシリーズ以外にもFateシリーズの作品はあります。

なぜ、見る順番に入れなかったのかは、これから先に記載してありますので、最後まで読んでいただければ幸いです!

このページでは、Fateを見る順番・時系列・各作品のあらすじ・見どころを本文で解説していきます。Fateに興味のある方は、ぜひ参考にして下さい。

アニメ・劇場版『Fate』の作品一覧・放送順

Fateは、ゲームから生まれたアニメで非常に高い人気を誇っており、これまで沢山の作品が誕生しています。

アニメ、劇場版アニメ、スピンオフなど様々な形で展開していることから、Fateシリーズが高い支持を得ていることがわかりますね。
ただし『Fate』を初めて見る方は、「どこから見ればいいの?」と迷ってしまうと思います。

アニメ・劇場版の『Fate』作品をすべて見たいと思った方は、放送順を参考にしていただきたいです!

ただし膨大な量があるので、区切ってみたいという方ように、見る順番を3つに分けておすすめしています。

アニメ・劇場版『Fate』シリーズを見る順番

作品数が多いので、シリーズごとにわけておすすめの見る順番にしてみました。
基本的には、この順番で見ればFateの世界観を把握できますよ！

また、『Fate/stay night Unlimited Blade Works』は、劇場版がアニメ化しています。
見るタイミングとしては表のとおりで良いと思いますが、新旧の見る順番は、どちらから見てもいいと思います。
新旧どっちかしか見ていない状態でも、次のシリーズ作品を見て違和感はないでしょう。

そのため、『Fate/stay night Unlimited Blade Works』の新旧どちらかしか見ていなかった人は、もし時間に余裕があったり、もっとfateシリーズを楽しみたい!と思ったりした時、好きなタイミングで見ていないバージョンを見るのをおすすめします。

正直、「衛宮さんちの今日のごはん」だけは、「Fate/stay night」を見ていれば、いつ見ても問題はないと思います。

しかし、個人的な話をすると「Fate/stay night」の続編にあたる『Fate/hollow ataraxia』というゲームをプレイした後の方がより楽しめると思うので、見る順番を一番最後に持ってきました。

Fateシリーズをどっぷり楽しみたいという方は、まだアニメ化していないゲーム版もおすすめします。

Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤシリーズの見る順番

Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤシリーズの見る順番は、上記の通りです。

「Fate/EXTRA Last Encore オブリトゥス地動説」はいつ見てもOK

『Fate/EXTRA Last Encore オブリトゥス地動説』は「Fate/stay night」を見た後の方がわかりやすいかもしれませんが、「Fate/stay night」とは別の形の聖杯戦争をしています。

どの作品も聖杯戦争の形式が違いすぎるため、アニメの序盤に登場キャラが説明をしてくれるため、基本の聖杯戦争を行っている「Fate/stay night」を必ずしも見る必要はないでしょう。

ただし、『Fate/EXTRA Last Encore オブリトゥス地動説』に関しては、説明がなさ過ぎて予備知識がないと面白さが半減してしまいます。

Fateシリーズは、元々ゲームから派生してアニメ化したものです。
そのため、『Fate/EXTRA Last Encore オブリトゥス地動説』の前身である「Fate/EXTRA」というゲームをプレイした後の方が、楽しめるかと思います。
見る順番のベストとしては「Fate/EXTRAのプレイ後」となりますが、『Fate/EXTRA Last Encore オブリトゥス地動説』の見る順番は、基本的には「いつでもOK」です。

アニメ・劇場版『Fate』シリーズの時系列

アニメ・劇場版『Fate』シリーズの正規ルートの時系列

「Fateシリーズ」に時系列があるかと言われると実は何とも言えません。

ゲームを元にしているため、分岐したルートがあることと、基本的にパラレルが非常に多い作品になるため時系列はほぼ存在しません。

それでも、明らかな矛盾がないものを時系列順に並べてみました。

第三次聖杯戦争の並行の世界線の作品

Fateシリーズの最初の物語である「Fate/stay night」は、第五次聖杯戦争にあたり、第四次聖杯戦争は、その前の聖杯戦争の「Fate/Zero シリーズ」にあたります。

更に前の聖杯戦争にあたる、第三次聖杯戦争に実は分岐が存在します。

• 正規ルート：第三次聖杯戦争→「Fate/Zero シリーズ」
• パラレル時空：第三次聖杯戦争→「Fate/Apocrypha」
• 時代背景：第三次聖杯戦争→「Fate/Apocrypha」→「Fate/Zero シリーズ」→「Fate/stay night」

「Fate/Apocrypha」と「Fate/Zero シリーズ」は別の並行世界の出来事なので、交わることはないです。

「Fate/stay night」の並行の世界線

ルート分岐の作品は、上記の通り。

「Fate/stay night」の派生作品は、別分岐がかなり多いです。

時系列として並べる場合「Fate/stay night」の代わりに、以下の作品をあてはめても問題はありません。
しかし、あくまでも正規ルートは「Fate/stay night」になります。

「Fate/stay night」

「Fate/stay night」は正規のルートです。

セーバールートとよばれており、アルトリアの謎が見られます。

「Fate/stay night Unlimited Blade Works 」

「Fate/stay night Unlimited Blade Works 」は凛ルートです。

凛のサーバントであるアーチャーの秘密に迫ります。

「Fate/stay night Heaven’s Feel 第一章～第三章」

「Fate/stay night Heaven’s Feel 第一章～第三章」は桜ルートです。

「Fate/stay night」「Fate/stay night Unlimited Blade Works 」で見えてきた主人公である衛宮四郎の人物像が一気に変化するストーリーのため、他ルート作品を見てから、見ていただきたい作品です。

「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤシリーズ」

「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤシリーズ」は、もし「Fate/Zero シリーズ」で衛宮切嗣が聖杯戦争から逃げていたら?というパラレル作品です。

作品の始まりは、「Fate/stay night」と同じく衛宮四郎が高校生のタイミングですが、主人公は衛宮四郎の妹であるイリヤスフィール・アインツベルンになります。

忙しい方向けの『Fateシリーズ』の見る順番

今まで見る順番を解説していきましたが、どれもシリーズごとに並べて何とか見やすくなっている状態のため、かなり作品数は多いです。

また、パラレルも多いため、見たい作品がどのタイトルなのかもわからなってしまいがちです。

そのため、すべてのFateシリーズを見られない忙しい方向けに、細かく分けて見る順番を解説していきます。

• 「聖杯戦争を主軸としていない」作品が見たい人向け
• 「Fate/stay night」の作品だけを見たい人向け
• 「Fate/Grand Orderに関する」作品だけを見たい人向け

上記の3つに分けて解説していきます。

見る順番①「聖杯戦争を主軸としていない」作品を見たい人向け

聖杯戦争を主軸にしていない作品は、3作品だと思います。

3作品の中で見る順番は、Fateシリーズの設定と深く絡んでいない順番で決めてみました。

「衛宮さんちの今日のごはん」のおすすめポイント

「衛宮さんちの今日のごはん」は、「Fate/stay night」で登場したキャラクターが登場するアニメです。
あまりFateの世界観がわからなくても、キャラクターを楽しむことができる作品になっています。

そのため、Fateを世界観で楽しみたいというより、キャラクターを元々知っていて、「このキャラクターを知りたい!」という方におすすめです。

「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤシリーズ」のおすすめポイント

「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤシリーズ」は「Fate/stay night」のパラレル作品であるため、説明が丁寧で見やすい作品です。

魔法少女ものはFateシリーズじゃなくとも有名なジャンルなので、fateシリーズの世界観を掴むきっかけとしては最適だと思います。

「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-」のおすすめポイント

「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-」は少々特殊で、「Fate/Zero シリーズ」に登場するキャラクターのその後を描いた作品となっていますが、作中では「過去に何かあったんだな…」と伏線のように察することができます。

推理者であるため、Fateシリーズならではの魔術という概念を丁寧に説明してくれます。

聖杯戦争とは?魔術とは?など聖杯戦争の深い知識をわかりやすく紹介してくれるうえに、他のパラレル作品に登場するキャラクターが多く登場しているため、次に別のFateシリーズ作品を見る際にも取っつきやすくなるでしょう。

見る順番②『Fate/stay night』シリーズを見たい人向け

「Fate/stay night」の時系列は上記で紹介した通りです。

「Fate/Zero シリーズ」→「Fate/stay night」となっており、「Fate/stay night」のパラレルとして「Fate/stay night Unlimited Blade Works」・「Fate/stay night Heaven’s Feel 第一章～第三章」・「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤシリーズ」があります。

時系列順にみていくのもいいと思いますが、予備知識がない状態では放送順が良いと思います。

「Fate/stay night」のセイバーの心情や伏線は予備知識がない状態で見た方が謎が解けていく面白さがあるでしょう。

そのため、基本的には放送順をおすすめしています。

見る順番③『Fate/Grand Order』に関する作品を見たい人向け

「Fateと言えば、FGO」と言う方も多いのではないでしょうか?

FGOはプレイしてるけど、まだFateのアニメや劇場版は見たことがないという方におすすめの見る順番が上記になります。

「Fate/stay night」をおすすめする理由

FGOの最初のレイシフト先である「特異点Ｆ」は、「Fate/stay night」の舞台である冬木市のことで間違いないでしょう。

FGOの世界線でも第五次聖杯戦争が行われた記録があるうえに、召喚されたサーバントたちも第五次聖杯戦争のことを覚えているメンバーが多いです。

しかし、FGOと「Fate/stay night」では年号がずれていることや、冬木市は炎上していることから、「Fate/stay night」の別の並行世界線の出来事だと思われます。

そのため、正規ルートの第五次聖杯戦争を知り、FGOの冬木市の謎を解くことでFGOをより楽しめるでしょう!

「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-」をおすすめする理由

「劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット-前編・後編」や「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-」はFGOの映像化なのでおすすめいたしましたが、実は「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-」もおすすめしたいです。

その理由は、物語の終盤でFGOのあるキャラクターが登場するためです。

クロスオーバー感があるため、FGOが好きな方で次に何のFateシリーズを見るか悩んでいる方におすすめになります。

『Fate/stay night』の派生作品のあらすじ・見どころ

『Fate/stay night　fateルート』

あらすじ

プロローグ
日本のとある地方都市「冬木市」に数十年に一度現れるとされる、持ち主のあらゆる願いを叶える「聖杯」。7人の魔術師（マスター）は7騎の使い魔（サーヴァント）と契約し、聖杯を巡る抗争「聖杯戦争」に臨む。聖杯を手にできるのはただ一組、ゆえに彼らは最後の一組となるまで互いに殺し合う。ただし、この闘いも魔術も一般人には厳に秘匿されていた。

高校二年生の冬に、遠坂凛は、前回の聖杯戦争で命を落とした父の遺志を継ぎ、聖杯戦争に挑もうとしていた。凛は男性のサーヴァントを召喚するが、彼は年若い魔術師である凛を侮る態度に出たため、思い通りに動かそうと回数制限のある絶対命令権である令呪を使用するという暴挙に出てしまう。抽象的な命令のため効果は薄かったものの自身に作用してくる卓越した魔力に、凛をマスターと認めた彼はアーチャー（弓兵）のサーヴァントだった。

出典：Fate/stay night Wikipedia

見どころ

「Fate/stay night」は、衛宮士郎が聖杯を手に入れるため戦うファンタジー・バトルアクション作品ですが、ただのファンタジーやバトルものではありません。

また作品に出てくる登場人物たちの心理描写も細かく描かれており、士郎とセイバーが聖杯を手に入れるために戦う中、誰がどんな「歪み」をもち、それにどう対応していくのか、成長を見られる点も見どころです。
キャラクター同士の関係もなかなか興味深く、この聖戦がどうなっていくのか目が離せなくなります。

Fateの初アニメシリーズということで、聖杯戦争がどういうものなのかを知ることができます。

聖杯戦争に参加する2人組、マスターとサーヴァントについて理解しておくこともポイントです。
聖杯戦争には2人1組で参加し、7つのチームが戦いに参加しています。この7つのチーム1組ずつが「何を目的に聖杯がほしいのか」その理由と「かなえたい望みがなにか」も知っておきたいところです。

ときには、チーム同士で手をくんだり逆に罠にかけたりと、頭脳戦も繰り広げられています。
マスターとサーヴァントがどうしてチームを組んだのか、さらにはマスター同士の関係性なども見どころとなっています。

『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』

あらすじ

紆余曲折の末、凛やアーチャーと同盟を結ぶことになった士郎とセイバーだったが、士郎はアーチャーと反りが合わず、アーチャーからも 「理想を抱いて溺死しろ」とまで告げられる。それでも士郎は何故かアーチャーの刀や剣技に惹かれていくのだった。

冬木市内で魔力を集めるために暗躍するキャスターは士郎を柳洞寺におびき出して自分と手を組むよう迫るが、士郎は乗り込んできたアーチャーとセイバーに救われる。その際、柳洞寺の山門の守護にあたっていたアサシンは実はキャスターの傘下にあったことが判明する。さらに士郎と凛は学校に張られた結界の対応にあたるが、結局結界は発動し、その後の戦闘の中で結界を張っていたライダーが何者かに敗れて脱落する。

出典：Fate/stay night [Unlimited Blade Works] Wikipedia

見どころ

Fate/stay night [Unlimited Blade Works]は、原作となっているゲームでもかなり人気ルートです。

衛宮士郎と遠藤凛が主軸となっている作品で、敵味方が入り乱れ非常にスリリングなところが特徴となっています。

アニメの前に劇場版としても公開されていますが、テレビアニメは劇場版よりも噛み砕いて描かれているので、作品をより理解できると思います。

見どころとしては、まず衛宮士郎の成長です。
正義の味方になりたいという真っ直ぐな思いを持つ士郎ですが、彼には確実に「歪」があります。

聖杯を手にする目的をかなえるために、士郎が自分の生き方について考え、次第に志を確かにしていくところなど、士郎の成長が大きな見どころです。

また今回の作品ではアーチャーとの関係も見逃せません。
この作品以外でも士郎に対しアーチャーの態度は冷たく見えることが何度もありますが、ここでは容赦なく冷たいというイメージです。

士郎とアーチャーの関係は、この作品の中で明らかになるため、見逃せないポイントです。

劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel]

第一章あらすじ

「もしわたしが悪い人になったら
許せませんか？」
少年は少女を守りたい。そう、思った。
魔術師〈マスター〉と英霊〈サーヴァント〉が、あらゆる願いをかなえる願望機
「聖杯」をめぐり戦う――「聖杯戦争」が起きて10年、
冬木市で再び戦争が始まった。
前回の「聖杯戦争」の参加者である衛宮切嗣の養子・衛宮士郎は
遺志を継ぎ、戦うことを決意する。

士郎のそばには、彼を慕う少女――間桐桜がいた。
彼女は毎朝、毎晩士郎の家に通うと朝食と夕食を作り、
天涯孤独だった士郎と優しい日々を過ごしていた。
だが「聖杯戦争」が始まると、冬木の町に流れる空気が変わった。
あちこちで殺人事件が起き、不穏な空気が流れ始める。
士郎は桜を自宅に泊めることを決意した。

士郎は召喚したサーヴァント・セイバーとともに、
魔術師の遠坂凛と同盟を結び「聖杯戦争」に臨む。

だが、その戦いは暗躍する者たちによって大きくきしみ、
歪み始めていた。

出典：Fate/stay night [Heaven’s Feel] 公式サイト

第二章あらすじ

「俺の戦うべき相手は
――まだこの街にいる」
少年は選んだ、自分の信念を。そして、少女を守ることを。
魔術師＜マスター＞と英霊＜サーヴァント＞ が
願望機「聖杯」をめぐり戦う――「聖杯戦争」。
10年ぶりに冬木市で始まった戦争は、「聖杯戦争」の御三家と言われた
間桐家の当主・間桐臓硯の参戦により、歪み、捻じれ、拗れる。
臓硯はサーヴァントとして真アサシンを召喚。
正体不明の影が町を蠢き、次々とマスターとサーヴァントが倒れていった。
マスターとして戦いに加わっていた衛宮士郎もまた傷つき、
サーヴァントのセイバーを失ってしまう。
だが、士郎は間桐 桜を守るため、戦いから降りようとしなかった。
そんな士郎の身を案じる桜だが、彼女もまた、魔術師の宿命に捕らわれていく……。
「約束する。俺は――」
裏切らないと決めた、彼女だけは。
少年と少女の切なる願いは、黒い影に塗りつぶされる。

出典：Fate/stay night [Heaven’s Feel] 公式ページ

第三章あらすじ

「俺は、桜にとっての正義の味方になるって決めたから」

少年は、真実からもう目を逸らさない。
少女を救うために。自分の選んだ正義を貫くために。

魔術師〈マスター〉と英霊〈サーヴァント〉が
万能の願望機「聖杯」をめぐり戦う――「聖杯戦争」。
その戦いは歪んでいた。

ひとりの少女――間桐 桜は犯した罪と共に、昏い闇に溺れてしまった。
桜を守ると誓った少年・衛宮士郎は遠坂 凛と共闘し、
「聖杯戦争」を終わらせるため、過酷な戦いに身を投じる。

イリヤスフィール・フォン・アインツベルンは闘争の真実を知る者として、
その運命と向き合い、間桐臓硯は桜を利用して己が悲願を叶えようとする。

「だから──歯をくいしばれ、桜」

激しい風に抗い、運命に挑む少年の願いは、少女に届くのか。
終局を迎える「聖杯戦争」──。
最後の戦いが、遂に幕を上げる。

出典：Fate/stay night [Heaven’s Feel] 公式サイト

見どころ

通称桜ルートは、今までのセイバールートや凜ルートを通して見えてきた衛宮四郎の異常性が一転するルートです。

正義の味方の真似ごとをしていた衛宮四郎が、初めて一人のために世界を捨てる話となっています。

正義の味方であることに異常なこだわりを見せていた衛宮四郎が、桜というこの世の理不尽をすべて閉じ込めたような不幸すぎる女の子のために世界を捨てるさまは、今までの2つのルートがあったからこそ映えるのでしょう。

今までのルートでは、桜の存在感が薄めでしたが、今回のルートは桜を中心に物語が展開します。

魔術師の非人道性・異常性が一番読み取れ、今までのルートの桜を見返してみたくなりますね。
桜被害者である桜は姉である凜との関りや、聖杯であるイリヤスフィールが役目を果たすので、魔術的な側面がとても強いシリーズです。

また、今まで最大の脅威だったギルガメッシュがあっけなく倒れてしまうシーンは圧巻です。
個人的には、3秒固まった後に爆笑しました。

『Fate/Zero』シリーズ

あらすじ

これは 始まりゼ　ロに至る物語―――

 

奇跡を叶える『聖杯』の力を追い求め、七人の 魔術師マスターが七人の 英霊サーヴァントを召喚し、最後の一人になるまで戦いを繰り広げる究極の決闘劇……聖杯戦争。

三度みたび、決着を先送りにされたその闘争に、今また4度目の火蓋が切って落とされる。
それぞれに勝利への悲願を託し、冬木と呼ばれる戦場へと馳せ参じる魔術師たち。だがその中でただ独り、己の戦いに意味を見出せない男がいた。
彼の名は――言峰綺礼。
運命の導きを解せぬまま、綺礼は迷い、問い続ける。なぜ令呪がこの自分に授けられたのか、と。だが戦いの運命は、やがて綺礼を一人の宿敵と巡り合わせることになる。
それが――衛宮切嗣。
誰よりも苛烈に、誰よりも容赦なく、奇跡の聖杯を求め欲する男だった。

大人気ゲーム『Fate/stay night』では断片的に語られるのみだった、10年前に起こった「第四次聖杯戦争」の真実。士郎の養父が、凛の父が、そして若き日の言峰綺礼が繰り広げた戦いの真相が、いま明らかになる！

出典：Fate/Zeroシリーズ 公式

見どころ

正規ルートであるセイバールート（Fate/stay night）より前の、第四次聖杯戦争の時代の話です。

「Fate/stay night」の主人公である衛宮四郎の義父「衛宮切嗣」が、正義の味方である鉄心を貫く物語であり、人間の感情を本当の意味で理解できない言峰綺礼が自分らしく生きていくための物語といえるでしょう。

特に、言峰綺礼は「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」での想いの謎がわかる内容となっているので、言峰綺礼のファンは見逃せないシリーズです。

また、第四次聖杯戦争には、凜の父親である遠坂時臣やまだ間桐家のなかで魔術師の素質がある間桐慎二の叔父が登場します。
さらには、アインツベルンの派閥から魔術師殺しで知られる衛宮切嗣が参戦するため、御三家の力が非常に強い聖杯戦争になります。

聖杯戦争は参加者の因縁が強いこともあり、残忍なシーンも多く、第五次聖杯戦争よりも戦争らしい内容です。

「Fate/stay night」で登場した、第四次聖杯戦争参加者の思惑、過去、信念がわかるファン待望にシリーズです。

Fateシリーズのパラレル作品のあらすじ・見どころ

『Fate/Apocrypha』

あらすじ

一族の悲願のため強奪した大聖杯を象徴に掲げ、魔術協会からの独立を目論む黒の陣営。
彼らの野望を阻止せんと魔術協会によって招集された赤の陣営。
ルーマニア・トゥリファスを舞台に、二つの陣営に召喚された英霊十四騎によって繰り広げられた聖杯大戦は、
此度の大戦の監督役である赤の陣営のマスターの一人、シロウ・コトミネによってその様相を変える。

大聖杯による全人類の救済を願うシロウ・コトミネ――“奇跡の子”天草四郎時貞。
ルーラーとして聖杯大戦の調和を願う――“聖女”ジャンヌ・ダルク。
“竜殺し”の力をその身に宿し、己の願いの為剣を取る、何者でもなかった少年――ジーク。

それぞれの願いの果てに、“外典”が紡がれる。

出典：Fate/Apocrypha 公式サイト

見どころ

「Fate/Apocrypha」は第三次聖杯戦争で、アインツベルンがアヴェンジャーではなくルーラーを召喚したというパラレル世界の出来事です。

汚される前の大聖杯を奪ったユグドミレニアの黒陣営vs聖杯を求めるバラバラの者たちをまとめる、聖堂教会の赤陣営の逆転劇が魅力です。

ルーマニアで行われた聖杯戦争は、7対7というサーヴァントの数も気になるところですが、聖杯戦争を制御するためのルーラージャンヌの登場や、物語の主人公であるホムンクルスのジークが人間臭く生きていくさまが魅力的だと思います。

FGOでも人気の高い、アキレウスやカルナも登場することもあり、好きなサーヴァントが一騎でもいるのなら、見て損はないでしょう。

アニメ版は戦闘シーンは派手で、サーヴァントの規格外の強さの表現が素晴らしい作画だと思いました。
カルナvsジークや、アキレウスvsアタランテは必見です。

FGOでは、ヴァレンタインイベントやFate/Apocryphaコラボなどのイベントも多かったため、FGOからFate/Apocryphaに入る方も多いでしょう。
FGOから入った方は関係性がさらに深く率ことが出来るストーリーと映ると思うので、ぜひ一度ご覧になってください。

アニメ版『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』シリーズ

あらすじ

冬木市の穂群原学園小等部に通う女の子イリヤスフィール・フォン・アインツベルンは、ある夜飛来してきたカレイドステッキの人工天然精霊・マジカルルビーによって強制的に契約を結ばれ、魔法少女プリズマイリヤになる。そして本来のカレイドステッキの持ち主の魔術師・遠坂凛に命令され、冬木に眠る強力な力を持つクラスカードの回収の手伝いをすることになる。

そんな中、凛の相方である魔術師ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトが、もう一つのカレイドステッキ・マジカルサファイアと契約した謎の少女・美遊を引き連れてイリヤの前に姿を現す。クラスカードには英霊を実体化させるという能力が施されていた。イリヤと美遊は魔法少女として英霊たちと戦って勝利しなければならない。当初はぎくしゃくしていたイリヤと美遊だったが、肩を並べて戦ううちに友情が芽生える。

出典：Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤシリーズ Wikipedia

見どころ

「Fateシリーズの世界観やキャラは好きだけど、ほのぼのした作品だけ見たい」という方におすすめです。

「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤシリーズ」は一応カードという形で聖杯戦争をしていますが、基本的には小学一年生同士の友情や恋愛を描いた作品だと思われます。
シリアスなシーンも多いですが、良いアクセントになっている印象で、他のFate作品よりも戦闘シーンがグロテスクになりにくいです。

また、小学一年生ということもあり、キャラクターデザインが柔らかく可愛らしいのも魅力的だと思います。

新たな形の聖杯戦争を見ることもできるので、小聖杯として機能するイリヤスフィールの強さも無双感があり楽しいですし、Fate史上これ以上ないくらいの完璧な聖杯の登場はわくわくしますね。

今まで、聖杯が正しく作用していたのは「Fate/EXTRA」くらいだと思っていたので、これからのストーリーが楽しみなシリーズです。

また、劇場版の「雪下の誓い」では衛宮四郎がカードを用いた聖杯戦争を勝ち抜いていきます。
新たな衛宮四郎を見ることができるので、ファン必見です。

『衛宮さんちの今日のごはん』

あらすじ

今日は大晦日。大掃除を終えた士郎とセイバーは、夕飯の買い出しに出かける。家で留守番中の大河とイリヤは、こたつの中でのんびりと士郎が作ってくれるごはんを待っていた。
今夜の衛宮家のごはんは…？

出典：衛宮さんちの今日のごはん 公式

見どころ

「衛宮さんちの今日のごはん」は、「Fate/stay night」で登場したキャラクターが登場するメシ系アニメです。

主人公の衛宮四郎は和食、遠坂凛は中華、桜は洋食と、それぞれ得意な分野があり、料理上手と言う設定があります。
腹ペコ王とファンから言われているセイバーをはじめとする様々なキャラクターが、衛宮四郎が作ったご飯を中心に物語とかかわってくるためかなりほのぼのとしています。

かなり本格的なレシピもついているので、実用にも使えそうな漫画ですね。
アニメではさらにおいしそうになっているので、新たなFateシリーズを見ることができます。

『ロード・エルメロイII世の事件簿』

あらすじ

時計塔の君主ロードのひとりであり現代魔術科の学部長、ロード・エルメロイⅡ世は今日も個性豊かな生徒たちに向け授業を行う。

授業後に時計塔の会議を終えた彼は、権力闘争に明け暮れる君主たちに対して悪態をつくが、それによる呪詛返しを食らってしまう。

その翌日、内弟子のグレイとの移動中、最近自室に寄り付いている野良猫が車にはねられているのを目撃する。それが自身の命を狙ってのことであると気付いた彼は、グレイ、フラット、スヴィンとともに犯人探しを開始する。

出典：ロード・エルメロイII世の事件簿 公式

見どころ

「Fate/Zero シリーズ」で登場したキャラクターが主人公になっているので、Fateファンにも受け入れやすいシナリオなのではないでしょうか?

また、分類は推理物となってはいますが、読者が推理をすることはFateシリーズの魔術を詳しく知っていないとわからないので、おそらく無理です。

そのため、推理をしてい折る主人公たちを見て楽しむという読み方が良いと思います。

また、新たな聖杯戦争の予感を残してアニメが一度終了しているため、今後のアニメ化が楽しみな作品です。

ちなみに、本作の主人公であるウェイバー・ベルベットは、FGOで人気な諸葛孔明の依り代です。
別のFGOキャラクターも登場するので、FGOからアニメを知った方も楽しめる作品ですね。

『Fate/EXTRA Last Encore』

あらすじ

最下層から第六層までの戦いを経て、
多くの決断を乗り越え上がってきた岸浪ハクノとセイバー。
目覚めた『誰か』は死の総体である自分自身を認め、
新しい『誰か』として戦う決意を新たにする。
だがすべてはとうに過ぎ去った過去。
勝利の結末を得る機会は永遠に失われた。
その胸に宿した希望は、果たして熾天の檻に届くのか―――。

聖杯戦争の終わり。
最後に語られるべき月の断片、ここに 終幕フィナーレ。

出典：Fate/EXTRA Last Encore 公式

見どころ

ゲーム版の「Fate/EXTRA」では、主人公である岸浪ハクノは聖杯戦争を勝ち抜くことができました。

しかし、アニメ版の「Fate/EXTRA Last Encore」では、すでに岸浪ハクノは死んでおり聖杯戦争は負けています。
岸浪ハクノとそっくりな主人公は、岸浪ハクノが死ぬ前までの記憶を頼りに、セイバーと一緒に熾天の檻を破壊するために行動します。

自分の正体が何なのか?から始まる旅のなかで、戦い抜いていくストーリーは不気味でホラー感もあります。

ゲームとは違う不気味な空間での戦いは、新たな「Fate/EXTRA」での聖杯戦争が見られるでしょう…!

『Fate/Grand Order』の派生作品のあらすじ・見どころ

『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』

あらすじ

七つの特異点での戦いを遂行し、
ついに聖杯探索グランドオーダーの最終地点――終局特異点、冠位時間神殿ソロモンへと到達した
人理継続保障機関・カルデア。

全ての元凶である魔術王ソロモンを倒し、未来を取り戻す。
そのときを間近に控えた一行は、それぞれの時間を過ごしていた。

ロマニ・アーキマンは自分がこれから行うであろう選択に、マシュは限りのある命に、思いを馳せる。
そして最後の作戦を控えた藤丸は、新たな礼装に身を包もうとしていた。

これまでに得た多くの出会い、そして多くの未来を賭け、
藤丸とマシュはついに最後の作戦へと赴く……。

出典：Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア- 公式

見どころ

アプリゲームである「Fate/Grand Order」、通称FGOの第一部6章の内容をアニメ化!
神話の時代、神との戦いをすることになったマシュと藤丸はギルガメッシュ王たちと一緒に街を守り、戦い抜きます。

現地のサーヴァントである強力な仲間を作っていく藤丸も魅力的ですが、一番のポイントはアニメならではの派手でよく動く戦闘シーンです。

後半は特に炎や金の神具などの表現が素晴らしく、気合の入ったアニメーションだと思いました。

また、キングゥがシドゥリやギルガメッシュを通じて感情を知り、自分のやるたいことを選択する姿は感動ものです。

FGOをプレイしたことがなくともわかる親切な内容になっているので、Fateシリーズ初見の方でも見やすいなアニメだと思います。

『劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット-』前後編

あらすじ

「私は今度こそ、この手で、我が王を殺すのだ――」

遍歴の騎士・ベディヴィエールとカルデア一行が足を踏み入れた特異点――
西暦1273年のエルサレム。
そこは民たちが住処を追われ、三つの勢力が対峙する不毛の地であった。

白亜の城を築き、民を殺戮する獅子王と「円卓の騎士」を討つべく、
ベディヴィエールらは「山の民」と協力し立ち向かう。
大切な仲間をも喪う死闘を終えた彼らは、
強大な力を持つ「太陽王・オジマンディアス」に同盟を持ち掛ける。
しかしオジマンディアスは獅子王の計画を明かし、
自らの民を守るためにその提案を一蹴する。

獅子王の真意を知り慄くベディヴィエールたちだったが、仲間たちとともに、その目的を阻止すべく、
聖都・キャメロットへの進撃を決意するのだった。

そしてついに、聖都決戦の日を迎える。

冷酷非道に成り果てた獅子王の真の狙いとは。
滅びの約束された世界で、人類を救済する方法とは。
赦されぬ罪を背負い続けたベディヴィエールの迎える結末とは。

――最も哀しく、美しいFate、ここに完結。

出典：劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 公式

見どころ

アプリゲームである「Fate/Grand Order」、通称FGOの第一部５章の内容をアニメ化!
映画化することで、シナリオがかなりカットされています。
しかし、ベディやオジマンディアスなど素晴らしい声優さんがフルボイスでシナリオを起こしてくれると考えると感動するでしょう。

FGOの中でも人気の高い第５章は、戦闘面の厳しさも格段に上がったことで辛酸をなめさせられたプレイヤーも多くいると思います。

FGOプレイヤーにとって非常に懐かしいですね。

また、FGOプレイヤーでなくとも最初から設定がわかるようになっていますので、FGOをプレイする予定がない方は視聴をおすすめします。

まとめ

『Fate』シリーズの見る順番と時系列をまとめて解説しました。

放送順でもいいですが、やはり正規ルートである、Fate/stay night→Fate/Zero シリーズの順番は鉄板かと思います。

他のFateシリーズはパラレルワールドですので、Fate/stay night→Fate/Zero シリーズを見た後であればどのシリーズから見ても問題ないでしょう。
しかし、伏線などが登場する作品も多いため、上記の見る順番をおすすめします。

大人気ゲームから生まれたアニメ『Fate』シリーズはテレビアニメから劇場版アニメ、さらにはスピンオフなど様々な作品が作られました。
こちらの見る順番で見ていただき、『Fate』シリーズの魅力を知っていただけたら嬉しいです。

聖杯をかけ戦う中で、過去の英雄や伝説に出てくる人たちを使い魔として召喚する、ロマンあふれる作品です。
初めて見る方にわかりやすいように と、順番を考えてみましたので、ぜひ、『Fate』の世界に浸ってみてください!