現在も圧倒的な人気を誇るFateシリーズ。
今や数多くのシリーズ作品が生み出されていますが、その原点として発表された作品が「Fate/stay night」です。
本記事では、全ルートで遠坂凛のマスターとして登場した、アーチャーの強さや能力・詠唱内容を紹介。さらに驚くべき正体や真名に加えて、「マスター(凛)を裏切った理由にも迫ります。
アーチャーとは
まずは、アーチャーの簡単なプロフィールやキャラクター性から紹介していきます。
アーチャーのプロフィール
まずは、アーチャーの簡単なプロフィールから見ていきましょう。
身長/体重 | 187cm/78kg |
イメージカラー | 3月2日 |
血液型 | O型 |
イメージカラー | 赤 |
特技 | ガラクラいじり、家事全般 |
好きなもの | 家事全般(他人に対しては否定している) |
苦手なもの | 正義の味方 |
天敵 | 遠坂凛、間桐桜、イリヤ |
アーチャーは遠坂凛によって召喚された英霊(サーヴァント)で、“浅黒い肌”と”白髪”が特徴的。さらには「赤いマント」を纏っているため、“赤”のイメージも強いキャラクターです。
特技や好きなものに“家事全般”と、あの強面なルックスからは想像できない一面もありますが…実は、これには「アーチャーの正体」が深く関係しています。(真名や正体に関しては、また後ほど詳細に説明します)
遠坂凛のキャラクター性や能力・過去を詳しく知りたい人は「【Fate/stay night】遠坂凛の能力・強さ機体 | 衛宮士郎との関係性や声優情報を紹介」の記事を参照ください。
アーチャーの性格
いつも厳しい表情を露わに出しているアーチャーですが、意外にも「世話好きでお人好し」な一面があります。
話し方はニヒルで相手を突き放すような言い方が多いものの、決して熱血漢というわけでなく、台詞の一つ一つにおいて“相手への配慮”も充分に含まれています。
そうした配慮に”家事全般が得意”であることも手伝って、マスター(遠坂凛)に紅茶を淹れてくれる場面もありましたね。
アーチャーの声優は「諏訪部順一さん」
アーチャーの声を担当している声優さんは、「東京俳優生活協同組合」に所属されている諏訪部順一さんです。
デビュー時は主にナレーターやラジオDJとして活動されておりましたが「テニスの王子様」で跡部景吾役を担当されたことがキッカケで、アニメ声優として大ブレイクを果たされました。
アーチャー役の声優・諏訪部順一さんの代表作
諏訪部さんは、今やガンダムシリーズとも縁の深い声優です。
「閃光のハサウェイ」ではケネス役で隊長キャラを、以前は「ガンダムSEED DESTINY」のスティング役で”カオスガンダム”にも搭乗していました。
諏訪部さんの他代表作は、以下の通りです。
- 「黒子のバスケ」青峰大輝役
- 「BLEACH」紺屋雨役
- 「鋼の錬金術師」グリード役
- 「文豪ストレイドックス」織田作之助役
アーチャーの真名・正体とは?
ここからは、アーチャーの驚くべき”真名”と”正体”に迫ります。
アーチャーの真名・正体は「未来の衛宮士郎」
アーチャーの真名は「エミヤ」で、衛宮士郎の“未来の姿”です。
劇中でも語られてきた通り、衛宮士郎が目指してきた「正義の味方」になると同時に“なれの果ての姿”の1つでもあります。
目的は「衛宮士郎の消滅…?」
“未来の衛宮士郎”であることが判明したアーチャーの目的が、実は「衛宮士郎の消滅」だったのです。さらに、この消滅の中には彼自身の”八つ当たり”も含まれています。
こうした目的にも並々ならぬ理由があります。
自身の死後に、人々を救うために英霊となったはずの士郎ですが、多くの人々を殺し続けてしまう真逆な行動を続けてしまいます。
そのため、アーチャーは「過去の自分を自らの手で殺して“タイムパラドックス”を起こす方法」として「英霊エミヤの消滅」を計ったのです。
エミヤに殺されてしまう人々を守るためとはいえ、アーチャーには選択肢がこの方法しかなかったというわけですね。
劇中での衛宮士郎との関係性
その真名や正体により、アーチャーにとって士郎は「あまりにも因縁深い人物」です。
そのため、士郎に対する接し方も凛やセイバー達とは異なり、かなり冷たい態度や話し方をしてきます。
時には“殺意”まで出すこともありますが…それでも魔術面に伸び悩む士郎に対して、色々とアドバイスしてくれたことも多かったのです。
無印(セイバールート)では士郎たちを逃すために死亡した
セイバーをメインヒロインとして展開されたこのルートでは、イリヤの英霊(サーヴァント)として登場した「バーサーカー」の強大すぎる強さが際立っていました。
そんな強敵から士郎たちを逃すために、交戦します。
アーチャー「別にアレを倒してしまっても構わんのだろう?」
その名台詞と共に、バーサーカーを6回倒すも空しく、その激闘の末に力尽きて死亡してしまいました。
UBW(凛ルート)では、最も熱い関係性と最期を迎えた
アーチャー推しのファンから今でも絶大な人気を誇るのが、遠坂凛をメインヒロインとしたUBW(凛ルート)です。
このルートの中で先に紹介した“真名”や”正体”が明かされました。それにより凛だけでなく、士郎との関係性も最も深く描かれていたことも特徴です。
過去の自分である士郎を殺すために戦い続けてきましたが、最終的には彼のことを認めてくれました。さらには、士郎の戦闘後に放たれた”英雄王からの攻撃”から凛や士郎を庇って消滅したと思われた後にも本編の最終決戦の中で、影ながら援護までしてくれたのです。
アーチャー「答えは得た。大丈夫だよ、遠坂。俺もこれから頑張っていくから」
あまりにも切なく、感動的な別れと最後を迎えました。
HF(桜ルート)では自身の身を犠牲にして、士郎を救ってくれた
このHF(桜ルート)でも残念ながら、セイバールートと同じく途中で退場してしまいます。
桜ルートでも、士郎への態度が冷たいことに変わりありません。
それでも第二部で消滅する直前、大重傷を負わされた士郎に“自分の左腕”を移植する形で救ってくれたのです。さらに、続く第三部で桜を救出するために奔走する士郎を“幻”のような形で導いてくれました。
こうして各ルートでの最後も合わせて見比べてみた結果、どのルートでも「士郎との熱い関係性」がハッキリと描かれていたことが解りますよね。
HFでメインヒロインとして登場する間桐桜のキャラクター性や能力・過去を詳しく知りたい人は「【Fate/stay night】間桐桜とは?性格や強さ・能力を紹介 | 過去や最後も」の記事を参照ください。
アーチャーの強さと能力
ここからは、アーチャーの強さ・能力について紹介していきます。
あらゆる武術を限界まで極めた達人
アーチャーのクラスは”弓兵”ですが、実戦では弓よりも夫婦剣「干将・莫耶(かんしょう・ばくや)」を使っての白兵戦の方が多かったですね。
ステータス自体は”真名”の関係もあり、他サーヴァント達よりも一歩劣っています。それでも、第五次聖杯戦争では他の英霊たちとも互角以上の戦いを繰り広げていました。
こうした強さは、本人の努力や鍛錬の積み重ねで得られたものです。
努力の甲斐あって、剣技以外にも“高い弓の技術”も持ち合わせています。士郎が元々は弓道部員だったから、弓の実力はお墨つきというわけですね。
劇中では魔剣(偽・螺旋剣)や「赤原猟犬(フルンディング)」を矢として放っていました。
宝具は「無限の剣製(アンリミテッドブレイドワークス)」
アーチャーの場合、他サーヴァント達とは違って、宝具そのものを所持していません。
その代わりとして、固有結界「無限の剣製(アンリミテッドブレイドワークス)」という魔術を使えます。(派生ゲーム作品では、この「無限の剣製」が”宝具”として扱われています)
「無限の剣製」とは特殊魔術の1つであり、これを使用できるのはアーチャーと衛宮士郎だけです。
作り出した固有結界の中では、士郎の”心象風景”が広がり「無数の剣」が刺さった丘が出てきます。結界内に出た”無数の剣”は、士郎がこれまでに視認してきた武器や防具を複製しているもので、これらを無数にストックしています。
そして戦闘時には、ここから使いたい武器を“投影魔術”として、現実世界に送り出してから利用できるようになるのです。
アーチャーの詠唱内容を紹介
ここで、アーチャーの詠唱内容を”和訳”までした状態で紹介します。
I am the bone of my sword.
(体は剣でできている。)
Steel is my body,and fire is my blood.
(血潮は鉄で、心は硝子。)
I have created over a thousand blades.
(幾度の戦場を越えて、不敗。)
Unknown to Death.
(ただの一度も敗走はなく、)
Nor known to Life.
(ただの一度も理解されない。)
Have withstood pain to create many weapons.
(彼の者は常に独り、剣の丘で勝利に酔う。)
Yet,those hands will never hold anything.
(故に、生涯に意味はなく。)
So as I pray,unlimited blade works.
(その体は、きっと剣でできていた。)
こうして和訳してみると、未来の士郎はかなりの詩人であるとも取れますね。
アーチャーが遠坂凛を裏切った理由や目的
アーチャーはUBW(凛ルート)の第13話で、己のマスターである遠坂凛を裏切ってしまいます。
しかし、その理由は単純なものであり…あくまでも「自身の目的を果たすため」です。
先の真名や正体でも触れた通り、アーチャーは自身が英霊(サーヴァント)になったことを後悔しており、「自身の消滅」を目的としています。その目的を果たすためには「過去の自分(衛宮士郎)を殺す必要がある」というわけです。
凛の英霊として、普通の人間とは言い切れないものの”実体”を持つ形で聖杯戦争への参加が可能となりましたが、「令呪」のせいでそれも無理となっていたことに気づきます。
それを解くためには自身のマスター(凛)と結んだ契約を先に解除しなければなりません。
ゲームでもアニメ版でも、UBWを最終話まで視聴されたファンなら既にお気づきと思いますが…アーチャーにとっては裏切り行為というよりは、自身の目的を果たすために「凛を見限った」と捉える方が妥当だったようにも感じられますよね。
まとめ
今回は遠坂凛の英霊(サーヴァント)として登場した、アーチャーの性格や強さ・能力を紹介しました。さらに記事の後半では、その驚くべき真名や正体、そして「自分のマスター(遠坂凛)を裏切った理由」にも迫ってみました。
未来の衛宮士郎として登場したサーヴァント「アーチャー」。
カッコよさと強さを兼ね備えていても、残酷な結末を迎えることが多いです。
本来ならば、その強さや頼もしさで永遠に自分のマスター(凛)を守ってあげてほしいものですが…それが叶わぬ点にまた、切なさを感じてしまいますね。
コメント
士郎は固有結界(UBW)使えませんよ
あ 様
コメントいただき、ありがとうございます。
ご指摘いただき、ありがとうございます。
士郎はUBWでも24話で「無限の剣製」を使っており、これが士郎の固有結界だったと思います。
また拝見やご意見を聞かせていただけると幸いです。
よろしくお願いします。