この記事では、『Fate/stay night』のストーリーの裏舞台で暗躍するランサーの正体や強さ、宝具をご紹介いたします。
また、謎に包まれたマスターやその最後や声優に関しても、ポイントを押さえてざっくりと解説します。
Fateシリーズは様々な派生作品がありますが『Fate/stay night』以外の記述は控えめになっています。

作品のネタバレに注意してね。
ランサーとは

出典:『Fate/stay night UBW』公式サイト
ランサーはサバイバル能力が抜きん出たサーヴァントで、第五次聖杯戦争においてマスターの言峰綺礼によって召喚されました。
敏捷性と隠密性の高い能力を持っており、『Fate/stay night』のアニメ版Fateルートでは、遠坂凛に『綺礼の下調べ専用のサーヴァント』だと評価されています。
強力な宝具や能力を持っているものの、『Fate/stay night』シリーズではかませ犬扱いが多いです。
それでも、さばさばした性格や漢気あふれる性格で人気が高いサーヴァントです。
マスターの言峰綺礼の強さや目的については【Fate/stay night】言峰綺礼の強さや目的・過去を紹介 | 最後や声優情報もで紹介しています。

ランサーのプロフィール

出典:『Fate/stay night UBW』公式サイト
出自 | アイルランド(ケルト神話・アルスター神話) |
身長 | 185cm |
体重 | 72kg |
マスター | 言峰綺礼 |
愛称 | 槍ニキ(ファンから)・セタンタ(幼名)・ちびクー(かつての戦友から)・クーちゃん(メイヴ)など |
ランサーは、アイルランドの神話に登場する英雄に起源があります。
公式設定ではイメージカラーが設定されていて、ランサーの全身を覆う青タイツがイメージカラーとなっています。
ランサーの主な装備は、手に持った呪いの朱槍。
『Fate/stay night』の第五次聖杯戦争以外に、派生作品の聖杯戦争にもランサーとして登場することがあります。
通称『槍ニキ(槍を持ったアニキ)』と呼ばれ、『Carnival Phantasm』のセリフ『ランサーが死んだ』がネットミーム化していたことも、愛されキャラに拍車をかけました。

『この、人でなし!』と返すセリフは有名だよ♪
ランサーの性格
ランサーの元となった英霊は、アルスターの番犬と呼ばれている英雄です。
アイルランドでアルスター王の領地と財産(牛)を守るために、かつての戦友たち5万人以上を相手に一人で戦った逸話を持っています。
そのため、任務に忠実で非情にして冷酷ですが、仲間には面倒見がよいアニキ風を吹かせる青年という生前の性格のまま召喚されました。
『Fate/stay night』では聖杯にかける願望はなく、強い英霊と戦う目的で英霊となっている事がセリフで語られています。
ランサーの声優は神奈延年さん

出典:株式会社青二プロダクション公式サイト
ランサーの声優は、ベテラン声優の神奈延年さんが担当しています。
『マクロス7』の熱気バサラや、『剣風伝奇ベルセルク』のガッツなどの主演作品などがあり、多趣味です。
『マクロス7』で一緒だった熱気バサラ歌担当の福山芳樹さんと、バンド活動なども行いました。
ランサーの真名は『クー・フーリン』

出典:『Fate/stay night UBW』公式サイト
ランサーは『Fate/stay night』シリーズでは太陽神ルーの息子で、アイルランドの光の御子として設定されていました。
『セタンタ』という幼名があり、『クー・フーリン』とは7歳の時にクランの猛犬、という意味があるあだ名から付けられた名前です。
真名の元ネタとなった英霊はアイルランドの『トーイン(クアルンゲの牛捕り)』などの伝承で、その戦いの軌跡が地名となって残っているなど、現代でも謳い継がれています。
トーインではクー・フーリンは派生作品のゲームアプリ『Fate/GrandOrder』などに登場する赤枝の騎士の元同僚フェルグスや、侵略者にしてコノートの女王でもあるメイヴと戦っていました。

日本でいうと古事記のヤマトタケルのような扱いになるのかな?
ランサーの強さ

出典:『Fate/stay night UBW』公式サイト
ランサーの強さは、影の国の魔女スカサハに師事することで教えられたルーン魔術と、スカサハから受け取った魔槍ゲイボルクを使った戦闘にあり、『Fate/stay night』シリーズでは強い英霊との力比べを楽しんでいる描写があります。
第五次聖杯戦争では面倒な魔術に頼らずに、戦士として持ち前の俊敏さと宝具を使った戦闘スタイルに特化していることから、戦い方にこだわって勝利は二の次と考えているのでしょう。
『Fate』シリーズでのサーヴァントとしての適性は、クラスとしての『バーサーカー』や『キャスター』にもあることが奈須きのこ先生から語られていて、派生作品でこれらのサーヴァントとして召喚されました。
クー・フーリンのバーサーカー適正については、伝承にある『ねじれ首環(トルク)』によって起こる、破壊衝動が元となっていると考えられます。
戦闘スキル
ランサーのスキルは多様で重要なものが3つあり、隠密行動を行うために生存するスキルが多い構成になっています。
『絶対に心臓を刺し貫く』はずの宝具を持っているのに生き残ることに特化したスキルが多いことが原因で、戦闘での勝利に繋がらないのが残念なサーヴァントです。
戦闘続行
UBWルートでアインツベルン城で言峰綺礼の令呪によって命令されて自害する際にも見せた、心臓を貫かれてもすぐには死なない能力がスキルとなっています。
アルスターの伝説によればランサーは何度も死の淵から蘇ってきます。
仕切り直し
隠密行動が主目的であるために戦闘から逃走しやすくするためのスキルで、実際の作中では様々なサーヴァントとの戦闘から逃走しています。
言峰綺礼に戦闘から撤退することばかり命令されるので戦うことが許されず、戦闘を楽しみたくて聖杯戦争に参加しているランサーに不憫さを感じます。
ルーン魔術
スカサハから教えられた原初のルーン魔術を使うことができ、UBWでは炎のルーンを使ってアインツベルンの居城を燃やしています。
『Fate/stay night』ではあまり使われなかった反動か、『Fate/GrandOrder』の作品中ではキャスターとして召喚されているのでルーン魔術を存分に披露していました。
ランサーの宝具は『ゲイ・ボルク』

出典:『Fate/stay night UBW』公式サイト
ランサーのセリフ「呪いの朱槍」はゲイ・ボルクと呼ばれる宝具で、『Fate』シリーズのゲイ・ボルクは因果関係を無視した特殊な効果が付与されています。
『Fate/stay night』では、宝具で攻撃した結果『心臓を刺し貫く未来』を受けて、攻撃する前の動作により当たることがが確定する事象になる、結果優先の能力があります。
伝承の「ゲイボルク」は投げ槍で、必殺必中のその槍は相手に命中すると体内で30ある棘が一斉に開き引き抜くことができない魔槍です。
『Fate/stay night』と伝承には設定の違いがありますが、どちらも恐ろしい槍であることに変わりはありません。

コレ、刺さったら抜けないやつだ・・・。
突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク)
伝承にある投げ槍としてのゲイボルクとしての使い方をされた宝具です。
UBWで、衛宮士郎と遠坂凛がセイバー救出に向かった際のアーチャーとランサーの戦闘で、アーチャーの『熾天覆う七つの円環(ローアイアス)』によって残念ながら防がれてしまいました。
分裂した無数の槍が降り注ぐ範囲殲滅が目的となる宝具で、伝承にある30の棘がモチーフとなっているのでしょう。
アーチャーの強さについては【Fate/stay night】アーチャーの正体は?真名や強さを紹介 | 詠唱内容や裏切った理由もで紹介しています。

刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)
ランサーがメインの宝具として使う技で、因果を逆転させて心臓を刺し貫くという結果を得る効果が施されています。
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