【呪術廻戦】夏油傑の性格や強さ・術式 | 正体や五条悟との関係性を解説

『呪術廻戦』は2018年から週刊少年ジャンプで連載されている人気漫画が原作です。

主人公の虎杖悠仁が学校で、特級呪物である「両面宿儺の指」を飲み込んだことから物語が急激に加速します。
1巻が発売されると品切れが続出など、当初から大人気の漫画です。

今回はアニメも大人気となった『呪術廻戦』の夏油傑の性格や術式、正体や五条悟との関係性について解説します。

夏油傑（げどうすぐる）とは？

夏油傑は日本にたった4人しかいないという「特級呪術師」の1人であり、闇落ちの呪術師です。

元々は呪術高等専門学校の生徒でしたが、一般人100人をころし呪術高等専門学校(以下呪術高専)を追放された経歴を持ちます。

特級呪術師4人のうちのもう1人「五条悟」や貴重な反転術式の使い手である「入家硝子」とは、呪術高専の同級生です。

黒髪に大きなピアス、ほぼ黒の僧衣に袈裟を着用しています。

アニメ初登場時からある額の大きな傷跡が特徴ですね。

冷静沈着な性格をしている

今日の仕事中に夏油のよさに気づいた、というより夏油と悟のペアの良さに気づいた。夏油の優しさと冷静さと笑顔が素敵。性格はむしろ逆なのにお互い信頼しあってるのがいい。仕事しろ。

— ちゃも (@chamohari) February 16, 2021

問題行動こそありますが、夏油傑は目的と理由をしっかり決め、そこにまい進するようなまじめな性格です。

呪術師とはこうあるべきだという信念、理想を追っています。
騎士道チックな「強きが弱きを守る」を体現しようとしていた人だと思います。

常に冷静沈着、周囲に流されず己の信念を貫く･･･そんな性格をしている夏油。
冷静でまじめ、ストイックだからこそ、いつしか呪術師だけの理想の世界を作るため闇落ちしてい待ったのではないかと思います。

また、基本時には五条悟と同レベルの「クズ」です。

五条悟と一緒にいた夏油が、先輩である歌姫に対し「弱い者イジメはよくないよ。」と呼びかけるシーンは底意地の悪さを感じます。一見暴走しがちな五条悟を止めて、歌姫をかばっているようですが、歌姫をバカにするスタンスは五条悟と同じかと思います。

入家硝子が、五条悟と夏油傑を合わせて「クズ」と呼ぶ理由は、そういった人の心の機微に反応できるにも関わらず、無視できる傲慢さがあったからでしょう。

そんな夏油だからこそ、呪術師として研鑽を積むことが出来たのかもしれませんね。

非術師や呪霊を見下している

「猿は嫌い」と己に言い聞かせ続けている夏油傑、もし呪霊のいない世界など作れないとして、それを知ったときどう思うのだろう　非術師を殺すことに大義などないよ、非術師を殺すのは非術師を憎むおまえの心を慰める行為でしかないよ、とかなるのだろうか　そんなこと知ったことかと道を進むのだろうか

— 丹野（沫井） (@awai_aw) May 22, 2021

夏が闇落ちしたのは、非術師に辟易したからではなく、「非術師に辟易してしまう己の心の闇」に向き合えなかったからでしょうね
イカレてないと呪術師はできない。夏油はマトモだから、優良な人間でいなければという己の理想と、猿共はクソっていう本音の折り合いが付けられなかったんですね

— 朔夜@脱稿🥳(仙鬼：夏五C え1) (@sky6397) May 20, 2021

元々呪術高専時代の夏油は「強きは弱きを助けべき」と思っている節がありました。呪術高専時代は弱者(非術師)を守ることが呪術師の役割とさえ言っていたくらいです。

しかし、「天内理子の護衛任務」に失敗したとき、さつ害された理子の遺体を喜びをもって迎える宗教団体の人間たちを見て、非術師を守るという信念が揺らぎだしました。

一人の女の子を殺しておいて遺体を囲みながら拍手で迎える非術師の姿は、さぞ醜悪に映ったことでしょう。

また、夏油はや五条悟と同じ特級術師の九十九由基から、「呪霊は非術師から生まれる」と聞いてしまったことから、「非術師をすべてころせば呪霊はなくなる」という結論にたどり着いてしまいます。

その後、夏油は慕ってくれていた後輩を非術師のために使い捨てのように扱われて亡くし、さらに術師の素質を持つ女の子を村人全員でイジメている村を見てしまい、完全に今までの非術師に対する考えが狂ってしまいます。
結果、自分の両親を含む村人100人以上もの人間をころしてしまいます。

現在は非呪術師、つまり人間を猿と呼び忌み嫌っていますが、夏油は「非術師を守るために呪霊を祓う」という行為の意義を見失い、呪霊をうむ非術師を皆ごろしにして呪術師だけの世界にすればいいと考えるようになってしまったのです。

そのため、夏油は常に非術師や呪霊を見下し、術師だけの世界の実現を目指すようになりました。

夏油傑の強さ

夏油は呪霊操述を得意としており、呪術高専が把握していた夏油の能力よりもさらに上を行く能力を持っていました。

夏油傑はどれほど強いのか、夏油の強さについて紹介します。

五条悟と並べる実力者

これはあれだな
ごまちが五条悟で、私が夏油傑か pic.twitter.com/S8SniTjskC

— ぴこまる (@clr0wn) May 24, 2021

呪術高専側は、夏油の能力を「主従制約がない、自然発生した呪いのみ操ることができる」と考えていました。

しかし、実際には「主従制約があってもなくても首を挿げ替えれば操ることができる」ことが後に判明しています。

呪術師には階級があり、夏油は最上位の特級です。
呪術界御三家といわれる五条家の現当主であり、自他共に認める現代呪術界最強の呪術師「五条 悟」と比較しても、肩を並べる実力者です。

また夏油はただ呪術にたけているばかりではなく、体術にもたけています。

「呪霊を操るだけなら接近戦で体をたたけばいいのでは?」と思う人もいるでしょう。
しかし、夏油は体術のみでも高い能力を発揮しています。

また、予想ですが…天内理子の護衛任務の際に五条悟は反転術式を習得し、まさに「最強」となりました。

今までは五条悟と夏油傑は「二人で最強」と言われていましたが、五条悟の無敵とも思われる術式の強さや呪力量を考えた時に、夏油は実力差に焦ってしまったのではないでしょうか…?死

死にそうになりながらも、反転術式と虚式「茈(むらさき)」を会得し一人で依頼をこなす五条への劣等感があったように思います。

夏油の呪術高専時代、親友である五条悟になんの相談もなく離反してしまった経緯には、そうしたすれ違いがあったのかもしれませんね。

そんな五条悟についてまとめた記事も用意していますので、そちらもあわせてご覧ください。

五条悟の強さはチート級！術式・領域展開や封印解除はいつ？

...

animegaphone.jp

2021.05.24

おそらく領域展開も使える

領域展開というのは、術式を利用し結界の中で自分が心の中で描いた世界を現実に創ることを表します。

術式の中でも最終段階と言われ、呪術戦における極地です。
夏油はこの最終段階といわれる領域展開さえも利用できるのではないか？と言われていますが、実際に利用しているシーンは出てきません。

ただ、領域展開を利用するであろうと思われるくらいの強さを持っています。

夏油傑の術式

夏油は「最悪の呪術師」であり、日本に4人といわれる特級呪術師の1人です。

夏油が操る術式は「呪霊操術」という、取り込んだ呪霊を操れる術式です。

呪力操術についてや、0巻で繰り出した呪霊操術 極ノ番「うずまき」についても解説していきます。

呪霊操術(じゅれいそうじゅつ)

#wj19 #呪術廻戦
「視覚共有を体の一部として術式の解釈を拡大している」って考察見かけたけど、なるほどなあ
つまり目を差し出すことと同義の対価のすり替えを行っているのかな
夏油は過去編で視覚共有が出来ないことがわかっているので、呪霊操術では無理で冥さんにしか出来ないってことか pic.twitter.com/suLtqi6Mi8

— O谷 (@girugirudorador) April 5, 2020

夏油曰く、吐しゃ物を処理した雑巾の味がするという球状の呪霊を取り込み、取り込んだ呪霊を自由自在に操る術式が呪霊操術です。

式神の場合、媒介が必要となりますが、呪霊の場合は媒介も掌印もいりません。
2級以上の差があれば、ほぼ無条件で操り使役できます。

夏油は呪霊を6000体以上取り込んでおり、それらを自由に操ることができるのです。

下級以外、一級、特級の特殊な呪霊も使役として使えます。
取り込める呪霊の上限がないというのも怖いところですね。

また、偽夏油もい作中で言っていますが、「準1級以上の呪霊をぶつけて、相手が対策を練っている間に新たな呪霊をぶつけられる」手数の多さが魅力的な術式です。

夏油傑が「呪霊操術」で使役している特級呪霊一派を紹介　

夏油の両親は非術師の家系でしたが、夏油は生まれながらにして素晴らしい術師の才能を持っていました。
その術式は、「呪霊操術」です。

2級以下の呪霊は無条件で取り込みことで、呪霊を自分に宿し使役として利用することができます。

取り込み方は、呪霊を黒い球にして飲み込むというものです。
味は最悪で「吐瀉物を処理した雑巾を丸飲み」したような味がするようで…。

決しておいしくない呪霊を夏油は取り込み続け、0巻時点で取り込んだ呪霊の数は6000体以上。
その中には特級呪霊と呼ばれる戦力の高い呪霊もいます。

夏油が使役する特級呪霊を紹介します。

特級仮想怨霊 化身玉藻前(とっきゅうかそうおんりょう　けしんたまものまえ)

ありそうだけど特級呪霊化身玉藻前は登場済みだし美人じゃなくて女芸人寄りだろうが！ pic.twitter.com/TMBXsGgGxw

— はむらび (@hamurabidabutsu) January 5, 2021

特級呪霊は、16体が呪術高専で登録されています。
そのうちの1体が「特級仮想怨霊 化身玉藻前」です。

呪術高専時代から夏油が使役し、利用しています。
0巻で夏油が決行した「百鬼夜行」で乙骨に攻撃する際、「うずまき」と一緒に使われたました。

この特級呪霊の能力は不明ですが、「特級を冠する16体の呪いの内の1体」と紹介されていることから、かなりの実力を感じさせます。

口裂け女

口裂け女

・わたしきれい？に答えるまでお互いに不可侵を強制する、つまり無敵状態
・わざわざ逆鉾で払ってるのを見るに(あと元ネタの怪談的に)、質問に答えてしまったらおそらく回避不能。

…実は相当やばい呪霊なのでは？
まぁ超有名な都市伝説だし、恐怖はかなり集めてるよね。#呪術廻戦 pic.twitter.com/fa3UirOLdK

— 吉野 さくら (@SakuRa_Ysn) February 14, 2020

夏油が使役していた「わたしきれい？」という呪霊は、昔から伝えられている日本の会談への恐れから生まれたものではないでしょうか。
口裂け女は伏黒の父、甚爾がさくっと祓いました。

能力としては、「わたしきれい？」という問いに答えるまでは双方ともに手を出すことができない不可侵を強制する簡易領域を作ります。

また、答えると簡易領域がとかれ、瞬時に攻撃されます。

攻撃は複数のはさみを使用したもので、並の術師なら即死級です。

等級の紹介はされていませんが、術式があるため一級以上の呪霊だったのでは?と推測できます。

虹龍(こうりゅう)

#呪術廻戦
呪霊１２
虹龍（こうりゅう）

「呪術廻戦」を無料で読むならU-NEXT！https://t.co/JWp87FJ35S pic.twitter.com/rbpESNNnLM

— 呪術廻戦「まとめ」【公式】 (@sougo22) May 15, 2021

虹龍も等級の情報など出てきません。

巨大な龍のような形をしており、夏油が呪術高専時代、伏黒甚爾に攻撃する際利用しました。
この時夏油は呪術高専2年で、当時夏油が持っていた使役の中で、最高硬度を持っていまた呪霊です。

かなりの大型で迫力ある呪霊といえます。

特級特定疾病呪霊 疱瘡婆(ほうそうババア)

夏油が「五条奪還編」の渋谷駅で冥冥に使用した「特級特定疾病呪霊」です。

かなり不気味な姿をしている特級呪霊で、人魂を異形にしたような形です。
人魂なのに2本の手があり人の言葉とは違いますが、言葉も話します。

天然痘への恐怖から生まれたという呪霊で、敵を棺桶に封じ込め棺桶ごと墓地に埋葬してしまいます。

埋葬されてから3カウントされると疾病で死亡･･･恐ろしい呪霊です。

呪霊操術 極ノ番「うずまき」(じゅれいそうじゅつ ごくのばん うずまき)

夏油はたくさんの呪霊を取り込むことができます。
その取り込んだ呪霊を全部1つにまとめて超高密度となった呪力を相手にぶつける術式が、「うずまき」です。

とてつもない破壊力を持つ術式ですが、呪霊の手数を手放すことになるため、切り札のようなものですね。
ちなみに、夏油は信者から呪いを集め最低でも4461体という呪霊をまとめて攻撃を繰り出したことがあります。

極ノ番「うずまき」は0巻で乙骨に対して撃った一撃ですが、偽夏油いわく「京都に呪霊を分散していなかったら、乙骨に負けることはなかった」という旨の発言がありました。

つまり、仮想特級呪霊である里香に敵うほどの呪力を込められるのでは?と思われます。
こめられる呪力は底なしと見ていいでしょう。

夏油傑と五条悟との関係性について

『呪術廻戦』って大好きな漫画があるんですけどね、五条と夏油のコンビが最高なのです。#呪術廻戦 pic.twitter.com/2Ir4oVrP41

— KaZui (@effortman0109) January 20, 2020

一人称を変えたとか性格が変容していたのは、教育を選んだ先でどう振舞えば良いのか？の一種の理想像が夏油であっただけで、それが五条が夏油と2人で最強でありたかった執着の形で変容したわけではないんじゃないかな…とふと思った。あくまで私の見解なんですけど…。

— 紡 (@juju_sampo) May 23, 2021

夏油傑と五条悟は呪術高専時代同級生であり、夏油は真面目、五条はチャラ男であってもお互いを信頼しあう親友でした。

五条は呪術高専時代、かなりとがっていて、ほかの人を気遣うことなんて絶対にない問題児。
非呪術者である人間を見下す五条に対し、「非術師」を守るのが呪術師の使命と伝えています。

悟、傑と呼び、2人は最強だと常日頃から言っていた仲のいい二人。

しかし、天内理子の護衛を任された3日目、五条は伏黒甚爾に刺され、夏油も敗北します。
天内理子が死亡したことで二人の関係は大きく変わっていきます。

夏油が呪霊側に付いた理由分からんかったけど、この理子ちゃんの一件があったからなのかな？
天元様がいなきゃ平穏に生活できた的な#呪術廻戦 pic.twitter.com/zH1K6PMboc

— けーお@27歳 (@kodou_renna) August 26, 2019

親友であり、お互いのことをリスペクトし、二人でいれば最強としていたのに、結果的に天内理子を守ることができず、夏油は「非呪術師」を守るという役割に疑問を持つようになります。

天内理子の死を拍手で迎えるような外道を守る必要があるのだろうか?ここから夏油と五条の気持ちにずれが起きてしまったのです。

夏油傑の悲惨な過去

ここの夏油虚無感ある顔して親も手にかけたことに対して特別って訳にもいかないと言ってるけどまだ高3の未成年の子供だよね。特別な訳にはいかないけど18年間誰よりも一緒にいた人間は親だと思うし情はあったんじゃないかなって思うと泣けてくる、夏油も両親殺した時泣いたのかな…幸せな世界感求む pic.twitter.com/173liWRjXX

— ♕執事ゆと♕ (@Jade2E131105085) February 8, 2021

夏油は元々非術師の家系から生まれた術師です。

そのため、術師特有の「弱きを守る」という大義に燃えていましたが、夏油は闇落ちしてしまいます。

夏油が起こした非術師殺しや、その最期について解説していきます。

闇落ちして非術師を殺してしまう

夏油が親殺したの、非術師(猿)だからとか、これから行うことへの決意とかの意味も勿論あると思うんだけど、腐った蜜柑側に人質にされて殺されるくらいならいっそ自分の手でってとこもあるんじゃないかなぁって思ってる。

— 寝子 (@neko725gs) May 23, 2021

呪術高専3年になり、夏油も五条も特級呪術師となりお互いに一人で依頼をこなすようになりました。
そんな中で夏油は非術師を守ることが正しいことなのか、非術師は守られるべきものなのかより一層疑問を抱くようになります。

呪霊を払うのはなぜなのか、その意義すらも見失い夏油はどんどん病んでいきます。

そんな時に出会ったのが「九十九由基」です。
彼女も夏油、五条と同じ特級呪術師であり、呪霊が生まれない世界を作りたいという願望を持っていました。

そんな彼女の考え方を聞いた夏油はふと、「じゃあ非術師を皆ごろしにすれば良い」と言ってしまうのです。

呪霊は非術師たちのほんの少しの呪力が集まりできるもの。呪術師から呪霊は決して生まれません。
「だったら非術師がいなくなればいいんじゃないか」、この考えを九十九は否定しませんでした。

その後、灰原が呪霊にやられたときに七海が放った「もうあの人ひとりでよくないですか?」（五条だけでよくないですか?=二人で最強ではいられなくなった）という言葉によっていよいよ夏油は追い詰められ･･･呪術高専3年の9月、村人112名を殺害(夏油自身の両親も殺害)し闇落ちしてしまったのです。

五条悟によって殺され、死亡する

今週の呪術廻戦で夏油の体を返せって言った子たちって過去の回想で夏油が村人全滅させた時に牢屋に入れられてた子たちじゃない？ pic.twitter.com/cFUreYRyFV

— ぷるぷるれんか (@_orangena_) February 3, 2020

五条は、夏油が村人を皆ごろしにしたことを聞き五条は激しく動揺しました。

五条にとって大切な親友である夏油がそんなことをするはずがないと思いながら、夏油を追います。
五条は必死に夏油を説得しましたが、時すでに遅し･･･夏油の決意は決して変わらない状態です。

説得したいと思っていた五条に夏油は「傲慢だ」と言い放ちます。

五条は夏油をころすことができず、夏油はそのまま雑踏に消えていき10年の歳月が流れました。
夏油は五条に対抗すべく呪術高専の「乙骨」の力を狙い襲撃します。

ここで五条と夏油が交戦。五条は夏油に「傑○○○○○」と何かを語り掛けた後、ころしました。

夏油傑が死ぬの何巻・何話？

夏油傑が死ぬシーンが描かれているのは、呪術廻戦0巻です。

呪術廻戦0巻は本編の前日譚であり、全4話で構成されています。

0巻には乙骨憂太の能力について、また夏油の百鬼夜行、さらに夏油と五条の関係が描かれています。
夏油がどうやって「親友 五条」にころされるのか、それも含めてじっくり読んでほしいです。

夏油を慕う仲間たち

 

夏油は、宗教団体を乗っ取り、仲間を増やしていました。

ファンからは「夏油一派」と言われており、夏油からは「家族」と称されている面々です。

その仲間について紹介します。

ミゲル

ミゲルはラトゥとともに「夏油傑を王にする」という目的を持ち、夏油のファミリーになりました。

『呪術廻戦』0巻では、あの五条悟を呪術高専へ行かせないために、「10分間」もの間、戦いました。
お話の中では、五条にやられビルにたたきつけらるミゲルが書かれています。

ブチギレ状態の五条悟を10分間も足止めするほどの実力者は呪術師のなかでも少数でしょう。
作者曰く、百鬼夜行のMVPだそうです。

ミゲルは本編にも登場していますが、五条悟に従っているようですね。

夏油が五条悟にやられ、その後何をしていたのかわかりません。
ただ本編の33話には、なんと乙骨憂太らしい人とともに、海外にいる姿が描かれています。

どういう立場にあるのかいまだ謎の多い人物です。

ミゲルの術式に関しては不明ですが、五条が複雑な呪いがこめられ、術式を乱す呪いが入っている縄を使うようです。
何十年もの間、ミゲルの生まれ故郷の国で練り上げられた呪いがこめられた縄･･･恐ろしいですね。

美々子と奈々子

双子の少女である美々子と奈々子は若くても夏油一派の幹部です。

セーラー服を着ていますが、学校に通っているのかどうか、そのあたりはわかりません。
幼いころにいた村で、呪術師だからと村中から虐待を受けていた美々子と奈々子は夏油によって救われました。

非呪術師のために戦うことに疑問を覚えていた夏油を、闇落ちさせるとどめとなった女の子たちでもあるので、夏油と一番古い間柄なのではないでしょうか?

美々子は黒髪、物静かで首に縄をまいたテルテル坊主的なぬいぐるみを持っています。

戦いのときにはその縄で相手の首をくくって高いところにつるします。
人間(非術師)をサルと呼び忌み嫌い、夏油に巣くってもらってからというもの、夏油のためには何でもする覚悟です。

奈々子は金髪のお団子、セーラー服でカーディガンという装い。
百鬼夜行を宣言しに行った呪術高専で、夏油にクレープのお店がしまっちゃう!とせかしたり、今どきの女の子という感じです。

奈々子の術式についてはよくわかりませんが、スマホを利用することだけわかります。
撮影した被写体に何かする術式で、攻撃もできますが、自分を撮影してダメージをなかったことにするということもできるようですね。

ちなみに、今の夏油に従っているのは、すべて大好きな夏油傑の身体を取り返したいがためです。

なお、美々子と奈々子は渋谷で宿儺にころされています。

そのために、死を覚悟して虎杖に宿儺の指を食わせ、宿儺を顕現させて頼み込むのですが…宿儺の逆鱗に触れあっけなくころされてしまいます。

ラウル

 

ラウルもミゲル同様、夏油を王にしたいと動いていた人物です。

呪詛師だと思いますが、詳しいことは書かれていません。
上半身裸でボブにカチューシャ、ちょっと中性的な話し方をします。
胸には星シールが貼られているのも彼?の特徴。

術式は不明ですが、もしかしたら夏油一派の中で最強なのかも?といううわさもあります。
夏油一派がもめるとしばらくは黙って聞いていますが、ラウルの一括で静かになります。

夏油のことが大好きで、夏油が亡くなってからもずっと、夏油を家族と考えています。

ラウルの夢はいつかまたファミリーみんなでご飯を食べることです。

祢木利久（ねぎ　としひさ）

年齢も術式も何もかも不明ですし、呪詛師としてもそれほどの実力を持っているわけでもない祢木。
ただ夏油一派に入ったのは美々子、奈々子と同じだと公式ファンブックに書かれています。

そのため、呪術師であるがためにしいたげられて育ったのではないかと想像されます。

美々子、奈々子のように夏油にすくわれ、夏油の意思をついで動いていました。

もしかしたら、美々子と奈々子と同じように、夏油傑の身体を取り戻すために動いているのかもしれませんね。

菅田 真奈美(すだ　まなみ）

夏油の秘書として登場する美しい女性。しかし術式など一切不明です。

術死だけの世界を作りたい、夏油と同じ志を持って夏油一派に協力しています。

祢木と同じようにまだ登場はしていませんが、渋谷編が終わり次第登場するかもしれません。
夏油一派は夏油が好きな人しかいなので、もしかしたら夏油を自分の考える「救済の形」で救おうと思っているのかもしれませんね。

今の夏油傑の正体は？

夏油傑は死亡したはずなのにどうして生きているの?と今の夏油傑に疑問を抱いている人も少なくないでしょう。

夏油は乙骨を狙い呪術高専に百鬼夜行を仕掛け、最終的に五条に殺されています。
現在の五条は「偽五条」であり、夏油傑の死体を乗っ取った人物です。

夏油傑の脳を頭部に移植しているため、姿だけではなく、声や術式なども夏油そのものです。

偽夏油傑の術式

0巻の夏油さぁ、結構派手に肩ごとブッ飛ばされてるのに、乗っ取り後の夏油は全然普通なのこれってコイツも反転術式使える感じ？#呪術廻戦 pic.twitter.com/Hyz7q5Sj7j

— 武器 (@lemongyuunyu) January 6, 2020

偽夏油傑は体はもちろんのこと、声も術式も夏油傑そのものです。

特級呪術師だった夏油の呪霊操術を使い、偽物であっても特級呪術師そのものの力を使います。
偽夏油は獄門(特級呪物　獄門疆の開門を唱え有効範囲の半径4m以内に対象を1分留める）を開門した際に五条の前に姿を現しますが、五条から見れば一目で「魂が偽物」とわかり夏油ではないと告げています。

しかし術式までも自らのものにするなんて、偽夏油はもともと力を持っている「誰か」なのでしょうか。

夏油傑の身体を乗っ取っているのは羂索(けんじゃく)

脳を入れ替えて身体を乗っ取る術式を使う羂索は、現在夏油の身体を乗っ取っていますが、実は夏油の前に加茂憲倫の身体ものっとっています。

本誌では、主人公である虎杖の両親の身体ものっとったとしてファンをざわつかせました。

では、なぜ夏油の身体を乗っ取ったのか?
それは、「五条悟を獄門彊に封印するための時間稼ぎに丁度良いから」という理由もありますが、実は真の目的がありました。

偽夏油傑の目的

五条悟の封印に成功した偽夏油は、呪霊を仲間に非呪術者を滅ぼすのか?と思いましたが、特級呪霊である真人を吸収しようとするなど、どうやら呪霊とも手を組む様子がありません。

偽夏油は非呪術者である人間とも呪霊とも手を組まない、第三の立ち位置を保っています。

その目的は、「人類を強制的に高次な存在へ進化させること」です。
つまり、人類を天元と同じように不死にしてしまおうというもの考えですね。

そのため、天元を操るために呪霊操術の術式を持つ夏油の身体を乗っ取ったようです。

偽夏油傑の仲間一覧

偽夏油にも仲間がいます。

偽ではなく夏油一派から引き続き偽夏油の元についているメンバーもいますが、新しく加わったメンバーもいます。

美々子、奈々子、ラウル、菅田真奈美はそのまま偽夏油のところに残っていますが、ミゲルは乙骨憂太と共にいると思われます。

偽夏油一派にあたる呪霊・呪詛師をご紹介します。

真人

真人は呪詛師ではなく呪霊です。
人が人を憎む感情から生まれた特級呪霊である真人は、誕生してからそれほど時間がたっていないため、戦いの中で成長していく様子が見られます。

子どもっぽく無邪気で単純、でも非情、残忍、軽薄な性格で、人を面白がりながら実験のように殺します。
人の心を弄び、傷つくのを楽しむところも真人の特徴でしょう。

術式は無為転変、自分が触れた人の魂の形を操ります。
人を大きく膨れた風船のようにしたり、頭だけ大きく化物のようにしたり、バラバラにすることもできる恐ろしい即死技です。

さらに厄介なことに、真人には通常の攻撃がききません。
魂の輪郭を知覚して攻撃しなければ、真人には何をしても効果がないためです。

この「魂の輪郭を知覚」したのは宿儺を内に秘めている虎杖悠仁だったため、真人は天敵と認識しています。

真人の詳しい術式や性格については別記事がありますので、そちらをごらんください。

【呪術廻戦】真人の強さ・術式 | 正体や嫌われている理由を解説

...

animegaphone.jp

2021.05.31

漏瑚（じょうご）

偽夏油の力と同等な力を持っている特級呪霊の一体。
単眼で噴火中の山のような頭をもち、猫背で不気味な呪霊です。

漏瑚が怒ると頭の火山が連動し噴火。周囲はかなり熱くなります。

漏瑚は人が大地を恐れる感情から生まれた呪霊です。

呪いこそが本物の人間であり、現在の人間の立場に呪いが立つのが本当なのだと考えています。
ただし、自分がこの世を掌握しようとは思っていません。
自分が死んでも最終的に呪霊が現在の人のような立場、世界の頂点にたてればいいと思っています。

術式は「火」「炎」を操るもので、一級呪術師ではどうすることもできないほどのスピード・火力を保有。
さらに領域展開すら操り、蓋棺鉄囲山(がいかんてっちせん）を使い、この領域に入るとあまりの高温に並みの術死は即焼け死にます。

また漏瑚最大の火力技 極ノ番「隕」では激しく燃える隕石をうみ、押しつぶしながら焼き殺すという恐怖の技を繰り出します。

渋谷事変では虎杖に宿る宿儺と戦い、この技を繰り出しましたが、「余韻」「余波」だけでもビルが消されるほどの威力でした。

アニメ1期における最大の漏瑚見せ場である、「五条悟vs漏瑚」の感想を当時のTwitterの感想と共に載せている記事があります。そちらもあわせてご覧ください。

【アニメ】呪術廻戦の7話ネタバレ感想 | 最強の呪術師・五条の領域展開！いつも隠されている眼が…！

...

animegaphone.jp

花御(はなみ）

花御も特級呪霊の一体。
2ｍ位はあると思われる巨大な身体で、目からは樹木が映えています。
肩にはその体に不似合な花のつぼみのようなものも。

花御は人が森を恐れる感情から生まれた呪いで、漏瑚とは逆に穏やかな性格です。
花御は人の言葉を話すことができませんが、人の脳に直接届く言葉のようなものを使います。

植物を生み出す術式をもち、大きな木の根を繰り出して相手をつぶしたり、地面から一気に硬い樹木で敵を突き刺すなど、樹木や花などを変幻自在に操ります。

攻撃力はそれ程ではありませんが、耐久性が高く、花御を倒すためには長時間根気よく戦い続けることが必要です。

花御の術式など戦闘能力は詳しい記事を別途用意しています。そちらを合わせてご覧ください。

花御の強さ・術式・領域展開 | 意味不明なセリフは逆再生で解読可能

...

animegaphone.jp

2021.06.04

オガミ婆とオガミ婆の孫

渋谷事変で偽夏油の仲間として協力していました。

降霊術を操るオガミ婆は、自分か他人に亡くなった人を降ろします。

渋谷事変では、孫に降霊術を使って伏黒 甚爾を降ろしました。
降霊術では、生まれた時になずけられた名前で呼び出すため「伏黒 甚爾」ではなく「禪院 甚爾」の旧姓で呼び出しています。

能力の使い勝手はよさそうですが、「伏黒 甚爾」という呪力を一切まとわないフィジカルギフテッドを呼び出したことでコントロースが聞かず、降ろした伏黒 甚爾にオガミ婆の孫は身体を乗っ取られてしまいました。

ちなみに、オガミ婆とオガミ婆の孫は本当の孫ではなく、血縁を偽り育ててきました。
この孫以外にも孫が複数いて、魂を降ろす器として使っています。

粟坂 二良(あわさか じろう)

身長はかなり低め、でも筋骨隆々なおじさんです。

61才という年齢ですが、身体能力、戦闘能力共に高く素手であっても十分な強さを発揮します。

彼の術式はあべこべ。
自分が受けるダメージの強弱を入れ替える、「あべこべにする」という術式です。
粟坂に強い攻撃を与えても弱いダメージにしかならず、逆に弱い攻撃を与えることで大きなダメージとなります。

粟坂はオガミ婆と呪詛を利用して悪事を働いてきたのですが、五条悟が産まれたことで呪術界のバランスが崩れたと感じ、思うように裏稼業ができなくなってしまいました。それで五条悟を封印したいと偽夏油に協力したのです。

夏油傑の声優は「櫻井孝宏さん」が担当！

夏油傑の声は声優の櫻井 孝宏さんが演じています。
声優のほかラジオのパーソナリティーもこなす櫻井さんは1996年の「爆走兄弟レッツ＆ゴー!!」で声優デビュー。

2011年にはファミ通アワード2010 男性キャラクターボイス賞、2012年には第6回声優アワード 海外ファン賞、アニメグランプリ最優秀男性声優賞を2度受賞するなど、実力ある声優さんです。

売れる前に時間がかかった声優さんとして知られていますが、その間に飲食店のアルバイトなどもしていたようですね。

櫻井孝宏さんの代表作

櫻井 孝宏さんは数々の人気作に出演されています。
様々な声を出すことができる能力の高い櫻井さんの代表作は以下のような作品です。

• 『鬼滅の刃』 冨岡義勇
• 『文豪スレイドッグス 第3シーズン』 フランシス・F
• 『イナズマイレブン オリコンの刻印』 万作雄一郎
• 『はたらく細胞』ヘルパーT細胞
• 『3月のライオン 第2シリーズ』 林田高志
• 『Fate』 マーリン

特に、富岡義勇の寡黙な激情家だったり、マーリンみたいな感情のない生き物だったり、いろんなキャラクターを演じ分けていますが、イケメン役が多い印象があります。

バラエティにも出演することもあるので、声優を超えた役割も期待されてそうですね♪

まとめ

呪術廻戦の夏油傑について、また夏油傑と五条悟との関係性について紹介しました。

最強の呪術師であり最悪の呪術師「夏油傑」には複雑でつらい過去がありました。
五条と相反する考え方になっても、お互いを親友と呼びリスペクトし、最も心の中がわかる相手としているところが悲しいです。

呪術廻戦は主人公の虎杖悠仁のほか、五条や夏油のほか、魅力的なキャラクターがたくさん出てきます。

どんなキャラクターがどんな過去を背負い今を生きているのか、注目して楽しんで下さい。