『呪術廻戦』に登場する加茂憲紀は、呪術界御三家「加茂家」の嫡男とされています。
彼もまた、伝統ある呪術界の名門一家で複雑な事情を抱えています。
今回は、加茂家の術式を継承している加茂憲紀について紹介します。
最新17巻までネタバレを含むから、アニメ派の方は気を付けてね♪(現在2021年10月)
目次
呪術高専 京都校
加茂憲紀とは
加茂憲紀は、呪術界の名家・御三家の1つである「加茂家」の嫡男とされていますが、正式には「側室の子」です。
加茂家の正室から術式を受け継いだ男児が産まれなかったことで、側室の子である憲紀が嫡男として本家に入ることになりました。
本家入りは幼い頃だったようですが、現在は東京都立呪術高等専門学校(以下呪術高専)京都校3年です。
加茂憲紀のプロフィール
年 齢 | 18歳 |
所 属 | 東京都立呪術高等専門学校京都校3年 |
等 級 | 準1級呪術師 |
身 長 | 180㎝弱 |
側室の子として入った加茂家で本人は大切に育てられたらしいのですが、側室だった母は加茂家を追い出されており、母への想いがとても強い人です。
最後まで自分を案じてくれた母に報いるためにも、加茂家で立派な当主になろうと、伝統的な家督を継ぐ責任感をしっかり持っています。
加茂憲紀の声優は日野 聡さん
加茂憲紀の声を担当しているのは日野 聡さん。
アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコ出身で、5歳の頃東京にきてそのまま日本で育った方です。
幼い頃外国から来たことで外人いじりされ、それがもとで英語を毛嫌いしたとか。声優の自主活動ユニットを組んだり、音楽ユニットを組むなど、多方面で活躍されています。
高い声の少年から渋めの声まで幅広い声を演じることができる、実力のある声優さんです。熱血系キャラクターもクールな役もこなします。
日野 聡さんの代表作 ・オーバーロード アインズ・ウール・ゴウン/モモンガ ・鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 ・ハイキュー!! 澤村大地
演じたキャラクター愛が強い方で、出演したアニメのTwitter広告はかなりの頻度でリツイートしてくれるし、日野さんファンは一度Twitterをフォローしてみると情報が集まりやすいんじゃないかな?
加茂憲紀の術式・領域展開・能力を紹介
加茂憲紀は、加茂家相伝の「赤血操術」を操ります。
その技は身体能力を向上させるほか、相手を拘束する、相手に投げる、矢のように飛ばすなど、変幻自在です。
加茂憲紀の術式は「赤血操術」
加茂家相伝の術式「赤血操術」は、自分の血液を自在に操れるほか、血液がついたものを自由に操れる術式です。自分の体に流れる血液のほか、輸血に利用するような血液パックも使えます。
近距離、遠距離など距離に関係なく、攻撃にも守備にも利用できるバランスのいい術式といわれています。
- 赤鱗躍動(せきりんやくどう) 自分の血液を使い身体能力を爆発的にアップする技
- 赤縛(せきばく) 血液バックを利用し縄のように編み込み敵を拘束する技
- 百斂(びゃくれん) 血液を加圧し限界まで圧縮する技
- 苅祓(かりばらい) 血液パック1つの血液を手裏剣にして投げる技
- 穿血(せんけつ) 圧縮した血液を両手で挟むようにし、血液を矢のように飛ばす技
加茂家相伝の「赤血操術」を使えるのはもう1人います。加茂憲紀は同様に赤血操術を操る脹相の強さ・戦闘シーンについては『【呪術廻戦】脹相(ちょうそう)の強さ・術式・領域展開 |脹相は虎杖の兄? 存在しない記憶を考察』で紹介しているため、合わせてごらんください。
領域展開はつかえない?
今のところ作品の中で領域展開の描写は出てきません。
ただ、呪術界の御三家である禪院家の恵(親である甚爾が禪院の出身で禪院の術式を相伝している)、五条家の悟が領域展開を使えるので、この先加茂憲紀が領域展開を会得することがあるかもしれません。
加茂憲紀の強さ
加茂憲紀は、非常にバランスのいい術式である赤血操術を操ります。
自分の血液、また血液パックなど利用でき、攻撃も守備もできる術式です。
彼の冷静さも、強さの一員と考えられますね。
加茂憲紀の強さは術式の弱点を補える頭脳
赤血操術が不利となるのは、血液パックがない限り、「限りある自分の血液」で戦わなくてはならない点です。さらに領域展開が使えないため、相手が領域展開を使えばそこに引き込まれることになります。
そうなれば自分の体一つで戦うしかなく、「血液」という限りあるものを使う戦い方の加茂憲紀は不利です。
それを補うのが加茂憲紀の頭脳でしょう。
冷静さ、物事の分析の速さ、何が必要で何を優先すべきなのか瞬時に判断し戦えるのは非常に大きな強みです。
脹相と直哉との戦いで、赤血操術を使いすぎると脳卒中など血栓ができるリスクが紹介されていたし、血液パックの使用って考え自体がかなりいいんじゃないかな。
加茂憲紀の強さを比較
加茂憲紀は、京都校の中でもリーダーのような立ち振る舞いをしており、京都校の面々も納得していました。
そのため、家柄・強さともに京都校のなかでも認められているのではないでしょうか?さらに、準一級という高専内でも頭一つ飛び抜けた等級を持っており、学生の枠を超えた強さを誇っていると考えらえます。
しかし、同じ京都校のメカ丸からは渋谷では戦力外扱いをされているため、呪術師全体の上位と比べると、物足りないのかもしれません。
戦闘シーンは一回のみで、京都校の交流戦で行われた伏黒恵との戦闘だけです。加茂憲紀の十種影法師と伏黒恵の赤血操術での戦いは激しい戦いでした。
一度当主になったほどの強さを誇る術式の相伝同士の戦いは決着が付きづらく、恵の式神と加茂憲紀の赤血操術の戦いは一進一退。
恵は、式神「満象(ばんしょう)」を使い広い場所へ押し流した後、鵺を使い攻撃しをしてみましたが、加茂憲紀は血液パックを使った赤血操術「赤縛」で応戦。そこで花御が出てきたので、戦いはそこまでとなりました。
このまま戦っていたら?想像ですが、加茂憲紀が勝っていたのではないでしょうか?
この時点の恵であれば、特に加茂憲紀を追い詰めまで戦う理由がないことから、引き分けに持ち込む可能性が高いですし、そんな中途半端な状態で加茂憲紀に勝てるとは思えません。
しかし、のちに八十八橋で呪霊と戦い、恵が初めて領域展開を自由に使えたのであれば、余裕をもって恵が勝利するのではないでしょうか?
宿儺の指一本分を相手取るにも、領域展開やそこに迫る強さが必要と思われるため、加茂憲紀には難しいと考えます。
伏黒恵の強さ・術式については『伏黒恵の能力・術式・過去 | 領域展開や宿儺との関係性を考察』で解説していますので、合わせてごらんください。
呪術高専内では強い方なんだろうけど、強さのインフレが激しいせいで呪霊がほぼ特級しか出なくなっちゃったから…このマンだと加茂先輩が埋もれちゃうかもしれないね。
加茂憲紀の過去
呪術高専 京都校の学長である楽巌寺にも、仲間たちからも信頼されている加茂憲紀は、表向き加茂家の嫡男とされています。
しかし、実際には妾の子であり、母親は疎まれ家を追われ、辛い幼少期を過ごしたようです。
加茂憲紀の幼少期
加茂家の中で虐げられて苛め抜かれている母親を見て育った加茂憲紀は、幼い頃はなぜ母だけがいじめられるのかよく理解できずにいました。
どうして母だけをいじめるのか、そしてなぜ自分だけがひいきされ、本当の嫡男ではないのに嫡男と偽って迎え入れたのかきいたことがあったようです。
ここで、母をいじめるのは「爛れた(ただれた)側妻(そばめ 妾のこと)だからよ」、嫡男と偽りひいきするのは「正室が術式を継いだ男児を産めなかったからよ」と聞きました。
そして彼は誓ったのですね。
だったら時期加茂家の当主として立派になると。
そして母が出て行く際に言い残した「いつか立派になって母さんを迎えに来てね」という言葉を胸に、戦っているのだと思います。
加茂憲倫との関係性
『呪術廻戦』の16巻で虎杖悠仁・庵歌姫・日下部篤也・禪院真依・三輪霞・西宮桃・パンダ・脹相そして加茂憲紀が偽夏油と対峙しているとき、偽夏油を見て脹相が「加茂憲倫!!(かものりとし)」と叫び、思わず加茂憲紀は「私!?」といっています。
脹相は、自分の血が混じっている者がいれば感じ取ります。偽夏油を見てからずっと心臓がドクドクと異変を伝えていました。
脹相は呪胎九相図。その親は「3人」いて、1人は母を孕ませた呪霊、もう1人が母、そしてその間に血を混ぜた「加茂憲倫」です。
加茂憲倫は加茂家の汚点であり史上最悪の術師といわれ、肉体を乗り換える術式を持っていたようです。
ただし、偽夏油本人が「加茂憲倫」も数ある名の1つにすぎないといっていますので、加茂憲紀自体も本当の偽夏油の中身に操られていた可能性がありますね。
加茂憲倫は加茂憲紀の先祖に当たりますが、明治時代に生きていた人であり、2人は別人物です。
加茂憲紀は黒幕なのかを考察
加茂憲紀、加茂憲倫ともに加茂家の人間であり、加茂家の血を継ぐものです。
加茂憲紀は加茂憲倫(偽夏油)と同じように黒幕なのかを解説します。
加茂憲紀は加茂憲倫と読み方が同じ
加茂憲紀と加茂憲倫は双方ともに「かものりとし」といいます。名前の読み方は全く同じです。
加茂憲倫は加茂家にとって最悪の術師であり、最大の汚点であってはずです。
それなのになぜ、加茂家に生まれた男児にこの名を与えたのか…それは、妾の子、側妻の子だからと推測されます。
正室に嫡男が生まれないため、加茂憲紀を嫡男と仕立て上げる以前、加茂の当主の愛人から男の子が生まれたことを知りました。名家である加茂家はそれを疎み、加茂家の汚点とされる憲倫と同じ読み方となる「憲紀」と名付けたのでしょう。
もしかしたら…嫡男に代々「憲」という文字を入れるなど決まっていた可能性もありますね。
お母さんは、加茂憲倫のことを知らなかったのかな?でも、「憲」の漢字を入れているし…。どういうつもりで名付けたんだろう。何かの伏線なのかな…?
加茂憲紀と夏油が似ていると噂
加茂憲紀と夏油の顔が似ていると『呪術廻戦』のファンの中で噂されていますが、兄弟や親せきなどではありません。
血のつながりなどは一切なく、ただ2人とも塩顔で雰囲気が似ているだけですね。
夏油傑に関しては、『【呪術廻戦】夏油傑の性格や強さ・術式 | 正体や五条悟との関係性を解説』で紹介しているので、そちらも合わせてごらんください。
夏油の笑顔がかなり糸目っぽいから、似てると云えば似ているかもね。
性格・術式・生まれはあんまり似ていないけど。
加茂憲紀は黒幕?
脹相が偽夏油のことを「加茂憲倫」と気が付いてから、同じ読みであり同じ「加茂」という苗字のため、もしかしたら加茂憲紀って黒幕なんじゃないか?と思う方がいるかもしれません。
しかし、加茂憲紀は黒幕でもなんでもなく、ただただ出ていかなければならなかった母のため、立派な加茂家当主になろうとしているまじめな青年です。
まとめ
今回は『呪術廻戦』の加茂憲紀について、術式、強さ、領域展開ができるかどうかなど解説しました。
見た目にもその存在感も、現代版陰陽師というイメージの加茂憲紀。
この先も、さらに能力を増した状態で登場しそうです。
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