『呪術廻戦』に出てくる禪院直毘人は、呪術界御三家「禪院家」の第26代目当主であり、特別一級術師です。
東京都立呪術高等専門学校東京校の禪院真希、伏黒甚爾、そして京都校の禪院真依の叔父にあたります。
今回は、禪院直毘人の強さや術式・領域展開、さらには真希・甚爾との関係性について解説します。
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目次
禪院直毘人とは
『呪術廻戦』に登場する禪院家のものはみな和服を着ており、直毘人も同じく常に和服です。
真希はこの当主のことを「ジジィ」と呼んでいますが、呪術師として高い能力を持った禪院家のトップです。
禪院直毘人のプロフィール
年 齢 | 71歳 |
所 属 | 禪院家(第26第当主) |
等 級 | 特別一級呪術師 |
酒好きで任務中にも酒を飲みさぼり癖もあります。
しかし直毘人の能力は非常に高く、その人知を超えたスピードは五条を抜いて誰も到達することはできないといわれているほどです。
禪院家らしく、一般人(呪術が使えない)に興味はなく、同じ御三家である五条家が嫌いです。
ちなみに、呪力のあるなしにかかわらず禪院家でも個人を覚えるようなことはなかったようですので、特にかかわりがなければ人を憶えない質なのかもしれませんね。
禪院直毘人の声優は中田譲治さん
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「ワシ達もくるりんしてみるかゲゲ?」#ゼンカイジャー pic.twitter.com/JJ1Umdyr5m
— 中田譲治 (@joujinakata123) October 16, 2021
直毘人の声は中田譲治さんが演じています。
渋くダンディな声は非常に魅力的で、おもに中年以降の男性を演じることが多い声優さんです。
強面の中田さんは俳優としても活躍しており、時代劇、刑事ドラマにも出演されています。
声優では主役というよりも脇できらっと光る役、脇でも決して忘れられない存在感のある役が多いです。
中田 常時さんの代表作 ・ゴールデンカムイ 土方 歳三 ・ケロロ軍曹 ギロロ伍長 ・ポプテピピック ピピ美 ・Fateシリーズ 言峰綺礼
禪院直毘人の術式・領域展開・能力を紹介
禪院 直毘人は渋谷事変に登場し、陀艮との闘いでその能力を見せました。
その高い戦闘能力はジジィといって嫌っている真希も認めるもので、特にその超スピードは動きが見えないくらいです。
禪院直毘人の術式は「投射呪法」
禪院直毘人の術式は投射呪法。
投射呪法は自分の視界を画角にして、頭の中であらかじめ1秒間の動きを24の瞬間に分割したイメージを作っておき、それを自分の体でトレースし繰り出します。
動きの作りが成功すればトレースは自動的に行われますが、動きの作りに失敗する、もしくは成功しても過度に物理的な法則、軌道などを無視した動きになってしまうと1秒間フリーズします。
フリーズすることがデメリットですが、あくまでも「過度に」物理法則や軌道を無視した動きでなければ、身体能力的にできないことでも全自動でトレースされ術式が繰り出されることになります。
過度に物理法則を無視できないので、1回術式を発動する速度には限界がありますが、この術式を絶えず繰り出すことで、超スピードで動くことができるわけですね。
この術式にはもう1つ厄介なところがあり、この術式を繰り出す人が触れた人に対しても、同じ効果が発動されるという点です。毘人に触れられた人が直毘人と同じように24コマの動きをきっちり作ることなどできるはずもありません。
結果、同じ動きを作ることができず1秒間フリーズするため、そこで相手に攻撃すればいいのです。
術式をかけられた相手は、フリーズしていることに気が付くことはできず、1秒間記憶を牛なかったかのようになり、対処しようにもできません。
息子・禪院直毘人も同じ術式を相伝していますね。
領域展開はつかえない?
直毘人が領域展開を使えるかどうか、これは不明です。
ただ、渋谷事変の陀艮戦で対領域の術式「落花の情」を使っていましたので、自ら領域展開を繰り出すことはできないのではないかと考えられます。
落花の情は、自ら領域を展開せず、敵の必中術式が自分にふれた瞬間、カウンターで呪力を開放。領域展開内の必中術式から身を守ります。
禪院直毘人の強さ
禅院直毘人さんカッケー
話聞かないけどwww pic.twitter.com/CcYHB17R7e— ファス姉 (@gurabluefas) May 27, 2020
禪院直毘人は、五条以外で最速の術師といわれるほどの呪術師です。
陀艮と戦うスピードを見て、作品の中では漏瑚よりも速いと考えられていました。
かなりの呪術師であることは間違いありません。
禅院家当主としての力
直毘人は呪術界御三家、名門の中の第26代当主です。
呪術師でなければ人ではないという歪んだ思想を持つ禪院家は呪術師に対しても実力主義。兄弟姉妹関係なく、能力が高ければ上に行ける、そんな中で当主になりました。
呪術師としての実力がなければ、たとえ嫡男であっても当主にはなれない、そんな禪院の家で当主になったのです。その力は相当なものでしょう。
71歳という高齢でありながら、強靭な肉体、そしてあのスピードを保っている直毘人は、禪院家当主としての誇りをもっており、その使命を果すべく戦ってきたのだと思います。
禪院直毘人は強い? | 戦歴一覧
直毘人は真希・真依の回想シーンの中に登場して以降、戦いの場面では登場しませんでした。
しかし、渋谷事変では陀艮・漏瑚と退治しています。
初めて直毘人の戦闘描写が描かれたのが陀艮戦でした。
直毘人・真希・七海・恵vs陀艮
『呪術廻戦』12巻から13巻、渋谷事変では真希・七海、そして後から駆け付けた恵とともに陀艮と戦いました。
呪胎だった陀艮が呪霊となり、強力な呪力をもって襲い、直毘人・七海という1級が2人そろっているというのに祓うことができません。
そこで直毘人は真希・七海とともに速度で潰す作戦に出ました。この速さに対応できなかった陀艮は「速い!!恐らく漏瑚よりも!」と領域展開「蕩蘊平線」に引き込みます。
陀艮の領域展開内で七海、真希は陀艮の式神が当たるまで気が付かなかったのですが、直毘人はそれに気が付き「落花の情」で叩き落しています。
その後、領域展開内に恵、さらに甚爾が現れ陀艮は甚爾に殺されました。
直毘人、真希、七海vs漏瑚
陀艮が甚爾に殺され領域展開が崩れて渋谷に戻った直毘人・恵・真希・七海。恵は甚爾が外に連れて行ってしまい、直毘人、真希、七海だけが残りました。
そこに現れたのが漏瑚です。
直毘人も七海も漏瑚の強さを気取り圧倒されます。
瞬間、七海と真希が燃やされ、直毘人も投射呪法で戦おうとしましたが、陀艮戦で右腕を失っており、本調子がでないまま漏瑚にやられました。
そのまま死亡が16巻で確認できました。
禪院直毘人と真希との関係性
禪院 直毘人の兄弟の娘が、呪術高専東京校の真希と京都校の真依です。
禪院家は「禪院家に非ずんば呪術師に非ず 呪術師に非ずんば人に非ず」つまり、禪院家では呪術師でないものを家のものとして見ない、呪術師でなければ人ではないという考え方の家です。
真希はほぼ呪力を持たず呪霊を見ることもできない、真依は呪力があっても微量でものに呪力を宿し操るしかない…禪院家のものとして認められない存在でした。
虐げられ、馬鹿にされ、クズ扱いされた真希は禪院家を見返すため、禪院家を出て呪術高専に入りました。そんな真希に対し、直毘人は落ちこぼれと蔑み、家を出ていく際にも優しい言葉一つかけませんでした。
真希は、当初の夢と直毘人が死亡した後ではあり方がかなり変わってきています。真希については、『【呪術廻戦】禪院真希とは?強さはどれくらい?死亡したのか?』で解説していますので、合わせてごらんください。
禪院直毘人と真希が交わした約束
真希が家を出ていくとき、「私が禪院家の当主になる」と言い放っていきました。
そのとき直毘人は、「ならばこちらも相応の試練を与えようぞ」「真依にもな」と言っています。
直毘人は当主になるといった真希を笑いましたが、「否定」はしませんでした。
真希が出ていくとき試練を与えるとわざわざ言ったのは、必ず帰ってこいという直毘人流の約束だったような気がします。
名前をちゃんと覚えていたみたいだし、真希のことは結構好意的に思ってたんじゃないかな?
真希をどう思っている?
#呪術本誌
真希真依の昇級の邪魔はするけど渋谷事変にはちゃんと参戦するし
なんなら戦闘中は真希の援護までした直毘人死に際に恵を禅院に売るのをやめたパパ黒
娘×2がカスなせいで当主になれないワシがかわいそう😭
だから殺すね😭(←new‼︎)扇パパ逸材すぎるわ pic.twitter.com/vWjN29Vst8
— ちゃんこ山崎 (@BONO_64th) May 16, 2021
禪院家では呪力がないものに対し人として扱いません。
直毘人の息子、直哉など真希、真依に対してひどい態度ですし、扇自体も自分の娘であるのに、最後まで出来損ないで自分の出世を(第26代当主を狙っていた)邪魔したやつとしか思っていません。
直毘人と禪院家にいたころの真希との様子は描写されていませんが、ほかの禪院家の連中よりも真希、真依に対し人として接していたのでは?と思います。
実際、渋谷事変では陀艮が真希を狙ってきたとき、直毘人が術式を繰り出したことで真希は助かっています。真希自身「あの時ジジィが術式出してなかったら 私はあのまま殺られてた」といっています。
面と向かって真希に対し、優しい場面や思いやる場面はありませんが、直毘人は虐げられつらい運命を生きてきた真希、真依に親のような愛情を持っていたのではないでしょうか。
禪院直毘人と甚爾との関係性
甚爾は伏黒という苗字ですが、これは結婚したことで伏黒という苗字になったためで、もともとは禪院家の出身です。
禪院直毘人と伏黒甚爾の関係について解説します。
甚爾については、強さや死亡した経緯・恵みに対しどう思っていたのかなどを『伏黒恵と父の衝撃的な過去|パパ黒のろくでなし3つのエピソード』でまとめていますので、合わせてごらんください。
禪院直毘人と甚爾は親子関係
甚爾は禪院直毘人の兄弟の息子であり、直毘人は叔父にあたります。
甚爾の兄は禪院 甚壱です。
禪院直毘人の子は次期当主候補といわれていた禪院 直哉です。
甚爾は禪院家で「呪力を全く持たない」状態で生まれました。
九十九 由基いわく、呪力がゼロで生まれたのは世界の中で甚爾だた一人です。
呪具がなければ呪霊を祓うことができず、幼い頃はひどい扱いを受けてきたようです。
呪力を全く持たない代わりに驚異的な身体能力と鋭敏な五感、高い呪力耐性を持つフィジカルギフテッドである甚爾は禪院家を出て伏黒 恵の母と結婚。
恵の母が亡くなり、その後、義姉である積美紀の母と再婚し、天内理子暗殺の際、五条 悟に殺されました。
禪院直毘人と甚爾が交わした密約
甚爾と禪院直毘人ってどういう関係なんだろ
結局今週のあれは相伝なら10やろうって話してたやつで確定よね
小一の恵と話した時の「後は任せなさい」で五条悟が死亡又は意思能力を喪失っていう条件付けたってことよね pic.twitter.com/yOFx9iK3ZV— ういの (@nanlno) February 15, 2021
実は元禪院家だった甚爾とは、直毘人との間にある約束が交わされていました。もしも甚爾の息子が術式をもって生まれたら禪院家に禪院の家に売るという約束。
しかし、五条に殺される際、最後に言い残すことはあるかと聞かれ、「2、3年したら俺の子供(ガキ)が禪院家に売られる。好きにしろ」と言い残しました。これにより、五条が恵みを保護。直毘人、禪院家に恵が入ることはなくなったはずでした。
しかし…直毘人が漏瑚にやられ結局死亡し、次期当主を決める際、直毘人は遺言に「なんらかの理由で五条悟が死亡または意思能力を喪失した場合 伏黒甚爾との誓約状を履行し伏黒 恵を禪院家に迎え、同人を禪院家当主とし 全財産を譲るものとする」と決めていたのです。
甚爾は自分の息子「恵」を禪院家に売るという誓約を結んでいましたが、実際には五条が恵を連れて行ったことでこの誓約はなかったことのようになっていました。
しかし直毘人は五条が何等かの形でいなくなることを予想し、最強の術師である五条が育ててきた恵を、世界の均衡を保つためのキーマンとして、次期当主とすることを望んだのではないでしょうか。
まあ、息子の直哉がドくずだっていうことも、お父さんとしてわかっていたのかもしれませんね。
直毘人と同じ術式を持つ息子の直哉の強さや性格、死亡したのか?また、甚爾への感情について『【呪術廻戦】禪院直哉(ぜんいん なおや)の強さ・術式・領域展開 | 禪院直哉がクズな理由とは?伏黒甚爾への感情も解説』
まとめ
今回は『呪術廻戦』のジジィ(真希いわく)、呪術界御三家「禪院家」第26代当主 禪院 直毘人についていろいろと紹介してきました。
扇にしても息子の直哉にしてもくずっぷりが果てしないやつが多い中、酒飲みであっても、さすが当主という姿を見せてくれた呪術師でした。
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