『怪獣8号』は2020年夏から「少年ジャンプ+」で連載中の人気漫画作品です。
「怪獣と戦う」という王道テーマながらも、多くのコメントが寄せられるほどの大人気ぶりを見せており、アニメ化を希望するファンも急増中です。
本記事では、識別怪獣兵器(ナンバーズ)と使用者について紹介します。
さらに未だ封印されている”怪獣6号”の適合者についても考察してみたいと思います。
本作品の人物相関図は「怪獣8号の人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事を参照ください。
識別怪獣兵器(ナンバーズ)とは
識別怪獣兵器(ナンバーズ)とは、防衛隊の隊長クラスの者たちが戦闘で使っている一部の兵器を指します。
その原材料には、強力な識別怪獣(“怪獣●号”とコード認定されてきた怪獣たち)の身体が使われています。
防衛隊では”対怪獣兵器”として秘密裏に研究が進められており、ストーリー開始時では1号〜7号までの研究や製造が行われてきたとされています。
さらに56話では、人型怪獣10号の研究まで進んでいたことが判明しました。
識別怪獣兵器(ナンバーズ)と使用者一覧
ここでは識別怪獣兵器(ナンバーズ)と、その使用者たちを紹介していきます。
識別怪獣兵器(ナンバーズ)と使用者一覧:まとめ
まずは、それぞれの識別怪獣兵器(ナンバーズ)と、それぞれの使用者たちを簡単に追っていきましょう。
怪獣1号 | 鳴海弦 |
怪獣2号 | 四ノ宮功→怪獣9号 |
怪獣4号 | 四ノ宮ヒカリ→四ノ宮キコル(予想) |
怪獣6号 | 適合者なし→市川レノ(予想) |
怪獣8号 | 日比野カフカ |
怪獣10号 | 保科宗四郎 |
3号、5号、7号においては、現時点(第6巻まで)の時点ではまだ情報がありませんが、これらについても後の項目で迫ってみます。
日本最古の怪獣1号は鳴海弦が使用中
日本最古の怪獣1号は鳴海弦が所持しており、47話での戦闘で驚異的な能力を見せてくれました。
怪獣1号の網膜から造られた「Rt-0001(レティーナ-0001)」は鳴海の両目に入っており、発動と同時に敵の弱点である“核”の場所を、全て見透かしてしまう能力です。
この能力で自分の前に立ちはだかってきた怪獣9号の複製体の弱点を瞬時に見抜くと同時に、銃剣タイプの専用武器“GS-3305”で倒してしまったのです。
鳴海弦の強さ・専用武器やカッコ良さの詳細は「【怪獣8号】鳴海弦の強さと解放戦力・専用武器 | かっこいい魅力やカフカとの関係性を解説」の記事を参照ください。
怪獣2号は四ノ宮長官が使用していた
怪獣2号をベースとして作られた「FS-1002」は四ノ宮功の専用武器として使用されていました。
まるでシールドの形状をした2個の兵器を両腕に装着しての“格闘術”で戦います。
しかし、ただの格闘ではなく、かつて怪獣2号が多用していた“ソニックブーム”と四ノ宮自身の格闘を織り交ぜた「隊式格闘術」です。
この戦い方により攻撃だけでなく防御にも特化しており、本部で拘束していた怪獣8号(カフカ)から繰り出された拳をも食い止めました。
まさに攻防一体の武器と言えますね。
確かに攻撃・防御ともに絶大な威力と性能を誇りますが、これを使いこなすためには、使用者の神経とリンクした上で「怪獣2号の細胞と同調する必要がある」という難題もあります。
そして現在でも、怪獣2号と同調できる者が四ノ宮長官しかいないために、長官の専用武器として使われ続けてきたのです。
51話で四ノ宮長官ごと怪獣9号に吸収された
51話で四ノ宮長官の肉体ごと吸収されてしまったため、この時点からナンバーズ2の使用者が怪獣9号に変わりました。
四ノ宮長官を吸収した後の怪獣9号の肉体は、まるで彼を思わせるような筋肉質な肉体に変化しましたが、攻撃力だけでなく持ち前の「敵の攻撃を見切る能力」も大きく上昇していました。
これまでは見切れていなかった怪獣8号(カフカ)の攻撃を完全に見切った上で軽く受け止めてしまった上、鳴海弦の専用武器から放たれた攻撃を食らっても殆どダメージを受けていませんでした。
あまりにも極端過ぎるパワーアップのように見えがちですが、冷静に考えてみれば、それも当然と言わざるを得ません。
何せ、単体でさえも絶大な強さと能力をもつ識別怪獣2体(2号と9号)が合体したことと変わらないわけですから…
53話でカフカと鳴海のコンビプレイでも倒せなかったのも仕方ないことだと思います。
怪獣9号の強さやチート級とも言える能力の詳細は「【怪獣8号】人型怪獣9号の強さと能力 | 正体と目的も考察」の記事を参照ください。
怪獣4号は母親(ヒカリ)から四ノ宮キコルが受け継ぐ可能性が高い
第2部隊の隊長であった四ノ宮ヒカリが使用していたナンバーズ4は、全身に纏う鎧タイプの兵器でした。
44話での回想シーンで、ヒカリ自身が実際に装着しながら怪獣たちを討伐していた場面が描かれました。
全身が白のナンバーズを身に纏うヒカリの姿は他の隊長たちとは違って、実況が言っていた如く、まさに”ワルキューレ(戦乙女)”と呼べる程に神々しい姿だったのです。
この回では、詳しい性能や能力までは明かされなかったものの、おそらく怪獣1号にも負けない程の強さやチート級な能力もあったはずです。
怪獣6号が起こした群発災害でヒカリ自身が死亡した後は誰にも使われていませんが…
今後の展開で、娘のキコルが新たな適合者に選ばれる可能性が高いですよね。
ナンバーズ4と一緒に母親の意思を受け継いだ四ノ宮キコルが、大切な父親(四ノ宮功)を殺した怪獣9号の仇討ちに臨む展開となれば、これまで以上の熱いバトルが繰り広げられる展開にも期待できますよね。
四ノ宮キコルの強さや家族関係における詳細は「【怪獣8号】四ノ宮キコルが可愛くて強い | カフカに惚れてる?」の記事を参照ください。
怪獣8号の絶大な強さと代償|カフカの怪獣化が進行中
怪獣8号は全ての識別怪獣兵器(ナンバーズ)の中で最も特殊なケースです。
他のナンバーズはあくまでも防衛隊の人間が装置して使うことに対し、この8号は小型怪獣“ミツケタ”が人間(カフカ)の体内に直接入り込むことで全身が“怪獣化”してしまうわけですから…。
怪獣8号に変身後は拳攻撃だけでも絶大な攻撃力を誇る上、あまりにも硬い皮膚まで得るために、並の攻撃には軽く耐えられます。
さらに、切り傷などを負って負傷させられても敵の怪獣たちと同じ“再生能力”も備わっているため回復もこなせてしまうのです。
まさに全身が攻防一体の武器と言うべきですが、人間の怪獣化には大きな代償もありました。
それは「怪獣化を続けていくうちに「本当に人間に戻れなくなる危険性が高い”」ということです。
その証拠として品川区での激戦が終了後の55話では、カフカの右手だけが怪獣化したままの状態から人間の形状に戻せなくなっていたのです。
日比野カフカ(怪獣8号)のキャラクター性や強さ・能力の詳細は「【怪獣8号】日比野カフカ変身後の強さと能力・弱点 | 亜白ミナとの恋愛関係は?」の記事を参照ください。
怪獣10号の適合者は保科宗四郎に決定
立川基地襲撃戦で倒された人型怪獣10号が、実はまだ生きていたことが56話で判明しました。
さらに、同じ回で「怪獣10号の識別怪獣兵器(ナンバーズ)を保科宗四郎が使用すること」も決まったのです。
この決定までの流れが少し特殊であり「自身の兵器化」を、まさか怪獣10号の方から提案してくるとは完全に予想外な展開でしたからね…。
実は10号は保科との戦闘を心から楽しんでいたと同時に「保科も同じように戦闘を楽しんでいたこと」まで指摘してきました。
この2人は“大の戦闘好き”という性格による“似た者同士”でもあったのです。
10号からの提案に対して、始めは気乗りしない保科でしたが…
少し考えた後に「背に腹は変えられない」と覚悟を決めた上で、10号からの要求を受け入れたのです。
この回の時点ではまだ完全に兵器化までされていないため、実際の強さや能力までは不明ですが…
私的には怪獣1号のような特殊能力ではなく、10号自身が劇中で見せていた絶大な強さとスピードを活かす形で「保科自身の強さとスピードを倍以上に増幅させてくれる能力」になると予測しています。
保科宗四郎の強さ・専用武器やカッコ良さの詳細は「【怪獣8号】保科宗四郎がかっこいい| 強さや専用武器について解説」の記事を参照ください。
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亜白ミナの専用武器も識別怪獣兵器(ナンバーズ)の可能性が高い
亜白ミナが専用武器として使用している“巨大機関砲”も識別怪獣兵器(ナンバーズ)の1つである可能性が高いです。
14話や31話の中で見せた絶大な威力を誇る機関砲など、人類だけの技術や科学力で造れるはずがありませんし、あそこまで巨大な武器をミナだけで軽々と持ち運べるなど常識では考えられないですよね。
1人だけで持ち運べるのには、ミナが鍛え上げた腕力や解放戦力に加え、ミナ自身があの巨大機関砲の“適合者”に選ばれたためだったのではないでしょうか?
同じ隊長格である鳴海弦が既に怪獣1号を所有していた上、自分の部下(保科)まで識別怪獣兵器(ナンバーズ)を持ち始める状況の中、ミナだけにナンバーズが与えられていない方がおかしな話ですものね。
そのためミナに与えられた巨大機関砲こそが、現時点(6巻まで)で未だ触れられていない3号・5号・7号のいずれかに該当しているように感じます。
亜白ミナの強さや可愛さ・カフカとの恋愛関係の行方は「【怪獣8号】亜白ミナの強さや専用武器について解説」の記事を参照ください。
ナンバーズ6号の適合者は市川レノ?
先に挙げたまとめ一覧の中で、唯一適合者が不在とされている“ナンバーズ6”ですが、今後の展開で市川レノが適合者に選ばれる可能性が高いと思います。
ここでは、この予想における理由を紹介していきます。
入隊後からの成長が著しいため
市川レノが入隊後から見せてきた成長ぶりが本当に著しく、これを理由に「市川レノが怪獣6号の適合者に選ばれる」と予想しているファンや読者も多いです。
実際、入隊後から短期間で解放戦力を10%も上げていました。
(この時点で8%から18%にまで上がっています)
さらに相模原での戦闘では初の実戦にも関わらず、負傷した古川を守りながら、怪獣9号が放ってきた攻撃に対しても臆することなく避け続けていたのです。
これには向上心に加えて、キコルから受けていたアドバイスを即座に実行してしまう程の高い判断力も含まれています。
確かに解放戦力の数値だけで比べてしまうと、隊長格の亜白ミナや鳴海弦には遠く及んでいない上、カフカの怪獣化とは違って極端なパワーアップまでは果たせていません。
それでもレノのような急速に成長する隊員は極めて稀のはずです。
おそらく、カフカやキコルと一時的に別れた現在も必死な鍛錬を続けている影響で、解放戦力も含めて立川襲撃戦の時以上に強くなっていると思います。
市川レノこそが”進化した人類”になり得る可能性も高いため
キコルに加えてカフカまで第一部隊に編入させた四ノ宮長官が、40話で鳴海弦に対して「人類も進化せねばならないこと」を告げていました。
この時に長官が告げた“進化”とは、ただ強くなるだけでなく、ましてやカフカ(怪獣8号)のように怪獣化することだけではないはずです。
ここで言う進化とは、これまでの隊長や隊員たちとはまた違う“珍しいタイプの人間”も含まれていると思います。
それこそが市川レノであり、彼がこれまでに見せてきた“急速な成長”もまた“人類の進化”のうちに入っているようにも感じられます。
市川レノの強さや能力・カフカとの関係性については「【怪獣8号】市川レノはヒロイン? | 強さや解放能力・専用武器を紹介」の記事を参照ください。
保科副隊長も専用の識別怪獣兵器(ナンバーズ)を得たため
レノが怪獣6号の適合者に選ばれる根拠として「保科副隊長も自分のナンバーズ(怪獣10号)を得たこと」も挙げられます。
56話の時点で保科は10号に選ばれたため、彼もまた“6号の適合者”の候補からは完全に外れたわけです。
消去法のような考え方になってしまいますが、保科も実際に6号でなくなった影響により、レノが6号に選ばれる可能性がますます高くなったと言えますね。
まとめ
今回は、それぞれの識別怪獣兵器(ナンバーズ)と使用者たち紹介してきました。
また、市川レノがナンバーズ6の適合者に選ばれる可能性が高いことによる理由も挙げてみました。
確かに怪獣9号が果たした急速な進化とパワーアップは脅威でしかなく、今後は四ノ宮長官も言っていたように、隊員たちを始めとした”人類の進化”も求められていくと思います。
四ノ宮長官の肉体ごと怪獣2号を吸収してしまった9号を倒すためには、もはやカフカや鳴海弦だけでは不可能な域にまで達している状況です。
そのため、今後は四ノ宮キコルと市川レノが一刻も早く適合者に選ばれる程の強さや解放戦力を身につけることが求められるということですね。
本作品の全巻ネタバレの詳細は「【怪獣8号】原作の全巻ネタバレ解説 | 謎や伏線回収なども考察」の記事を参照ください。
コメント
鳴海さんのナンバーズは核を見透かす能力じゃなくて、対象の脳の電気信号を視認できる(未来予知てきな)能力じゃないんですか?