二本の角に額の大きな瘤が特徴の半天狗は十二鬼月の一人であり、上弦の肆の数字を与えられた鬼です。
老人の姿をしており、常に何かに怯えている非常に小心な性格をしています。
窮地に陥れば陥るほどに強くなる鬼であり、複数の分身体を作り出して戦います。
自身を弱者とし、それまで数えきれない程の人間を殺しておきながら被害者意識が強い、自分本位で他人のことを考えない性格です。
この記事では半天狗の性格がわかる名言を紹介します。
- 1 【上弦の肆】半天狗の名言・迷言・名セリフ集
- 1.1 「ヒィィッ!!御許しくださいませどうかどうか」
- 1.2 「やめてくれぇ いぢめないでくれぇ 痛いぃいい」
- 1.3 「哀しいほど弱い」
- 1.4 「何ぞ?貴様 儂のすることに何か不満でもあるのか のう 悪人共めら」
- 1.5 「弱きものをいたぶるからよ 先程貴様らは手のひらに乗るような小さく弱きものを斬ろうとした」
- 1.6 「黙れあばずれが 儂に命令して良いのはこの世で御一方のみぞ」
- 1.7 「信じ難し!!この娘 今の攻撃を食らって尚 肉の形を保っているとは!!」
- 1.8 「儂は生まれてから一度たりとも嘘など吐いたことがない 善良な弱者だ 此程可哀想なのに誰も同情しない」
- 1.9 「お前はああ 儂がああああ 可哀想だとは思わんのかァァァァア!!弱い者いじめをォするなああああ!!」
- 1.10 「何じゃこれは人間の頃の儂か?これは・・・走馬灯か」
- 2 まとめ
【上弦の肆】半天狗の名言・迷言・名セリフ集
「ヒィィッ!!御許しくださいませどうかどうか」

12巻98話にて無惨に対し言ったセリフです。妓夫太郎と堕姫が敗れたことで上弦の鬼達は無惨から呼び出されます。
上弦の鬼が113年ぶりに負けたことに加え、鬼狩りの頭首である産屋敷の居場所や青い彼岸花を何百年も見つけられない上弦の鬼達に存在理由が分からなくなってきたと無惨が怒りを露にしたときに半天狗はこのセリフを言います。
他の上弦の鬼達も黒死牟は返す言葉も無いと謝罪したり、猗窩座はただ沈黙したりと、半天狗も加えた上弦の鬼達の性格が描写されている名シーンでもあります。
「やめてくれぇ いぢめないでくれぇ 痛いぃいい」

12巻106話にて霞柱である時透無一郎に言ったセリフです。
無惨から上弦の伍の鬼である玉壺と共に刀鍛冶の里を襲来するよう命じられた半天狗は炭治郎と無一郎の前に現れます。
無一郎から顔面に攻撃を食らった時にこのセリフを言います。
気配を消して炭治郎達に近づいてきたのにも拘わらず積極的には攻撃してこない半天狗の小心な性格がわかるシーンです。
「哀しいほど弱い」

13巻107話にて半天狗の出した分身の一人である哀絶が玄弥に対し言ったセリフです。
槍で玄弥の腹部を突き刺した哀絶は、玄弥の弱さを憐れんでこのセリフを言います。
即死するように急所を突き、致命傷を負わせたにも拘わらず絶命せずに攻撃してくる玄弥に驚きます。
分裂した他の3体と比較して哀絶の落ち着いている性格が伺える名シーンです。
「何ぞ?貴様 儂のすることに何か不満でもあるのか のう 悪人共めら」

14巻116話にて炭次郎と玄弥に対し増伯天が言ったセリフです。
炭次郎に頸を斬られそうになった半天狗は4体の分身達を寄せ集めて増伯天という、より強い分身を生み出します。
本体である半天狗を守るために増伯天が木の龍で囲もうとすると炭治郎に「待て!!」と言われます。
炭治郎に止められた増伯天は威圧しながらこのセリフを言います。
増伯天の威圧だけで炭治郎は「息が詰まる 心臓が痛い」と言い、玄弥は「手足に力が入らない」と言ったほどです。
増伯天の、それまでの分身達とは桁違いに違う強さが伝わってくる名シーンです。
「弱きものをいたぶるからよ 先程貴様らは手のひらに乗るような小さく弱きものを斬ろうとした」

14巻116話にて炭治郎に放ったセリフです。
炭治郎達に追い詰められた半天狗は増伯天を生み出し自身を守ろうとします。
増伯天は本体である半天狗を「弱者」とし、弱者である半天狗を攻撃する炭治郎達を悪人どもと罵ります。
そんな増伯天に対し、どうして自分たちが悪人なのかと炭治郎が尋ねた際に増伯天はこのセリフを言います。
数百人もの人間を食らってきておいて自分のことを「弱者」という半天狗の自分勝手さがよくあわられている名シーンです。
「黙れあばずれが 儂に命令して良いのはこの世で御一方のみぞ」

14巻122話にて増伯天が恋柱である甘露寺蜜璃に放ったセリフです。
増伯天の出した木の龍に飲み込まれ、押し潰されて殺されそうになった炭治郎の元に蜜璃が助けに参戦します。
炭治郎を助けた蜜璃は増伯天に対しおイタが過ぎると説教しますが、その時に増伯天はこのセリフを言います。
いつもにこにことしている蜜璃を怒らせた名言です。
「信じ難し!!この娘 今の攻撃を食らって尚 肉の形を保っているとは!!」

14巻123話にて増伯天の心の声です。
蜜璃から攻撃を仕掛けられた増伯天は「狂圧鳴波」という技を出して至近距離で蜜璃に攻撃します。
真正面から増伯天の攻撃を食らった蜜璃は失神はするものの、大きな怪我は負わずにすみます。
その蜜璃の姿を見て驚愕を隠しきれずにこのセリフを紡ぎます。
「狂圧鳴波」が本来ならば即死してしまうほどの威力を持つ技であり、増伯天の使う技の強さが判明した名シーンです。
「儂は生まれてから一度たりとも嘘など吐いたことがない 善良な弱者だ 此程可哀想なのに誰も同情しない」

14巻124話での半天狗の心の声です。隠れていた半天狗は炭治郎達に見つけられ再び逃走します。
炭治郎から「貴様アアア!逃げるなアア!責任から逃げるなアア!!お前が今まで犯した罪 悪業 その全ての責任は必ず取らせる 絶対に逃がさない!」と叫ばれ、人間だったときに言われた言葉と重ね合わせます。
その際に半天狗が否定するようにこのセリフを自分に言い聞かせます。
自分は何も悪くなく他人が悪いと自分を正当化する捻じ曲がった性格がにじみ出ている言葉です。
「お前はああ 儂がああああ 可哀想だとは思わんのかァァァァア!!弱い者いじめをォするなああああ!!」

15巻125話にて炭治郎に放ったセリフです。
炭治郎に頸を斬られそうになった半天狗は分身である「恨」を出現させて炭治郎へ反撃します。
その際に放ったセリフです。自身は沢山の人間を殺しておいて自分のことを可哀想という半天狗の自分勝手で自分のことしか考えていない性格がわかる言葉です。
「何じゃこれは人間の頃の儂か?これは・・・走馬灯か」

15巻126話にて半天狗の心の声です。
炭治郎に頸を斬られた半天狗は死に際に人間だった頃の記憶が蘇り、走馬灯をみます。
人間だったころの半天狗は盲目と偽って盗みや殺しを繰り返し、自分は悪くないと自身の行いを正当化する呆れるほどの悪人でした。
人間の時からの身勝手で卑劣な性格は鬼になっても何ら変わっていないということが分かるシーンです。
まとめ
1「弱きものをいたぶるからよ 先程貴様らは手のひらに乗るような小さく弱きものを斬ろうとした」
2「儂は生まれてから一度たりとも嘘など吐いたことがない 善良な弱者だ 此程可哀想なのに誰も同情しない」
3「お前はああ 儂がああああ 可哀想だとは思わんのかァァァァア!!弱い者いじめをォするなああああ!!」
半天狗の名言を紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
小心者の半天狗は自ら戦うのではなく、複数の分身に戦わせる点や、自分の今までの行いを棚に上げて被害者を気取る点からも、鬼の中でも一段と非道さが際立ちます。
鬼となって人間の頃の記憶を無くしても、人間だった頃からの卑劣な性格は変わらず、数多の人間を殺してきました。
半天狗の名言の中でも上記3つは自分勝手な性格がよくわかる言葉です。
この記事を読み、改めて物語を読んでみたいと思った方は、半天狗の登場シーンも読んでみてはいかがでしょうか。