2021年にアニメ化する「遊郭編」も始まる鬼滅の刃では、すでに鬼滅の刃の舞台から退場しているキャラクターが多く存在しています。
特に鬼殺隊と敵意対する「鬼」は、登場するキャラクターのほとんどがそのまま滅されてしまう運命にあります。
その中でも、特に印象的であった響凱は無残様のお気に入りだったといわれています。
本記事では、響凱の強さや、無残様のお気に入りと言われている理由を考察していきます。
響凱(きょうがい)とは?

響凱とは、元十二鬼月の男性の鬼です。
髪色はこげ茶でむき出しの体に鼓をまとっており、瞳には元十二鬼月である証である「陸」に「×」と傷があります。一人称は「小生」でぼそぼそとしゃべる癖があり、プライドが非常に高いです。
人間だった頃は文筆家だったようですが、知人には「つまらないよ」と言われてしまうほどで才能は認められておらず、知名度もないようです。
趣味に鼓をたしなんでおり、そちらの評価はほどほどにあったようですが、腕前が高いといえるほどではなかった思われます。
響凱は無惨様のお気に入りだった?

響凱は、無残様のお気に入りだといわれています。
そもそも響凱は「元十二鬼月」ですが、鬼にとって「十二鬼月」は無残様に強さ・有能さを認められた選ばれた人材です。そのため、「元十二鬼月」である響凱は強いと思われる方も多いかもしれませんが、響凱は「十二鬼月」を名乗るには力不足では?と言われています。
響凱は間違いなく弱い部類の鬼ですが、無残様に血を多く与えられ、「十二鬼月」になっています。
さらに、冷酷な無残様の期待に応えられなかったにも関わらず、限界がきても無惨様に殺されなかった点に、無残様からお気に入り扱いされているように感じます。
響凱が無残様のお気に入りだった理由
無残様のお気に入りだった理由は、小心者である無残様がもしものために逃げられるよう、鳴女のような能力を欲したためではないでしょうか?
響凱は鳴女が現れる前までは期待していた鬼と考えられるため、「響凱は無残様のお気に入り候補だった」可能性が非常に高いと思われます。
また、響凱は無残様に目を傷つけられてなお、「十二鬼月」に戻りたいと思い続けていました。
向上心が高く、鬼殺隊に向かっていく気概もあり、たくさん食べられないのであれば稀血の人間を狙うように作戦を考えるなど理性的な面が、無残様に気に入られたと考えられます。
響凱の血鬼術

無残様が期待したであろう響凱の血鬼術が、どのような能力なのかを解説していきます。
血鬼術『鼓で奇怪な技を放つ』
- 右肩の鼓は右回転
- 左肩の鼓は左回転
- 右脚は前回転
- 左脚は後ろ回転
- 腹の鼓は爪攻撃
- 背中の鼓は空間転移能力
公式ファンブックでは「体から生えている鼓を高速で叩く高速鼓打ちで部屋を回転。さらに音と同じ速度で爪状の斬撃を放つ。」と説明があります。
そのため、響凱の血鬼術は、自身がいる部屋を回転・攻撃できる能力と思われます。
詳しい解説はされていませんが、響凱は室内でしか能力を発揮できないのではないでしょうか?響凱は登場時から死ぬまで室内から出ておらず、生前の自宅で罠を張って、迷い込んできた人間を喰っていました。
一見、それほど多くの人間が迷い込むことは少ないと思われますが、炭治郎が来た時点で2人以上が迷い込んでいたため、かなり命中率が高い罠だったようです。
響凱は弱いとネット上で言われている

響凱は人間を喰らえなくなった時点で単純な強さの成長は止まり、鬼単体で見ればかなり弱いといわれています。
響凱が弱いといわれているシーンや鳴女の劣化版と言われる理由を、Twitterの意見を参考に解説していきます。
怪我をしている炭治郎に負けた
炭治郎が響凱と戦っている際、肋骨を骨折していました。
珠世さんに手当をしてもらったとはいえ、怪我の完治はしていない状況のため、踏ん張ると折れている部分がきしんで力が入らないと回想があります。
そんな万全ではない炭治郎が、「全集中の常中」を使用できず水の呼吸のみで、しかも単独で討伐できてしまった点から、「響凱は弱いのでは?」とTwitterでは思われているようです。
血鬼術も鳴女の劣化版
響凱の空間転移能力は鳴女の劣化能力になってしまっています。しかし、鳴女とは血が合い直接的な爪状攻撃ができるため、直接的な能力は響凱のほうが高いといえるでしょう。
そのため、響凱はほかの鬼と結託して人間を狩るマネはしなかったと思われますが、鳴女と同様に強い鬼と組んでサポートに徹していればもっと強かったのでは?と考えられます。
特に、響凱は人間の量が食べられないため、ほかの鬼と結託しても取り分について問題になる可能性が他よりは低いとも考えられます。もしほかの鬼と結託っしていたら違う結果になってしまったのではないでしょうか?
響凱のかわいそうな過去・鬼になった理由

響凱が鬼になった理由はどのようなものだったのか、過去から考察していきます。
鬼になる前は文筆家だった
知人から「最近外に出ない」と言われていたことから、鬼になる前からの知り合いだと考えられます。
さらに、自分が書いた文章を見せていたことから、知人の文筆家か、文筆家として世間に認められているような人物だった可能性が高いです。
響凱の趣味である鼓も知っていたため、古くからの付き合いがあり、馬鹿にされながらも正座で批評を聞かなくてはならない点から、響凱の立場・職業は「若手・うだつが上がらない文筆家」の可能性が高いと思われます。
響凱は「若手・うだつが上がらない文筆家」であった頃に無残様とであい、鬼になったのでしょう。
原稿用紙を踏みつけられて心から鬼になった
響凱は鬼になった後も、しばらくは人のふりをして文筆家を目指していたようです。
響凱に転機が訪れたのは、その後知人と思われる人物に「つまらないよ。君の書き物は全てにおいて塵のようだ。美しさも儚さも凄みもない。」と言われてしまったときです。
響凱が書いた原稿用紙を踏みつけにされ、響凱は人に認められることをあきらめ、心すらも鬼になり果てててしまいます。
最期、炭治郎に「小生の血鬼術は凄いか」と聞いていることから、響凱は「鼓の演奏家・文筆家・鬼血術」どの立場・物でもいいから認めてほしかったのだとわかります。
鬼になって以降も、人間のふりをして生活していたことから、響凱は誰かに認められるために頑張ってきたが、人に認められることを諦めことで、心まで鬼になってしまったのでしょう。
響凱の声優は諏訪部 順一が担当

諏訪部 順一さんは、元々映画監督志望で様々な職業を経験したのち、声優さんになった異色の経歴を持つ方です。
声優業は勿論、ナレーターや音楽プロジェクトの立ち上げなど精力的に活躍し、キャラソンの作詞・作曲・編集も手掛けるほどの多彩ぶりを誇ります。
クール二枚目キャラや悪役、色気たっぷりの低温ボイスが魅力的な声優さんで、代表作には「テニスの王子様の跡部景吾」・「黒子のバスケの青峰大輝」・「Fate/stay nightのアーチャー」・「BLEACHのグリムジョー・ジャガージャック」などがあります。
まとめ
響凱が無残様のお気に入りの理由や、響凱の強さや鬼になった経緯や過去を考察・解説していきました。
響凱は、その珍しい血鬼術と向上心で無惨様のお気に入りとなっていたものの、無惨様に見捨てられる形で死んでしまいましたね。
2021年には遊郭編も始まる鬼滅の刃ですが、新しい章が始まる前に1期・劇場版の鬼滅の刃を思いだしてから見るのはいかがでしょうか。