- 朱が禾生局長を射殺し、その容疑者として逮捕された可能性が高い(ところどころ意図的に見切れているがそのように読み取れる)
- しかし公安局は朱のサイコパスを公表しなかった(クリアだからできなかった?)
- 禾生局長殺害事件には慎導篤志(灼の父)も関係している
- 慎導篤志は厚生省大臣官房でシビュラに縁のある人物。しかし、テロとの関連など黒い噂が立っていた。→5話にてシビュラ輸出を担当していたことが判明
- テロの記事に「被害者の中にロシア招待客」の文字。これが炯の兄・アキラであることはほぼ確定か?
灼の父はシビュラに縁も深く、まさかの朱の事件の伏線にも絡んできている超重要人物であることが分かってきました。 (厚生省大臣ということは公安局の所属する省のお偉いさんということになります)
灼と炯の伏線

出典:「サイコパス」公式サイト
目的は慎導篤志と炯の兄の事件の真実?
主人公の灼と炯は何か大きな真実を探っていることを匂わせてます。
灼「こんなところで諦めてちゃ先へ進めない。『俺たち』が探す真実は、遥かに深いところにある。」
出典 サイコパス3期1話
そしてその真実には慎導篤志と炯の兄・アキラの死の真相が関連している模様。
そして1話での朱のセリフ。
朱「同じ真実を追う者達が現れた時、私は<彼ら>に使命を託す決意をした。彼らが猟犬となり、見えざる真実にたどり着くことを信じている」
出典 サイコパス3期1話
この朱のセリフにより、主人公の2人は朱の意思を継ぐ者で、朱が放った猟犬だということが判明。
ちなみに1話タイトル『ライラプスの召命』はここにかかっていると見ています。
ライラプスとはギリシャ神話で「どんな獲物でも決して逃がさない」という運命を与えられた犬のこと。そしてこの犬は神話内で「何者にも捕まらない」という運命のテウメソスの狐を追いかけることになります。
1話の中でも些々河「俺たちは羊じゃない、狐になるんだ」というセリフも登場していましたね。
そしてつまりライラプスとはどんな獲物(狐)も逃さない猟犬=「灼と炯」のことを指しているのではないかなと。 朱が猟犬たちを呼び寄せた→ライラプスの召命と考えられそうです。
2話のタイトルは「テウメソスの生贄」でしたが、これは狐にあたる些々河が結局捕まり、ビフロストのための生贄になったことを指していたのでしょう。
これを踏まえた上で以下の伏線が活きてきます。
灼「やっと手がかりが見つかった。(些々河の名刺を見つめて)」
炯「それが最初の一歩だ。」
出典 サイコパス3期2話
セブンインスペクターであった些々河の名刺が、灼と炯の探す真実の手がかりとなっているようです。そしてその名刺が連鎖して示唆する伏線が以下のシーン。
なんと灼の父・慎導篤志も些々河と全く同じ名刺です。 そして背景に「キツネ」が描かれている。
また3話にて、法斑静火の名刺も同じデザインであることが分かりました。
これは、慎導篤志はビフロストの一員だったという線が濃厚になってきました。
しかし8話の過去回想にて、炯の兄・アラタから「慎導”監視官”」と呼ばれていたことも分かりました。 厚生省所属であることは判明していたので不自然ではないですが、慎導篤志は監視官でありながらキツネの名刺を持っていたということになります。
サイコパス3期において猟犬(ライラプス)と追われるキツネ(テウメソス)の関係は、深いテーマになっていることは確実ですね。 これらの関係を頭に入れて視聴していくと、物語の大筋を理解していけそうです。
劇場版追記
慎導篤志はコングレスマンを目指していたことが分かりました。
さらに当時すでにコングレスマンだった代銀とも接触しており、シビュラの正体まで知っていたようです。
劇場版でシビュラの正体を知った梓澤は
「シビュラの正体・・・だから置いて逝っちまったんですか・・・篤志さん」
とも語っていました。
劇場版でも慎導篤志についてはここまでしか判明していません。
灼や炯の過去・家族関係の設定
灼と炯の過去について、伏線となりそうな事実を整理してみましょう。
まず前提として、彼らは幼馴染です。 公式サイトにハッキリ書かれていました。
そして3話にて、2人のプロファイルが雛河によって割り出されました。 画面に映っていた情報から有力そうな情報を抜き出してみました。
灼の過去・家族関係
- 母(慎導聖子)は灼が幼い頃に重病で安楽死
- 父(慎導篤志)は公式記録では自殺(2118年2月)
- 緊急連絡先の欄に慎導ナオミチ(続柄:叔父)
- 公安局への入局推薦者は常守朱
炯の過去・家族関係
- 幼い頃に日本国籍を取得、ロシア系移民で帰化順日本人。
- 兄アキラは2118年に死亡している。そしてその殺害容疑者は慎導篤志。
- 炯は2118年2月大学休学(慎導篤志の自殺・兄の犠牲がきっかけ?)→2119年2月大学復学後無事卒業という経歴を辿っている
- 公安局への入局推薦者は霜月課長
有力な設定を抜きだすと以上のような感じ。
事実だけを見ると炯の兄を殺したのは慎導篤志で、その後に自殺しています。 しかし2人の信頼関係を見るに、灼と炯はこの事実に疑問を持っているのでしょう。
灼「舞ちゃんも炯もおれも、なんでみんなは家族を失わなきゃいけなかったのか。おれたち2人で見つけるんだ。」
炯「(頷く)」
出典 サイコパス3期3話
だから真実を2人で暴き出そうとしている。 この公式記録が事実であったなら何も暴く必要なんかなくなっちゃいますからね。
コメント
二人いた監視官というのは 片方は常守朱ですよ。
狐に噛まれた、と
アラタ、ケイ、 等々力の会話、
霜月と細呂木が 会話してます
のんさん、コメントありがとうございます!
なるほど、施設送りになった方が朱という考え方ですね。
確かにその可能性もありそうですね。
記事に可能性の一つとして追記させていただきますね(´∀`)
ただそうするとひとつ気になるのが、今までみんな朱の事件は「例の事件」と言っていたのに廿六木は「事故」と言っていて噛み合ってないんですよね。
しかも朱が逮捕されたのは壬生局長の射殺容疑なので、事故で施設送りにされたという表現はこれまた噛み合わないかな、と。
これらから朱ではない可能性もまだ捨てなくともよいかなと考察しています(´∀`)
壬生局長ではなく禾生局長だと思われます。
細かいところすみません。
ぺぺさん
あっホントだ!
ずっと壬生だと思ってましたw
ご指摘ありがとうございます(´∀`)
記事も直しました!
とても面白い記事ありがとうございました。三人のコングレスマンの頭文字を取ると「代」「裁」「法」で法の代わりに裁くという意味があると思うのですか、どう思いますか?
すき焼きさん
こちらこそ読んでいただきありがとうございます!
確かに!!!
その意図は気づきませんでした(*’▽’*)
記事の方にもすき焼きさんからいただいた意見として紹介させていただきますね!
8話にて、代銀が梓澤に対して、「君の就任を阻む者もいる」と言っていることから、コングレスマンはラウンドロビンのみから選ばれる、というのには違和感があるような気がします。ラウンドロビンもシビュラみたいに複数人から成り立っていたりして・・・。
ザシアンさん
コメントありがとうございます!
言ってましたねえ代銀・・・「阻む者=13インスペクターになった炯とその裏にいる法斑」ですよね。
でも確かに阻むってどういう意図で言ってたんでしょうね。
単純に対抗馬を新しく用意してきたって意味で言っていただけかと捉えちゃってました。
ほんとに明示的に阻むことが可能って意味で言ってたのかな・・・この辺は真の意図が気になるところですね!
ラウンドロビンはやたらとシビュラに似てる点が多いので、確かに中の人みたいなのがいるとしたら面白い!!
新しい観点ありがとうございます(´∀`)