インスペクター(ビフロストの中間層)
3期で新たに登場したインスペクターという肩書き。
インスペクターとは「監視官、監視者」という意味です。
ビフロストは3層構造のうち、トップのコングレスマンの指示を聞く2層目がインスペクターです。
そしてその指示どおりにキツネ(駒の一般市民)を使って偶発的犯罪を起こします。
インスペクターは随時補充されることも判明しています。
ちなみに現在までに登場したインスペクターは以下6名。
- ①ファーストインスペクター:梓澤廣一
- ②セカンドインスペクター:榎宮春木
- ③サードインスペクター:トーリ・アッシェンバッハ
- ⑦セブンインスペクター:些々河哲也
- ⑪イレブンインスペクター:小畑千夜
- ⑬サーティーンインスペクター:ミハイル・炯・イグナトフ
また5話にて梓澤廣一の経歴が一部判明しました。 梓澤廣一はなんと元執行官です。
サイコパス悪化から2097年11月に執行官となり、2100年8月に執行官適正診断により執行官権限剥奪という経歴を辿っています。
(2097年といえば1期の2112年よりも相当前ですね)
そして8話のセリフ。
梓澤「根深いのは厚生省時代のトラウマです。」
代銀「慎導篤志か。」
梓澤「ええ。彼に貶められたことでおれは才能に目覚めた。彼は憎むべく相手と同時に最高の師でした。」
出典 サイコパス3期8話
このセリフから当時の上司の監視官が慎導篤志だったのでは。と考えられます。 (だから「篤志さん」とさん付けで呼んでいたんですね)
そして執行官権限剥奪のきっかけも慎導篤志だったように聞こえますね。
その後1ヶ月施設に入った後は各民間会社の要職を転々する・・・もうこの頃はインスペクターとなっていると見てよさそうですね。
そして3話にて、梓澤と榎宮はこんな会話をしていました。
榎宮「もしかして焦ってるの?折角手に入れたファーストの地位を奪われそうで。」
梓澤「まさか。」
出典 サイコパス3期3話
この会話から、インスペクター間には数字には序列の意味がありファーストがトップの地位ということが読み取れます。そしてその地位は入れ替えがある模様。
「折角手に入れたファーストの地位」と言っていますよね。 これは梓澤もファーストにいた誰かの地位を奪ったと考えられます。
そして6話での裁園寺と梓澤の会話
裁園寺「あなた、コングレスマンになりたいの?」
梓澤「はい。インスペクターは皆その高みを目指しております。世界の真実に近づくために。」
裁園寺「(中略)ラウンドロビンに選ばれるように、せいぜい頑張りなさい。」
出典 サイコパス3期6話
インスペクターがコングレスマンの指示で動いていることは分かっていましたが、その全員が活動を通してコングレスマンへの昇格を目指していたようですね。
単純に考えるとファーストである梓澤が一番その地位に近いのかもしれませんが、そうすると新入りコングレスマンの法斑は梓澤の前のファーストインスペクターだったのか?となるのでちょっと違和感。 そう単純な昇格ロジックじゃないのかも。
あくまでラウンドロビンというAIに選ばれることが全ての基準なのでしょう。
(劇場版で梓澤だけはシビュラの一員になることを目指していたことが判明しました。)
ラウンドロビンの考察

出典:「サイコパス」公式サイト
ラウンドロビンとは一体なんなのか? これが3期最大の謎と言ってもいいですよね。
正体に迫れそうなセリフを拾って考察していってみます。
ラウンドロビン「第107795事案・リレーションスタート。(中略)リレーション完結まで参加を継続してください、欠席や妨害は執行対象になります。」
出典 サイコパス3期1話
リレーションとは「関係、つながり」という意味ですが、「事件」とかラウンドロビン内の「区切りとしての1ゲーム」的な意味で使われてそうな感じがしますね。
そしてリレーションに一度参加したら途中抜けは許されない模様。執行対象とは・・・シビュラの執行のように殺されるということを真っ先に連想する。
ラウンドロビンは命の危険のあるゲームぽい。 →7話でついに裁園寺がルール違反告発により執行され死亡しました
裁園寺「ようこそ、ビフロストへ」
代銀「この社会での真の自由と権力をかけて、心躍るゲームをしようじゃないか。」
出典 サイコパス3期1話
ラウンドロビンでの勝利報酬は「真の自由と権力」。
「真の」というからには、普通の自由のことを言っているのではなさそう。
「この社会=シビュラ」に縛られないという考えが濃厚に思えます。
代銀「公安局が予想外に食いついた。発生したブロックの解消が急務だな。」
法斑「ジャッジ。ハイパートランスポート社の空売り。」
代銀「会社が潰れる方に賭けるというのか。」
裁園寺「空売りのリスクは無限。会社が持ち直せば、あなたが破産しかねないわ。最悪、ラウンドロビンに執行されるわよ。」
法斑「ジャッジをどうぞ。」
裁園寺「(目を細める)シビュラの干渉を防ぎ、ビフロストの利益を守るのが私達の使命。輸送関連株をセール(売却)。」
代銀「セール(売却)で株価が下がれば、事故の影響を恐れた行政がハイパートランスポート社を守る、か。」
出典 サイコパス3期1話
この一連のやり取りは、ゲーム(リレーション)での攻防が行われてますね。
個人的には赤文字の裁園寺のセリフが興味深いと思いました。
まずこのゲームでは「破産」があるということ。
これが自分の資産のことなのか、このゲーム内でのポイントを失うことを意味しているのかはまだ分からないですが、空売りは証券用語なので本当に自分の資産でマネーゲームをしている可能性が高そう。
コメント
二人いた監視官というのは 片方は常守朱ですよ。
狐に噛まれた、と
アラタ、ケイ、 等々力の会話、
霜月と細呂木が 会話してます
のんさん、コメントありがとうございます!
なるほど、施設送りになった方が朱という考え方ですね。
確かにその可能性もありそうですね。
記事に可能性の一つとして追記させていただきますね(´∀`)
ただそうするとひとつ気になるのが、今までみんな朱の事件は「例の事件」と言っていたのに廿六木は「事故」と言っていて噛み合ってないんですよね。
しかも朱が逮捕されたのは壬生局長の射殺容疑なので、事故で施設送りにされたという表現はこれまた噛み合わないかな、と。
これらから朱ではない可能性もまだ捨てなくともよいかなと考察しています(´∀`)
壬生局長ではなく禾生局長だと思われます。
細かいところすみません。
ぺぺさん
あっホントだ!
ずっと壬生だと思ってましたw
ご指摘ありがとうございます(´∀`)
記事も直しました!
とても面白い記事ありがとうございました。三人のコングレスマンの頭文字を取ると「代」「裁」「法」で法の代わりに裁くという意味があると思うのですか、どう思いますか?
すき焼きさん
こちらこそ読んでいただきありがとうございます!
確かに!!!
その意図は気づきませんでした(*’▽’*)
記事の方にもすき焼きさんからいただいた意見として紹介させていただきますね!
8話にて、代銀が梓澤に対して、「君の就任を阻む者もいる」と言っていることから、コングレスマンはラウンドロビンのみから選ばれる、というのには違和感があるような気がします。ラウンドロビンもシビュラみたいに複数人から成り立っていたりして・・・。
ザシアンさん
コメントありがとうございます!
言ってましたねえ代銀・・・「阻む者=13インスペクターになった炯とその裏にいる法斑」ですよね。
でも確かに阻むってどういう意図で言ってたんでしょうね。
単純に対抗馬を新しく用意してきたって意味で言っていただけかと捉えちゃってました。
ほんとに明示的に阻むことが可能って意味で言ってたのかな・・・この辺は真の意図が気になるところですね!
ラウンドロビンはやたらとシビュラに似てる点が多いので、確かに中の人みたいなのがいるとしたら面白い!!
新しい観点ありがとうございます(´∀`)