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【るろうに剣心】東京編と第零幕のネタバレ解説 | 実写映画との違いも紹介

るろうに剣心

『るろうに剣心』は和月伸宏先生により週刊少年ジャンプで連載されていた大人気漫画作品であり、現在もジャンプSQで続編となる『北海道編』が連載中です。

少年ジャンプで連載された無印版の頃からCDドラマ化やテレビアニメ化を始め、OVAや劇場版、さらにゲーム化も果たしており、2023年7月からはフジテレビ系列のノイタミナ枠でリメイク版となる新作アニメも放送中です。

本記事では『るろうに剣心』新作アニメ第1クールで描かれる「東京編」のストーリーをネタバレ紹介。
また、東京編および第1話の前日譚となる第零幕の物語や実写映画との違いについても解説していきます。

本作品の人物相関図は「るろうに剣心の人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。

 

るろうに剣心の人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説
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目次

【第零幕のネタバレ】剣心が東京に流れ着くまでの物語

【るろうに剣心】東京編と第零幕のネタバレ解説 | 実写映画との違いも紹介

(るろうに剣心-特筆版(上)- 和月信宏/集英社)

原作(無印版)の連載終了から10数年後に週刊少年ジャンプに掲載された“本編の前日譚であり、剣心が東京に流れ着くまでの経緯が描かれた貴重なエピソードです。

 

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剣心が横浜で西洋の女医(エルダー)と出会う

“人斬り抜刀斎”として維新志士に加担した上で幕末を戦い抜いた剣心…
動乱が終わり“流浪人”として日本中の旅に出て辿り着いた横浜で、西洋の女医・エルダーと出会います。

エルダーは医者としての知識や技術を駆使して病と貧困に苦しむ人々を助けながら、世界中を回っていました。
そのエルダーの”足係”として共に行動している車屋の男吉も彼女の治療で助けられた身であり、エルダーに対する高い信頼を抱いています。

しかし、この2人が医療を施しながら回っていた頃の横浜では悪徳医者の石津泥庵が縄張りを張りながら取り仕切っている状況でした。
無償かつ差別もなく治療してくれるエルダーと、お金持ちや西洋のお偉方しか治療しない石津泥庵…
同じ医師でも正反対な考え方な上、石津においては腕利きのゴロツキ達まで従えながら、部外者の診察や治療に対する妨害行為まで行っていたのです。

 

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エルダーを救うため、剣心が西洋の暗殺者と戦う

一刻も早くエルダーを日本から追い出したい石津泥庵ですが、彼も横浜に着いたばかりの剣心と出会っており、まずは剣心を殺す作戦に乗り出します。

石津が前もって雇っていた西洋の暗殺者・エスピラールを差し向けたことで、夜の街を移動中のエルダーと男吉がエスピラールからの襲撃を受けてしまいます。
そんな中で現れた剣心もまた、エスピラールが放つ高速かつ絶大な威力を誇るサーベル術で攻撃されますが…
簡単に避けながらジャンプした後、龍追閃の一撃で倒しました。

また、石津が密かに作って街中にばら撒こうとしていた“天然痘の種”も男吉とエルダーが奪い取ることで、横浜の住人たちを病の危機から救ったのです。

 

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剣心が神谷道場に身を置いた理由も明かされる

【るろうに剣心】東京編と第零幕のネタバレ解説 | 実写映画との違いも紹介

(るろうに剣心-特筆版(上)- 和月信宏/集英社)

石津泥庵や関係者たちが逮捕された後、エルダーは自身に助けを求める人たちがいるアメリカへと出国していきます。

剣心も街の人達と一緒にエルダーを見送る中、彼女から1つのアドバイスをされます。
そのアドバイス内容とは…
「流浪する中で”自分を呼び止める者”と出会えた場合には、その地で一度歩みを止めてみること」でした。

本編で剣心が神谷道場で歩みを止めて、薫や弥彦と一緒に暮らし始めた理由が前日譚の中で明かされたわけですね。

前日譚となる第零幕は『特筆版』の上巻に収録されています。

 

【序章のネタバレ】東京で剣心が薫や弥彦と出会う

【るろうに剣心】東京編と第零幕のネタバレ解説 | 実写映画との違いも紹介

(るろうに剣心 第1巻 和月信宏/集英社)

この序章から『るろうに剣心』本編が正式に始まります。
横浜での出会いや戦闘を経て再び流浪を始めた剣心が流れ着いた先は東京であり、ここで出会う神谷薫明神弥彦とは最終話や続編(北海道編)まで続く深い関係性となっていきます。

 

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薫との出会い | 剣心が比留間兄弟から神谷道場を救う

東京に流れ着いた途端、剣心は神谷活心流の師範代・神谷薫から呼び止められた上、いきなり竹刀で攻撃されます。

薫は自分の流儀を使って辻斬り騒動を続けている凶賊を捕えるため、毎晩のように捜索を続けていた上、その凶賊は”人斬り抜刀斎”の名前まで悪用していたのです。
しかし、その真犯人は薫の奉公人として働く比留間喜兵衛でした。
喜兵衛は巨漢な弟伍兵衛や彼の手下である複数名ものゴロツキたちを使って「神谷道場の土地を乗っ取ること」が目的で、薫に近づいていました。

それでも土地売買の気が全くない薫に業を煮やした喜兵衛が強行手段に乗り出し、弟たちにも道場を襲撃させた矢先、剣心が駆けつけます。
自身こそが本物の抜刀斎であること」を打ち明けた上で得意の飛天御剣流で一気に数名ものゴロツキたちを倒し、凶賊として辻斬りを続けてきた伍兵衛をも龍追閃の一撃で倒し、喜兵衛もろとも退けることに成功しました。

薫や神谷道場を救ったことにより、本来はこのまま去るつもりの剣心でしたが…
薫から引き止められたことにより、神谷道場に住む形で東京に身を置くことになりました。

剣心が東京や神谷道場に身を置いたのには、薫から言われた「人の過去に拘らない」「流浪人のあなた(剣心)に居てほしい」という優しい台詞が心に響いたのでしょう。
また、先に紹介した第零幕でエルダー先生から教えられたアドバイス内容による影響も大きかったはずです。

 

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山県有朋との再会 | 剣心が栄職につかない理由

1話での辻斬り騒動による疑惑が晴れたものの、神谷道場には去っていった門下生たちが戻ってこないどころか、新たな入門者も来てくれません。
そのことで不機嫌な薫ですが食糧の買い出しのため、一緒に住み始めた剣心も連れながら街へと出ます。

そんな中、剣心の逆刃刀が原因で気性の荒い剣客警官隊に囲まれます。
始めは大人しく捕まることを受け入れようとしますが、薫や街の人達にもサーベルを向けて暴挙を働く彼らを許せず、警官隊を仕留めます。

全ての警官隊を倒した剣心の前に、陸軍卿・山県有朋と再会します。
山県有朋もまた維新志士として、かつて剣心と共に幕末を戦い抜いた男でした。
山県は剣心を“帝国陸軍の大幹部”という栄職に迎え入れるため、流浪を続ける剣心のことを捜し続けていたのです。

しかし剣心の方は山県からの誘いをアッサリ断り、今後も「剣1本で自分の瞳に止まる人々を守るために生きること」を宣言した上で、再び山県と別れました…。

 

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剣心に救われた明神弥彦が薫の一番弟子になる

【るろうに剣心】東京編と第零幕のネタバレ解説 | 実写映画との違いも紹介

(るろうに剣心 第1巻 和月信宏/集英社)

剣心が薫との出稽古の帰り、後ろからぶつかってきた少年のスリに遭います。
少年の名は“明神弥彦”で、東京府士族の生まれのため、本来は立派な侍や剣士になっていたはずですが、まだ幼少期だった頃に両親を亡くしたところをヤクザ(関東集英会)の組長に拾われて育てられました。

そのような不幸な生い立ちの弥彦が生き続けるためには剣心にもやった“スリ”で入手したお金を上納金として組みに収め続けなければならなかったのです。
これまでは生きるために仕方なく続けてきたスリでしたが、剣心との出会いがキッカケで大人の組員たちに歯向かった途端、重傷を負わされますが、間一髪で剣心に助けられたと同時に引き取られました。
そして弥彦は半ば強引に「薫の一番弟子」にされてしまいました。

それから1週間後、怪我が完治した弥彦への稽古が始まったものの…
弥彦が目指すのは「剣心および飛天御剣流」の強さだったため、薫師匠からの稽古には全く乗り気になれていませんでした。
そんな中、神谷道場の元・門下生だった2人組菱卍愚連隊から逃げるように道場へ逃げ込んできます。

しかし菱卍愚連隊のリーダー・蜂須賀からの話で酒の酔いで振るった門下生たちの剣自分の仲間が犠牲になった」という事実が明かされます。
即ち門下生たちが加害者であり、その責任を薫1人で背負おうとする中、弥彦と剣心の活躍により愚連隊の者たちを道場から退かせることができました。

それでも薫は、父(越路郎)や自分が教えてきた“人を活かす剣”が悪い結果を招いたことに落胆してしまいます。
しかし、この騒動によって弥彦だけは薫の思いを理解した上で、今度は自ら進んで「薫からの稽古」を受ける姿勢に変わったのです。

 

【斬左編のネタバレ】剣心と佐之助の出会い・喧嘩(戦闘)

【るろうに剣心】東京編と第零幕のネタバレ解説 | 実写映画との違いも紹介

(るろうに剣心 第1巻 和月信宏/集英社)

薫や弥彦との出会いを経た後には、剣心にとって最も頼れる仲間であると同時に“親友”という関係性になる相良佐之助も初登場します。
初登場時の佐之助は喧嘩屋として生計を立てており「喧嘩屋・斬左」の異名で呼ばれながら恐れられていました。

 

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比留間兄弟の企みで剣心と斬佐(佐之助)の戦闘(喧嘩)が始まる

剣心たちが人気の牛鍋屋「赤べこ」で昼食を堪能する中で喧嘩屋・斬佐と出会います。
一見はガラの悪い印象の斬佐ですが、店内で悪酔いしながら騒ぐ男たちから妙を救うなど「弱い者たちに優しい性格」だったのです。

その男たちから売られた喧嘩で圧倒的な強さを見せつけた斬佐は、この時は気持ち良く剣心と別れましたが…
その晩、彼が暮らしている長屋に脱獄してきた比留間兄弟が訪れ「抜刀斎(剣心)を倒してほしい」と依頼してきます。

人斬り抜刀斎こそが「自分が探し求めていた猛者」と確信した斬佐は翌日に神谷道場に訪れては改めて剣心に喧嘩を売りに来たのです。

 

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佐之助の過去と正体 | 赤報隊の生き残りだった

斬佐との喧嘩を受けた剣心は道場から離れた河原で、戦闘(喧嘩)を始めます。
“斬馬刀”という超重兵器を高速で振り回しますが、剣心はそれを避けた後に龍追閃で仕留めます。

しかし、これまで一撃で相手を倒してきた飛天御剣流ですが…
“異常なまでの打たれ強さ”を誇る斬佐(佐之助)には、その一撃が通用せず、倒しきることができません。
そこで剣心は龍巣閃による連撃で倒します。

連撃を受けて倒れた斬佐(佐之助)ですが…
そんな中で“自分の悲しい過去”が脳裏に蘇ってきます。
実は斬佐(佐之助)は赤報隊の生き残り」であり、自分の恩師(相良隊長)に罪人の汚名を着せた上で斬首した維新志士に対して“強い恨み”を抱いていました。
その恨みにより闘志を戻したことで立ち上がります。

その途中で比留間兄弟による卑劣な横やりを退けた上で、最後の決着をつけようとします。

 

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剣心からの一喝で佐之助も仲間に加わった

【るろうに剣心】東京編と第零幕のネタバレ解説 | 実写映画との違いも紹介

(るろうに剣心 第2巻 和月信宏/集英社)

闘志を戻した斬佐(佐之助)は強烈な遠心力も込めた斬馬刀の一振りで最後の勝負に臨みますが…
剣心もまた斬馬刀を折った上、強い力を込めた龍追閃の一撃を斬佐(佐之助)の頭上に浴びせたことで決着がつきました。

それでも倒れず立ち続ける斬佐(佐之助)ですが、もはや立っているだけでもやっとの状態です。
そんな状態の中でも己の敗北を認めず叫び続ける斬佐(佐之助)の顔面に剣心からの拳による一喝が入ります。
その直後に剣心から「喧嘩の相手を間違っていること」そして「維新はまだ終わっていないこと」を諭されたことにより、己の敗北を認めながら倒れました。

しかし翌日になると重症のまま赤べこにいた斬佐(佐之助)と再会しますが、斬馬刀を失い喧嘩屋もやめた彼は「ただの相良佐之助」に変わった上で、剣心たちの仲間に加わったのです。

 

【刃衛編のネタバレ】黒笠と緋村抜刀斎、因縁の戦いと決着

【るろうに剣心】東京編と第零幕のネタバレ解説 | 実写映画との違いも紹介

(るろうに剣心 第2巻 和月信宏/集英社)

斬佐(佐之助)戦を終えた剣心ですが、今度は警察署長からの依頼で黒笠(鶏堂刃衛)と戦うことになります。

 

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黒笠(鶏堂刃衛)との交戦 | 次の標的は剣心に

黒笠(鶏堂刃衛)は元・維新志士の高官ばかりを狙い、斬奸状を送りつけては殺し続けてきました。
実は刃衛は「元・新撰組隊士」であり、幕末の戦いで多くの敵を斬りすぎたことにより「殺人欲だけで動く極めて”危険な人斬り」だったのです。

署長からの依頼により“谷の護衛”についた剣心と佐之助も刃衛との戦いで苦戦させられますが、その原因は剣術の強さ以上に刃衛自身が駆使する「心の一方」にありました。
この術をかけられた者たちは、たちまち金縛りにあったかのように動けなくなり、刃衛はこれまでも自身が標的としてきた高官たちを動けなくした上で斬り殺してきたのです。

それでも剣心と佐之助は自分に気合いで術を解いた上で互角に戦いますが…
その結果、刃衛の興味が抜刀斎であった剣心に向けられたため、次の標的に選ばれてしまいます。

 

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薫を攫われた怒りで剣心が人斬り抜刀斎に立ち戻る

【るろうに剣心】東京編と第零幕のネタバレ解説 | 実写映画との違いも紹介

(るろうに剣心 第2巻 和月信宏/集英社)

谷を何とか守り抜いた翌日、剣心は薫や弥彦に危険を及ぼさせないため、河原にて1人で待機しますが心配する薫が追ってしまいます。
薫は剣心が刃衛を倒したまま再び流浪に出てしまうことが心配であり、自分が身につけていた藍色のリボンを渡しては返しに来るようにと約束を取りつける中、不意に現れた刃衛に攫われてしまいます。

刃衛から送られた斬奸状に記された場所へ向かう剣心でしたが…
“刃衛の非道なやり方””阻止できなかった自分”に対する怒りにより、表情や言葉遣い人斬り抜刀斎の頃」に立ち戻っていたのです。

そんな状況の中で始まった剣心と刃衛の戦いですが、刃衛からは「剣心がまだ本来の強さに戻っていないこと」に気づき、拘束中の薫に対しても”心の一方”をかけては呼吸困難な状態にさせてしまいます。
さらに卑劣な手段を使う刃衛に対して、更なる怒りを爆発させた剣心(抜刀斎)は刃衛にすら見えない速さで彼の顔に強烈な一閃を浴びせます。

 

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刃衛の死亡 | 二段抜刀術で決着

剣心と刃衛による戦いの決着は“抜刀術の打ち合い”でつけられます。

刃衛は剣心の逆刃刀が”抜刀術には不向き”であることを見抜いた上で飛び込み、剣心からの一閃を避けて自分の勝利を確信しますが…
剣心の双龍閃による「刀と鞘を使った二段抜刀術」により、刃衛の肘の関節が砕かれた上に筋まで断たれた時点で、刃衛の剣の生命が断たれたことになります。
そして今度は刃衛の人生そのものを終わらせるため、彼の頭上に逆刃刀を振り下ろそうとした矢先、薫の叫びを聞いたことで剣心は“流浪人”としての表情や言葉遣いを取り戻しました。

剣心や佐之助ならともかく、薫のような小娘にまで心の一方を破られたことで自身も腑抜けていたことを悟った刃衛は“後始末”と称しながら、自ら刀で自分の心臓を刺したこと死亡しました。

自分の死に際に剣心に対して「時代が変わっても高官たちが”人斬り依頼”による権力抗争が続いていること」を教えた上で、剣心の本性はやはり“人斬り”であると諭しながら息絶えたのです…。

 

【観柳編のネタバレ】剣心組と隠密御庭番衆の戦い

【るろうに剣心】東京編と第零幕のネタバレ解説 | 実写映画との違いも紹介

(るろうに剣心 第2巻 和月信宏/集英社)

東京編の中で最も長いシリーズとなった観柳編ですが、このエピソードでも高荷恵四乃森蒼紫と、薫たちと同じく長い付き合いとなる重要キャラクターたちが初登場しました。

 

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恵を助けた剣心たちが観柳や御庭番衆との戦いに巻き込まれる

佐之助から誘われて彼の仲間内での賭博に付き合わされる剣心の前に武田観柳の手下たちから追われていた高荷恵が逃げ込んできます。
その手下2人と、その直後に現れた隠密御庭番衆の1人・癋見を倒して退けますが、恵が所持している新型阿片“蜘蛛の巣”に対して、剣心たちが大きな疑問を抱きます。

その後、スッキリしないまま神谷道場へ戻ると佐之助の舎弟からの報せで剣心たちによって倒された手下2人の死体が発見された河原へと向かいます。
その現場には大勢の住人たちが集まっていましたが、その人混みの中で剣心たちは武田観柳、そして御庭番衆の御頭・四乃森蒼紫を目撃します。

胡散臭い実業家(観柳)に天才隠密(蒼紫)まで絡んでいることを知った剣心はここで恵を放り出すこともできず、彼女を守るために観柳の私兵団や御庭番衆と戦う決意を固めます。

 

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隠密御庭番衆が神谷道場を襲撃

逃げられた恵を剣心から奪還する命令を蒼紫から受けた御庭番衆の3人が神谷道場を襲撃してきます。

ここでの戦いで1番手となって現れた火男(ひょっとこ)の「火炎吐息」により大火傷を負わされた佐之助ですが、それ以降は剣心が逆刃刀を回しながら防いでくれます。
そうした攻防戦を続ける中で火男の体内の油が切れたことにより火を吹けなくなった後、立ち上がった佐之助により炎の仕掛け(体内の油袋)を強引に引っこ抜かれた末、彼の強烈な蹴りで火男を倒しました

しかし庭の樹木に隠れていた癋見が怒りながら恵を狙って放った「毒殺螺旋鋲」を弥彦が身代わりになって受けますが…
その鋲にあたった弥彦が猛毒にかかり倒れてしまいます。
その癋見の存在に気づいた剣心がすぐに倒したものの、最後の1人として残っていた般若が倒された2人を連れて引き上げてしまいます。

 

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恵の過去 | 観柳に追われる理由が明かされる

【るろうに剣心】東京編と第零幕のネタバレ解説 | 実写映画との違いも紹介

(るろうに剣心 第3巻 和月信宏/集英社)

般若により癋見まで連れていかれたことで、弥彦の解毒手段を完全に失ったかのように狼狽える剣心たちを恵が割って入りながら3人に対して役割分担も含めながら指示を出します。

恵のテキパキした判断や指示内容のおかげで一命を取り留めた弥彦を看病する薫と佐之助は、弥彦の治療にあたってくれた玄斎先生から「高荷恵の悲しい過去を聞かされます。

恵は会津の出身で、名門の医者の家系で生まれた女性だったのです。
しかし、一家揃って蘭学を学んでから会津に戻ってきたタイミングで起きた”会津戦争”により、まだ幼かった恵は家族と離れ離れにされてしまいます。

それでも、その後に出会った医者の助手を務めながら何とか生き続けてきましたが…
その医者が裏で観柳とつながっていた“新型阿片の精製法”を巡るイザコザが原因で殺されてしまいました。
そして助手であると同時に医者から「阿片の精製法」を教えられていた恵が“精製や増産の手段”という形で観柳から追われ続けていたわけです。

 

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恵救出のため、剣心組が観柳邸に突入する

薫や佐之助の合意も得た上で恵を神谷道場で保護し始めた中、彼女の方から出て行ってしまいます。
実は剣心たちの知らぬ間に観柳が恵を呼び出し、このまま自分の元に戻らない場合には「神谷道場を焼き払う」脅しをかけていたのです。

そのことに気づいた剣心は恵を救出するため、弥彦や佐之助と共に観柳邸へと突入します。
邸宅前の庭園で待機する私兵団を全滅させますが、邸宅内でも御庭番衆の二強が待ち構えていました。
般若とは剣心が、式尉とは佐之助が戦い、癋見や火男を上回る強さを誇る2人に苦戦を強いられながらも何とか倒します。

そして佐之助が式尉との戦闘で倒れている間…
先に進んでいた剣心と弥彦がダンスホール内で御頭・四乃森蒼紫と対峙していました。

 

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御頭・四乃森蒼紫との激闘と決着

【るろうに剣心】東京編と第零幕のネタバレ解説 | 実写映画との違いも紹介

(るろうに剣心 第4巻 和月信宏/集英社)

剣心と蒼紫が対峙する前の時点で、観柳邸に戻っていた恵は観柳から受けた暴行で倒されたまま、最上階にある“展望台”で幽閉されていました。

その恵を連れ帰りたいだけの剣心は不要な闘争を避けるように提案しますが、蒼紫の方が応じてくれるはずもなく、防御に長けた”小太刀”と拳法による同時攻撃で容赦なく攻撃を仕掛けてきます。
さらに、流水の動きも含めて放つ「回転剣舞」を喰らった剣心は重傷を負わされました。

しかし自分の轍拵えの鞘で回転剣舞の威力を減少させていた剣心は再び立ち上がった上、再び蒼紫に立ち向かいます。
蒼紫はお金や観柳のためでなく、幕末最強と謳われる抜刀斎(剣心)を自らの手で倒すことによって「最強の称号」を求めていましたが…
今の剣心にとっては称号などよりも「恵を救出することの方が大切」と叫びながら、白刃取りで蒼紫の回転剣舞を防ぎながら彼のもつ小太刀の鞘を喉に突きつけることで気絶させました。

その結果、この戦いも剣心の勝利で終わりましたが、すぐに意識を戻して目覚めた蒼紫から「自分の本当の目的と望み」を聞かされます。

 

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観柳の卑劣な攻撃手段で御庭番衆が死亡

蒼紫の話が終わると同時に観柳が割って入っては、所持してきた“回転式機関銃(ガトリングガン)”を連射させる形で剣心や蒼紫を殺しにかかります。
両膝を撃たれて動けなくなった蒼紫を守るため、剣心たちとの闘いで重傷を負っていた4人の御庭番衆も駆けつけますが、4人とも蒼紫の身代わりとなる形で回転式機関銃の犠牲となり死亡しました。

しかし4人が犠牲となったのは蒼紫のためだけでなく、般若は床に落ちていた逆刃刀を剣心に拾わせるための犠牲となっており、観柳が4人を射殺する中で剣心も既に逆刃刀を拾い再び手にしていたのです。

しかも、その時に回転式機関銃の弾数が尽きて撃てなくなったことで観柳が必死に命乞いしますが…
剣心が卑劣な観柳を許すはずもなく、逆刃刀の一閃で懲らしめました
(大いに怒る中でも”不殺の誓い”を破っていないところも剣心らしいですね)

 

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観柳編で高荷恵と四乃森蒼紫が迎えた結末

観柳も倒した後には剣心たち3人で展望室に向かい、恵を救出しました。
そのタイミングで署長を始めとした警官隊も駆けつけた上で観柳や私兵団の者たちを逮捕および連行していきます。

この時、恵はこれまで犯してきた罪を償うために自ら警察に自首しようとしますが、剣心から阻止された上、持ち前の医療技術や知識を活かす形で医者になることを勧められ、恵もそれを受け入れました。

翌日になると、恵は“玄斎先生の助手”として小國診療所で住み込みながら働き始めます。
恵の方はこれで一件落着となりましたが、蒼紫の方はまだ全て解決しないまま観柳編の結末を迎えます…。

蒼紫は仲間4人の死体から首だけを取り、剣心に対して“再戦”を宣言しながら去っていきました。
剣心もそれを受け入れ、自分の命を的にする形で蒼紫に「ひとまずの生き続ける目的」を与えたのです。

その蒼紫は山奥で4人を弔った後、修行のため剣や武芸に長けた者でさえも立ち入らない“魔の樹海”へと1人で入っていきます。

 

【雷十太編のネタバレ】弥彦と由太郎の出会い

【るろうに剣心】東京編と第零幕のネタバレ解説 | 実写映画との違いも紹介

(るろうに剣心 第5巻 和月信宏/集英社)

恵と蒼紫による結末を迎えた後からは”道場破り”をしながら日本全国を回る巨漢の剣士・石動雷十太と戦うことになります。
また、このシリーズで弥彦の永遠のライバルとなる少年・塚山由太郎も初登場します。

 

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石動雷十太が道場破りをしながら”真古流”を起こす理由と目的

薫が出稽古でお世話になっている前川道場に剣心も同行させられ、薫と門下生たちの稽古を見ながら剣心は道場の師範・前川宮内と談話する中、自らを道場破りと名乗る石動雷十太が訪れてきます。

前川は雷十太から申し込まれた勝負を受けたものの、雷十太の強さに敵わず敗北した上、命まで奪われかけたところを剣心に救われます。
そして剣心も雷十太との竹刀勝負を受けますが…
雷十太が放つ秘剣「飯綱」速さと絶大な威力に驚きます。
雷十太も自分の秘剣を初めて避けられたことで、剣心との勝負を“引き分け”と認めた上で由太郎も連れて引き上げたことで前川道場の看板を守ることはできました。

しかし翌日になると塚山邸の支配人が神谷道場に訪れ、雷十太からの呼び出しを受けた剣心が招かれます。
この対談で雷十太の目的が自身が“真古流”という流派および剣客集団の頭目となった上で「日本剣術の再興」が目的であることを剣心に話します。
そこまで話した上で剣心も「真古流の一員になって力を貸してほしい」と交渉されますが、剣心は固く断ります。

雷十太は自身の目的である再興を起こす前に、現在の日本剣術の弱体化の根源と判断する「竹刀剣術を道場もろとも潰すこと」を先決と考えていましたが、剣心はそのような雷十太の考え方に賛同できなかったのです。

 

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交渉決裂後は実力行使で剣心に襲いかかる

雷十太との交渉が決裂した翌朝には由太郎が弥彦との勝負のため、単身で神谷道場に訪れます。
しかし由太郎は師である雷十太からの稽古はおろか、刀や竹刀をもつ経験すらさせてもらえてなかったのです。

そのような事情も知らされた薫が由太郎に対して「神谷道場の門下生になること」を勧める中、雷十太に従う真古流の同士たちが神谷道場に襲撃をかけてきます。
その同士たちをアッサリ倒す剣心ですが、同士の1人が「雷十太が剣心の強さに恐れていること」や「同士に入れられない場合は消せ」と命令されたことを明かします。

しかも、その1週間後には人気のない夜道を歩く剣心たちの背後から雷十太自身が奇襲をかけるかのように斬りかかってきたのです。

 

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雷十太が由太郎を弟子に取っていた理由とは

剣心たちに奇襲をかけた雷十太が放つ秘剣「飛飯綱」由太郎の右腕を切る形で重傷を負わせてしまいます。
自分の剣で自分の弟子(由太郎)を傷つけたことを弥彦が責める中、雷十太が「由太郎を弟子に取った理由」について語ります。

自身の目的である真古流を興すためには多額の資金が必要であり、都合のいい出資者として由太郎の父親・由佐衛門が選ばれたのです。
即ち由太郎は出資者の息子だったために「うざったいことを我慢しながら“師匠のフリ”を演じていただけ」に過ぎませんでした。

 

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由太郎の旅立ち | 神谷道場への入門と弥彦との再戦を誓う

【るろうに剣心】東京編と第零幕のネタバレ解説 | 実写映画との違いも紹介

(るろうに剣心 第6巻 和月信宏/集英社)

剣心の飛龍閃雷十太を倒した上、再起不能にさせましたが、由太郎の右腕も深刻な状態でした。
命に別状はないものの、恵と玄斎先生の治療をもってしても完治させることはできず「二度と剣術をできない身体」にされてしまったのです。

尊敬する師(雷十太)に裏切られた上、剣術もできなくなった由太郎の心がボロボロの状態の中、父親の由佐衛門が考えた出した結論とは「一家揃ってドイツへ引っ越すこと」でした。

明治時代でのドイツは最も医学が進んだ国であり、ドイツでなら日本では不可能だった治療を施せるかもしれません。
また、異国で過ごさせること「由太郎が剣術をきっぱり忘れられるのでは?」という可能性も考えていたようです。

そして1週間後、新橋駅にて剣心たち4人が塚山親子を見送りますが、最後まで黙り込んだまま去ろうとする由太郎に弥彦の竹刀によるが入ります。
そんな弥彦に由太郎も持っている松葉杖で応戦しながら以前までの元気を取り戻しながら出立していきます…。

由太郎が旅立ちの列車の中で「打倒・弥彦」を固く誓っていた中、神谷道場の門下生の札にも「塚山由太郎(予定)」の名前が新たに加えられていました。

ちなみに由太郎は5年後の最終話の時点では既に帰国していた上、弥彦と同じ“師範代”となっています。

アメリア
アメリア

さらに旧作アニメのオリジナルストーリーとして放送された「由太郎編」では、一時的に帰国した形で再登場を果たし、剣心や弥彦と共に黒騎士団を相手に勇敢に立ち向かっていました。

 

【2つの番外編】弥彦と佐之助を主体にした物語

【るろうに剣心】東京編と第零幕のネタバレ解説 | 実写映画との違いも紹介

(るろうに剣心 第5巻 和月信宏/集英社)

観柳編の後には弥彦を主役に、そして雷十太編の後には佐之助をメインに描かれた番外編も描かれていました。

 

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弥彦が燕を守るため、初の実戦に挑む

観柳編で恵を救った後から、弥彦は赤べこでのバイトを始めます。
しかし、そのバイトの目的が判明しないまま、同じ赤べこで働く三条燕が自分の家系の主家であった長岡幹雄から脅される形で、店主宅の鍵型を渡してしまいます。

この状況を見た弥彦が長岡たちの暴挙や犯行を止めるために1人で戦い始めますが、多勢に不勢な戦況により一方的に倒されてしまいます。
それでも自分から首を突っ込んだことと燕をなだめながら、翌日の再戦に挑みます。

既に完成した鍵をスリの能力で奪っては、人間1人しか入れない狭い路地に追い込んで“1対1で戦える状況”に持ち込みながら長岡の手下たちを1人ずつ順調に倒してきたのも束の間…
弥彦の作戦をすぐに見抜いた長岡は残った手下たちに向かって「弥彦に対して木刀を一斉に投げろ」と命じてきます。

狭い路地の奥にいるため完全に逃げ場を失う弥彦でしたが、その頭上にある屋根から剣心と佐之助が睨みを利かせただけで手下たちの方が一斉に逃げ出してしまいました。

剣心たちの協力(弥彦にとってはお節介でもありましたが)により、最後は「弥彦と長岡による1対1の勝負」となります。
長岡の”浮足落とし”を喰らう中、足での武器破壊で彼の刀を破壊した直後、弥彦の渾身の力を込めた竹刀の一撃で長岡を倒して勝利をおさめました。

弥彦の戦いを薫と燕も見守ってましたが、2人が先に帰った後には佐之助から「赤べこでのバイトの理由」を強く問われます。
仕方なく答えた弥彦がバイトを始めた目的とは「逆刃刀を買うため」であり、自分もいつか剣心と同じ位に強くなれた時に“自分も持ちたい”と考えていたためです。

そして、その夢や目的は5年後の最終話にて…
購入とは大きく違う形で果たされることとなります。

 

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佐之助が旧友(月岡津南)と組んで明治政府を襲撃する

【るろうに剣心】東京編と第零幕のネタバレ解説 | 実写映画との違いも紹介

(るろうに剣心 第6巻 和月信宏/集英社)

街中で販売されていた「相良隊長の錦絵を見たことが原因で、佐之助はかつて同じ赤報隊で共に活動していた旧友・月岡津南(本名は克広)と10年ぶりの再会を果たします。

相良隊長の死亡で赤報隊が解散させられてからの津南も以前までの佐之助と同じように“明治政府への強い恨み”を抱きながら孤独に生き続けてきました。
しかし喧嘩に明け暮れてばかりだった佐之助と違い、津南の方は復讐のための入念な準備を黙々と進めてきたのです。

津南の部屋の押し入れには10年かけて作り続けてきた「大量の炸裂弾」が隠されており、これらを内務省(明治政府の中枢)で使いながら侵入を果たします。

しかし、2人の計画を見抜いていた剣心が先回りする形で待っていたことや、これまでの爆発で食い止めてきた警官たちも駆けつけてくることを予測しながら“作戦失敗”判断した佐之助の拳で津南は気絶させられたまま自宅へと戻されました。

そして自室で目覚めた津南に対して、佐之助の方から「今回の自分たちのやり方が間違っていたこと」を諭した上で、佐之助も津南と再び別れる形で去っていきました。

それから数日後…
剣心と一緒に街中を歩く佐之助は錦絵屋の男性から呼び止められ、津南から渡すように頼まれていた「最後の1枚」を渡されます。
今回の一件の後、津南は錦絵をやめた上で今後は絵草紙新聞を始めて非道を正す」という活動を始めたのです。

 

原作と実写映画(1作目)の違いについて解説

【るろうに剣心】東京編と第零幕のネタバレ解説 | 実写映画との違いも紹介

出典:PR TIMES

2012年に公開された実写版映画(1作目)では、原作での”剣心と薫の出会い”から始まり、観柳編をベースとしたストーリー展開として制作されました。

しかし、いくつもの変更点もあり観柳が雇っていた護衛が隠密御庭番衆から黒笠(鶏堂刃衛)を始め、人誅編で登場した外印戌亥番神に置き換えられています。
そのため、四乃森蒼紫の実写版での登場は後の2作目(京都大火編)へ持ち越されることになりました。

このような変更点により最後に佐藤健さん演じる剣心が闘う相手も蒼紫ではなく、吉川晃司さん演じる鶏堂刃衛へと変更されましたが、2人が闘う場所や戦闘内容は原作の刃衛戦を忠実に再現されていたのです。

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まとめ

今回は『るろうに剣心』で新作アニメ第1クールのベースとなる東京編のストーリーをネタバレも含める形で紹介してみました。
さらに、同じ東京編のストーリーをベースに制作された実写映画(1作目)との違いについても解説しました。

剣心としての人生や東京編までの物語は後に描かれた「追憶編」などでも描かれていましたが…
それでも『るろうに剣心』本編としての物語は薫たちとの出会いが描かれた「東京編」こそが全ての原点でした。
そして東京編での出会いや戦闘があったからこそ、後の人気高い「京都編」や「人誅編」も生まれたはずです。

リメイク版となる新作アニメでは、リアタイ世代に加えて、多くの新規ファン獲得にも期待したいものですね。

   

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アニメ・漫画を始めとしたネタバレやキャラクターの考察記事をメインに執筆しております。
ここ最近ではライトノベル関連も担当するようになり、過去に視聴していた作品のリピートをしながら人気作品の新作展開にも関心を持っています。

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