『るろうに剣心』は和月伸宏先生により週刊少年ジャンプで連載されていた大人気漫画作品であり、現在もジャンプSQで続編となる『北海道編』が連載中です。
少年ジャンプで連載された無印版の頃からCDドラマ化やテレビアニメ化を始め、OVAや劇場版、さらにゲーム化も果たしており、2023年7月からはフジテレビ系列のノイタミナ枠でリメイク版となる新作アニメも放送中です。
本記事では『るろうに剣心』新作アニメ第1クールで描かれる「東京編」のストーリーをネタバレ紹介。
また、東京編および第1話の前日譚となる第零幕の物語や実写映画との違いについても解説していきます。
本作品の人物相関図は「るろうに剣心の人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。

【第零幕のネタバレ】剣心が東京に流れ着くまでの物語
原作(無印版)の連載終了から10数年後に週刊少年ジャンプに掲載された“本編の前日譚“であり、剣心が東京に流れ着くまでの経緯が描かれた貴重なエピソードです。
剣心が横浜で西洋の女医(エルダー)と出会う
“人斬り抜刀斎”として維新志士に加担した上で幕末を戦い抜いた剣心…
動乱が終わり“流浪人”として日本中の旅に出て辿り着いた横浜で、西洋の女医・エルダーと出会います。
エルダーは医者としての知識や技術を駆使して病と貧困に苦しむ人々を助けながら、世界中を回っていました。
そのエルダーの”足係”として共に行動している車屋の男吉も彼女の治療で助けられた身であり、エルダーに対する高い信頼を抱いています。
しかし、この2人が医療を施しながら回っていた頃の横浜では悪徳医者の石津泥庵が縄張りを張りながら取り仕切っている状況でした。
無償かつ差別もなく治療してくれるエルダーと、お金持ちや西洋のお偉方しか治療しない石津泥庵…
同じ医師でも正反対な考え方な上、石津においては腕利きのゴロツキ達まで従えながら、部外者の診察や治療に対する妨害行為まで行っていたのです。
エルダーを救うため、剣心が西洋の暗殺者と戦う
一刻も早くエルダーを日本から追い出したい石津泥庵ですが、彼も横浜に着いたばかりの剣心と出会っており、まずは剣心を殺す作戦に乗り出します。
石津が前もって雇っていた西洋の暗殺者・エスピラールを差し向けたことで、夜の街を移動中のエルダーと男吉がエスピラールからの襲撃を受けてしまいます。
そんな中で現れた剣心もまた、エスピラールが放つ高速かつ絶大な威力を誇るサーベル術で攻撃されますが…
簡単に避けながらジャンプした後、龍追閃の一撃で倒しました。
また、石津が密かに作って街中にばら撒こうとしていた“天然痘の種”も男吉とエルダーが奪い取ることで、横浜の住人たちを病の危機から救ったのです。
剣心が神谷道場に身を置いた理由も明かされる
石津泥庵や関係者たちが逮捕された後、エルダーは自身に助けを求める人たちがいるアメリカへと出国していきます。
剣心も街の人達と一緒にエルダーを見送る中、彼女から1つのアドバイスをされます。
そのアドバイス内容とは…
「流浪する中で”自分を呼び止める者”と出会えた場合には、その地で一度歩みを止めてみること」でした。
本編で剣心が神谷道場で歩みを止めて、薫や弥彦と一緒に暮らし始めた理由が前日譚の中で明かされたわけですね。
前日譚となる第零幕は『特筆版』の上巻に収録されています。
【序章のネタバレ】東京で剣心が薫や弥彦と出会う
この序章から『るろうに剣心』本編が正式に始まります。
横浜での出会いや戦闘を経て再び流浪を始めた剣心が流れ着いた先は東京であり、ここで出会う神谷薫や明神弥彦とは最終話や続編(北海道編)まで続く深い関係性となっていきます。
薫との出会い | 剣心が比留間兄弟から神谷道場を救う
東京に流れ着いた途端、剣心は神谷活心流の師範代・神谷薫から呼び止められた上、いきなり竹刀で攻撃されます。
薫は自分の流儀を使って辻斬り騒動を続けている凶賊を捕えるため、毎晩のように捜索を続けていた上、その凶賊は”人斬り抜刀斎”の名前まで悪用していたのです。
しかし、その真犯人は薫の奉公人として働く比留間喜兵衛でした。
喜兵衛は巨漢な弟・伍兵衛や彼の手下である複数名ものゴロツキたちを使って「神谷道場の土地を乗っ取ること」が目的で、薫に近づいていました。
それでも土地売買の気が全くない薫に業を煮やした喜兵衛が強行手段に乗り出し、弟たちにも道場を襲撃させた矢先、剣心が駆けつけます。
自身こそが「本物の抜刀斎であること」を打ち明けた上で得意の飛天御剣流で一気に数名ものゴロツキたちを倒し、凶賊として辻斬りを続けてきた伍兵衛をも龍追閃の一撃で倒し、喜兵衛もろとも退けることに成功しました。
薫や神谷道場を救ったことにより、本来はこのまま去るつもりの剣心でしたが…
薫から引き止められたことにより、神谷道場に住む形で東京に身を置くことになりました。
剣心が東京や神谷道場に身を置いたのには、薫から言われた「人の過去に拘らない」や「流浪人のあなた(剣心)に居てほしい」という優しい台詞が心に響いたのでしょう。
また、先に紹介した第零幕でエルダー先生から教えられたアドバイス内容による影響も大きかったはずです。
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