『葬送のフリーレン』は2020年から、山田鐘人先生(原作)とアベツカサ先生(作画担当)のコンビによって週刊少年サンデーで大人気連載中の漫画作品です。
2021年漫画大賞など、多くの賞も受賞されており「泣けるファンタジー作品」とまで呼ばれ、大きな話題となりました。
さらにテレビアニメ化も決定しており、2023年9月末での金曜ロードショー枠で放送される第1話を皮切りに放送中です。
本記事では、そんな『葬送のフリーレン』の人物相関図を作成してみました。
フリーレン一行や勇者パーティーを始めとした、複雑な人間関係を簡単に振り返る、または知るための参考にしてみてください。
本作品の全巻ネタバレの詳細は「【葬送のフリーレン】原作の全巻ネタバレ解説 | 謎や伏線回収なども考察」の記事を参照ください。
本作品に登場したキャラクターたちの強さや順位を『葬送のフリーレンの強さランキング | 最強の魔法や能力の使い手は誰?』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
『葬送のフリーレン』の人物相関図
『葬送のフリーレン』は「週刊少年サンデー」で連載中の人気漫画作品です。
フリーレン一行を中心に、後の展開にも関わることになる魔法試験の受験者たち、そしてフリーレン達と敵対関係にある魔王の腹心を始めとした手強い手下たち(七崩賢)も一緒に紹介していきます。
魔法選抜試験の受験者たちで分けられた「第●パーティー」の表記や区別は、一次試験でのものです。
フリーレン一行
魔王討伐後、ヒンメル達と別れたフリーレンが主体となって結成されてきた冒険者パーティーです。
加入してくれた仲間にはフェルンやシュタルクと、わずか10代にして強大な強さや魔法能力を持つ者ばかりで結成されています。
さらに、この2人もまた、勇者パーティーの仲間たちと深い縁をもつ者たちである点も、大きなポイントです。
フリーレン
年齢 | 不明(1,000歳は越えている) |
種族 | エルフ |
職業 | 魔法使い |
好きなもの | 魔法、宝箱 |
CV | 種崎敦美 |
本作品の主人公で、かつては魔王を倒した勇者パーティーの一員として冒険していました。
長命なエルフ族の生まれで、本編開始の時点で既に1,000年以上もの長い歳月を生き続けいます。
まだ1,000年以上も昔に魔族たちの襲撃されていた中を助けてくれた大魔法使いフランメの弟子となり“戦いの技術”や“魔力制御の方法”を伝授されました。
生まれ持っていた天才的な資質に加え、1,000年以上にも渡り魔法を研鑽してきたため、魔法使いとしての実力は極めて絶大かつ圧倒的な強さや能力を誇ります。
さらに自分の魔力をほぼ隠匿する技術を利用して魔族に”自分は弱い”と思わせながら油断させる戦法を得意とします。
魔王討伐後の本編でも現在の魔族を弱いと感じており、かつて魔王直属の手下部隊だった七崩賢のアウラをも何なく倒してしまったのです。
寿命の短い人間とは生きる時間が違うために時間に対する感覚も大きく違っており、ヒンメルを始めとした仲間たちと再会を果たした時期も50年後となりました。
再会したヒンメルが寿命で死亡した後、たった10年程度の付き合い(冒険)しかなかったヒンメルに関心を抱くようになり「人間を知るための冒険」に旅立ちます。
その後に再会したアイゼンから「魂の眠る地(オレオール)」の場所を教えてもらってからは「死別したヒンメルと再会すること」もまた目的の1つに加わります。
そして再会したハイターから頼まれる形でフェルンを自分の弟子に取り、その後にはアイゼンの弟子・シュタルクも自分のパーティーに加入させては冒険を続けていきます。
普段は優しく面倒見の良い性格ですが、時にはドライで厳しい一面を見せることもあります。
ただ、生活面においては早起きが苦手なことを始め、かなりズボラなため、フェルンに起こしてもらうことが多くなっています。
さらに道中で発見した宝箱の中身に異常なまでの興味と執着心を持っており、たとえ危険な罠であることが分かっていても開けようとしてしまいます。
そのため、何度も罠(ミミック)に食べられかけますが、その都度、フェルンに助けてもらう形で脱出させてもらっている始末です。
フェルン
年齢 | 17歳(初登場時)→20歳(黄金郷編) |
種族 | 人間 |
職業 | 三級魔法使い→一級魔法使い |
好きなもの | 甘いもの |
CV | 市ノ瀬加那 |
現時点でフリーレン唯一の弟子となった魔法使いの少女です。
幼少期に南側諸国で戦災孤児となり、両親を失った絶望感で飛び降り自殺を図ろうとしたところをハイターに助けられます。
それ以降はハイターに弟子入りして一緒に住みながら「1人で生きていける力」を身につけるため、魔法の修行に明け暮れる生活を送ってきました。
そして9歳の頃にハイターを訪ねてきたフリーレンと出会い、彼女からも魔法を教えてもらえたことで一人前の魔法使いに成長したのです。
15歳に成長した時にハイターと死別し、その後からフリーレンの弟子として共に冒険に出発しました。
冒険に出た後もフリーレンのことを師匠として尊敬する一方、散財癖や朝起きられないフリーレンの世話役を買って出ているため、読者たちからは「フリーレンの”お母さん的存在”」とも呼ばれています。
魔法能力は極めて優秀で、自身の才能をフリーレンとの修行で開花させたために史上最年少で三級魔法試験に合格しています。
さらにオイサーストで開催された魔法試験では、試験官のゼンゼからも優秀さを認められた上、大魔法使いゼーリエからも弟子としてスカウトされた程です。
この時、フェルンの方から弟子入りを速攻で断ったものの、わずか10代にして一級魔法試験にも合格しました。
魔法能力はフリーレンからも高く評価されており、特にフリーレンよりも早いスピードで魔法を放てる“速射技術”を高く買われています。
それ以外にも大量の攻撃力魔法を一度に操る技術や超長距離射撃の技術も持っているため、戦闘能力も非常に高いです。
それらの高い魔法技術に加え、フリーレンから伝授された「ゾルトラーク(魔族を殺す魔法)」も使いこなせるようになってからは、リュグナー(22話)やエーレ(41話)など手強い相手との戦闘でも勝利しました。
紅鏡竜が巣食うリーゲル峡谷で戦士シュタルクと出会いますが、始めは辛辣な態度を多く取ってきました。
しかし、お互いに贈った誕生日プレゼントや城塞都市ハイスでのデートがキッカケで、シュタルクと“両想い”の関係性となりました。
フェルンの魔法能力の強さやシュタルクへの想いは『フェルンの魔法・強さはフリーレンより上? | シュタルクとの恋愛や結婚について』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
シュタルク
年齢 | 17歳→18歳 |
種族 | 人間 |
職業 | 戦士(斧使い) |
好きなもの | ハンバーグ |
CV | 小林千晃 |
10話で初登場した斧使いの戦士で、紅鏡竜を討伐した後にフリーレン一行に加入して冒険に出ました。
中央諸国にあった戦士の村の出身で、幼少期からの修行により絶大な強さを持っていたのに反し、生まれつきビビりやすい性格のため、魔物とまともに戦うことすら出来ずにいました。
そのため、父親からは”失敗作”と呼ばれながら見下されていましたが、兄(シュトルツ)からは実力を認められていたのです。
村を出てからはアイゼンに弟子入りして修行を積んできましたが、その途中で喧嘩別れした過去もあります。
それでも師匠(アイゼン)から「とんでもない戦士になる」とまで言わせており、実際には斧の一振りだけで巨大な断崖に亀裂を入れてしまえる上、巨大な紅鏡竜すら一撃で倒せる程の高い実力を誇ります。
さらに生身の人間とは思えぬ“頑強さ”と師匠からの教えで学んだ「最後まで立っていた奴が勝つ」という“強い信念”により、20話でのリーニエ戦でも勝利しました。
シュタルクの真の強さや過去・フェルンとの関係性は『【葬送のフリーレン】シュタルクについて解説 | フェルンに嫌われている?』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
ザイン
年齢 | 不明 |
種族 | 人間 |
職業 | 僧侶 |
好きなもの | 酒、タバコ、ギャンブル、年上のお姉さん |
CV | 中村悠一 |
アルト森林近くの村に住んでいた僧侶で、底なし沼に嵌っているところをフリーレンに助けられました。
まだ少年期だった頃は、兄と一緒にハイターの弟子となって治療魔法を習っていた過去もあります。
10年前に別れた“戦士ゴリラ”を名乗る親友(クラフト)のことを心配していながらも村に留まっていましたが、神父の兄から叱咤されたことにより、フリーレン一行に一時的に加入する形で冒険に出発しました。
旅中では大人の男性として、フェルンとシュタルクの仲を取りもってくれることもありました。
しかし、35話で親友のクラフトが交易都市テューアに向かったことを知ってからはフリーレン達と別れ、単独で目的地へと向かっていったのです。
現時点(12巻まで)では、その後の様子や安否などは不明のままです。
ザインの年齢や過去、強さや再登場の可能性については『【葬送のフリーレン】ザインの年齢や過去・声優 | 能力と強さ・再登場の可能性』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
勇者パーティー
本編開始よりも前の時代に、勇者ヒンメルを主体に結成されたパーティーです。
フリーレンもヒンメル達と共に“魔王討伐”の偉業を成し遂げたことで、本編の時代でも世界各地にはヒンメルやメンバー勢揃いの銅像まで置かれています。
ヒンメル
年齢 | 享年90歳 |
種族 | 人間 |
職業 | 勇者 |
好きなもの | 勇者、フリーレン |
CV | 岡本信彦 |
かつて、フリーレン達と共に魔王を討伐した勇者です。
幼少期に戦災孤児となりましたが、同じ村や孤児院で育ったハイターとは“幼馴染”の関係性であり、勇者パーティーの仲間同士になる前から親しい仲です。
さらに、フリーレンともヒンメル自身がまだ幼い頃に出会っており、自身が勇者となった後に再会したフリーレンをスカウトしたのも、彼女自身の高い魔法能力を見抜いたことや、過去に幼少期の自分を助けてくれたことで惹かれていたためでした。
10年もの歳月をかけて魔王討伐の目的を完遂した偉業により、世界各地に彼らの銅像も作られています。
しかし、ヒンメル自身が非常にナルシストな性格のため、業者に対して細かい注文ばかり出すことも多くありました。
その一方で困った人達を決して見捨てない一面も併せ持っており、魔王討伐後にフリーレン達と別れた後も、己の生涯をかけて人助けに奔走していたようようです。
魔王討伐から50年後にフリーレンと再会した1話目の時点で既に90歳という高齢を迎えており、アイゼンやハイターとも一緒に流星群を見た後に天寿を迎えて死亡しました。
しかし死亡後でもヒンメルの存在感は非常に高く、フリーレンの回想シーンで一緒に冒険していた頃の若いヒンメルが頻発に登場しています。
ヒンメルのかっこ良さやフリーレンへの恋愛感情については『【葬送のフリーレン】ヒンメルがかっこいい | フレーレンへの恋愛感情はあった?』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
ハイター
年齢 | 享年110歳代 |
種族 | 人間 |
職業 | 僧侶→司教 |
好きなもの | お酒 |
CV | 東地宏樹 |
かつてフリーレン達と共に勇者パーティーの一員として魔王討伐の冒険に出ていた僧侶です。
基本的には温厚な性格で仲間たちとも柔らかい口調で話しますが、幼馴染同士であるヒンメルに対しては”勇者”や”剣”のことで遠慮なく毒舌を吐くことも多かったです。
僧侶ゆえに治療や回復魔法に長けている一方で“大のお酒好き”という困った性格も併せ持っており、冒険中でも呑み過ぎで二日酔いでマトモに戦えていなかったことも多かったです。
魔王討伐の旅を終えた後には“聖都の司教”となり、偉大な僧侶として人々からの注目を集めていました。
それから更に後年を迎えた頃にフェルンの自殺を止めると同時に引き取って育て始めます。
その生活の中でフリーレンにフェルンを託した後、ヒンメルの後を追うように死亡しました。
このハイターもまた、死亡後もフリーレンの回想シーンでヒンメルやアイゼンと一緒に何度も登場し続けています。
僧侶ハイターの性格や魔法、ヒンメルたちとの関係性については『【葬送のフリーレン】僧侶ハイターの声優 | 化け物級な魔法・死亡時の年齢』の記事で紹介しているので、こちらも参照ください。
アイゼン
年齢 | 不明 |
種族 | ドワーフ |
職業 | 戦士 |
好きなもの | 戦士、頑張る者 |
CV | 上田燿司 |
かつて、フリーレン達と共に魔王を倒したドワーフの戦士です。
エルフ程でないものの長命なドワーフ族のため、ヒンメルやハイターとは違い、魔王討伐後の本編の時代でも生き続けています。
非常に頑強な肉体の持ち主で、猛毒の矢を受けたり高い場所から飛び降りたりしただけでは傷やダメージを受けません。
それでも本編の時代では肉体が確実に老化していることをフリーレンに告げており、再会時に彼女からパーティーの前衛を頼まれた時には断っていました。
それでもハイターがまだ生き続けていた頃までは彼との文通を続けていた上、フリーレンが「魂の眠る地(オレオール)」にて“ヒンメルと再会できること”を強く願ってくれています。
また、自分の弟子として取ったシュタルクの高い実力を高評価していたものの、些細な行き違いで起きた喧嘩別れにより、逃げられてしまっています。
アイゼンの強さや生死、ハイターやシュタルクとの関係性については『【葬送のフリーレン】戦士アイゼンは死亡している? | 強さと能力・シュタルクとの師弟関係』の記事で紹介しているので、こちらも参照ください。
魔王軍(魔族たち)
ヒンメルたち勇者パーティーにより魔王は倒されたものの、大陸北部エンデにあった魔王城は今も残されたままです。
さらには、七崩賢を始めとした一部の部下たちが現在も生き続けており、本編の時代でもフリーレンたちに襲いかかります。
魔王
魔族の王であり、その姿や強さなど詳細は不明のままです。
ヒンメル率いる勇者パーティーに討伐されたものの、現在も魔王城がそのまま残されている点や一部の七崩賢たちが生き延びている点から考えると、まだ完全には死亡していない可能性もあり得ます。
または、魔王自身の血を引く者(息子や孫など)が世界の何処かで暗躍しており、そうした者たちの手により復活させられる展開もあり得ますよね。
クヴァール
種族 | 魔族 |
CV | 安元洋貴 |
「腐敗の賢老」の異名をもつ魔族で、魔王の部下として悪業の限りを尽くしていましたが、ヒンメル達により封印されていました。
魔王軍の中でも屈指の魔法能力を持つ上、史上初の貫通魔法「ゾルトラーク(人を殺す魔法)」を完成させた後には多くの冒険者たちを殺し続けていたのです。
(ゾルトラークは、後にフリーレンの研究により「魔族を殺す魔法」へと改良されました)
その絶大な強さを前に、当時のヒンメル達でさえも完全に倒せなかったために“封印”の手段を取っていました。
さらに、封印が解けた5話で討伐に乗り出してきたフリーレンとフェルンの弱点や対処法を即座に編み出してしまう能力も発揮したのです。
それでも最終的にはフリーレンが放った「ゾルトラーク(魔族を殺す魔法)」を喰らった瞬間に倒され、死亡しました。
クヴァールの強さや魔法、過去や名前の意味については『【葬送のフリーレン】クヴァールが株上がりした理由 | 強さと魔法・名前の意味・過去について』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
全知のシュラハト
かつて魔王の腹心として、全ての七崩賢を指揮していた魔族です。
「千年後の未来まで見通せる魔法」を操れる程の強者でしたが“南の勇者”との戦闘にて相討ちする形で死亡したとされています。
断頭台(だんとうだい)のアウラ
種族 | 魔族 |
CV | 竹達彩奈 |
魔王直下の大魔族で、七崩賢の1人です。
魔族の中でも長寿であり、500年以上も生き続けてきました。
約80年前のヒンメル達との戦闘で配下の殆どを失った末に自身も消息不明となっていましたが、28年前に力を取り戻してから北側諸国と戦い始めます。
直属の部下である「首切り役人(リュグナー、リーニエ、ドラートの3人)」をグラナト伯爵領に送っては“和睦”と称して交渉に乗り出すものの、それは「再侵攻を果たすための嘘」に過ぎなかったのです。
己の魔力に絶対的な自信を持ち「服従の天秤」という魔法を駆使しては、3人の配下(リュグナー達)に加えて“首のない不死の軍勢”をも手駒としています。
「服従の天秤」とは、天秤を使って自分と相手の魔力を測り、魔力が少ない側を絶対に服従させてしまう恐ろしい魔法です。
その軍勢と共に自分を倒しにきたフリーレンと22話で戦いますが、フリーレンの得意技(魔力制御による隠蔽)を見抜けず、最後には「自害しろ」という命令を強制的に実行させられた末に死亡しました。
アウラの魔法や死亡、直属の部下たちについては『【葬送のフリーレン】断頭台のアウラの魔法・死亡と敗因 | かわいい魅力と部下たち』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
神技のレヴォルテ
四本腕で、魔法で作られた4本の剣を使いこなす魔族の将軍です。
かつて、ゲナウの相棒を殺した上、彼の故郷まで滅ぼしました。
ゲナウとシュタルクの2人を相手に戦った死闘でも剣術の強さで苦戦させますが、このレヴォルテにおける本当の恐ろしさとは、剣だけでなく「素手による攻撃も強力」であることに加えて「相手の油断を誘うのが上手い」ところにあります。
シュタルクの攻撃で剣を折られても冷静さを失わず、2人が油断した隙を突いては、両方の素手を伸ばす攻撃だけでゲナウとシュタルクの腹部を貫いてしまったのです。
それでも”人間のしぶとさ”までは見抜けておらず、76話でゲナウが放った「デイガドナハト(黒金の翼を操る魔法)」で胴体を真っ二つにされて倒されました。
黄金郷(おうごんきょう)のマハト
種族 | 魔族 |
CV | 不明 |
七崩賢の最後の生き残りで、現在は大陸魔法協会が管理する大結界により、自ら作り出した黄金卿内に封印されています。
圧倒的な戦闘能力を誇り、一級魔法使いも含む精鋭魔法使いの集団をも一瞬で皆殺しにしてしまえる絶大な強さは「七崩賢で最強」とされています。
フリーレンでさえもマハトには敗北させられており、まだ一度も勝利できていないのです。
しかも絶大な強さ以上に脅威なのが、マハト自身が扱える恐ろしい魔法や能力です。
いかなる防御や回避も不可能と言われている「呪い」と、万物を黄金に変えてしまう魔法「ディーアゴルゼ」の使い手でもあります。
これらの呪いや魔法こそが「マハトが最強の七崩賢と呼ばれる所以」とされており、そのことが82話でフリーレンの口から語られました。
黄金郷のマハトの強さや魔法、デンケン達との過去や最期は『【葬送のフリーレン】黄金郷のマハトの魔法と最期 | デンケン達との長い過去』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
ソリテール
種族 | 魔族 |
CV | 不明 |
かつて魔王軍に所属していた“無名の大魔族”の美少女で「人間についての研究」を続けたことにより「変わり者の魔族」とも呼ばれてきました。
マハトとは旧知の仲であり、過去に出会った頃には「悪意」や「罪悪感」を始め「人間の感情」について”自分の解釈”をハッキリ話しました。
そして本編の時代ではフリーレンが黄金郷に到着したタイミングで、マハトに力を貸す形で本格的に動き始めます。
無名でありながらも黄金郷のマハトにも匹敵する程の絶大な魔力の持ち主であり、フェルンや本気を出したフリーレンをも圧倒しています。
しかし、フリーレンとフェルンによる協同作戦を見抜けなかったことで敗北し、死亡しました。
ソリテールのかわいい魅力や強さ、研究の理由や結果については『ソリテールのかわいい魅力 | 魔力や強さはフリーレンよりも上?研究の理由や結果について』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
魔法選抜試験の受験者・関係者たち
ここでは魔法都市オイサーストで開催された魔法選抜試験に、フリーレンやフェルンと共に臨んだ受験者たち、そして試験官たちを紹介します。
ラヴィーネ
年齢 | 不明 |
種族 | 人間 |
職業 | 三級魔法使い |
CV | 鈴代紗弓 |
幼馴染のカンネと一緒に魔法学校を卒業した女の子です。
本編にはまだ登場していませんが、優秀な兄たちがいることも明かされています。
一次試験では“第2パーティー”としてフリーレンと共闘しました。
「凍らせる魔法」を得意とし、試験中では湖を凍結させたことで合格に必要な隕鉄鳥(シュテイレ)を見事に捕獲しています。
口は悪く、カンネに対する暴力も日常茶飯事に行ってますが根は優しい性格であり、そのことはカンネからも理解してもらえています。
試験結果は残念ながら不合格となりましたが、それでもフリーレンにお礼を言いながら、また3年後の試験に向けて頑張る決意を表明しました。
ラヴィーネの強さや魔法、カイネとの友情や連携については『【葬送のフリーレン】ラヴィーネの魔法能力と強さ | 家族構成やカンネとの友情関係』の記事で紹介しているので、こちらも参照ください。
カンネ
年齢 | 不明 |
種族 | 人間 |
職業 | 三級魔法使い |
CV | 和氣あず未 |
幼馴染のラヴィーネと一緒に魔法学校を卒業後、魔法試験に臨んだ少女です。
一次試験ではラヴィーネと同じ”第2パーティー”でフリーレンと共闘しました。
自身が得意とする「水を操る魔法」を利用してリヒターを倒しました。
最終的な試験結果はラヴィーネと同じく不合格で終わりましたが、カンネもまたフリーレンとの別れ際にお礼を言うと同時に、ラヴィーネと一緒に次の試験に向けて頑張る決意を固めました。
カンネの強さや魔法、ラヴィーネとの友情や連携については『【葬送のフリーレン】カンネの声優・魔法能力と強さ | ラヴィーネとの連携や友情関係』の記事で紹介しているので、こちらも参照ください。
ユーベル
年齢 | 不明 |
種族 | 人間 |
職業 | 三級魔法使い→一級魔法使い |
CV | 長谷川育美 |
一次試験でフェルンと同じ”第4パーティー”として一時的に共闘した少女です。
理屈に囚われない感覚派で、表面上では笑みを絶やさず饒舌な性格です。
しかし内心では常に冷静さを失うことなく、他人を殺すことすら何とも思っていない一面もあり、オイサーストに向かう途中で襲いかかってきた山賊たちも平気で殺してしまいます。
「共感した相手の得意な魔法を使える能力」を持っており、一次試験でのヴィアベル戦では「見た者を拘束する魔法」を取得しました。
さらに「何でも切れる魔法」も得意であり、ユーベル自身が“切れる”と思った物は何でも切れてしまいます。
初登場時は三級魔法使いでしたが、この魔法試験で合格したことにより“一級魔法使い”へと昇格しました。
ユーベルの魔法能力の強さについては『【葬送のフリーレン】ユーベルがかわいい!切れる魔法の強さや能力も紹介』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
ラント
年齢 | 不明 |
種族 | 人間 |
職業 | 二級魔法使い→一級魔法使い |
CV | 小松昌平 |
寡黙な青年で、一次試験ではフェルンやユーベルと同じ”第4パーティー”に入って共闘しました。
他人を信用しない性格で試験中も誰とも打ち解けようとはせず、一次試験以降も自分につき纏ってくるユーベルに対しても疎ましく感じていたようです。
「完全な分身を作る魔法」を得意とし、試験会場にいたラントは全て“自分の分身”だったのです。
ラント本体は試験期間中も故郷で寛いでいました。
そのことを58話の三次試験で面接官(ゼーリエ)から叱責されますが、最終的にはその常識外れな度胸を買われたことで合格し、一級魔法使いへと昇格したのです。
ラントの魔法、ユーベルとの関係性については『【葬送のフリーレン】ラントの声優・チート級な魔法 | ユーベルとの恋愛関係』の記事で紹介しているので、こちらも参照ください。
デンケン
種族 | 人間 |
年齢 | 78歳(初登場時)→80歳(黄金郷編) |
職業と階級 | 二級魔法使い→ 一級魔法使い |
CV | 斎藤次郎 |
老齢の魔法使いですが元々は軍所属の叩き上げであり、熾烈な権力争いを勝ち抜いた宮廷魔法使いでもあります。
まだ若かった頃からフリーレンの名前は知っており、デンケン自身が魔法使いを志したキッカケも、実は「フリーレンへの憧れ」でした。
そのような関係もあり、魔法に対する考え方がフリーレンと似ています。
一級魔法試験の一次試験では“第13パーティー”でリヒターやラオフェンと組みながら、フリーレンに堂々と戦いを挑みました。
フリーレンには完敗したものの、この戦闘中で放った「竜巻を起こす魔法」や「風を業火に変える魔法」など、絶大な威力の攻撃魔法を連発しては、離れた位置から見ていたリヒターや試験官たちを感心させます。
実際には一級魔法使いと同じ実力を持っており、この魔法試験にも合格したのです。
二次試験終了後は手強い”フリーレンの複製体”を倒したフリーレンを「1番の功労者」と言いながら友好的に接していきます。
さらに魔法試験終了後も一次試験で同じパーティーを組んでいたリヒターやラオフェンとの交流も続けていたようです。
後に一級魔法使いを目指した理由も「妻の墓参りに行くために“一級魔法使いの資格”が必要」と判明しました。
しかし若き頃に妻と一緒に北部高原の奥地に住んでいましたが、自分の故郷をマハトの魔法により黄金卿に飲み込まれていたのです。
81話で北部高原にある城塞都市ヴァイゼの前に到着したフリーレン一行の前に現れる形で再登場しました。
この時点で自分からゼーリエに頼み、レルネンから引き継ぐ形で、黄金卿にある「大結界の管理」の仕事を始めています。
デンケンの強さや魔法、妻やマハトとの過去は『【葬送のフリーレン】デンケンの年齢や魔法 | 妻やマハトとの過去』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
リヒター
年齢 | 不明 |
種族 | 人間 |
職業 | 二級魔法使い |
CV | 花輪英司 |
一次試験ではデンケンやラオフェンと同じ“第13パーティー”でフリーレン達と戦いました。
「バルクラント(大地を操る魔法)」が得意で、遠方からでも視認できてしまう程の巨大な大地を隆起させながら壁を作ることにより、ラヴィーネやカンネをフリーレンから引き離してしまいます。
基本的には理知的な実力者ですが、この一次試験の戦闘でカンネの魔法に敗れ、試験も最終的に脱落しました。
オイサーストで店を経営しており、二次試験終了後の56話ではフリーレンから頼まれた形で粉々に壊れたフェルンの杖(ハイターの形見)を修理してくれました。
リヒターの魔法や能力、フェルンやデンケンとの関係性については『【葬送のフリーレン】リヒターの声優・魔法能力と強さ | フェルンやデンケンとの関係性』の記事で紹介しているので、こちらも参照ください。
ラオフェン
年齢 | 不明 |
種族 | 人間 |
職業 | 三級魔法使い |
CV | 石上静香 |
一次試験では“第13パーティー”に入り、デンケンやリヒターと共にフリーレン達と戦いました。
まだ未熟さも残りますが「高速で移動できる魔法」を駆使して、一度はフリーレンが手に持っていた隕鉄鳥(シュテイレ)を奪うことに成功しました。
魔法試験は残念ながら不合格で終わりますが、試験終了後もデンケンからは孫のように可愛がられています。
ラオフェンの魔法や強さ、デンケンとの関係性については『【葬送のフリーレン】ラオフェンの魔法と強さ | デンケンの孫ポジに立てた理由』の記事で紹介しているので、こちらも参照ください。
ヴィアベル
年齢 | 30代半ば |
種族 | 人間 |
職業 | 二級魔法使い→一級魔法使い |
CV | 谷山紀章 |
自分の故郷を守るため、魔王軍の残党たちと戦い続けてきた北部魔法隊の隊長です。
ヴィアベルが戦いを始めたのは、子供の頃に抱いていた”好きだった女の子への下心”と「ヒンメルへの憧れ」がキッカケとなりました。
一見はキザで怖そうなイメージですが、実は仲間や部下たちの面倒見が良い性格です。
一次試験でも自分と同じ“第8パーティー”のメンバーとなったエーレをおんぶしながら、ゲナウから指示されていた集合場所まで連れて行ってくれました。
魔法隊としての実戦経験が豊富かつ的確な判断力で高い戦闘能力をもつだけでなく、リーダーシップにも優れています。
「ゾルガニール(見た者を拘束する魔法)」を駆使することで、隕鉄鳥(シュテイレ)の捕獲にも成功しました。
さらに、自分の対戦相手となったユーベルを拘束することにも成功しましたが、気配を殺しながら接近してきたフェルンから攻撃されそうになったため、仕留め損なっています。
それでも試験以外の時間では敵対関係だったフェルンにも友好的に接する上、二次試験を目前に控えた47話ではシュタルクを魔物討伐に誘って連れ出し、彼の強さに感服していました。
最終的には特権で一級魔法使いに昇格しましたが、ヴィアベル自身は魔法を「殺しの道具」としか考えていないようです。
ヴィアベルの性格や魔法、過去および勇者ヒンメルとの関係性については『【葬送のフリーレン】ヴィアベルの声優・魔法や過去 | 勇者ヒンメルとの関係性』の記事で紹介しているので、こちらも参照ください。
エーレ
年齢 | 不明 |
種族 | 人間 |
職業 | 二級魔法使い |
CV | 伊藤かな恵 |
一次試験ではヴィアベルやシャルフと同じ“第8パーティー”に入りました。
魔法学校を首席で卒業した才女で「石を弾丸に変える魔法」を得意としますが、フェルンが放つ圧倒的物量の攻撃魔法を喰らって敗れました。
それでも三次試験までは進めたものの、面接官を務めたゼーリエから速攻で“不合格”とされてしまいます。
エーレの祖父、魔法や強さ、ヴィアベルとの関係性については『【葬送のフリーレン】エーレの祖父はレルネン | 強さと魔法・ヴィアベルとの恋愛について』の記事で紹介しているので、こちらも参照ください。
シャルフ
年齢 | 不明 |
種族 | 人間 |
職業 | 三級魔法使い |
CV | 村井雄治 |
一次試験ではヴィアベルやエーレと同じ“第8パーティー”に入り、ラントと対決しました。
「ジユベラード(花弁を鋼鉄に変える魔法)」を駆使して追い詰めますが、自分が戦っているラントが分身であることを見抜けず敗北します。
エーレと同じく三次試験まで進めたものの、最終的には“不合格”とされました。
ヴィアベルとは親しい仲であり、二次試験目前に出かけた討伐任務の中でシュタルクとも交流を深めました。
シャルフの魔法や強さ、ヴィアベルやシュタルクとの関係性については『【葬送のフリーレン】シャルフの強さと魔法、弱点 | ヴィアベルやシュタルクとの関係性』の記事で紹介しているので、こちらも参照ください。
メトーデ
年齢 | 不明 |
種族 | 人間 |
職業 | 二級魔法使い→一級魔法使い |
CV | 上田麗奈 |
一次試験でトーンやレンゲと“第1パーティー”に入った女性で、二次試験ではデンケン達と共闘しました。
魔力探知が得意で回復魔法も使えます。
さらに「拘束魔法」や「精神操作魔法」も扱えますが、フリーレンには通用しませんでした。
多才で聡明な性格ですが「小っちゃい子」が大好きで、内心ではゼーリエやフリーレンのことを大変気に入っています。
試験に合格して一級魔法使いに昇格した後、ゼーリエから”北部高原の魔族討伐”を命じられたため、ゼナウと一緒に赴きます。
その後は合流したフリーレンやフェルンと共にレヴォルテの部下たちを倒しました。
メトーデの魔法や強さ、性格などについては『【葬送のフリーレン】メトーデの声優・魔法と強さ | 再登場の可能性について』の記事で紹介しているので、こちらも参照ください。
エーデル
種族 | エルフ(予想) |
クラス | 二級魔法使い |
CV | 黒沢ともよ |
二級魔法使いの少女で、一級魔法試験では同じ第17パーティーとなったブライやドゥンストと共に行動しました。
戦闘能力そのものは決して高くありませんが「精神操作魔法」や「記憶の読み取り」など、他キャラクターにはない貴重な能力の持ち主であり、黄金郷編ではレルネンと共闘する中で、七崩賢のマハトから“100年分もの記憶”を読み取ることに成功しました。
その分、エーデル自身にかかってきた身体に負担も大きかったものの、マハトから記憶を読み取ってきたおかげで、最終的にはデンケンがマハトとの師弟対決で勝利したことに大きく貢献していたことになります。
エーデルの魔法や強さ、種族などについては『【葬送のフリーレン】エーデルの声優 | 魔法と能力・エルフと考察される理由』の記事で紹介しているので、こちらも参照ください。
ゲナウ
年齢 | 不明 |
種族 | 人間 |
職業 | 一級魔法使い |
CV | 新垣樽助 |
魔法都市オイサーストの一級魔法使いで、一次試験の試験官を務めた男性です。
常に不敵かつ無愛想で、冷徹な言動が目立ちます。
さらに受験者たちに対して過酷な内容の試験を課しますが、これは悪意などではなく、一級魔法使いの価値を重んじているためです。
魔法使いでありながら接近戦を得意としており、魔物討伐の任務では、シュタルクと共闘しながら攻防ともに強力な「ディガドナハト(黒金の翼を操る魔法)」で魔族の将軍・レヴォルテを倒しました。
ゲナウの魔法や強さ、故郷、再登場については『【葬送のフリーレン】ゲナウの声優・魔法と連携の強さ | 故郷での再登場について』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
ゼンゼ
年齢 | 不明 |
種族 | 人間 |
職業 | 一級魔法使い |
CV | 照井春佳 |
一級魔法使いで、二次試験の試験官を務めた女性です。
受験者同士の争いや死傷者が出ることを好まない平和主義者ですが、過去に担当した試験では1人の合格者も出していませんでした。
少女のような可憐な見た目から想像できぬ程に愛想がない上に物言いも厳しい、ぶっきらぼうな性格です。
それでも、優秀な受験者の実力をしっかり見極めており、フェルンに対しては「優秀な魔法使い」だと誉めていました。
魔力で自身の長い髪を攻防自在に操り、非常に高い戦闘能力を誇ります。
現在では“ゼーリエの側近”という噂も流れています。
ゼンゼの強さや魔法、ユーベルとの相性については『【葬送のフリーレン】ゼンゼの年齢と髪 | 強さや能力・ユーベルとの相性』の記事で紹介しているので、こちらも参照ください。
レルネン
種族 | 人間 |
クラス | 一級魔法使い |
CV | 宮内敦士 |
大陸魔法協会に所属する「最初の一級魔法使い」である上“ゼーリエの弟子の1人”でもある高齢の男性です。
さらに、一級魔法試験を受験した「エーレの祖父」でもあります。
しかしマハトやフリーレンとも互角に戦えるなど、絶大な強さや魔法能力は本編の時代でも、あまり衰えていないようです。
さらに“ゴーレムの開発および製造できる能力”もあり、レルネンが作ったゴーレムは一級魔法試験やエーデルと共に行った黄金郷の調査でも大いに役立っています。
レルネンの魔法や強さ、過去などについては『レルネンの孫はエーレ | フリーレンとどっちが強い?過去や狂犬と呼ばれる理由』の記事で紹介しているので、こちらも参照ください。
その他キャラクター
ここからはフリーレンの師匠だったフランメを始め、勇者パーティーやフリーレン一行と縁の深いキャラクター達を紹介します。
フランメ
種族 | 人間 |
CV | 田中敦子 |
魔法史にも登場している伝説の大魔法使いで「人類の魔法の開祖」です。
フリーレンの師匠でもあり、エルフの集落が魔族たちの襲撃に遭った中、1人だけ生き残ったフリーレンを助けると同時に保護してくれたのです。
フリーレンが本編で見せている「魔力制御を使った戦闘方法」を伝授してくれたのも、このフランメでした。
生きていた頃は魔王軍の将軍よりも強い追っ手を瞬殺できる程の実力者で、その強さはフリーレンからも認められていました。
フリーレンと同じように魔族を憎んでおり、一生かけて魔族を欺くことを命じていました。
フランメの強さや魔法、残した功績については『【葬送のフリーレン】フランメの魔法と強さ | 残した功績・ゼーリエ達との師弟関係』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
ゼーリエ
種族 | エルフ |
CV | 伊瀬茉莉也 |
古より生き続けているエルフの大魔法使いで、フランメの師匠でもありました。
フリーレンとも約1,000年前にフランメが連れてきた形で出会っていますが、彼女のことを「歳の割には技術が甘い」と厳しい評価を下していました。
それでもフランメが死亡した後には、フリーレンに対して「エルフと人間における時間感覚の違い」を教えた上、自身の預言した未来(千年後には人間の時代に変わること)も伝えました。
ゼーリエがフリーレンを過小評価したのには、自身のもつ絶大な魔法能力の影響もあります。
現在も“人類の歴史上のほぼ全ての魔法を網羅し生きる魔導書”とまで言われている上「全知全能の女神様に最も近い魔法使い」と評されており、自身を制御した状態でさえも見た者を恐れさせる程に絶大な魔力を放っています。
半世紀ほど前から突如として歴史の表舞台に現れては、優秀な魔法使いを探し始めます。
フェルンとフリーレンも受験した魔法選抜試験でも急遽、三次試験の試験官(面接官)を務め、自身の直感で受験者たちに合否を下していました。
ゼーリエの声優・強さや魔王を倒せない理由については『【葬送のフリーレン】大魔法使いゼーリエの正体や強さ | 声優・最強でも魔王を倒せない理由』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
グラナト伯爵
北側諸国にあるグラナト伯爵領を治める領主で、街を覆う防護結界の管理を担っています。
アウラが申し出てきた”和睦”と称した交渉に騙され、リュグナーからの拷問を受けて監禁されたいたところを、フェルンとシュタルクにより助けられました。
祖父の代にも街をヒンメル達に救われた恩があり、アウラ討伐後にはフリーレン一行の旅立ちを快く見送ってくれました。
(息子もいましたが、フリーレン達が訪れてくる前に、アウラとの戦いで死亡しました)
シュトルツ
シュタルクの兄で、中央諸国にあった戦士の村で最強の座に君臨していた青年です。
父親や村人たちと違って、この兄だけはシュタルクの強さを理解してくれた上、優しく接しながら修行にも付き合ってくれました。
さらにシュタルクの誕生日にはプレゼントとして、美味しいハンバーグまで作ってくれたのです。
しかし村が魔族たちに襲撃された時、自分が食い止めている間にシュタルクを逃げさせる形で助けてくれました。
その後の生死や安否までは明かされていません。
クラフト(戦士ゴリラ)
年齢 | 不明 |
種族 | エルフ |
職業 | 武道僧(モンク) |
24話で登場し、フリーレン一行がデッケ地方の避難小屋で出会ったエルフの男性です。
クラフト自身にとって同族との出会いは300年ぶりと感嘆しますが、フェルンからは小屋内でスクワットしていただけで“変質者”と間違われてしまいました。
しかし実際には変質者などではなく、温厚で優しい性格の持ち主であり、吹雪による低体温で倒れたシュタルクを暖めて救ってくれます。
その後も半年間ほど、避難小屋でフリーレン達と一緒に過ごしてから別れましたが、後の展開で、遥か昔に「世界を救う偉業を成し遂げた英雄」であったことが明かされます。
34話でローア街道を訪れたフリーレン達はクラフトの石像まで発見し、付近の村人たちからは「戦士ゴリラ」の異名で讃えられています。
そして、この戦士ゴリラ(クラフト)こそが、ザインが捜している親友であることも明かされました。
南の勇者
かつて“人類最強”とまで謳われていた勇者で、北側諸国ファーブル村には銅像が建てられています。
(本名や年齢は不明です)
たった1年間で魔王軍の前衛部隊を壊滅させた上に、全ての七崩賢とシュラハトを相手に戦いました。
その戦闘で3人の七崩賢を倒しましたが、シュラハトと相打ちとなり死亡したと言われています。
まだ生きていた頃、フリーレンを自分のパーティーに誘ったものの断られた過去もあります。
その時に自身のもつ「未来を見通す魔法」を使って”自分の最期”に加えて、フリーレンが後に別の勇者(ヒンメル)たちと組んだパーティーで魔王を倒すことを予見し、そのことを伝えてくれたのです。
“南の勇者”の武勇伝は、63話(コミック7巻に収録)で語られました。
ノルム卿
北部高原を牛耳るノルム商会の会長です。
70話でノルム商会領を訪れてきたフリーレンを呼び止めては、80年前に勇者パーティーが先々代から借りていた金銭の返済を迫ってきます。
今では、その借金の額が莫大な金額にまで膨れ上がっていたため、フリーレンを鉱山で300年間にも渡って働かせ始めます。
しかし、本当の目的とは「鉱山でフリーレンに“銀鉱”を見つけてもらうこと」でした。
フリーレンが鉱山に連行された後にも自ら出向いてお願いしたことにより、お互いの交渉が成立後、フリーレンがアッサリと銀鉱を見つけたことで解放してくれました。
まとめ
今回は『葬送のフリーレン』の人物相関図と共に、各キャラクター達の紹介もしてみました。
主人公フリーレンを中心とした旧世代と新世代のパーティーを中心に、実に様々なキャラ同士の関係性が魅力的な作品です。
確かにフリーレンとフェルン、そしてシュタルクの強さや魔法能力は絶大ですが、精神面ではまだまだ未熟さも残っています。
この3人がこれまでの冒険や魔法試験、そして過酷な戦闘を乗り越えてこられたのも、実に個性的なサブキャラやモブキャラ達による支えや協力があってこそのものですよね。
コメント
クラフトと戦士ゴリラは別人です!
ザインはクラフトと親友というわけではありません。かつて旅に出た親友(戦士ゴリラ)とクラフトを重ねているだけです。
アイゼンが好きなものの中に酸っぱい葡萄があった気がします。