表明上では爽やかな笑顔ですが、内心ではロイドが本当に姉の夫として相応しい人物か否かを見極めようと隙がありません。
一方、急いで入念な準備を済ませたロイドもまた、ユーリが自分たちの偽装家族に害を成すものか否かを、この晩の対面で見極めようと画策していました。
しかし、ブライア姉弟の独特な感性や酒癖の悪さによって、夫婦調査はあまりにも思いがけない展開を迎えてしまうのです。
ブライア姉弟の独特な感性にロイドも唖然
夜遅くまで保安局での仕事を終えてからフォージャー家を訪れたユーリはロイドとヨルに温かく迎え入れられますが、自分はまだ2人の結婚を認めていないことをストレートに言い放ってきます。
ユーリにとっては幼き頃に両親を失った自分を女手一つで育ててくれた姉(ヨル)を他の男に取られてしまった悔しさが大きいうえ、その姉からも結婚したことを1年間も連絡してくれなかったことに対する大きな疑問も抱いていました。
ヨル「結婚のこと、伝え忘れてたのを忘れてたからです!」
ユーリ「姉さんがそう言うのなら、そうなんだね」
ヨルのあまりにも下手すぎな言い訳に唖然とするロイドでしたが、それだけで納得してしまうユーリ。ロイドは、「ブライア家ではこうした感性が普通だったのか」と呆気に取られました。
そしてお酒を飲んで酔い潰れたユーリは、「本当に夫婦同士として愛し合っているのなら今この場でキスして見せろ」と求めます。ヨルは急かしてくる弟に対してフォークを投げつけ、思い切りビンタまで食らわせて大怪我を負わせてしまったのです。
この晩はユーリから潔く去っていきますが、彼はまだ完全には2人の結婚を認めてはなく、ロイドに少しでも落ち度があれば自分の職権を乱用してでも彼を処刑(または牢屋にブチ込んで)する形で、大好きな姉から引き離してやろうと画策していました。
学校でアーニャが少しずつ成長していく
イーハン校の中で開催されたセシル寮(3組)とウォルド寮(4組)によるクラス対抗ドッジボール大会の中で、これまでいがみ合ってばかりいたアーニャとダミアンの間に大きな絆が芽生えます。
アーニャたちとの対戦チームの中には、とても6歳とは思えぬような身長や筋肉をもつビル・ワトキンスがおり、彼から投げられてくる強烈なボールにより、次々と当てられて倒されてしまいます。
アーニャはビルの心を読むことで何とか回避を続けていたものの、うっかり転んでしまったところを狙われて当てられそうになる瞬間、ダミアンが前に出てビルが投げつけてきた強烈なボールを必死に受け止めてアーニャを助けたのです。ただ、ダミアンもボールを完全に受け止めきれずに落としたため外野にいきます。
最後の1人として残ったアーニャに全てを託しますが、逆に当たられて全滅。結局はアーニャ達の敗北で終わってしまうものの、この試合中でダミアンとアーニャの結束をヘンダーソンもしっかり見ており、内心では2人を誉めていました。
さらにロイドから勧められて訪れたスイミングスクールでは、アーニャが超能力を使ってプールの中で溺れている子供(ケン)を助けた功績が認められ、「1つ目の“星(ステラ)”」を授与できました。
勉強面ではまだまだ難ありなアーニャですが、ロイドですら予想外な結果で1年生では初めての星を獲得できたことに誇らしい気持ちを抱いていました。
【4巻のネタバレ】フォージャー家の番犬ボンド登場
4巻では、フォージャー家の”4番目の家族”となるボンドとの出会います。
アーニャとボンドの出会い
前巻で1つ目の星(ステラ)を取ったアーニャへのご褒美として、犬を飼い始めようとペットショップを訪れます。そこでテロ集団による「ブランツ外相の暗殺計画」が実行され、フォージャー家も巻き込まれてしまいます。
フォージャー家が3人揃ってペットショップに行く中、ロイドはWISEからの指令が下ったために離脱し、残された2人で譲渡会の会場に移動します。
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