そしてイーデン校での懇親会で、標的(ドノバン)がついに姿を現します。
目次
テニス勝負でも強者ぶりを見せるロイド&フィオナ
ロイドとフィオナに下された共同任務の内容は「古美術の資産家(キャビー)から絵画(日向の貴婦人)を盗み取ってくること」でした。
フィオナは任務を達成する策として、キャビーを中心とした闇のテニスクラブの会員たちが主催する“地下テニス大会”に出場して優勝することを提案し、それを実行しました。
2人は“仲良しな夫婦コンビ”という設定の上で変装した状態で試合に臨みます。
並外れた威力・スピードを誇るサーブやスマッシュを容赦なく叩きつけながら連勝を続ける2人でしたが、勝ち進んでいく中で対戦相手たちも薬物によるドーピングによる反則行為が始まります。最終的には、地面が浮き沈みしたり客席からロイド達をゴム弾で狙撃させたりなど、卑劣な妨害行為まで受けました。
さすがのロイドたちも苦戦を強いられますが、それでも逆転勝利を果たし、優勝できました。
テニス大会では優勝したペアにキャビー所属のコレクションの1つをもらえる決まりとなってましたが、ロイド達が求めた絵画だけは渡せないとキャビーから拒絶されてしまいます。
しかし、そこはやはりスパイコンビの2人…キャビーからの指示に従うフリをしたフィオナを囮役とし、キャビーの部下に変装していたロイドにより、盗み出すことに成功したのです。
ロイドが懇親会で標的(ドノバン)と謁見
イーハン校での懇親会の日がついに訪れました。
ロイドも変装により厳重な警戒態勢を切り抜けて来場しますが、まずは息子のダミアンと接触することから始め、入学式の日にアーニャが起こした粗相についての謝罪をします。
そんな最中に標的(ドノバン)が数名ものボディガード達に囲まれながら歩いてきた形で現れます。
そしてロイドから近づき、ドノバンに自己紹介もしながら接触を果たしました。
【7巻のネタバレ】ドノバンとの接触・アーニャとダミアンが更に進展?
7巻では、ついにロイドがドノバンと接触します。
1回目の接触では全てを掴めずに終わった
ロイドはドノバンに対して謝罪と同時に自己紹介をします。
初対面の今回は会話の中でドノバンの人格を探るしかありません。
そして2回目の接触へと繋げるため、また後日にお詫びの品を持って自宅に伺うことを表面しますが…
ドノバン「結構だ。お気遣い感謝する」
出会ったばかりの時に見せていた厳格そうな表情から笑顔に一転し、あくまでも“子供同士のケンカ”だろうと軽く受け入れては水に流したのです。
しかし、この対応に納得いかないダミアンは父親に対して抗議した途端、怒りそうな表情に一変しただけでダミアンを黙らせます。
そんな状況の中、再びロイドから話し始め、ダミアンがクラス内で書いて発表した作文の内容に感動したことを伝えると「面白い男だ」と少なからずロイドに対する興味だけは持ってもらえました。今回はこの辺が潮時であることを悟ったロイドも話はここまでで終わりにして、自分から立ち去っていったのです。
ドノバンはロイドの想像以上に掴みどころのない人物であることを悟り、今後の策を考えていきます。
フランキーの恋をかけた奮闘劇
自分の行きつけのカフェ店員の女性(ケイシー)に好意を持つロイドのサポートをする情報屋「フランキー」は、いなくなったケイシーの飼い猫(ピコ)の捜索にかかります。
猫誘引装置やパワードスーツを駆使しても逃げられ続けるばかり。
最終的には、ヨルの協力のおかげでピコを捕まえることに成功しました。
ピコを捕まえたことに胸を張ってカフェに行くと、ケイシーには既に恋人がいることを知ってしまいます。
内心で強いショックを受けたフランキーは、カフェを出てから悲し涙を流しながら歩き去っていきました‥。
【8巻のネタバレ】ヨルが豪華客船で護衛任務に奮闘
8巻では、ヨルに”グレッチャー親子の護衛”の仕事依頼が下りました。
本来は自分と部長さん(マシュー)だけで行く予定でしたが、アーニャがデパートの福引で同じ豪華客船での船旅券を当ててしまったため、結局はボンドを除いたフォージャー家揃って出発することになりました。
そんな中で、ヨルは「これ以上”殺し屋”を続ける必要があるのか?」と自身の本業に対する迷いも感じ始めていました。
豪華客船内は敵だらけ
豪華客船に到着するとアーニャの面倒をロイドに見てもらう中、ヨルはさっそくマシューや依頼主(シャティ)と合流します。
始めは自分達の船室内のみで話しながら安全に過ごしていましたが、敵の刺客たちも大勢で豪華客船に乗り込んでおり、敵に全ての船室での会話を盗聴されていたのです。
そしてシャティが8053室にいることが見つかり、船内員に変装した刺客の1人が訪れてドア前から銃の連射で襲撃されてしまいました。ヨルの感の良さで切り抜けますが、今の客室を捨てた後で訪れた仮面舞踏会の会場内でも多くの殺し屋たちが待ち受けていたのです。
それでも周囲の乗客たちにはバレないように上手く仕留めていきますが、鎖鎌を持つ大男に苦戦させられます。
鎖鎌による鋭く強い攻撃で間合いにすら入れないものの、乗客たちからは“大道芸”と解釈されたことで安心したヨルが本気の速さを発揮して一気に接近して仕留めることに成功しました。
苦戦の中でヨルが見出した”答え”とは
仮面舞踏会での窮地を切り抜けた後、シャティ親子を新しい客室へ移して休ませます。このとき、ヨルは「自分は何のために本業(殺し屋)を続けるのか?」と迷い始めます。
そんな最中にランデブー船からの電話で「接触は4時間後」である旨の連絡を受け、ヨルがシャティ親子を連れながら船と落ち合う場所まで移動しますが、刺客たちの主犯格の男に見つかり、甲板に出た途端に大勢の殺し屋たちに囲まれてしまいます。
シャティ親子を倉庫内に避難させ、マシューも加勢に来てくれたおかげで襲いかかってくる殺し屋たちを順調に倒していきます。しかし、日本刀を持つ男の攻撃にマシューが倒されてしまいます。
日本刀を駆使する男だけは他の殺し屋たちより強く、ふと考え事をした隙を狙われてヨルは吹っ飛ばされます。ヨルは体力の限界で立てなくなり、ユーリの内定が決まって一緒に喜んでいた頃の思い出が走馬灯のように浮かんできます。
ヨルがこれまで殺し屋として必死に働いてきたのは「弟(ユーリ)との他愛ない暮らしを守りたかったため」でした。しかし、ユーリも立派に独り立ちした現在では、もはや自分が殺し屋として戦い続ける必要もないと思い込む中、ロイドからの台詞を思い出します。
ロイド「誰かのために、何かのために過酷な仕事に耐え続けることは“誇るべきこと”です」
それを思い出したヨルは「ロイドさんなら、きっと自分のことを分かってくれるはず」と確信しながら立ち上がり、日本刀の男を強く蹴り飛ばします。
ヨル「私は“戦うこと”をやめない!」
自分の本業や戦うことに対する迷いが晴れたことで、深手を負わされながらも再び闘志を燃やします。
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