ラフマニノフ編曲「愛の悲しみ」
愛の悲しみは20世紀前半を代表するオーストラリア出身のフリッツ・クライスラーが書いたものを、バイオリンとピアノのためにラフマニノフ・クライスラーが編曲した曲です。
もともとのリズムに休符をいれて遅らせるといった編曲をしています。
『四月は君の嘘』では、ラフマニノフが編曲をしたピアノ独奏曲へ、クライスラーオリジナルバイオリンを組み合わせた演奏です。
本当だったらかをりと一緒に奏でるはずだった曲ですが、かをりは死の淵、ギリギリのところにいてコンサートに出ることはかないませんでした。
公生はかをりを思いながらピアノを弾き始めます。
「悲しくてもボロボロでもどん底にいても弾かなきゃダメなの」そんなかをりの言葉を思い出し、公生のピアノは次第に色づいていく・・・。
母の呪縛から逃れる瞬間と、かをりとの別れの瞬間が公生のピアノを悲しげに切なげに、そしてカラフルに色を付けました。
愛の悲しみという曲が、公生とかをりの世界を包み込むように広がります。
かをりや今までそばにいてくれたすべての人たちに思いを込めた公生が奏でる愛の悲しみは、公生の新たな旅立ちの曲ともなりました。
確かにかをりがそこに対伴奏曲だよね
有馬 公生の人間関係について
有馬公生の周りには、公生を慕い、尊敬し、愛してくれる人たちがたくさんいました。
こうした青春漫画やアニメの場合、それぞれの思いは交錯しますが、『四月は君の嘘』ではとても切ない交錯が見えます。
では、有馬公生の人間関係について紹介します。
公生はあまり積極的じゃないけど人間関係は広いね
宮園かをりとは両想い
宮園かをりは有馬公生と並び、この作品の主人公ですが、同じ学校に通いながら公生の方はかをりが同じ学校にいることを知らずに過ごします。
幼馴染である椿から紹介されてはじめて、同じ学校だと知ったのです。
宮園かをりも公生のピアノに心を持っていかれた1人。
コンクールでピアノを弾く公生を見てその才能にあこがれ、また公生に「会いに行って」公生の人柄を好きになります。
かをりのお父さんから渡された手紙には、「有馬公生君 君が好きです 好きです すきです」と告白しています。
公生はずっと前にかをりへの気持ちに気がついていましたが、かをりは渡を好きだって思っていたので、自分の気持ちは心の中にしまっていました。
公生とかをりは紛れもなく両想いです。
最後の最後で両想いになるって切ないけど想いが結ばれて良かった!
澤部 椿とは腐れ縁
公生と椿は幼馴染、腐れ縁です。
運動が得意でガサツなイメージがある椿ですが、本当は心優しい女の子です。
大好きなおばあちゃんが亡くなったときは笑顔をなくしてしまうほどでしたが、公生が椿のために・・とピアノを演奏し、笑顔を取り戻しました。
このとき、椿以外、井川絵見、相座武士、そしてかをりが見ていたのですね。
小さいころからよく知っている公生と椿です。
公生の方は恋心なんて全くなく、兄弟や男友達のような感覚です。
しかし椿の方はそうじゃなく、公生のことがずっと好きでした。
椿も公生が好きだったのにかをりを紹介するのってすごく辛いよね
渡 亮太には劣等感を感じている
椿とともにもう一人、幼いころからいつも一緒だったのが渡。
サッカー部でイケメン、運動神経も抜群の渡は女の子にモテモテです。
公生は自分とは違い、女の子に対してときめく言葉がどんどん出てくる渡だから、かをりが好きになっても当然か・・・くらいに思っていました。
それに公生は渡がただのチャラチャラしたイケメンとは違うことを知っています。
確かに軽いところがあるけれど本当にやさしくて周囲に気を配ってくれる素敵なイケメンです。
公生はそんな器用で優しい渡のことが好きですが、劣等感を抱くこともあります。
しかし、渡は恋愛アンテナがするどく、公生がかをりのことを好きなんだなとすぐに感づきました。
詳しい登場人物の関係は、『四月は君の嘘の人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説』で述べていますので、あわせてお読みください。
公生とは性格が正反対だよね
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