「憂国のモリアーティ」は、2020年秋の新作アニメとして、1クール目が放送されていた人気テレビアニメです。
そして、2021年春からは待望の第2クール目が放送されました。
本記事では、主人公ウィリアムの弟であるルイス(青年期)のキャラクター性や能力・少年期につけた傷跡についても紹介。
記事の後半では、アニメ2クールに入ってからの活躍やウィリアムの座を引き継いで「新たな指揮官」となってからの展開についても迫ります。
ルイス(少年期)の詳細は以下の記事をご覧ください。
目次
ルイス(青年期)とは?
まずは、本作品の中でウィリアムやアルバートと共に成長したルイス(青年期)のキャラクター性から紹介していきます。
青年に成長してからはモリアーティ家の執務係に!
主人公ウィリアムの実弟であり、本名は「ルイス・ジェームズ・モリアーティ」となります。
ルイスもまた、ウィリアムやアルバートと共に生きて成長し、モリアーティ家で彼らと一緒に住んで生活しています。
ウィリアム(青年期)の詳細は以下の記事をご覧ください。
青モリアーティ家でのルイスの役割は、主に以下の2つです。
- モリアーティ家の領地の管理
- 屋敷内の執務
実はこれらは以前まではアルバートが行っていた職務でしたが、現在ではルイスが彼に代わって上記2つの役割をこなしているのです。
アルバート(少年期)の詳細は以下の記事をご覧ください。
料理の腕が一流に!
ルイスが担当する”屋敷の職務”では、一緒に暮らしているウィリアム達の「食事作り」も含まれています。
第1話の前半から、さっそくルイスがウィリアムの朝食を作りますが、食べてくれた兄からは「ルイスが作ってくれたオムレツの味が絶品」であることを褒められるのです。
モリアーティ兄弟の中では最も外見が変化した
ルイス(青年期)はモリアーティ兄弟3人の中で“外見の変化”が最も大きいことも見逃せません。
特に大きく変わった点が、以下の2つです。
- 右頬の火傷を隠すため、髪型を”アシンメトリー”に変えた
- 普段から「眼鏡」をかけるようになった
少年期の頃は兄(ウィリアム)と比べると、何となく”ヤンチャ”なイメージが強かったルイスですが、髪型の変化や「眼鏡」によって“紳士的な青年”の印象が強くなりましたね!
心臓病も完治している
ルイスにおいて気がかりだったのが、少年期の頃から患っていた「心臓病」でした。
これに関しては、アルバートによってウィリアム(少年期)と一緒に引き取られる形でモリアーティ家の養子に引き取られた際に、手術を受けさせてもらうたことで完治しました。
(ウィリアムたちと一緒にモリアーティ家を全焼させた時点では、既に完治していた状態だったわけですね)
そして青年期に成長してからも、その心臓病が再発することもなく、平常に自分の役割をこなしています。
兄であるウィリアムをより慕うようになる
少年期の頃から一緒に過ごしてきた兄を強く慕ってきたルイス。
青年期に成長してからは、そんな兄への好意が更に増したように感じます。
ウィリアム(少年期)の詳細は以下の記事をご覧ください。
表面上では常に冷静な態度で兄と接しているものの、「二人の探偵編(第10話〜第11話)」で出会ったシャーロックのウィリアムへの話し方や馴れ馴れしさを見た途端に強い嫌悪感を抱くのです。
(このルイスとシャーロックの関係性については、また後の項目で紹介します)
ルイス(青年期)の傷跡に迫る
ここからは、ルイス(青年期)の顔残されている”傷跡”について迫ります。
ルイスの傷跡は少年期に負った”火傷”によるもの
ルイスの右頬にある大きな”傷跡”は、少年期に自身によってつけられたものです。
少年期の頃に、3人で革命を起こす計画を誓い合い、その第一歩として実行したのが「モリアーティ家の焼失」でした。
ウィリアム(少年期)の策略により、義母や弟を殺害してから大火事となった邸宅を出ようとした寸前、ルイス自ら右頬に焼けた木材を当てたことでつけたものです。
突然の行動でウィリアムとアルバートを驚くかせてしまいますが、ルイス(少年期)にとって、この“火傷”こそが「自分からの2人に向けての”報酬”」だったのです。
この場面は第3話で見ることができます。
成長してからは髪で”傷跡”を隠すようになる
モリアーティ家が全焼してからは、3人揃って”ロックウェル伯爵家”に身を寄せながら無事に成長してきたルイスでしたが、青年期になってから、火傷によって負った大きな”傷跡”は髪を下ろすことで隠しています。
しかし、ただ髪を下ろすだけでは完全に隠し切れるはずもなく…。
本編の中でも、ルイス自身が右の横顔でアップで映されている時には、その傷跡もほぼハッキリ見えてしまっている状態です。
「新たな指揮官」となってからは完全に見せるようになった!
基本的にはウィリアムの影に隠れながら、彼のお世話や作戦任務に協力していくルイスは、「最後の事件編」の結末を機に大きな転機を迎えます。
それこそが「ウィリアムに代わる“新たな指揮官”になること」です。
それによってルイスの髪型にも変化が現れます。
自身が指導者となってからは下ろしていた髪もまくし上げたヘアスタイルに変えたため、その大きな傷跡も誰から見ても「ハッキリと見える状態」になったのです。
これには単なるイメチェンなどではなく、自分が指揮官としてウィリアムから受け継いだ“使命”を果たすことに対する「大きな決意」の表れであると考えるのが妥当ですよね。
ルイス(青年期)の能力・強さ
ここからは、ルイス(青年期)の持つ、多才な能力や強さについて紹介していきます。
【能力①】ナイフを使った”殺人術”
アニメ版のOP映像の中ではフレッドのようにナイフを持ちながら戦う描写もあるルイスですが、実は彼にも充分すぎる程の戦闘能力が備わっています。
フレッドの詳細は以下の記事をご覧ください。
本編の中ではモリアーティ家での自身の職務や役割の関係、そして普段はウィリアムの影に隠れているため、1クール目の中では彼らと違って犯罪者たちと戦闘する場面や活躍には恵まれませんでした。
しかし、2クール目の中で描かれる「ホワイトチャペルの亡霊編(第15話〜)」の中で、ついに秘めた戦闘能力を披露してくれます!
元々、ウィリアム(少年期)たち3人に戦闘や”殺人術”を授けてくれたのが、「本物の切り裂きジャック」として恐れられてきた人物“ジャック・レンフィールド”でした。
このエピソードの中で、ジャック師匠からの依頼を受けたウィリアムたちが、総員で「偽物の切り裂きジャック」を語る団体を潰すために動き出します。
モラン大佐やボンド、さらに依頼してきたジャック師匠たちが貧民街の中で市警や住人を引きつけている間に、ルイスはウィリアムと一緒に首謀者たちが集まっているアジトに潜入します。
この「偽物の切り裂きジャック騒動」を起こしている男たちも自分たちの計画や革命のために、娼婦だけを標的に絞っての殺人を繰り返す上に”弱肉強食”を謳います。
ルイス「その言葉で安心しました。あなた方の論理で言えば、“強い者(僕たち)”が”弱い者(あなた方)”の命を一方的に奪っても文句は無いということですから!」
そう告げながら普段では見せないような”不敵な笑み”を浮かべては、ウィリアムと一緒に攻撃してきては、その男たちを仕留めては容赦なく殺害していくのです。
(ちなみにOP映像の中では眼鏡をかけたまま、戦ってますが、本編中では外した状態で戦っています)
ルイスもまた、颯爽とした身のこなしで敵からの攻撃を簡単に避ける上、持っているナイフを投げつけては離れた位置にいる敵の頭部を簡単に貫いてしまいます!
ナイフを使った”殺人術”の強さは、一緒に修行してきたウィリアムやアルバートにも決して引けを取りません。
このエピソードの中では、まさにジャック師匠ゆずりの強さや戦闘能力を発揮してくれます!
さらに、本編でのデビュー戦から、ウィリアムとの抜群なコンビプレイも見せてくれるわけですから…この「ホワイトチャペルの亡霊編」はルイス推しのファンにとっても絶対に見逃せないエピソードと言えるでしょう!
このルイスの戦闘シーンやウィリアムとの抜群なコンピプレイは、原作コミック第8巻で見ることができます。
【能力②】カード勝負の勝敗を意のままに操れる
新章「空き家の冒険編」に突入と同時に「MI6」の新たな指揮官となってから、ルイスは自分に秘められていた能力を本格的に披露し始めます。
新たな任務の標的であるアデア卿に接触すると同時にカード勝負(ポーカー)を挑みますが、アッサリ敗北してしまいます。
しかし、その勝負結果はあくまでも「ルイスの計算通りに仕組まれていたもの」だったのです!
ルイスがアデア卿にバレないように仕組んでいた作戦内容とは、以下の内容です。
- その場のカードをカウンティングする形で、アデア卿の持ち札を正確に予想
- 予想結果に基づいて、自分の方は敢えて”ツーペア”止まりにしてアデア卿を勝たせた
ちなみに、この勝負を側から見守っていたマネーペニーは、そのことをすぐに見抜いてました。
ルイスによって勝たされたことに全く気づかないアデア卿は舞い上がり、さらに彼らの策略に乗せられてしまうのです…。
【能力③】嘘を交えた”人心掌握”
ポーカー勝負で自分が”勝たされていること”にすら気づかないアデア卿から、気さくに話しかけられる中でも、ルイスの新たな能力が発揮されます。
ルイス「実は今日…兄の命日なんです」
これは完全な嘘ですが、こうした”嘘”も交えた「人心掌握」も駆使することで、アデア卿を足止めしていたのです。
こうして2人が勝負や会話をしている間にも、別行動を取るボンドやフレッドにより作戦が進行しています。
これは即ち、仲間たちが各自の作戦を遂行できるようにするための、ルイスによる「時間稼ぎ」が目的でした。
ルイスから”兄の命日”という嘘を完全に信じ込んでしまったアデア卿も彼からお願いされる形で、もう一勝負つき合わされることになります。
ちなみに、こうした「人心掌握」はウィリアムも標的の心理や本性を暴き出すために、よく使ってきた方法です。
そのため、側で見守っているマネーペニーからの視点でも、こうしたルイスの姿とウィリアムが重なって見えてしまうこともありました。
これまではウィリアムの影に隠れることの方が多いと同時に、こうした能力を披露する機会もなかったルイスですが、自身が指揮官となれば話は別です。
今後は、ルイス自身も出し惜しみなどしていられず、自分の能力も駆使して任務を遂行していかなければなりません。
ルイスによる”カード勝負”や”人心掌握”の能力は原作コミックの第57話(ジャンプSQの2021年5月号に掲載されています)で見ることができます。
ルイス(青年期)とシャーロックの関係とは?
ルイス(青年期)を語るにおいて「シャーロック・ホームズとの関係性」による過程や変化もまた、傷跡や能力にも負けない位に重要な要素となっています。
そこで、出会ったばかりの頃から「最後の事件編」までに起きる“2人の関係性”における過程や変化も辿ってみたいと思います。
シャーロック・ホームズの詳細は以下の記事をご覧ください。
初対面の時点で”敵意”から”殺意”に変わる!
シャーロックの存在そのものは「ノアティック号事件編(アニメ版では第6話〜第7話)」で知ったものの、ルイスが実際に対面したのは、それよりも少し後の「二人の探偵編」に入ってからでした。
ルイスがウィリアムの護衛としてロンドン行きの列車内で一緒に食事を済ませた直後に、同じ列車に乗っていたシャーロックから声をかけられます。
ルイス「シャーロック・ホームズ!なぜ、ここに?」
彼ら兄弟にとっても、シャーロックが同じ列車に乗っていたことは完全に予想の範囲外でした。
(ちなみに、この後には同行していたレストレード警部とも出会うことになります)
それでもシャーロックの方はルイスの隣に座るなり、自分の話したい話題をすかさず切り出してきます。
彼の話してきた話題とは「犯罪卿の名前」についてであり、ウィリアムに対して堂々と告げてきます。
シャーロック「お前が”あのお方”だったんだな!ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ」
彼は前の事件で捕まえたホープから「”犯罪卿の名前”を自分に対して、こっそり教えてくれた」と言い張りますが、それははったりでしかないことをすぐに見抜きます。
それでもシャーロックによる優秀な推理能力を持ってすれば、ウィリアムのことを調べることは容易いだろうと認めると同時に強い“敵意”や“警戒心”を抱き始めます。
ルイス「やはり、こいつ…手に負えなくなる前に消さねば!今…ここで!」
この時点で、そうした”敵意”から「殺意」へと変わってしまいます!
それにより、自分が食事用に使っていたナイフやフォークに視線を向けますが、ウィリアムの方が上手くかわすことで、この時は未遂に終わります。
普段は常に冷静なルイスが、ここまで他人に対する”敵意”や”殺意”を露わにすることは、実はかなり珍しいことでもあります。
この時のルイスの心情を見たい人は原作コミックの第3巻を読んでみると良いでしょう。
殺害は未遂に終わっても”嫌悪感”ばかりが残る
ウィリアムのおかげでシャーロックを殺害せずに済んだルイスですが、彼への”敵意”が消えることはありません。
女性の悲鳴により、客室で殺人事件が発生したことが引き金となり、ウィリアムの方がシャーロックからの「推理勝負」を強引に挑まれてしまうのです。
シャーロック「とにかく、俺らに48分くれりゃ、万事解決してやるって言ってんだよ!なぁ、リアム!」
ルイス「“リアム”…?なんて馴れ馴れしい!」
大好きな兄を仇名のように呼ばれたことで、怒りが湧き起こりますが、この客室の周りにはワトソンやレストレード警部までいるため、この時にも自身の手を下すことができませんでした。
この勝負の結果、乗客を殺害した真犯人を突き止めたことで事件を解決できたものの…この時点でのルイスにとって、シャーロックに対しては“敵意”や“嫌悪感”しか抱けませんでした。
この場面は原作コミック第4巻に収録されています。
悔しい気持ちを抑えて、シャーロックを頼る決断を下す
先まで挙げた列車内での殺人事件を解決した後にも、新たな事件と同時に仲間を得ていくモリアーティ兄弟。
しかし、そんな展開が続く中でシャーロックが脅迫王ミルヴァートンを殺害してしまいます!
(実際に悪いのは、このミルヴァートンの方でしたが…)
さらに、これが引き金となってウィリアムによる「最後の事件」が始まってしまいます。
しかも、この計画の最後には「ウィリアム自身の“死”」が組み込まれていたのです!
そこまで知っていながらモラン大佐やボンド達が賛成して従う中、ルイスとフレッドだけは、どうしても納得できません。
ルイス「共感してくれるのは、フレッド…君しかいないだろうと思っていました」
シャーロック宛ての手紙を書いている彼に対して、ルイスも強く共感する上に“悔しい気持ち”を抑えながら「兄を助けられるのは、シャーロックしかいないこと」を悟ります。
ちなみに、フレッドとは「バスカヴィル家の狩り編」で共闘する中で、お互いの考え方の違いにより一度は衝突までした間柄でした。
しかし、これらも経たことによって、ウィリアムの生死がかかっている計画の中でも共感できるようになったのでしょう。
「フレッドとの共闘」や「バスカヴィル家の狩り編」に関しては、以下の記事をご参照ください。
再会したシャーロックへの懇願
フレッドが送った手紙が届いたことにより、シャーロックが指定された場所(馬車室)に入ってきます。
本来ならば、呼び立てたルイスやフレッドの方から「自分たちの頼み」を話すはずですが、シャーロックには、その頼み事の内容まで見抜かれていました。
そしてシャーロックの方からも、今の状況を見たことで「ウィリアムが本気で死のうとしている」とまで聞かされます。
ルイス「僕たちは、どんな罰も受ける覚悟です!だから、兄さんだけは助けてください!必ず…」
シャーロック「任せとけ!」
この時点で、これまで抱いてきた”敵意”や”嫌悪感”はなくなり、もはやシャーロックに対しては「大好きな兄を助けてほしい」と懇願する想いでいっぱいでした。
最後にしてシャーロックが”必要な存在”であることを認める
少年期の頃から兄やその”理想”と共に生きて死ねればいいと抱きながら生きてきたルイス。
しかし、真夜中のロンドン市街地内で大勢の貴族や住人たちの前で対峙するウィリアムとシャーロックの姿を見た中で、1つの結論に至ります。
ルイス「たとえ、どんな苦しい時でも、たった1人…誰か1人でも“自分の存在”を認めてくれるなら、それだけで生きていける」
ルイスにとっては兄こそが、まさにその”自分の存在”を認めてくれていた“誰か”であり、それだけで生きてこられました。
しかし、その兄の方にとっての”誰か”とは自分の弟ではなく、目前に立っているシャーロックだったのです!
ルイス「兄さんにとっての“誰か”が彼(シャーロック)ならば、きっと…」
以前までならば、こうしたことが分かった途端に”嫉妬心”まで抱いていたところでしょうが、この時点ではシャーロックが自分の兄にとって“必要な存在”であることを心から認めたのです。
それにより、この2人の対峙や対決がどんな結末を迎えることになろうとも、先回りして待機していたモラン大佐と共に見守ります。
セバスチャン・モラン大佐の詳細は以下の記事をご覧ください。
そんな中でも重大な決意を固めて、モラン大佐に宣言します。
たとえ、この中で大好きな兄が本当に死ぬことになろうとも…
ルイス「僕は生きて、この世界を見届けることにしました!」
しかし、そうしたルイスの決意や宣言を実行させるかのように、この2人の対決はあまりにも最悪な形で結末を迎えてしまうのです。
今後はルイス(青年期)を「新たな指揮官」として進んでいく展開に
先に紹介した「最後の事件編」を経て、今後はルイス(青年期)が「新たな指揮官」となる展開で進行していきます。
そこで、ここからはルイス(青年期)が「新たな指揮官」になった理由や、その任務の中で起きる衝撃的な事件について紹介していきます。
兄たちとの別れで迎える”大きな転機”とは?
「最後の事件編」でルイスが見守る中で対峙したウィリアムとシャーロックですが、この2人はあまりにも”最悪な結末”を迎えてしまうことになります。
そこで、この「最後の事件編」の結末を簡単に辿ってみましょう。
- “自分の死”まで計画に入れていたウィリアムは、モラン大佐に対して、前もって「自分たちが対峙している橋への”狙撃”」を指示していた。
- 命じられていたモラン大佐が指示通りにタワーブリッジを狙撃したことでウィリアムが転落していく。
- シャーロックもまた、ウィリアムの死を食い止めようとして彼の腕を掴むが、それも空しく2人一緒にテムズ川の中へと落ちてしまった。
- ウィリアムとシャーロックが落ちてから、3ヶ月間にもわたって大掛かりな捜索をしたものの、2の姿は見つからず”行方不明”の扱いとされてしまう。
それでもルイスは兄たちが、今でも何処かで生きていることを信じ続けています。
そうした中でマイクロフトからの呼び出しを受けたため、これまでとは違って単身でバッキンガム宮殿を訪れますが、そこでルイスに対しても“大きな転機”が待ち受けていました…。
ルイス(青年期)が「新たな指揮官」に!
単身で訪れてきたルイスを優しく迎え入れてくれたマイクロフトから、まずはお礼を言われます。
マイクロフト「君たちが英国のために、命を懸けてくれたこと…心より感謝する」
確かにウィリアムを主体とした自分たちの計画は完遂されたものの、その代償はあまりに大き過ぎたのです。
その代償こそが、ウィリアムを含めた「主役やメインキャラ達が一斉に”戦線離脱”してしまったこと」でしょう。
①ウィリアム | 建設中のタワーブリッジからテムズ川に落ちて”行方不明”となる。 |
②シャーロック | ウィリアムと同じく、テムズ川に落ちて”行方不明”となるものの、彼とは違って3年後に少しだけ姿を現した。 (しかし、具体的な所在地などは不明) |
③モラン大佐 | 「最後の事件編」で自分の任務を完遂すると同時に姿を消してしまう。 |
④アルバート | 自分たちの計画として起こしてきた、これまでの犯罪に対する罰と責任を負って”幽閉中”の身となる。 |
主人公(ウィリアム)だけでなく、これまで彼と大きく関わってきたキャラクターも一気に3人とも離れてしまったのは、かなり辛いですよね…。
そしてルイスを呼び出したマイクロフトの方もまた、自分の弟(シャーロック)を失ってしまったわけですが、そんな中で生き残った彼らへの“新たな代償”を告げます。
その代償こそが「モリアーティ家も、ホームズ家と同じく、英国に対して永遠の”罪と罰”を背負うことになった」というものです。
ルイスの方もそのことは重々に承知しており、今後は残された自分たちが「これまでの罪の償い」をするために生きていく覚悟まで決まっておりました。
その覚悟を認められたことにより、マイクロフトから「MI6」をルイスに委ねられます。
マイクロフト「君が新たな“M”だ!」
- 「MI6」:公には存在しない女王陛下直属の”第6課”のこと
- 「M」:”第6課”の指揮官
要するに、今後はルイス(青年期)が「新たな指揮官」となって同じメンバーたちを指揮しながら任務を遂行していくことを意味するのです。
(それは実質的にルイスがウィリアムから”主人公”の座も受け継いだことにもなりますね)
ルイス「兄さんが作った、この美しい世界を綺麗なまま、維持しなくてはならない…それが僕の使命だ」
新たな指揮官となったルイスは、自身の使命も受け止めた上で、今後は残された者たちと共に「自分たちの贖罪のため」に生きていくことになります。
そして3年後…
ルイスはこれまでも同じ仲間たちと共に、新たな任務に入ると同時に、新章「空き家の冒険編」に突入しました!
ウィリアムたちとの”衝撃的な別れ”や、ルイスが「新たな指揮官」となる場面は、原作コミック第14巻で読むことができます。
新たな任務開始早々から、かつての仲間と敵対する展開に?
新章「空き家の冒険編」開始早々から、ルイスを新たな指揮官とした「MI6」の新たな作戦任務が既に開始されています。
パーティー会場内で、この任務の標的である“ロナルド・アデア卿”と接触しながら順調に作戦を進行させていく中で、彼が何者かによって射殺されてしまうのです!
(その謝罪された瞬間を肉眼で確認できたのは、ボンドだけでしたが…)
その場に駆けつけたルイスは、アデア卿の死体やボンドからの話により、殺害した者を特定します。
- 射殺されたアデア卿の頭部には”ダムダム弾”がめり込まれていた。
- 射殺の瞬間を目撃したボンドにも”銃声”すら聞こえていなかった。
ここまで見た(聞いた)ルイスは、すぐに犯人を特定してしまいます。
ルイス「アデアを殺害したのは、セバスチャン・モランだ!」
ルイスにとって「音のしない狙撃銃」と「特殊な弾丸」を併せて扱う凄腕な狙撃手など、モラン大佐しかあり得ないのです!
しかし、もしもアデア卿を射殺した真犯人が本当にモラン大佐であるとしたら…お互いの実力や手の内を知られてしまっているため、ある意味ではシャーロックや脅迫王ミルヴァートン以上に脅威的な敵となってしまうことは必至です。
それでもルイスを指揮官として動く、新たな「MI6」は、かつてウィリアムやアルバートを主体として動いていた頃とは違います。
ルイス「僕たちはもう“自由に人を殺めていい組織”じゃない!」
たとえ、かつては同じ目的や計画のため共に行動してきたモラン大佐であろうと、自分たちの作戦任務を邪魔する者や「自分たちの意思や信念に反する者」とは戦っていかなければなりません…。
ルイスを”新たな指揮官”として動き出した新章は、ジャンプSQの2021年5月号から読めます。
まとめ
今回は、ウィリアムの実弟であるルイス(青年期)のキャラクター性や傷跡、強さや多才な能力を紹介しました。
記事の後半ではシャーロック・ホームズとの関係性や「新たな指揮官」となってからの展開にも迫りました。
これまでは、あくまでも”ウィリアムたちのお世話役”という印象が強かったルイス(青年期)ですが、アニメ版の2クール目からは、秘めていた強さや能力を少しずつ見せてくれるようになります!
そして、「最後の事件編」の結末を機に”新たな指揮官”となったことにより「空き家の冒険編」から当分の間(ウィリアムが再登場するまで)は、実質的に“新たな主人公”の座についたと言っても過言ではないはずです。
コメント