アニメとして2019年秋から放送された『バビロン』ですが、衝撃的な展開が既に話題になっています。
私は一足先に原作小説(原作:野崎まど)を読破しましたが・・・さらに衝撃的な展開が続々と出てきました。
バビロンは現在3巻が最新巻(未完結のまま打ち切りの可能性あり)ですがエンディングは迎えていないため、各巻と最新巻の結末についてまとめていきます。
物語のネタバレを多分に含むのでご注意ください
目次
バビロンの原作小説の結末は? ※ネタバレあり
野崎まど原作のバビロンの原作小説は現在3巻が刊行中です。
4巻はまだ未発売です。
しかし一応の区切りは迎えているので、それぞれの内容と結末を完結にまとめていきます。
原作小説「バビロン」1巻の内容と最後
まさか1巻にしてこれほど登場人物が次々死んでいくとは思っていなかった・・・というのが正直な感想です。
だからこそ衝撃的で先が気になってしまうのですが、これからもこの登場人物の死は全然止まらないんです。
ポイントだけ解説していきます。
因幡医師の不可解な死と「F」の意味
まず物語の発端となった麻酔科医の因幡の死ですが、30時間の麻酔投与という不可解な自殺方法でした。
何かあるのではと思い捜査し始める正崎と文緒でしたが、これは後になって分かりますが『自殺』でした。
しかしそれはある一人の女に自殺教唆されていたんですね。
物語冒頭に不審な『F』の文字が殴り書きされた紙が見つかったと思うんですが、あの『F』の意味は「Famale」つまり「女」という意味でした。
異常な女によって殺されたんだということですが、それ以上の物語のつながりはなく、正直あの紙に関しては拍子抜けの伏線ですね・・・もっと深い意味があると思ってた。
文緒の自殺
この物語で一番衝撃的だったのが文緒の死です。
明らかに主役級のキャラクターでこれからも物語に登場しつづけるんだろうなとしか思えない印象だったので、即退場したことは本当に衝撃を受けました。
文緒は首をつって自殺してしまい、特任検事になろうとしていた文緒が死ぬなんてあり得ないと他殺の線で考えていた正崎でしたが・・・後に判明しますが実はこれも自殺だったんです。
因幡医師と同じ女によって教唆された自殺です。
そしてその女とはなんと文緒が監視していた保護対象の女でした。
事務官奥田の自殺
1巻終盤で事務官の奥田という男が登場します。
正崎と一緒に選挙工作として、貢がれていたと思われる女性を聴取するのですが、この奥田も自殺してしまいます。
1巻ではなんと登場人物が3人も自殺することになるわけです。
曲世愛の登場
これら一連の事件の死の原因は全て一人の女によるものでした、名前は『曲世愛』。
曲世愛は正直この物語は一人浮いていると思えるほど、超人じみた能力を持っているキャラクターです。
- 様々な女性の姿に自分の容姿を自由に変えられる。(あくまでも変装というニュアンスのよう)
- 一言相手に語りかけただけで『自殺したい』という気持ちにさせることができる
この物語ってこんな非現実的な人物が出てくる話だったんだ・・・という驚きはありました。
曲世愛の考察については別記事で詳しくまとめています。
1巻は新域における『自殺法(自殺容認の法律)』の宣言という衝撃の結末で幕を閉じました。
それもこれも『人が命が終わるのが好き』という狂気の女・曲世愛が背景にいたことが判明したんです。
原作小説「バビロン」2巻の内容と最後
2巻では新域の域長・齋を追って自殺法の成立を阻止しようということが主となる巻です。
しかし結局自殺法の阻止には失敗・・・捜査班は正崎を除いて全員自殺という無残な結果となってしまいました。
実は齋の背後にいた曲世愛の異常な力によるものでした。
九字院の死
まさかの人物九字院も死んでしまいます。
九字院はいつも飄々として余裕があって、個人的には死ぬとは思えないキャラだったので本当にショックでした。(それを言ったら文緒もだったんですが)
九字院は域長・齋の妻を隔離しようとしましたが、齋の妻は曲世愛だったんです。
一言耳元で囁やかれただけで九字院も曲世愛に催眠されてしまいました。
ただ、九字院だけは曲世愛に催眠された感覚を正崎に伝えてくれました。
催眠されてなお、自分の足を自分で撃ち抜いて正崎に伝える正気でいられる時間を作ったんですね。流石九字院・・・。
しかし九字院が言ったのは「逃げろ」ということ。
「あれは人間が相手にするもんじゃねえ」と正崎に最後の助言をします。
そして正崎に伝えた後に九字院も自分の頭を撃ち抜きました。
瀬黒の死
瀬黒はこの作品で唯一ヒロイン枠と言えるキャラじゃないかと思ってます。
個人的にクーデレっぽくてかなり好きなキャラだったんですが・・・ほんとどんどん死にますねこの作品。
瀬黒は唯一自殺ではなく殺されたキャラです。
生きたまま曲世愛に斧で四肢をバラバラにされてしまいました。
そして曲世愛はその映像を正崎に動画中継するという・・・この物語で一番狂気を感じたかもしれません。
そして第2巻は瀬黒が曲世にやられてしまったシーンで幕を閉じます。
なんちゅう終わり方だ・・・。
原作小説「バビロン3巻」(最新刊)の内容と最後
瀬黒がやられた後の展開が気になる3巻ですが、急に主観視点が正崎からアメリカ大統領アレックスになります。
自殺法はその後成立してしまい世界にも広がり始めた様子が描かれていました。
正直こんな急に主観視点を変えられても分かりにくい・・・でも正崎は3巻中盤でちゃんと出てきました。
正崎はFBI捜査官になっていました。曲世愛を追うためです。
アメリカ大統領・アレックスの死
アメリカ大統領アレックスは傑物で、人間がなぜ『自殺を悪いことだ』と感じるのかその根本を突き止めました。
それを世界に伝えれば恐らく自殺法の広がりは阻止できたんでしょうが・・・しかしアレックスもまた自殺に至ってしまいます。
アレックスは曲世愛と電話で話してしまったんです。曲世愛の力は電話越しでも伝わるということがこれで分かりました。
曲世愛と正崎善の直接対決
アレックスが自殺したことを知った正崎は、曲世愛を見つけて射殺を試みます。
もう曲世愛は真っ当な方法では裁けないと考えていたんですね。
しかし正崎は曲世愛と目があっただけで倒れて歩けなくなってしまいました。
いやほんと強すぎます。
耳には耳栓をしていたんですが結局曲世の言葉は正崎に聴こえていましたし・・・でも曲世は正義の化身である正崎に特別思い入れがあるらしくここで殺すつもりはないようです。
そして曲世は正崎の胸ポケットから正崎の家族写真を抜き出して、妻と息子の写真を見てニヤリと笑うところで3巻は幕を閉じます。
曲世に家族までも殺されてしまうのか・・・それが4巻で描かれるのでしょう。
4巻は2019年10月現在で未発売です。
まとめ
『自殺』って善なの悪なの…
— ハーレマーのゆら (@yura_anile) July 21, 2020
これを題材しているバビロン。
人生で一回は見とくべきです。 pic.twitter.com/TREnFMf8V0
今回はバビロンの原作小説の各巻の結末をまとめてみました。
アニメでは2巻の最後あたりで結末を迎えるのでしょうか、3巻まで行くかは微妙なところだなと見ています。
もう全体を通して一度も正崎は勝てません、全て敵勢力に負けてます。
現時点では救いがなさすぎてこの先の展開もどうなるのか・・・と言った感じですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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