『呪術廻戦』は、呪術師と呪霊・呪詛師の戦いを描いた作品で、キャラクターも物語も非常に魅力的です。
物語は虎杖悠仁が通っていた杉沢第三高校から始まります。
本記事では、そんな呪術廻戦の原作全巻をネタバレ解説していきます。
2021年12月現在までの情報でまとめた見たよ。17巻までのネタバレ内容を載せているからアニメ派の方は気を付けてね♪
目次
- 1 【1巻のネタバレ】虎杖の覚醒と少年院
- 2 【2巻のネタバレ】虎杖の蘇生と偽夏油登場
- 3 【3巻のネタバレ】吉野順平との出会い
- 4 【4巻のネタバレ】順平の死と真人への因縁
- 5 【5巻のネタバレ】京都姉妹校交流会!東堂葵と兄弟になる
- 6 【6巻のネタバレ】京都姉妹校交流会!狗巻の「にげろ」回
- 7 【7巻のネタバレ】脹相・壊相・血塗の登場と死亡
- 8 【8巻ネタバレ】五条悟・夏油傑の過去編、伏黒甚爾の登場
- 9 【9巻のネタバレ】天内結末と夏油の離反・五条の覚醒
- 10 【10巻のネタバレ】スパイ発覚!メカ丸と三輪の恋
- 11 【11巻のネタバレ】渋谷事変の開幕
- 12 【12巻のネタバレ】存在しない記憶とは?虎杖と脹相の関係
- 13 【13巻のネタバレ】陀艮との戦闘!伏黒恵と伏黒甚爾の会合
- 14 【14巻のネタバレ】宿儺と漏瑚の戦闘、伏黒恵の奥の手「八握剣異戒神将魔虚羅」
- 15 【15巻のネタバレ】釘崎の死亡!虎杖と真人の因縁に決着
- 16 【16巻のネタバレ】渋谷事変の終結!乙骨の登場巻
- 17 【17巻のネタバレ】死滅回遊の開幕!乙骨の味方確定と夜蛾の死
- 18 【0巻のネタバレ】乙骨憂太と里香ちゃんの結末、夏油の死
- 19 呪術廻戦18巻の発売日はいつ?
- 20 まとめ
【1巻のネタバレ】虎杖の覚醒と少年院
杉沢第三高校に通っていた1年の虎杖悠仁は、ものすごい身体能力を持ちながらも「心霊現象研究会」に所属していました。入院している虎杖の祖父に会いに行くためです。
運動部などに入る気はなく、何度も勧誘を受けていながら断り続けている毎日を過ごしていたそんな日々の中、その日、虎杖の祖父は「オマエは強いから人を助けろ」と言い残し亡くなりました。
意味深だよね。現在でも虎杖のおじいちゃんが呪術師なのかどうかもわかってないし、名前は出ていないから、何かしらの伏線かも。
伏黒恵と出会う
同じ日に、東京都立呪術高等専門学校(以下呪術高専)から「伏黒恵」が杉沢第三高校へやってきます。杉沢第三高校の百葉箱に保管されていた(魔除け的に)両面宿儺の指を回収しに来たのです。
しかし、百葉箱の中は空。
実は虎杖が拾い、心霊現象研究会の先輩、井口と佐々木に渡していたのです。
夜の学校で宿儺の指の封印を解いてしまった井口と佐々木に襲いかかる呪霊達。伏黒は虎杖に先輩たちが指を持っていると聞き学校に向かいましたが、すでに2人とも呪霊に襲われていました。
複数の呪霊を解呪し2人を助け宿儺の指を回収するために戦う伏黒に対し、虎杖は人を助けるため初めて呪霊に立ち向かいます。しかし、身体能力が化け物並みであっても、「呪力」がなければ戦うことができません。それを聞いた虎杖は、宿儺の指を飲み込んでしまいました。
通常即死するレベルの呪物ですが、虎杖は1000年に1人の逸材「宿儺の器」であり受肉したことで虎杖の運命は大きく動き出します。
最強の呪術師「五条悟」と対面
虎杖は宿儺の器となったことで、呪術高専から死刑を宣告されました。
しかし、伏黒の担任であり、呪術界最強といわれる六眼の持ち主「五条悟」が条件を提示し、虎杖は死刑を免れました。虎杖は呪術高専に移り、呪術師として生きる道を選択したのです。
また、1巻では同じく同級生となる釘崎野薔薇も上京し、同級生が3人となっています。
同級生3人がそろい、虎杖、伏黒、釘崎は初めて3人で少年院に現れた受胎を解呪しに向かいます。受胎は特級呪霊に成長してしまい、虎杖は左手を切断。それでもなんとか伏黒、釘崎を逃がしました。
特級呪霊と必死に戦う虎杖が伏黒の式神の声をきいたとき、宿儺にとって代わりました。
【2巻のネタバレ】虎杖の蘇生と偽夏油登場
虎杖に代わって特級呪霊に向き合った宿儺ですが、両面宿儺がどれほど強いのか、知らしめる結果となります。
虎杖は手も足も出ず、戦いに慣れている伏黒ですら何もできずに終わった特級呪霊に対し、宿儺は領域展開「伏魔御廚子(ふくまみづし)」で瞬殺。
虎杖が意識を戻さないことに気が付いた宿儺は、虎杖の心臓を抜き取り、逃げた伏黒の元へやってきました。伏黒と戦っていた中で虎杖は「心臓がないから意識が戻れば死ぬ」ことがわかっていながら戻り、そして死亡します。
「偽夏油」の一派が登場
2巻では、これから始まる渋谷事変に向けて、作品の主要悪役といえる「偽夏油」の一派が姿を現しています。偽夏油が漏瑚、花御、陀艮とともに街に現れ喫茶店でひと騒動起こしています。
死んだはずの虎杖ですが、虎杖の魂は宿儺の生得領域にあり、のちに宿儺と「契約」をかわし生き返ります。(虎杖は契約の内容を覚えていない)
五条は虎杖が生き返ったことを周囲に知らせず(生き返ったときに一緒だった家入硝子、伊地知は知っている)、五条は虎杖っを強くするために修行させます。
宿儺が「誰も殺さない」と明言した契約だし、なんのための契約なのかはまだわかってないね、伏黒恵にかかわってくるのか…。それとも自身の受肉に関することなのか…契約が果たされるのはいつなのかがキーポイントかも。
五条悟 VS 漏瑚
レベルアップできるように五条に言われた通り、呪骸を使い呪力の鍛錬を始めました。そんなことを知らず落ちこむ伏黒、釘崎に同じ呪術高専の先輩であるパンダ、狗巻棘、禪院真希らが交流戦について説明し、その日に向けて特訓も開始します。
ある日、五条は伊地知と学長のところへ移動中、気配を感じ伊地知を先に行かせます。
そこに襲ってきた漏瑚。
漏瑚は五条など簡単に殺せると思っていましたが、逆に五条にもてあそばれ、半殺し状態で花御に救われます。
この辺りから、五条は今まで見たことがなかった特級呪霊が登場したこと、またこれまでの色々な出来事から裏で何かが起こっていると、はっきりわかってきたのだと思います。
漏瑚を助けた花御がやってきたのは海辺。
多分陀艮の生得領域内だと思いますが、ここに偽夏油、陀艮、そしてもう1人、この後の話の中で虎杖と深くかかわることになる「真人」も登場しました。
五条の顔がアニメで公開された瞬間だね!イケメン過ぎてTwitterが騒ぎになったよね。
【3巻のネタバレ】吉野順平との出会い
呪術高専には、交流戦の前に京都校3年東堂葵と東京校2年禪院真依が東京校に訪れていました。虎杖、そして禪院真希のことをけなされやりあいになります。
伏黒が東堂に対し本気を出しそうなとき、狗巻棘、パンダ、禪院真希が割って入り、東堂は「高田ちゃんの個握」があるといって帰っていきました。
同時期、神奈川県川崎市の映画館では男子高生3名の変死事件があり、事件を起こした真人と一般人の吉野順平が出会います。
映画館に調査に入った虎杖と一級呪術師の七海健人は、そこに現れた呪霊を解呪した際、「元人間」だったことを知り、虎杖は映画館にいた吉野順平のところへ向かいました。
一方、七海は真人が「わざと」残した残穢をたどり真人のところにたどり着き戦いとなります。
真人は魂に触れ形を変えることができる呪霊です。
七海は十劃呪法(とおかくじゅほう)「瓦落瓦落」(全身を一撃で粉々にする)を使い、いったん真人との戦いをやめ治療のため呪術高専の家入のところは戻っています。
虎杖は吉野順平と仲良くなり、母親にも気に入られ(気に入り)順平の家に宿泊しました。
その翌日、偽夏油が置いて行った「宿儺の指」に引き寄せられた呪霊により順平の母、凪が死亡。真人にやったのは順平をいじめていた奴らだと吹き込まれ学校に強襲します。そこに虎杖が駆けつけます。
【4巻のネタバレ】順平の死と真人への因縁
いったんは吉野順平を止めた虎杖ですが、真人が現れ順平は無為転変で体を変えられ、あまりにも急激な変形により命を継続できませんでした。
虎杖は宿儺に助けを求めますが、宿儺にも真人にも惨めだと笑われけなされます。そこで虎杖は初めて「どこまで行ってもこいつらは呪いでしかない」と気が付いたのです。
ここで初めて心の底からぶっ殺してやると思った虎杖が攻撃すると、その打撃は効果が出ないはずの真人に衝撃を与えました。
吉野の最後のセリフについては、『【呪術廻戦】吉野順平のセリフ「なんで」の意味をネタバレ考察』で考察していいます。合わせてご覧ください。
真人 VS 虎杖・七海
虎杖は宿儺の器で体内に宿儺を宿しています。
そこで自然と魂の輪郭を知覚しているため、魂の形さえ保っていれば攻撃など意味をなさない真人の体にヒットしたのです。
戦いの中で無為転変を出そうとしたとき、宿儺がが意識上に現れ魂に触れることを一度は許すが二度はないといわれます。
真人と戦っている虎杖のもとに七海も駆けつけ、少しずつ真人を追い詰めていきますが、真人が七海のみ自分の領域展開「自閉円頓裹(じへいえんどんか)」に引き込みます。領域展開に引き込まれたことで七海は「悔いはない」と死を予感しましたが、そこに虎杖が入ってきました。
通常、領域展開は閉じ込めることに特化しているため、侵入することは簡単です。侵入したものは領域展開内でやられることがわかっており、入ることにメリットがないため入ってくるわけがないのです。
しかし虎杖は宿儺の器であり、体内に入っている宿儺の魂に触れてしまった真人は「言ったはずだぞ 二度はないと」といわれ傷付けられます。虎杖と七海であと少しというところまで追い詰めましたが、真人には逃げられてしまいました。
京都校の姉妹校交流戦編へ
4巻後半はいよいよ呪術高専東京校と京都校の姉妹校交流戦に突入します。
虎杖が実は生きていたことも知れ、京都校の学長楽巌寺が交流戦での虎杖暗殺を企てます。
京都校の学生に虎杖を交流戦に紛れて殺すように指示が出された一方、五条は庵歌姫に、「呪術高専内に呪詛師と通じている(スパイ)ものがいる」として京都側の調査を依頼しました。
スパイについては9巻、10巻で登場するね。
【5巻のネタバレ】京都姉妹校交流会!東堂葵と兄弟になる
京都校の東堂葵と1対1で戦っていた虎杖ですが、楽巌寺学長の指示通り、加茂憲紀、メカ丸、三輪霞、禪院真依に襲われます。
東堂は初めて自分と同じ女の好みを持つ(背が高くて尻がでかい女)虎杖を勝手にブラザーとしたため、加茂らを阻止。その後は、加茂対伏黒、三輪霞対禪院真希、パンダ・釘崎野薔薇対西宮桃(後にメカ丸対パンダ)の戦いが始まりました。
冥冥のカラスの操作によって遠隔で戦いを見学している五条、冥冥、庵、楽巌寺のところでは、呪霊をやっつけると壁に貼られた呪符が燃えるようになっています。
五条は虎杖の映像だけが時折切れるところを見て、楽巌寺から冥冥にお金が動いていることを察しますが、虎杖はすでに簡単にはやられないと自信をもって見ていました。
東京校 VS 京都校
メカ丸対パンダでは、実はパンダには三3つの核(本来呪骸は核が1つしかない)があることや、メインの核以外に、お兄ちゃん、お姉ちゃん的な核があり、これを入れ替えることでボディを転換できることが判明しています。またメカ丸が京都校の面々をどう思っているのか、また三輪霞への気持ちもここで触れられています。
禪院真希対三輪霞では、呪力がない真希のすごさを三輪が思い知り、西宮と釘崎の戦いでは、禪院真依の運命と苦しさが説明されています。
西宮の助けに入った真依のところに三輪を倒しやってきた真希との姉妹対決でも、禪院家に生まれた呪力のない(真依は呪力が少ない)「双子」がなぜ京都校と東京校に分かれているのかなどもわかるので、しっかり読みたいところですね。
姉妹校交流戦の背後の影が見え始める
戦いが行われている森には、楽巌寺が放った虎杖を殺すはずの準1級呪霊が放たれていました。しかしこれを偽夏油の一派である花御が瞬殺。その後、狗巻棘が花御と遭遇。偽夏油のたくらみが動き出します。
呪術界のクズ加減が見え隠れし始めてるね。
影響を受けている禪院家の双子の歪んでしまった関係性について、終着するのは17巻になるね。
【6巻のネタバレ】京都姉妹校交流会!狗巻の「にげろ」回
加茂と伏黒が戦っている中では、加茂が正室の子ではないことなど思い出しています。加茂は本来禪院家の人間なので、呪術界御三家の加茂家、禪院家(あと1つは五条家)を背負うものとして(伏黒は継ぐ気などない)勝手に共感し、加茂家嫡男として育ってきた家庭など思い出したのかもしれません。
伏黒の式神と加茂の赤血操術による戦いが続いていたとき、狗巻棘が花御から逃げてきました。呪言を使い「逃 げ ろ」と飛び込むように逃げてきた狗巻と、一緒に攻撃をしつつ花御から逃げる加茂、伏黒。
狗巻が「止まれ」と呪言しながらなんとか逃げていた3人ですが、限界が来たのは狗巻で口から吐血し、花御が完全に格上だと感じます。加茂が吹き飛ばされ、最後の力を振り絞ってなんとか「ぶっ とべ」と話した狗巻ですがそこで気を失いました。
ぶっ飛んだ花御のところへ禪院真希も参戦しますが、歯がたちません。
選手交代!虎杖・東堂 VS 花御
先に倒れるわけにいかないと伏黒が必死に攻撃しようとしたとき、虎杖と東堂がやってきました。気を失っている狗巻は西宮が箒に乗せて、禪院真希と伏黒はパンダに救出されその場を去ります。
ここからは虎杖・東堂VS花御の戦いとなり、虎杖はこの戦いの中で「打撃との誤差0.000001秒以内に呪力が衝突した瞬間」に生まれる空間の歪み(ひずみ)で、黒く光り発動する呪力「黒閃(こくせん)」を放つことに成功しました。
しかし、黒閃を放ったことで花御は自分のレベルをぐっと上げ、これまでとは違い戦いを楽しみ始めます。披露した東堂の術式「不義遊戯(ぶきうぎ)」に虎杖の黒閃を連続しても、花御を倒すことができません。
そして、花御が領域展開を繰り出そうとしたとき、帳が空き上空には目隠しを外した五条悟がいました。花御に向けて放たれた虚式「茈」を発動し、地層がわかるほど、また広範囲に地面がえぐられました。
そして、この裏では真人が動いていたのです。
【7巻のネタバレ】脹相・壊相・血塗の登場と死亡
別の場所では、楽巌寺が組屋鞣造(くみやじゅうぞう)と、庵歌姫、禪院真依、釘崎野薔薇が重面春太と対峙していました。
帳が上がり重面春太は逃走、五条は花御のところに行く前に組屋を捕まえ(いろいろと聞かなくてはならないため)、結果、今回の偽夏油の襲撃は不発で終わったというイメージでした。
しかし、この騒ぎに紛れて裏で真人が動いていたのです。真人は呪術高専の「忌庫」に保管されていた宿儺の指 高専保有分6本、特級呪物「呪胎九相図」の1番から3番を盗みました。
結局交流会は決着がつかないままでしたが、生徒たちは例年通り団体戦の後は個人戦だと考えていました。
しかし、くじ引きの結果「野球」をやることになります。ルールを知らない西宮、虎杖(敵のキャッチャー)と話をしていてバットすら振らない加茂、どう見てもピッチングマシーン(間違いなくピッチングマシーン)のメカ丸、デッドボールがあたり(真希がわざとあてた)味方からも喜ばれる東堂…と、しっかりと楽しく?交流したようです。
心霊スポットの調査へ
交流戦が終わり、虎杖と伏黒、釘崎は、男たちが同じ状況で死んだ事件について、呪霊が原因の事件かわからないまま現地に向かいます。
呪術高専補助監督の新田によると、殺された3人は同じ中学に在籍していたそうです。殺された3人と同じ中学に通っていた人に話を聞きに行きましたが、彼も殺された後でした。
また、この中学は伏黒が通っていた中学であり、津美紀という姉(父である伏黒甚爾と結婚した女性の連れ子)がいたこともここで判明します。津美紀は中学卒業後、原因不明の呪いにより寝たきりとなっており、今回の呪いにも関連していたかもしれないことがわかりました。
心霊スポットとなっている八十八橋が今回の事件にかかわっており、過去津美紀が訪れていたことが分かったため、伏黒は2人に迷惑をかけられないと考え1人で動こうとしました。
しかし虎杖も釘崎もこれを察知。一緒に解呪することになったのです。
呪胎九相図から3人の特級呪霊が誕生する
この時偽夏油一派は、呪術高専を襲った際に手に入れた呪胎九相図を一般人に受肉させ、脹相、壊相、血塗が誕生。
八十八橋では、壊相、血塗のほか、宿儺の指を取り込んだ特級呪霊と戦います。
宿儺の指を取り込んだ特級呪霊と戦った伏黒恵は、初めて領域展開「嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)」を使い、勝利します。釘崎、虎杖は壊相、血塗と対峙し、血塗は虎杖の簪で死亡。
釘崎の芻霊呪法、共鳴りで自らはなった血の毒を受けた血塗が苦しみながら「兄者」とつぶやいたとき、壊相が術式を解いてしまったそのシーンは胸が締め付けられます。
【8巻ネタバレ】五条悟・夏油傑の過去編、伏黒甚爾の登場
壊相は弟の死で涙を流したのを見て、虎杖の攻撃がふと一瞬止まります。血塗が死んだあと、通常の呪霊であれば消えるはずなのに血塗は消えなかったためです。
呪霊ではなく肉体が存在することに気がついた釘崎の手も止まり、そこに走ってきたトラックの一般人を人質にとった壊相は逃げますが、釘崎の芻霊呪法と虎杖の攻撃により壊相も死亡。赤血操術を操る呪胎九相図の長男・脹相は、血によって弟たちの死を察知しました。
釘崎、虎杖は祓った(解呪ではなく)のではなく、受肉した人を殺してしまったことになり、釘崎は「共犯ね」といっています。
戦いに疲れて宿儺の指をもったまま眠っていた伏黒のところに駆けつけたとき、虎杖の手に宿儺の口が現れ指を食べてしまいました。これで虎杖には自ら飲み込んだ1本、精神を奪われないかテストしてみた1本、そして今回の1本で3本の宿儺の指が受肉したことになりますね。
一方呪詛師に内通している奴がいるらしい…と調べている五条は庵のほか憂憂にも調査を依頼。高額な調査費が振り込まれた通帳を見て笑う冥冥が描かれています。
その後、冥冥と東堂は、今回の交流戦の活躍を見て禪院真希、パンダ、伏黒恵、釘崎野薔薇、虎杖悠仁の5名を1級術師に推薦しました。
虎杖が好きな女の子「小沢」が登場
8巻では、中学時代に虎杖を好きだった女の子が登場します。
クラスの男子からクラスの中で誰が好きかと問われしいて言えば小沢(釘崎に声をかけてきた虎杖と同中の女の子)と答えた虎杖は、その理由を「食い方とか字とか色々 すげー綺麗なんだよ」と答えました。それを陰で聞いていた小沢は虎杖のことが大好きになったのです。
結果、今回釘崎に虎杖との仲立ちをしてもらおうとした小沢は、「細くなってきれいになった私を見てほしい」という、当時の自分が嫌いな人たちと同じ尺度で生きていることに恥ずかしさを覚え告白せずに終わりました。
虎杖のナチュラルさというか、人の表面だけを見ない、心の豊かさがよくわかるシーンでしたね!
五条悟や夏油傑、冥冥などの過去編へ
ここから8巻は五条悟、夏油傑、硝子、庵歌姫、冥冥たちが呪術高専の学生だった頃の話になります。
当時担任だった、現呪術高専東京校の学長である夜蛾正道から、ある任務を請け負います。呪詛師集団「Q]と盤星教「時の器の会」から星漿体天元との適合者である天内理子の護衛任務を指示され、伏黒甚爾は天内理子暗殺を狙う盤星教「時の器の会」から天内理子の暗殺を依頼され、これを受けています。
甚爾は元々禪院家の生まれで、生まれつき呪力を持っていない代わりに超人的な身体能力と極めて敏感な五感、さらには呪力耐性を持っています。呪力がなければ人間扱いされない禪院家で不当な扱いをされた甚爾は禪院家を離れ、結婚して婿となったことで伏黒となりました。
甚爾は禪院、加茂、五条という呪術界御三家にいたことで、五条家に生まれた逸材 六眼を持つ五条悟のすごさをよく知っています。真正面から対応したら勝てないとわかっている甚爾は、天内理子暗殺に3000万円という賞金をかけ常に狙われているような状態に仕向けました。
こうすることで、五条は天内を守るため24時間ずっと呪力をさらし続け消耗します。沖縄から戻り呪術高専内に入って油断したところを狙い五条を後ろから刺しました。
ここでの出来事が渋谷編につながるんだね。
【9巻のネタバレ】天内結末と夏油の離反・五条の覚醒
応戦しようとする夏油に先に天元のところに行くように言われ夏油は、天内と天内の付き人 黒井と一緒に天元様のもとに走りました。
天内を護衛するため常に呪力を開放していた五条は甚爾とやりあいますが、結果、甚爾に足をめった刺しにされ、額を刺され倒れます。天元のひざ元、国内主要結界の基底と呼ばれる薨星宮(こうせいぐう)本殿にたどり着いた夏油と天内。天元に同化せずみんなの元に帰ることを選択した矢先、甚爾に拳銃で撃たれ死亡します。
五条を殺したといわれた夏油は立ち向かいますが、切られます。呪霊操術を使う夏油を殺せば内部にいる呪霊たちが放たれどうなるかわからない、そのため夏油は殺されませんでした。
五条悟が覚醒する
天内理子の遺体を盤星教代表役員に受け渡し大金を手にするはずだった甚爾のところへ、死んだはずの五条が現れます。五条は死ぬ寸前、反転術式(呪力の負の力をあわせ正の力が生まれ、それを使い傷を治す術式)を使い、生き延びていたのです。
五条は死に至る寸前のところで呪力の核心をつかみ覚醒。甚爾を虚式 茈で甚爾を倒しました。甚爾は死ぬ寸前、禪院家に売る約束をしていた息子・恵を好きにしろといい死亡。
8巻は五条と夏油の学生時代を知ることができる貴重な巻となっていますが、夏油がなぜ呪術高専を、五条を裏切り呪術師から呪詛師となったのか、その起点となった重要な巻です。
星漿体 天元と同化するはずだった天内理子ですが、まだ高校に通う女学生でした。その遺体を前に、満面の笑顔で拍手する盤星教の信徒たち。それを見て夏油は「人のために命をもかける呪術師」の生き方に疑問をもったのです。
五条は甚爾との対戦で覚醒してから、夏油が手の届くことのないレベルにまで達し、1人で任務に就くことも多くなりました。
高専にやってきた九十九由基の「全人類が述師になれば呪いは生まれない」という言葉と、自分を慕う後輩「灰原」の死(2級呪霊討伐任務だったが、実は1級案件で土地神に殺された)が夏油の考えを後押ししたのです。
ある村の呪霊討伐に向かい、そこで村人112名を殺し、「呪力をもたない人間をすべて殺し呪術師だけの世界を作る」ことに動き出しました。
姉妹校交流戦の内通者探し
一方内通者探しは誰も怪しくないから消去法で…と出てきた「メカ丸」に話を聞くため、東京校の虎杖、伏黒、釘崎が庵に連れられメカ丸の元へ向かいました。
しかし、メカ丸がいるはずの地下はもぬけの殻。すでに夏油一派のところに移動していたのです。
メカ丸は生まれつき右腕、膝から下の肉体が存在せず、腰から下の感覚もありません。常に針を刺されたような痛みが全身にあり、重度の障害を持っている代わりに強大な術式を持つことができる点与呪縛の人物です。
傀儡を扱う傀儡操術 (かいらいそうじゅつ)じの使い手ですが、自分は外に出ることも、もちろん京都校のみんなと会うこともできません。
そこに目を付けたのが偽夏油です。
「真人の無為転変で体を治す、京都校の人間には手を出さない」という約束で、偽夏油と内通していました。
しかし、交流戦を襲った夏油一派は京都校にも手を出し、契約は決裂。契約の縛り通り、無為転変で不自由のない体を手に入れますが、契約は決裂したため真人との戦いに突入します。
【10巻のネタバレ】スパイ発覚!メカ丸と三輪の恋
メカ丸こと与幸吉は、巨大ロボ・メカ丸で真人と戦う最中、「獄門疆(ごくもんきょう」を使って五条を封印する計画を五条に伝えたいと思いましたが、夏油が帳をはり伝えることができません。
真人は領域展開を発動し、メカ丸はシン・影流を詰め込んだ指を真人に突き刺し領域を破壊しますが、体を分散していた真人に倒されました。みんなに会える、いつか会いに行くからねといってくれた三輪霞のことを胸にメカ丸は死亡。
しかしメカ丸はこういう結末になることも予想し、予防線を張っており、それは渋谷事変の際、虎杖に伝わることになります。
五条悟を封印するために使用した「獄門疆」の概要や発動条件、解除方法などについては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひこちらもご覧ください。
五条封印作戦が始動
とうとう偽夏油の五条封印作戦が始まります。
2018年10月31日、渋谷スクランブル交差点から「渋谷事変」が始まりました。帳が降ろされ、一般人の出入りができなくなり、帳内に入ることができるのは五条のみ。呪術高専の術師たちは渋谷に向かいます。
七海班は伏黒恵、猪野琢真、七海健人、禪院班は第26代禪院家当主の禪院直毘人、禪院真希、釘崎野薔薇。日下部班はパンダと、冥冥班は冥冥、憂憂、そして虎杖です。
渋谷駅では、五条が来れば帳から解放するといわれた一般市民らが、五条を呼べと叫びつつ帳に閉じ込められていました。そこには五条を待ち受ける漏瑚、花御、脹相がいます。五条は渋谷の様子を見ながら登場。領域展延(自分の周囲を水のようなもので覆い物理攻撃を中和するような領域)を使いつつ五条を襲います。
ただし、領域展延を発動しているとき生得術式(生まれ持っている術式)は使えないと踏んだ五条は自分の術式をわざと解きます。それによって油断した花御は、領域展延をとき自分の生得術式を利用し五条を攻撃しようとしたため、花御の最も弱い部分、目から木が出ているような部分を五条に引きちぎられました。
一般人に攻撃をしかけ、花御から自分に攻撃するように仕向けたい漏瑚でしたが、花御は五条に瞬殺されます。
虎杖は冥冥、憂憂と共にもう1つ帳が降ろされたという明治神宮前に移動し、虎杖は駅の中にいたバッタの呪霊である蝗GUY(こうがい)を倒し帳を降ろしていた装置を破壊します。
戦う中で、蝗GUYから真人がいたことを知り、その後冥冥と合流した虎杖。しかし、そのころ真人は明治神宮前から渋谷駅へ移動していました。真人をのせた満員状態の電車が渋谷駅へ着くと、電車からは大勢の改造人間が降り立ちました。
【11巻のネタバレ】渋谷事変の開幕
11巻では、真人と五条が初めて対峙します。
真人、脹相、漏瑚、そしてたくさんの人間と呪霊、真人が作った改造人間がいる中で、五条がしかけたのは一か八か、0.2秒の領域展開でした。五条はそこにいた改造人間およそ1000体を299秒で鏖殺(オウサツ)しました。
しかしそこで待っていたのは獄門疆をもった偽夏油でした。獄門疆に封印される前、そこにいる夏油が偽物だとすぐに分かった五条が「いつまでいい様にされてんだ 傑」といったとき、偽夏油の腕が自分の首を絞めたシーンは印象的でしたね。
封印された五条悟
獄門疆に封印された五条の件は、「メカ丸」によって虎杖に告げられます。メカ丸は死亡しましたが、渋谷でこの事件が起こることを知っていて自分が死んだときのために予防線を張っていたのです。
ミニメカ丸となって虎杖の耳に貼りつき、自分がすでに真人に殺されていること、ミニメカ丸は保険であること、冥冥も白(自分以外の内通者ではない)と判断したこと、また傀儡(ミニメカ丸)を仕込んだのが3箇所であることを告げました。
そして虎杖を始末するための呪詛師が向かっていることもは話し、虎杖は明治神宮前から地上に戻って渋谷に向かい五条封印を呪術師たちに知らせること、冥冥は虎杖が逃げる隙を作るようにと支持します。
五条悟が消えること、それは呪術界、人間界すべてがひっくり返ることを意味する、だから命をかけて挑んでほしいと依頼しました。憂憂は冥冥について、虎杖は地上へ向かいます。
メカ丸が仕込んだ残りの2つのうち、1つが偽夏油の近くにいたことで、五条の処理を仕切れていない獄門疆が渋谷駅B5F副都心線ホームから動かせないことがわかり、それも虎杖に伝えられます。
五条悟奪還へ
地上に戻った虎杖は七海に向かって叫び、七海、伏黒、日下部、パンダなどが受け取ります。
集まった呪術師たちはこの緊急事態に対応するため、七海は最前策で動けるように外に出て上への報告を、伏黒、虎杖、猪野には日下部、禅院特別1級述師(禪院直毘人)らと合流出来たらこの事態を知らせること、2人を頼むと伝え外に出ます。
全ての呪術師が五条悟奪還のために動き出したとき、帳を守る呪詛師、降霊術を使うオガミ婆、あべこべの術式を使う粟坂二良らが虎杖たちを待ち受けていました。
猪野はオガミ婆と、虎杖、伏黒は粟坂と対峙。オガミ婆はよりによって伏黒甚爾を降霊し猪野を簡単に倒し、虎杖と伏黒は粟坂の術式にようやく気が付き、あべこべに対応した戦いを繰り広げます。
【12巻のネタバレ】存在しない記憶とは?虎杖と脹相の関係
粟坂をやっつけて拘束した虎杖と伏黒の前に、ビル上から猪野が落ちてきますが、伏黒の式神を使い受け止めました。
ビル上では降霊した甚爾にオガミ婆が下に降りて術師を殺せと命令しますが、甚爾は拒否。オガミ婆は降霊したものが精神まで奪わないように、肉体の情報しか降霊しません。
魂の情報は一切降ろしていないはずなのに、甚爾の魂が肉体に打ち勝ち、オガミ婆は甚爾に殺されました。伏黒は帳が上がったため、猪野を連れいったん外に出ようといいますが、虎杖は咲に駅に向かうと告げ、伏黒は外へ、虎杖はそのまま進むことになりました。
冥冥は憂憂と明治神宮前と渋谷の間で呪霊たちを抑え込んでいました。
釘崎と新田は伊地知が襲われたらしいと真希に告げ、伊地知の元へ向かいます。外に出ると偽夏油の一味、伊地知を刺した重面春太が待っていました。
新田を逃がそうとしましたがうまくいかず重面に翻弄されてしまいます。そこにやってきたのは七海。仲間をいいように傷つけられ憤怒していた七海は重面に容赦なく、それを見ていた釘崎は1級術師の強さを思い知ります。
地上に出た虎杖は、とんでもない数の呪霊と人間にどうしたらいいか迷いますが、そこに現れたのが狗巻棘。スピーカーで「動くな」と呪言を発動し、すべてのものが動かなくなりました。
冥冥と憂憂の前に偽夏油が現れる
一方明治神宮前と渋谷駅の間にいた冥冥と憂憂のところに偽夏油がやってきます。
偽夏油が冥冥に繰り出したのは、特級特性疾病呪霊「疱瘡神」。これを祓えたら自分が相手をするといい、その場を去りました。
疱瘡神は領域展開を発動。
冥冥は憂憂に「私のために死んでくれるかい?」と告げ、憂憂はシン・陰流「簡易領域」を展開します。
命を懸けた縛りをもつ「黒鳥操術」の真骨「鳥」(しんこっちょう)「神風」を発動して疱瘡神を見事打ち破り、その先にいる偽夏油の元に向かいます。
虎杖 VS 脹相
虎杖のところには弟の敵を討つためにやってきた脹相が登場。
受胎九相図になる際、加茂憲倫の血が入っていることで脹相は「赤血操術」を使います。弟たちを殺したときに何か言っていたかと聞かれた虎杖は、自分が殺した壊相、血塗が脹相の弟だったことを知り、「泣いていたよ」と話します。
それを聞き怒りが沸点となった脹相は、虎杖に容赦のない攻撃を仕掛け続けました。
虎杖は除けるのが精いっぱいでしたが、そこに3つのうち残っていた1つ、ミニメカ丸が登場。脹相がいることを理解し、水を利用して、対外での血液攻撃を不可能とすることに成功します。
体内の血液操作しかできなくなった脹相と戦う虎杖は、自分の役割を「死んでもコイツを戦闘不能にする」ことで、五条を助けるのは自分じゃなくてもいいと理解し、脹相に敗れました。
しかし、ここで勝った脹相の脳内に流れ出したものは、ありえない存在しない記憶です。これには虎杖の体内にいる宿儺も異変を察知しています。
脹相の中に流れた記憶は、自分と壊相、血塗、それに残り6体の受胎九相図と「ほら兄ちゃんも!!」といいながら楽しく食事をする虎杖の姿でした。
瀕死の虎杖の元には宿儺の指(偽夏油が保管していた分)をもった美々子と奈々子が登場、また井の頭線渋谷駅では、禪院直毘人、真希、七海が偽夏油一派の陀艮との戦いが始まりました。
この時何故脹相が攻撃をやめたのか、虎杖との関係性は『脹相と虎杖悠仁は兄弟?虎杖の出生の謎や脹相のお兄ちゃんっぷりを解説』で解説しているため、合わせてご覧ください。
【13巻のネタバレ】陀艮との戦闘!伏黒恵と伏黒甚爾の会合
受胎から覚醒した陀艮を、直毘人、真希、七海が対応し、速度勝負で直毘人がもう少しのところまで追いつめましたが、陀艮が領域展開「蕩蘊平線(たううんへいせん」を展開します。
領域の必中は式神で、これに対応できたのは直毘人一人でした。直毘人は御三家秘伝 落花の情(簡易領域とは違い領域を展開せず、必中術式が発動し触れた瞬間にカウンターで呪力を開放し身を守る術式)で対応し、それを見た陀艮は再現なく湧き出るように出てくる水棲生物の式神「死累累湧軍(しるるゆうぐん」を展開。
最も弱いと判断された真希に標的を定めた陀艮が攻撃しようとした瞬間、領域展開「嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)」によって陀艮領域内に侵入してきた伏黒恵は真希二特級呪具「遊雲」を渡しました。
領域の綱引き状態となっていることに気が付いた陀艮は伏黒に目を移しますが、これには七海が対応します。
伏黒甚爾が登場
直毘人、真希が攻撃しますが恵も限界が近いと理解し、禅院領域の外に出ることを提案、脱出を試みたときに恵が作った脱出口から「侵入」してきたのはなんと伏黒甚爾でした。
甚爾は陀艮を圧倒。
真希から遊雲を簡単に奪うと「陀艮」と戦い始めます。これは恵や真希を助けるためではなく、ただ「この中で最も強い人」を狙っただけです。
オガミ婆の降霊術はオガミ婆の死後、通常はオガミ婆の力が継続するため、降霊させていた孫の呪力がつきれば終わりのはずでした。しかし、元々甚爾を降霊した孫は呪力をもたず、甚爾も呪力をもっていないのですから、その呪力を消費することもありません。
つまり、オガミ婆の術式は終わりを失い術式が暴走、甚爾は孫の体が破壊されるまで、「殺戮人形 」となってその場にいる「もっとも強いもの」に向けられたのです。
甚爾は圧倒的な力の差を見せ、陀艮は死亡。
陀艮の領域展開が破れ駅に戻ってきました。
陀艮は敗れたものの、直毘人と真希、伏黒、七海にとって味方なのか迷っているうちに、甚爾は伏黒をつかみ駅の外へ連れて行きます。
圧倒的な宿儺の力
駅には漏瑚が登場。
陀艮よりも圧倒的に強い呪力を感じさせる漏瑚に、真希と七海、直毘人が驚いていると、漏瑚はまず七海に牙をむけ炎で倒し、次いで真希、そして陀艮戦で右腕を失った直毘人も簡単に倒しました。
そこで漏斗は宿儺の指がどこかで解放されたことに気が付きその場を探すと、そこには虎杖に指を食わせる奈々子と美々子の姿がありました。何本食わせたのかいわない美々子と奈々子に炎を向け、宿儺の指を複数取り込んだ虎杖に、残りのすべての指を食わせます。
炎で焼かれた奈々子、美々子もなんとか生きておりとどめを刺そうとした漏瑚の左腕が一瞬でなくなりました。虎杖内から宿儺が出現したのです。
圧倒的な邪悪さをもった宿儺に漏瑚、美々子、奈々子は動くこともできません。美々子、奈々子は偽夏油に乗っ取られた夏油の開放を宿儺に依頼しますが、残りの1本の指のありかを教えるから偽夏油を殺してほしいという美々子と奈々子に対し宿儺が瞬殺。
漏瑚は今のうちに肉体の主導権を握る縛りを作れと言いますが、宿儺は必要ないといいました。しかし、漏瑚の必死さを見て、自分に一撃でも淹れる事が出来たら渋谷の人間を「一人を除き」皆殺しにすることを約束します。これで宿儺対漏瑚の戦いが始まりました。
甚爾が外部に連れ出した恵は、甚爾を何とか倒そうとしますが甚爾の圧倒的な力にどうすることもできません。ここで甚爾は伏黒に名前を聞きます。恵は「伏黒」と名乗ると、それを聞いた甚爾は「禅院じゃねぇのか よかったな」と自決しました。
外部にいた日下部、パンダは偽夏油の一派に遭遇。
投降しろという呪詛師と話をしているところに、ビルを破って漏瑚と宿儺が空から登場します。
とんでもない力の違いになすすべもない漏瑚。宿儺を倒すためマグマの塊のような巨大な岩をぶち落とした漏瑚ですが、宿儺には傷1つつけることもかないません。
【14巻のネタバレ】宿儺と漏瑚の戦闘、伏黒恵の奥の手「八握剣異戒神将魔虚羅」
宿儺は漏瑚が得意な炎系の力で戦ってやろうと提示し、火力勝負が始まりました。しかし、圧倒的な力をもつ宿儺に勝てるはずもありません。死ぬ間際宿儺は漏瑚に「人間 術死 除霊 千年前に戦った中ではマシな方だった 誇れ オマエは強い」とたたえられ涙を流し死亡します。
漏瑚が死亡したところに現れたのは裏梅。裏梅は偽夏油一派で、1000年以上前から宿儺とは付き合いがあり、復活を待ち望んでいる呪詛師です。
裏梅と話をしていた宿儺ですが、唯一この世で興味をもっている伏黒恵がピンチに陥っていることを感じ、そこに向かいます。
恵は甚爾が自決した後、重面と対峙しており、すでにこれまでの戦いで立っていることもできないほどボロボロでした。そんな状態で、恵は調伏の儀で八握剣異戒神将魔虚羅(やつかのつるぎ いかいしんしょう まこら)を呼び出しました。
調伏の儀の終了条件は、「儀式参加者が全滅、もしくは参加者により式神が倒される」こと。儀式に参加しているものはどんな傷を負っていても死亡せず仮死状態となり戦闘不能となる、そういう儀式です。
術者以外のものを巻きこみ儀式を行ったときには、式神を倒しても調伏成功にはならず手なずけることはできません。参加者以外が入り式神をもしも倒せた場合、参加者によって倒される、または式神が参加者すべてを全滅させることができず、縛りの条件が満たされません。そのため、調伏の儀そのものが行われなかったことになります。
恵の十種影法術は10種の式神を召喚するもので、呪力消費が大きな満象以外、1度に2種呼び出せるの。最初は2匹の玉犬のみ、その後式神を調伏の儀で召喚し、手持ちの式神を使い「倒し」て名づけると最終的に10種の式神を操れるの。
宿儺 VS 八握剣異戒神将魔虚羅
これまで、十種影法術を使ってきた術師の中で、八握剣異戒神将魔虚羅を調伏(手なずけた)ものはいないとされています。それを呼び出したのです。
八握剣異戒神将魔虚羅を呼び出しすぐにやられた伏黒ですが、参加者として重面がいるため、今仮死状態で儀式に参加していることになります。
この状態を察知した宿儺が、恵のところにやってきたのです。
宿儺はその場にやってきて、八握剣異戒神将魔虚羅から攻撃を受けるところで重面を助けました。調伏の儀の参加者である重面が死ねば調伏の儀は終了、恵も死亡するからです。
宿儺は恵の左胸を触ると(多分命を伸ばした?)調伏の儀を無かったことにするため、八握剣異戒神将魔虚羅と戦います。宿儺は色々と試しながら八握剣異戒神将魔虚羅がどんな術式を使ってくるのか確認し、底で導き出した力は「事象への適応」でした。
宿儺はこれを最強の後出し虫拳(むしけん・じゃんけんのこと)と言っていますね。
力を読み切った宿儺は、領域展開 伏魔御廚子を展開。
伏魔御廚子は他の領域展開ではなく結界で空間を分断せず、結界を閉じることなく生得領域を具現化します。(空に絵をかくようなとんでもないこと)
その上、相手に逃げ道を与える縛りをすることで、必中効果範囲をあげています。その範囲は半径約200mですが、恵がいることを考慮し、恵に攻撃が当たらないように半径140mの地上のみに範囲を絞りました。
呪力をもっているものには呪力差と強度に応じて一太刀で大賞を卸してしまう「㭭」が、呪力をもたないものには通常の斬撃となる「解」が放たれました。宿儺にやられた八握剣異戒神将魔虚羅が死んだことで、調伏の儀はなかったことになり、伏黒、重面の命は助かりました。
しかし重面はすぐに宿儺に殺され、宿儺の意識は消失、虎杖に変わりました。虎杖は広大な範囲が消失し、膨大な数の命が失われたことに愕然とします。それでも虎杖はこのまま人殺しではいられないと、五条奪還に走り出しました。
虎杖 VS 真人
七海は漏瑚の攻撃を受けてなお生きており、たくさんの呪霊を解呪しまくっていました。伏黒を助けなければ、みんなはどうしたんだろう?と思いながら戦い続けるところに真人がふとあらわれ七海に触ります。
そこにやってきた虎杖に「後は頼みます」と伝え、七海は死にました。ここから虎杖と真人の戦いが始まります。
真人は分身しており、片方は虎杖と、もう片方は釘崎と対峙していました。釘崎は、虎杖の精神を傷めつけるカードとして使おうと考えていました。
釘崎は分身に共鳴りを発動。
すると、虎杖の方にいた本体が値を拭きます。
そこで虎杖は釘崎がいることを知り、釘崎は今対峙している真人が分身で術式が使えないと理解、虎杖は戦っているのは自分ひとりじゃない、仲間がいると感じることができました。
釘崎に術式が使えないとばれた真人は逃げはじめ、それを釘崎が追っていった先に虎杖がいますが、そこで本体と分身が入れ替わります。本体が死角になったことで、釘崎には入れ替わりが見えませんでした。
分身だと思っている釘崎は触られても術式が発動しないと警戒を解いており、本体の真人は釘崎の顔を触ることに成功。釘崎は倒れました。
【15巻のネタバレ】釘崎の死亡!虎杖と真人の因縁に決着
釘崎の田舎は閉鎖的でそれを嫌っていた釘崎は、転校生で憧れていた沙織ちゃんのことを思い出します。そして呪術高専の仲間たちのことを思いながら、虎杖に「皆に伝えて 悪くなかった」といい顔の半分を吹き飛ばされ倒れました。
虎杖の心は限界を超え、もう立ち直れないのではないかというときにブラザー(自称)東堂が登場。一緒にきた新田が釘崎の処置(家入硝子のように治すことはできない 傷の悪化、止血などはできる)を受けたと聞き、虎杖も新田の術式を受けます。
東堂からは死んだ者たちから「オマエは何を託された 答えが出るまで足を止めるな それが呪術師として生きる者達へのせめてもの罰だ」といわれます。
虎杖は七海の「後は頼みます」との声を思い出し、七海の分までしっかり苦しむことを約束します。そして東堂、虎杖対真人の戦いが始まりました。
その頃三輪は、もう1つのミニメカ丸から渋谷事変に庵、加茂、三輪、西宮、真衣を遠ざけたこと、弱いからやり方を間違えたこと、大好きな人がいたこと、そして三輪に幸せになってくれといいました。この京都校の面々は戦いに参戦するた渋谷に向かっています。
真人を追い詰める虎杖
真人は、戦いの中で一か八か 0.2秒の領域展開を発動。
東堂の手は真人の無為転変で切断され、黒閃を討たれますが間一髪、呪力を集中しダメージを最小限に抑えます。
真人は黒閃によって理解した魂の本質から、遍殺即霊体(へんせつそくれいたい)へ変形。変形によって呪霊として別次元の存在となった真人に虎杖の攻撃は通用せず、黒閃をぶつけるしかないと悟った虎杖ですが、黒閃を狙って出せる術師は存在しません。
しかし、そこで遍殺即霊体となった真人の体が崩れ始めます。領域展開を発動してすぐに黒閃を受けたことで体にダメージがあったのです。
お互いに満身創痍で攻撃し合う中、真人はサイズを変形させ黒閃がミートするのをずらした上で、遍殺即霊体を部分的に解き、拳に呪力を込めて虎杖の首を狙いました。
しかし虎杖は、1度の衝撃で2度の衝撃を生む技「逕庭拳(けいていけん)」を発動。真人の作戦はこれによってうまくいかず、そこに東堂が「呪霊よ オマエが知らんハズもあるまい」と告げ、無くなった腕の切り口と左手の平を打ち合わせました。
真人は、不義遊戯が発動されると思いそれをよけようとします。しかしすでに東堂の不義遊戯は終わっており、そこに虎杖の黒閃が打ち出されました。
真人は変身もとけ人型に戻り、それでもなお戦おうと改造人間のストックをだそうとします。しかしストックはもうありません。虎杖はとうとう真人を追いつめましたが、そこに現れたのは夏油でした。
ちなみに、この巻では漏瑚の燃える隕石が落ちてきたような攻撃を受けて生死不明だったパンダと日下部が生きていたことや、偽夏油と対峙した冥冥、憂憂が偽夏油に殺されそうになり、憂憂の術式で逃げ、マレーシアのクアラルンプールにいることも描かれているの!
【16巻のネタバレ】渋谷事変の終結!乙骨の登場巻
真人は偽夏油に取り込まれ、偽夏油は虎杖を前に呪霊操術極ノ番「うずまき」をだそうとします。そこに加茂、西宮、真衣、三輪、日下部、パンダ、そして脹相が登場します。
脹相は偽夏油を見るなり「加茂憲倫」と叫びます。脹相は呪霊を宿すことができる特異体質の母と、その母を孕ませた呪霊、そしてその間に血を混ぜたことで、「加茂憲倫」の血も受け継いでおり、それによって赤血操術が使えます。
その血は、血縁があるものの死や様々な情報を受け取るため、すぐに自分と血がつながっている加茂憲倫が偽夏油と分かったのです。
加茂憲倫は加茂家の汚点、史上最悪の術死といわれていますが、このとき偽夏油は「加茂憲倫も数ある名の1つ」といっているので、夏油、加茂憲倫をのっとった別の何かがいることがわかります。
偽夏油の討伐を試みる呪術師一行
脹相は偽夏油に攻撃を加えようとします。呪術高専の面々と脹相は力を合わせて偽夏油を討伐しようと試みますが、それを阻止したのは裏梅でした。
氷凝呪法 霜凪により全員を凍り漬けにします。何度か阻止しますが、裏梅が「直瀑」を放ち、全員殺されると思った時、現れたのは九十九由希でした。
九十九由希は東堂の師匠でもあり、世界に4人しかいない特級呪術師の1人です。
みんなを救ったものの、偽夏油は取り込んだ真人の力を利用し、遠隔で無為転変を発動します。それにより、マーキング済みの2種類の非術師に無為転変が施され、その中には恵の姉、津美紀もいました。
2種類の非術師とは、「虎杖のように呪物を取り込ませた非術師」と、「術式をもっていても脳の構造が非術師のもの」です。その2種類の非術師たちの脳を術師の形に整えて呪物を取り込ませた非術師は、呪物の器としての強度が与えらます。
そして、術式を所持しているものは術式を発揮する仕様を手に入れ、その呪物の封印も偽夏油によって解かれたのです。
ここで裏梅の術式が解け(脹相の赤血操術をくらい脹相の血が混じったことで毒が回った)、九十九、虎杖などが攻撃を仕掛けようとした時、偽夏油が呪霊を解放。これによって呪術全盛 平安の世が現代によみがえりました。
東京23区が最悪な現状下に
東京23区は壊滅、政府も安否不明者が続出し日本は政治的空白を迎え、東京はすでに呪霊でいっぱいの状態です。そこに帰ってきたのは特級術師である乙骨憂太、呪術高専より虎杖悠仁の死刑執行人の命をうけ虎杖の元へ向かいます。
今回の渋谷事変では以下のことが決定しました。
- 夏油傑生存事実確認 再度の死刑宣告
- 五条悟を渋谷事変共同正犯とし呪術界永久追放 封印を解く行為も罪と決定
- 五条と夏油をそそのかし渋谷事変を起こしたとし夜蛾正道を死刑認定
- 虎杖悠仁の死刑執行猶予取消 速やかな死刑執行を決定
- 虎杖悠仁の死刑執行役に特級術師乙骨憂太を任命
禅院家では第26代当主 禪院直毘人が危篤を迎えていました。実の息子である特別1級術師の禅院直哉は、次期当主になるものと思われ、直毘人の兄弟であり真希、真衣の父親で特別1級術師である扇、同じく兄弟の特別1級術師である甚壱が集まっていました。
直毘人がいよいよ死亡し、遺言状のフルダテが内容を読み上げます。その内容は以下のようになっていました。
- 禅院家27代目当主は禅院直哉 高専忌庫、禅院家忌庫に保管される呪具を含めた全財産を直哉が相続 運用は扇 甚壱の承認が必要
- ただし五条悟が死亡、意思能力喪失の場合は伏黒甚爾との誓約状を履行 「伏黒 恵」を禅院家に向かえ恵みを禅院家当主とし全財産を譲る
これを聞いた直哉は激怒。
宿儺の器である虎杖のところにいると思った直哉は、虎杖、恵黒2人を殺しに虎杖の元に向かいました。
「虎杖は呪術高専には戻れない、宿儺が伏黒を使い何かしようと企んでいる、それに自分は人を沢山殺し、これから先も人を殺すかもしれない、そのため、大好きな仲間たちと一緒にいることはできない」と考えていいたのです。
その後、虎杖は脹相と共に東京に巣食ったものすごい数の呪霊を討伐するために動いていました。そこに直哉がやってきます。
乙骨憂太が登場
恵に死んでもらうといった直哉と戦い始めたところに、不気味で強烈な気が流れます。
現れたのが虎杖の死刑執行人である乙骨憂太でした。戦ったら虎杖は死ぬと感じた脹相は、自分が直哉を受け持つからとにかく乙骨から逃げろと言います。
かなりの身体能力を持つ虎杖を追いかけてきた乙骨に驚きつつ、虎杖は必死に逃げます。しかし、ここに解呪されたはずの里香?のような呪いが登場。乙骨は「リカ」と呼んでいますので、折本里香と同じかどうかはわかりません。それから乙骨は、虎杖の胸を刺しました。
脹相は自分の家族を馬鹿にする直哉に対し、自分はまけないと判断します。また、直哉が知っている赤血操術は自分の血液か輸血用の血液を利用するもので、血液がなくなれば術式を展開できないものです。下手をすれば失血死します。
しかし、脹相の赤血操術は「呪力」を血液に変換し利用できるもので、呪力が無くならない限り失血死もありません。それを知らずにいたこと、兄弟、家族への想いが薄い直哉に勝ち目はなく、脹相の超新星の前に倒れました。
ここに虎杖を殺した乙骨が虎杖の遺体を引きずって登場、脹相を1発で倒し直哉に語りかけました。
【17巻のネタバレ】死滅回遊の開幕!乙骨の味方確定と夜蛾の死
「辛そうですね」と話しかけた乙骨をにらみつけた直哉ですが、血を吐きます。ここでやっと脹相が呪肉体であり、血に毒があり苦しいのだと理解します。乙骨は反転術式で直哉を治す代わりに、虎杖が死んだことを上に報告するようにと約束させました。
虎杖は一旦死亡しました。
しかしその後すぐに、乙骨の反転術式でよみがえっていたのです。
虎杖がよみがえり意識が戻る前、虎杖は自分が赤ちゃんの頃の記憶を見ています。父に祖父が「あの女だけはやめとけ 死ぬぞ」といっているシーンや、母の額に「縫い目」があることなど見ているときに気が付きます。そこには乙骨の心配そうな顔がありました。
乙骨は以前五条に頼まれ、嫌な予感がするから自分に何かあったら今の1、2年を頼む、特に虎杖に注意をはらってくれといわれていました。
「他の人間が虎杖の死刑執行人になるよりも、自分がなった方が立ち回り安くなるため死刑執行人を受け持った」と説明し、総監部に信頼してもらうため、執行人として認めてもらう代わり虎杖を殺すという縛りを結んだといいました。そのため一旦殺すしかなかったのです。
心臓が止まってからすぐに反転術式で一気に治癒。これによって乙骨の反転術式が治療以外、時間が立たなければ人をよみがえらせることができるとわかりましたね。
ここに恵が現れ、呪術高専には帰れないという虎杖に俺を助けろといいます。偽夏油「加茂憲倫」が言った、呪術を与えたものの殺し合い「死滅回遊」が始まり、姉の津美紀が巻き込まれたことを告げられました。
呪術高専に戻る決意を固めた虎杖は、恵に1つ質問をします。釘崎はどうなったのか。真人にやられ新田に傷の処理をしてもらった釘崎のことが気がかりだったのですね。しかし恵は目を伏せ、虎杖は釘崎が死亡したのだと悟ります。
獄門疆の奪還のために天元の元へ
九十九由希、真希、乙骨、脹相は獄門疆の奪還に向けて、天元の元に向かいます。
脹相は、天元の元 薨星宮(こうせいぐう)に行く途中、呪具や呪物を保管している忌庫があり、そこには受胎九相図の残り6体、膿爛相・青瘀相・噉相・散相・骨相・焼相があり、亡骸であっても6体あることで脹相が気配をおうことができるため、共に行くことになったのです。
天元の元にたどり着き、偽夏油が羂索(けんじゃく)であり、獄門疆の解き方を聞きたいというと1つ条件を出しました。乙骨、九十九、受胎九相図(脹相のこと)のうち2人が自分の護衛をすることを約束させました。羂索は天元を利用し、人類と天元を同化させようと企んでいたのです。
通常、星漿体としか同化できないはずですが、天内理子が殺され同化できなかったことでそのまま進化してしまいました。そのため、組成としては人よりも呪霊に近くなり、今羂索が持つ夏油の力、呪霊操術の術式対象となってしまったのです。
天元は、現段階では星漿体以外と天元が同化しても不完全になってしまうと予測し、その慣らしとして死滅回遊を行っていると話しました。
天元の護衛には九十九と脹相が、乙骨、恵、虎杖、真希は死滅回遊弐参加することに決定。そして天元は約束通り、五条の解放のために「獄門疆 裏」を差し出しました。
それを開封するためには、あらゆる術式を強制解除できる天逆鉾(あまのさかほこ)か、あらゆる術式を乱し相殺する黒縄が必要でしたが、2つとも五条が破壊、消失させています。そのため、天元は獄門疆 裏を開放するためのキーポイントは死滅回遊のプレイヤーとなっている「来栖 華」だといい、それぞれが五条奪還に向けて動き出しました。
パンダと夜蛾
夜蛾は、楽嵌寺から死刑を回避する代わりに呪骸の作り方、特にパンダのような完全自立型人工呪骸の作り方を教えるようにといわれます。パンダは拘束されていましたが、夜蛾に深い恩がある日下部がパンダを逃がしました。
夜蛾は死ぬ間際、完全自立型人工呪骸の作り方を楽嵌寺に話します。なぜもっと早く知らせなかった、なぜ生き延びなかったという楽嵌寺に、夜蛾は「私からあなたへの呪いだ」といい、こと切れました。
ここにやってきたパンダは自分を作った「親」である夜蛾の死を知り夜蛾を連れて帰ります。夜蛾を殺した楽嵌寺を攻撃することもなく、ただ「パンダだって泣くんだ」と大泣きをしたパンダのシーンは切ないです。
真衣の死亡で真希が覚醒する
呪具を回収に行った真希は、すでに呪具を奪還に来ていた真衣が父である扇にやられ大けがをしているのを目にします。扇弐立ち向かいますが、玉砕し瀕死の重体となってしまいました。
禅院家にある2級以下の呪霊が無数にいる部屋に送られ、死ぬのを待つしかない状態です。そこで真衣は自分の精一杯の術式を展開。かろうじて心臓が動いていた真希に葦を渡しました。
真衣は双子が呪術師として凶兆となる理由がわかっていたと告げます。
一卵性双生児は呪術界で同一人物とみなされます。
真希は真衣で真衣は真希。真希がどんなに身を切るような努力をしても、真衣が強くなろうと思わない限り身につかず、真希が術式をもっていない天与呪縛に近い状態でも、真衣が術式をもっている限り天与呪縛に成れません。
つまり、お互い一生半端物なのです。そこで真衣は自分の命を投げ出し、真希の中途半端な状態を終わら用途考え、それを実行したのです。
「全部壊して 全部だからね お姉ちゃん」と言って死亡。
気が付いた真希の手には扇に壊されたはずの「竜骨」がありました。
真希は真衣が死んだことで覚醒。
扇、躯倶留隊(術式をもたない禅院家男児が入隊する組織)と甚壱などで構成されている炳(高専資格条件で準1級以上をもつ禅院家最強の術師集団)も討伐します。
その後、直哉にも勝利。とどめこそ刺しませんでした、後に真希の母親が瀕死の直哉を包丁で刺し殺しました。
これから呪術高専の呪術師たちは偽夏油「羂索」が作った死滅回遊へ、五条奪還と合わせて挑みます。
【0巻のネタバレ】乙骨憂太と里香ちゃんの結末、夏油の死
呪術高専によって完全秘匿での死刑執行が決定した乙骨憂太は、これを了承します。しかし、乙骨が意識しない中で、何人呪い殺されるかわからないこともあり、五条が呪術高専で預かることになりました。
死刑が決定したのは、高校の同級生からいじめにあい、首謀者4名に重傷を負わせてしまったからです。これは乙骨の意志で行ったわけではなく、乙骨に憑りついた特級過呪怨霊 折本里香によるものでした。
乙骨本人はまた誰かを傷つけてしまうかもしれない、殺してしまうかもしれないという恐怖感から呪術高専に行くこと、外に出ていくことを嫌がりましたが、五条から呪いの使い方次第で人を助けることもできる、力の使い方を学ぶようにといわれ了承しました。
呪術高専 東京校1年に転向した乙骨の同級生は、禪院真希、パンダ、狗巻棘の3名。呪いに憑かれている乙骨が教室に入るなり3人は臨戦態勢を取ります。
するとすぐに折本里香が3人に危害を加えようと(実際軽く危害を加えられた)しました。乙骨がどんなふうに考えていても、相手が乙骨に殺意を向ければすぐに里香が出てきます。
特級過呪怨霊の折本里香は乙骨のことが大好きで大人になったら結婚すると決めており、乙骨もそれに応じていました。6年前、里香は乙骨の目の前で車にひかれ死亡。それからずっと乙骨に取り付いていました。
呪術実習で真希と乙骨がペアに
その日の午後は呪術実習で、乙骨は真希とペアを組むことになります。
五条は小学校に帳を下ろし死なないようにと告げその場を去ります。すると呪霊がいきなり襲ってきましたが、すぐに真希が解呪。校内に入るといつものように襲ってこない下級呪霊を不思議に思った真希は、乙骨に等級を聞きます。
呪術師は4級から1級の等級があり、等級は学生証に書かれているのですが、乙骨の学生証を見て真希は驚きました。世の中に4人しかいないといわれている特級呪術師だったからです。
そこに本命のかなり大きな呪霊が現れ、真希と乙骨は飲み込まれてしまいます。飲み込まれた真希は呪いに充てられ、また子供たちもいつ死んでもおかしくない状態です。真希にオマエは何がしたいんだと叱咤された乙骨は「生きてていいって自信が欲しい」といい、初めて自分から里香を呼び出し解呪に成功しました。
初めて呪霊を解呪した乙骨はもしかしたら里香が自分に呪いをかけたのではなく、自分が里香に呪いをかけたのではないかと感じます。
乙骨は狗巻棘と商店街の呪霊討伐へ
日々、呪術師になるため、同級生たちと鍛錬を積む乙骨は、1年で唯一2級術師である狗巻棘と商店街の呪霊討伐に向かいました。
低級の群れ討伐のはずでしたが、狗巻が呪言で低級呪霊を解呪した後、明らかに低級ではない呪霊が現れます。実はこの呪霊は準1級レベルで、呪術高専を裏切った夏油が送り込んだものです。
里香を呼び出すことなく狗巻とともに解呪できた乙骨を影で見ていた夏油は、次の作戦を考えていました。
ある日、呪術高専東京校に夏油一派がやってきました。乙骨に「非術師を皆殺しにして呪術師だけの世界を作るから手伝ってほしい」といいます。
しかし乙骨は断りました。
気配を察知していた五条、夜蛾、そして呪術高専の講師たちもその場に出てきて一色触発…というとき、夏油は12月24日に新宿、京都の2か所で百鬼夜行を行うことを告げ去っていきます。
乙骨の殺害を計画した夏油
夏油は乙骨が手に入らなかったため、乙骨を殺して里香を奪うつもりでした。夏油の術式は呪霊操術で、降伏した呪霊を玉のようにして体内に取り込み、いつでもそれを取り出し操ることができます。
新宿と京都の百鬼夜行を阻止するため、乙骨、真希を残し五条たちは出かけました。すると、いきなり呪術高専に帳がおり夏油がやってきたのです。
そのころ、新宿にも京都にも夏油がいないことに気が付いた五条は、パンダと狗巻を呪術高専に返します。帳を力づくでぶち破って入ってきたパンダと狗巻が見たものは、瀕死の重傷を負った真希でした。
狗巻もパンダも夏油にやられ、様子を見に来た乙骨は激怒。特級過呪怨霊折本里香を呼び出します。乙骨は反転術式によってパンダ、狗巻、真希を治してから夏油に向かいました。
夏油の目の前で狗巻の呪言を繰り出す乙骨を見て、夏油は折本里香の術式が「変幻自在 底なしの呪力」を持ち「無条件の術式模倣」ができると理解します。
その力を絶対にほしいと思う夏油は、特級仮想怨霊 化身玉藻前に加えて所持している4601体の呪霊を1つにまとめてぶつける「呪霊操術 極ノ番 うずまき」で乙骨に対応しようとしました。
それに対して乙骨は里香を抱きしめ、いつも守ってくれてありがとうと感謝の言葉と、自分の未来も心も体も全部里香にあげる、愛しているよ里香と愛の言葉も告げ口づけをしました。乙骨は自分を生贄にして里香の呪力の制限を解除したのです。
これにより夏油は惨敗。腕をなくしそれでも里香をあきらめきれず逃げているところへ五条がやってきました。夏油は五条に解呪され死亡します。
夏油を殺すときに五条が名ていったのか…映画で明らかになってほしいようなほしくないような…。
やはり、折本里香は乙骨が呪いをかけたことで離れられなくなったことが判明します。呪いをかけた本人が主従契約をきった上、かけられた側の里香も罰を望んでいませんでした。
解呪完了となり里香は消えましたが、乙骨はこの先も、呪術師として鍛錬を続けていきます。
呪術廻戦18巻の発売日はいつ?
呪術廻戦の18巻が待ち遠しい!と待ちに待っている方も多いと思います。
18巻はいつ発売されるのでしょう。
2021年12月に発売予定
発売日 | 次巻発売にまでかかった期間 | |
18巻 | 2021年12月25日(発売予定) | 3か月 |
17巻 | 2021年10月4日 | 4ヵ月 |
16巻 | 2021年6月4日 | 3か月 |
15巻 | 2021年3月4日 | 2か月 |
14巻 | 2021年1月9日 | 3か月 |
13巻 | 2020年10月2日 | 2か月 |
12巻 | 2020年8月4日 | 2か月 |
11巻 | 2020年6月4日 | 3か月 |
10巻 | 2020年3月4日 | 2か月 |
9巻 | 2020年1月4日 | 0か月 |
8巻 | 2020年1月4日 | 3か月 |
7巻 | 2019年10月4日 | 3か月 |
6巻 | 2019年7月4日 | 2か月 |
5巻 | 2019年5月2日 | 2か月 |
4巻 | 2019年3月9日 | 3か月 |
3巻 | 2018年12月4日 | 3か月 |
2巻 | 2018年9月4日 | 2か月 |
1巻 | 2018年7月4日 |
これまで大体2か月から長くても2か月でコミックスが発売されています。
18巻については、少年ジャンプ公式サイトで12月25日(土)発売予定となっているので楽しみです!
18巻が予告通りに発売するとしたら、19巻は18巻発売日から4カ月後程度で発売するかもね。
まとめ
『呪術廻戦』は、呪霊を祓う呪術師、また呪術師の敵となる呪霊、呪詛師の話です。人と人とのつながりや兄弟の絆など、考えさせられる作品でもあります。
お話の途中に、キャラクター達の楽しいエピソードなどがちょこちょこ挟まってくるので、それもまた『呪術廻戦』に出てくるキャラクターが好きになってしまう要因でしょう。
獄門疆に閉じ込められた五条を救うため、また偽夏油のたくらみを阻止するため、虎杖や乙骨、真希らはこの先もたくさんの試練を乗り越えなければならないと思いますが、きっと呪術師たちは期待を裏切らない物語を展開してくれると思います!
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