壊相は、『呪術廻戦』に出てくる呪胎九相図の1人です。
呪霊と人間との間に生まれた呪いの一種ですが、兄弟の絆が強く、脹相と血塗との結びつきに考えさせられるものがあります。
今回は、そんな壊相の強さや術式、領域展開ができるのか、死亡したのはいつなのかなど解説します。
アニメ派の方にもネタバレが無いようにしていたよ♪
目次
壊相とは
壊相は、呪術界御三家の加茂家の汚点と呼ばれている「加茂憲倫」が、呪霊の子どもを身ごもることができる特異体質の女性を実験材料として生み出した”呪胎九相図”の二番です。
呪胎九相図は東京都立呪術高等専門学校(以下呪術高専)で、両面宿儺の指のように特級術に認定され、厳重に封印・保管されていました。
しかし、偽夏油(加茂憲倫)の仲間が呪術高専の姉妹校交流戦の際に襲撃し、真人によって宿儺の指とともに呪胎九相図の一番から三番まで盗まれたのです。
呪胎九相図の一番から三番を人間へ受肉させ、それによって生まれたのが「一番の脹相」、「二番の壊相」、「三番の血塗」でした。
壊相のプロフィール
等 級 | 特級呪物 |
嫌いなこと | 背中を見られること |
モヒカンでかなり筋肉質なプロレスラー的な身体をしていますが、女性用のボディハーネスとTバック、それに蝶ネクタイと明らかに変態といえる恰好をしています。
しかし、物言いはとても穏やかで紳士です。
釘崎と対峙したときも女性であったことと、呪術師殺しが「課せられたお遣い」に含まれていないことから退けば見逃すといっています。
とても紳士的な壊相ですが、兄弟を傷つけらたとき、また「背中を見られた」ときは激高し、口調が荒くなります。背中があらわになっていて、そこには異臭を放つ顔があります。
釘崎も、この異様な臭いに気が付いていましたね。
背中を見られることを異様に嫌い殺意を向けるほどです。
だったら隠せばいいと釘崎が言いますが、蒸れるのでいやだということでした。
壊相の声優は檜山 修之さん
「おまえらチャンネル」
スタジオ入り!
お楽しみに!!!#森川智之#檜山修之#おまえらのためだろ pic.twitter.com/U2F7uiZ5fp— 檜山修之(とやまけんの「ただ座して噺すのみ!ラヂオ。」公式) (@onsen_hanadi) August 22, 2021
壊相を演じるのは、たくさんの人気作品に参加されている人気声優「檜山修之」さんです。
とてもパワフルな声の持ち主で熱血漢、また暑苦しいキャラを演じることが多いのですが、クール、冷静、冷めたキャラも演じられる能力の高い声優さんとしても知られています。
ガンダムシリーズでは主役と悪役の両方をこなすという器用さも見せてきました。勇者シリーズではファンから勇者王を呼ばれているほど熱演されていますよ。
檜山修之さんの代表作 ・幽☆遊☆白書 飛影 ・機動戦士ガンダム第08MS小隊 シロー・アマダ ・キャプテン翼 日向小次郎
壊相の術式・領域展開・能力を紹介
壊相は、呪胎九相図として加茂憲倫の血をついでいます。
そのため、脹相も血塗と同じように「血液」を操作する術式を持っています。
壊相の術式は「蝕爛腐術 (しょくらんふじゅつ)」
壊相の血液は、腐蝕する毒が含まれています。
血液をかぶるでもしなければ死ぬことはありませんが、血液がついたところは死ぬほどの激痛が襲います。
この蝕爛腐術を使った技が、蝕爛腐術 極ノ番「翅王」 (しょくらんふじゅつ ごくのばん しおう)、蝕爛腐術「朽」 (しょくらんふじゅつ きゅう)です。
蝕爛腐術 極ノ番「翅王」は、血液が背中で噴出し血液の蝶の羽を針のように伸ばして相手を指します。そこからこぼれた血液で下にあった石がジュワッと溶けていますから、これを浴びれば確かに痛いでしょう。
さらに血液を相手に刺した後に使うのが蝕爛腐術「朽」です。粘膜や傷口に血液が付けば壊相、血塗いずれの血液でも、術式を発動することでそこから腐っていきます。
領域展開はつかえない?
呪胎九相図として生まれ、まだ本当にときが立っていないこともあると思いますが、壊相は領域展開を使えないと思います。
実際、作品の中でも壊相が領域展開を繰り出しているところは見られません。
また、すでに死亡してしまったので、領域展開を使えるかどうかの真実は闇に葬られました。
壊相の強さ
壊相は有毒な血液を針のように伸ばして相手を指すことができ、血液が届く範囲までかなり広い距離の攻撃が可能です。
しかも、相手の傷口や粘膜に毒が付けば、そこから腐食させていくことができます。
そのため、今回戦ったのが戦いの相性が最悪だった釘崎や毒の耐性を持っている虎杖でなかったら、さらに苦戦していたと思われます。
兄弟の絆
脹相もそうですが、壊相も血塗も兄弟を思って力を出せるタイプですね。
彼らは150年という長い間、瓶の中につけられ、お互いの存在だけを頼ってきました。
加茂憲倫という御三家の汚点から生まれた呪胎九相図である3人は、明確な兄弟がそばにいる、珍しい呪霊といえるでしょう。
母の記憶も人に対して、また術師に対しても恨みなどはないといっている兄弟たちは、お互いこそが存在意義だったのでしょうね。兄弟の強い絆が、お互いの死を招いたしまったのが悲しいです。
兄である脹相のお兄ちゃんっぷりに関しては『脹相と虎杖悠仁は兄弟?虎杖の出生の謎や脹相のお兄ちゃんっぷりを解説』で紹介していますので、合わせてごらんください。
弟の血塗については『【呪術廻戦】血塗の強さ・術式・領域展開 | 血塗の死亡シーンや兄弟を解説』で紹介していますので、合わせてごらんください。
壊相の強さを比較
壊相は虎杖悠仁・釘崎野薔薇の2人を相手に戦ったとはいえ、2人に負けています。
野薔薇は壊相の術式を回避できませんでしたが、壊相との相性が良かったため勝てたと考えられます。相性が悪いとはいえ、3級の野薔薇と比べて特別劣るということはなさそうです。
もともと特級呪物である「受胎九相図」が受肉した姿であるため、上層部は特級相当と考えていたようです。さらに、術式を使用できていることから、1級以上の実力はあると思います。
しかし、壊相は野薔薇と一緒だったとはいえ、虎杖に負けています。脹相と虎杖では虎杖のほうが弱かったため、脹相よりは弱いのではないでしょうか?
脹相は、天元に特級術師と同等と認定されているし、特級レベルとはいえないでしょう。
結論としては、壊相は術式が使えるという点で1級以上、虎杖や脹相よりは弱いという点から特級未満であると考えられます。
壊相が死亡したのは8巻
壊相は8巻で死亡しました。
呪霊や呪詛師の死は、『呪術廻戦』の虎杖や五条たちを応援しているファンにとって喜ばしいことのはずです。
しかし・・・なんでしょう?この壊相の死については、なんだか心にぐっとくるものがありました。
壊相は釘崎野薔薇・虎杖悠仁と戦闘
壊相と血塗は釘崎野薔薇、虎杖悠仁と八十八橋で戦いました。
壊相も血塗も同じ蝕爛腐術で戦い、釘崎は血塗、壊相の毒で10分持てばいい方、虎杖も15分程度と、はじめのうちは兄弟が優勢でした。
しかし、この術式は釘崎野薔薇の術式「芻霊呪法」(すうれいじゅほう)と最悪の相性だったのです。
芻霊呪法は金槌を使い五寸釘を飛ばす、打ち込むなしてそこから呪力を流し込み相手にダメージを与えます。芻霊呪法の「共鳴り」は対象となった敵からのつながりをたどるのですが、釘崎の中には壊相、血塗の血液があり、またこの血液は壊相と血塗の蝕爛腐術と強くつながっていました。
そのため、共鳴りを行ったことで兄弟ともにダメージを与えられたのです。
しかも、虎杖は両面宿儺の器で、宿儺は「呪いの王」と呼ばれています。虎杖は宿儺が受肉したことであらゆる毒に対し耐性を持っていました。
分解する痛みだけでは虎杖を止めることができず、釘崎野共鳴りで痛みと苦しみを味わっている血塗に対し、虎杖が連打をくらわします。
血塗を助けようと動き出した壊相に対しさらに共鳴りを出す釘崎。釘崎が毒で倒れる前に虎杖を殺すつもりで襲い掛かった壊相でしたが、血塗の「兄者…」という苦しい声に思わず術式を解いてしまいました。
釘崎と虎杖が黒閃をくりだし、最後に釘崎が共鳴りを繰り出し、兄弟は死にました。
釘崎野薔薇の強さや術式については『釘崎野薔薇の能力・術式・領域展開』で紹介していますので、合わせてごらんください。
壊相は8巻で死亡
血塗は7巻の最後で、壊相は8巻で死亡しました。
死の間際まで、壊相は血塗のことを心の底から悲しんでいたところが心に残りましたね。
虎杖、釘崎も、壊相、血塗が死んでも消えなかったこと(元は人間ということ)、そして血塗の死に涙を流していたことが心に深く刻まれた兄弟の死でした。
壊相はアニメで規制された
原作と規制された壊相 pic.twitter.com/EOOmr01umi
— 美津濃スズキ🐬🐙🦈🇦🇺 (@kami_fu) March 8, 2021
壊相は、漫画だと「蝶ネクタイ、女性用のボディハーネス、Tバック」というとんでもないコスチュームでしたが、アニメでは規制されています。
上半身はマンガと変わりません。下半身はぴちぴちのタイツを履いています。
放送時間は深夜帯ではあったものの、それでも壊相のスタイルは刺激が強すぎたんですね。
規制が入ることはアニメで多々あるけど、服装が変わっても雰囲気が損なわれないのがすごいよね♪
まとめ
兄弟の絆をぐっと感じさせる、呪胎九相図二番の壊相について、強さや術式、兄弟の絆など解説しました。
虎杖との関係性もあり、脹相は今呪詛師側から術師の方にいます。
壊相、血塗がいなくなってしまいましたが、この先、脹相が同活躍してくれるのか、またほかの呪胎九相図はどうなっているのかなど気になりますね。
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