『無職転生』は、2021年冬の新作アニメとして1月から3月にかけて第1クールが放送されていた人気テレビアニメ作品です。同年10月からは、待望の第2クールが放送されました。
本記事では、ルイジェルドのキャラクター性や死亡を回避できた理由を紹介。さらには、強さや過去・目的についても迫ります。
第1クールおよび第2クールの人物相関図は、「無職転生の人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。
目次
ルイジェルド・スペルディアとは
ルイジェルドは、”デッドエンド(出会えば死ぬ)”の二つ名を持つ、魔族(スペルド族)の戦士です。
魔大陸ではスペルド族の中でも特に危険で、「知らぬ者などいない悪魔」とまで恐れられている存在ですが、その二つ名の方ばかりが有名になってしまう影響で、本名の方は意外にもあまり知られていません。
ルーデウスたちのパーティー名である”デッドエンド”も、この二つ名から取ってつけられたの!
ルイジェルドのプロフィール
ルイジェルドには、スペルド族の特徴である“緑色の髪”と、額には“赤い宝石”が埋め込まれています。
顔面には大きな傷跡もあります
これは、第9話でエリスやルーデウスと出会った時点で傷跡も既にあったことから、戦争中やその後の戦いの中でつけられたのでしょう。
ルイジェルドが初登場した第9話の詳細や、エリスの強さや能力・アニメ第2クール以降に迎える展開については、以下の記事をご覧ください。
ちなみに、緑色の髪は、本人の意思によって”スキンヘッド”に変わるの。
ルイジェルドの性格
普段は寡黙で頑固な性格ですが、道ゆく子供たちを攫ったり殺害したりしようとする者たちに対しては、見境がなくなり、容赦なく殺そうとします。
しかし、ルーデウス達と共に冒険を始めてからは、衝動を抑えられるようになりました。
悪者たちにはいつも容赦ナシのルイジェルドに対して、悪者でも利用価値があれば生かして使おうと考えるルーデウス。こうした考え方の違いから衝突に発展することも多く、それが最も表れていたのが、第1クールのラスト回(第11話)でしたね。
ルイジェルドとルーデウス(少年期)による大きな衝突は、第1クールのラスト回(第11話)で見られるよ!
子供を大切にする理由は”息子との死別”を経験したから
ルイジェルドがどんな種族でも子供たちを大切に守る性格になったのは、実は過去の戦争中に起きた「息子との死別」が大きな原因でした。(息子との死別や、その原因に関しては後の項目で説明します)
そのため、子どもが関わると見境なく子供たちを守ろうと悪人を殺すことも多くなってしまったわけですね。
しかし、そうした想いは単に残酷にさせるだけでなく、時には自分と同じ父親(パウロ)に対して的確なアドバイスをしてくれることもありました。
ルイジェルド「お前の言い分もあるだろうが、その言い分が通るのは“息子(ルーデウス)が生きている時だけ”だ」
パウロに食ってかかるエリスをつまみ出すと同時に、自身も出て行くことで”親子2人だけ”にする形で、大喧嘩してしまったグレイラット親子を和解と同時に仲直りさせるキッカケも作ってくれました。
この時はパウロに対して冷静な表情で話していましたが…おそらく彼に対して“過去の過ち”を犯した自分の姿が見えてしまっており、それ故に共感していたようにも思えます。
パウロの強さや能力・アニメ第2クール以降に迎える展開に関しては、「【無職転生】パウロ(父親)が嫌われる理由・強さや過去・死亡する結末」の記事を参照ください。
ルイジェルドの声優は浪川大輔さん
ルイジェルドの声を担当している声優は、「ステイラック」に所属している浪川大輔さん。
浪川さんは「0080-ポケットの中の戦争-」の主人公・アルフレッド役を始め、ガンダムシリーズとも縁の深い声優です。2010年代には、「ガンダムUC」でリディ役も演じられました。
浪川大輔さんの他代表作は、以下の通りです。
- 「Persona4 the Animation」:鳴上悠 役
- 「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿」:ロード・エルメロイⅡ世 役
- 「ルパン三世」:石川五ェ門(3代目) 役
- 「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」:ギルベルト 役
ルイジェルドが死亡を回避できた理由
今でこそルーデウスやエリスと共に旅をしているルイジェルドですが、実は死亡する可能性もありました。ルーデウスがいたため、ルイジェルドは生存しているのです。
ここからは、ルイジェルドが迎えることになる“2つの最後”と、死亡を回避できた理由を紹介します。
ルイジェルドが迎える”2つの最後”
まずは、ルイジェルドが迎えることになる”2つの最後”を簡単に比較してみましょう。
①ルーデウスが転生した歴史 (本編の世界) |
死亡せず生き延びる |
②ルーデウスが転生しなかった歴史 | 疫病にかかって死亡する |
こうして比較してみると、ルイジェルドの生死は“ルーデウスの転生”にかかっていたわけですね。
死亡を回避できたのはルーデウスのおかげ?
ルーデウスが転生してきた本編の歴史では、死亡せず生き延びます。
何度もループしながら世界の歴史を見てきたオルステッドからの話では、ルーデウスがいない(転生してこなかった)世界だと、「ビヘイレル王国のイレルにあるスペルド族の村で、原因不明の疫病にかかって死亡する」とされています。
疫病においてはどちらの歴史でもかかってしまいますが、ルーデウスがいる歴史では、彼の活躍やクリフの治療によって完治したために生き延びられたわけです。
こうして見ると、オルステッドやクリフが功労者に見えるかもしれませんが…ルイジェルドの死亡フラグを回避するために最も奮起して動いていたのはルーデウスですし、この2人も彼がいなければ行動に移せなかったでしょう。
そこまで考えてみると、ルイジェルドが死亡を回避できたのは、やはりルーデウスが転生してきてくれたおかげと考えるべきですね。
ルーデウスが転生せず、そのまま死亡した最後に対しては、1つのif展開と捉えれておけば問題ないと思うわ!
オルステッドの強さや能力・正体に関しては「【無職転生】オルステッドの強さは?正体は何者なのか?」の記事を参照ください。
ルイジェルドの強さは世界で2番目?
ここからは、ルイジェルドが誇る強さについて紹介していきます。
スペルド族の特性と長年の経験による強さとは
劇中で初登場した時点から圧倒的な強さを見せてきたルイジェルド。
彼は、500年前に勃発したラプラス戦役(魔族と人族による戦争)の頃から戦士長として戦ってきたため、その実力や経験はルーデウス(少年期)やエリスと桁違いなのは当然です。
そうした長い戦闘経験だけでなく、ルイジェルド達スペルド族が使う槍(白い三叉槍)にも、強さの秘密が隠されています。
この三叉槍は、スペルド族の“体の一部”として、生まれつき三叉の尻尾が生えています。そして、ある一定の年齢に成長すると、突然硬化して体から抜け落ち、そのまま武器(槍)として使用していきます。
その槍(尻尾)は体から離れた後も体の一部と変わらず、使えば使い続けていく程に切っ先の鋭さが増していきます。さらに本人たちの鍛え方次第で、決して折れることなく、あらゆるものを貫いてしまう“最強の槍”に変えることも可能です。
強靭な体に強力な槍。
この2つを併せ持ちながら己の身体の特性を活かして戦えるところにこそ、ルイジェルド(スペルド族)の強さにおける秘密が隠されているのでしょう。
魔術を使えない分、その強靭な肉体から繰り出せる攻撃力は他の追随を許しません。この辺りは、ロキシー達ミグルド族(魔術士タイプ)とは正反対と言えますね。
ロキシーの強さや能力・アニメ第2クール以降に迎える展開に関しては、【無職転生】ロキシーの結婚と子供たち・魔術能力と過去や今後の展開【ネタバレ】の記事を参照ください。
槍使いでギレーヌ以上の強さを誇る
ルイジェルドは槍を駆使して戦う槍使いです。
そんなルイジェルドは。世界で2番目に強いとされている「帝級にも匹敵する強さ」を誇ります。
帝級と言えば、剣王級であるギレーヌよりも上の地位や強さです。階級だけ見て比べると、武器こそ違うもののルイジェルドがギレーヌよりも強いことが分かりますね。
強大な強さは決して伊達ではなく、ルーデウス(少年期)たちとの旅中で、オルステッドと戦う前までは“不敗”を貫き通していました。
個人的にはルイジェルドとパウロによる一本勝負も見てみたかったのですが…ルイジェルドが勝利する可能性が高いですよね。
ギレーヌの強さや能力と過去・アニメ第2クール以降に迎える展開に関しては、【無職転生】ギレーーヌの正体と強さ・パウロとの過去や関係性も紹介の記事を参照ください。
ルイジェルドの正体や過去・目的とは
ここでは、ルイジェルドに隠された、あまりにも残酷かつ悲しい過去と、それがキッカケで立ち上げた目的について迫ります。
ラプラスの陰謀により、息子を殺害した
ルイジェルドは、後の展開でノルン(ルーデウスの妹)と結婚し、一人娘にも恵まれます。そんなルイジェルドは、それ以前にも結婚していた上、息子もいました。
しかし、ラプラス戦役の中、ルイジェルドの手で息子を殺害してしまう悲劇が起こりました。
その元凶となったのがラプラス(魔神)です。
オルステッドと同じ呪いを持っていた彼は、自分と同じ”緑色の髪”をしたスペルド族に「呪いの槍」を渡して呪いを擦りつけようとしていました。
そして、呪いの槍を渡されたのが、ラプラス(魔神)の親衛隊隊長を務めていたルイジェルドでした。
ラプラスの企みは見事なまでに的中し、戦士長であるルイジェルドに槍を渡した後、彼もまた同じスペルド族の仲間たちに対して”呪いの槍”を使うように強要した結果、彼自身も精神を蝕まれてしまいます。
そんな状態で戦い続けるうちに、敵味方の区別すらつかなくなり、ついにはルイジェルド自身の手(呪いの槍)で息子をも殺してしまったのです。
この最中に、息子が呪いの槍を折ってくれたおかげでルイジェルドも正気を取り戻しますが、息子とはこの時点で死別しました。
ルイジェルドが子供には優しく、必死に守るようになったのは、この事件がキッカケだったの。
目的は仲間たちの”名誉回復”
ルイジェルドの目的は、大きく分けて2つ存在します。
1つ目は、「ラプラスへの復讐」です。
しかし、この目的は「魔神殺しの三英雄との戦い」に横やりを入れた結果、ラプラス自身が封印されたことから、すでに果たしたことになります。
2つ目は、ルーデウス(少年期)たちも直接聞かされた「仲間たちの“名誉回復”」です。
そのために、魔大陸で彼らと出会う前まで、子供たちを助けながら悪者を見つけては殺して回っていました。
ルイジェルドの結婚相手と新たに授かる子供とは
過去に息子と死別してしまう悲劇を経験したルイジェルドですが、実は今後の展開で2回目の結婚をすることになります。
その結婚相手こそが、ルーデウスの妹であるノルンです。
ノルンとの出会い方には、ルイジェルドが死亡・生存する世界があったように、2つの形がありました。(この辺の違いもまた、ルーデウスの転生によって違っていたわけですが…)
しかし、ノルンとの出会い方は、ルーデウスの転生に関係なく、この2人が結婚する未来は変わらなかったのです。
結婚後には、ノルンとの間に新たな子宝にも恵まれて「ルイシェリア」という一人娘も授かります。
ノルンの強さや過去・目的の詳細は「【無職転生】ノルンの結婚相手は? | アイシャやルーデウスとの関係性も紹介」の記事を参照ください。
まとめ
今回は、ルイジェルドの性格や強さを紹介しました。さらに後半では、あまりにも悲劇的な過去や、それがキッカケで立てた目的にも迫りました。
まだ本編が始まったばかりの頃には、師匠(ロキシー)から”恐ろしい種族”とばかり教えられたスペルド族でしたが、その中でもルイジェルドは良い意味で、極めて例外的な存在のようにも感じられますよね。
エリスをフィットア領にまで帰還させてからは、ひとまずお別れする形となります。しかし、少年期編以降でも「ノルンとの結婚」を中心として、ルイジェルド自身の物語と人生は続いていきます。
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