『無職転生』は、2021年冬の新作アニメとして1月から3月まで第1クールが同年10月から12月まで第2クールが放送されていた人気テレビアニメ作品です。
本記事では、アリエル王女の性格やルーデウス達との関係性を紹介。さらに結婚や子供、死亡についても迫ります。
第1クールおよび第2クールの人物相関図は「無職転生の人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。
アリエル・アネモイ・アスラとは
アリエルはアスラ王国の第二王女であり、その美しい容姿や金髪のサラサラヘアをもつ絶世の美少女です。聞く人たちの脳すら震わせてしまう程の美声の持っています。
国民からも絶大な支持を得ているアリエルは、王国内で巻き起こる”王位継承”の被害者でもあります。
アリエルのプロフィール
アスラ王国の第二王女かつ王位継承権の第三位という、一見は誰もが羨むであろう境遇として生まれてきたアリエルですが、それ故に第一王子グラーヴェル(王位継承権の第一位)による策略で命を狙われる境遇にさせられてしまいます。
アスラ王国では他にも第二王子ハルファウス(王位継承権の第二位)がいます。
彼は王位に興味を持っていないため、王位を巡る争いは実質的にアリエルとグラーヴェル同士の戦いとされている状況です。
アリエル達がラノア魔法大学へ亡命(留学)した理由
アリエルはグラーヴェルと国王の座を争っている中で、アリエルの誇る絶大な人気ぶりやフィッツ(シルフィエット)の強さを危惧したグラーヴェルの企みにより、暗殺されかけたのです。
この時はフィッツ(シルフィエット)の機転や戦いぶりによって暗殺者を退けたために命拾いしますが、暗殺者による襲撃が今後は更に劇化してしまうことは誰の目から見ても明白でした。
命まで狙われ始めたアリエルは、ピレモン卿から1つの提案を持ち出されます。それこそが「ラノア魔法大学への留学」だったのです。
アリエル「他国で要人とつながり、力をつけて機を待つ…今の私にはそれが必要なのかもしれませんね」
ピレモン卿からの提案に納得したアリエルは、表向きでは“亡命”したことにしておき、グラーヴェルたちから気づかれぬうちにフィッツ(シルフィエット)とルークも連れて、ラノア魔法大学へと向かったのです。
アリエルがラノア魔法大学へ留学することになった理由や経緯は、コミック版の8巻で分かりやすく描かれています。しかし、アニメ版(第2クール)ではこのエピソードがカットされていました…。
アリエルの性格
国民の前では持ち前の美しさや可愛さを全面的に出しながら上品に振る舞ってはいるものの、自分の護衛を務めるフィッツ(シルフィエット)やルーク、そして同じ王宮内の者たちに対しては内面に秘めた“腹黒さ”を大いに押し出してきます。
それとはまた別に、同じ女性と分かっているフィッツに対しても自ら下着姿となって誘惑してきた末に押し倒してしまうなど、実は「変態度も高いこと」が判明しています。
これにはアリエル自身が「気に入った者を連れ込んで、いたぶることが大好きな性格」から来ていることであり、この性格や性質にはルークもルーデウスも思わず引いてしまっています。
アリエルの声は声優「上田麗奈さん」が担当
アリエルの声を担当している声優さんは「81プロデュース」に所属している上田麗奈さんです。
2014年に放送された『ハナヤマタ』の関谷なる役で初主演を果たし、翌年の第5回声優アワードで”新人女優賞”を受賞されました。
上田麗奈さんの代表作(キャラクター)は、以下のとおりです。
- 『ばくおん!!』佐倉羽音役
- 『アイカツスターズ!』白銀リリィ役
- 『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』グレイ役
- 『機動戦士ガンダム-閃光のハサウェイ-』ギギ役
アリエルが結婚しなかった理由
過去には命まで狙われる危険にまで冒されたものの、持ち前の政治力を発揮したことでグラーヴェルとの政権争いに逆転勝利したことにより、見事に”国王”の地位に君臨しました。
その後には、やはり結婚して後継ぎとなる子供を考えることが普通ですが…本編の中でアリエルによる恋人や恋愛話は全く出てきませんでした。アリエルは最後まで結婚どころか恋愛すらしないまま国王となり、その後も独身を貫き通してきたものと思われます。
アリエルが結婚しなかった理由は、おそらく普通の少女のような恋愛をすること自体が難しかったためと考えるべきでしょう。
アリエルはアスラ王国で過ごしていた頃から過酷な政権争いに巻き込まれており、国王になった後も国や国民の平和や秩序を第一に考えて行動しなければならない身でした。そんな状態では、恋愛をすること自体が難しいことも納得できますね。
さらにアリエル自身が異性よりもフィッツ(シルフィエット)に入れ込み過ぎていた点や、本人のもつ性格や性質により、結婚や恋愛にはあまり執着していなかったことも1つの原因と思われます。
アリエルは結婚せずに”5人の子供”をもつ
結局は一度も結婚しないものの、それでもアリエルは“5人の子供”を授かります。
本編の中では5人とも「アリエルが生んだ」とされていますが、皆して誰との間に生まれた子供かは分からない状態でした。さらに実際に登場して名前まで判明しているのは、2人だけです。
エドワード
エドワードはアスラ王国の王子です。
本編ではなく「蛇足編」で登場しました。
整った鼻筋に垂れ目、少し癖があるプラチナブロンドの髪が特徴的なイケメンです。
アスラ王国王立学校では次席で、卒業後には北方大地や魔法三大国方面への外交を担当する予定とされています。
エドワードルーデウスの子供と結婚する
エドワードは、やがてクリスティーナ(ルーデウスとエリスの間から生まれた第二子)と結婚します。ただ、このエドワードたちの結婚までの道のりも決して平坦なものではありませんでした。
エドワードには既にヴィオラという名家のお嬢様と婚約していた身ですが、あくまでも愛情のない政略結婚でしかありません。ヴィオラとの関係に転機が訪れたのは卒業式の席であり、クリスティーナを嵌めようとしたヴィオラが失敗して醜態を晒してしまったことにより、エドワードから“ヴィオラとの婚約解消”を皆の前で宣言したのです。
その後に両想いであるエドワードとクリスティーナが父親(ルーデウス)の許しも得て、交際の末に結婚しました。
一方、サリエルもジークハルトと話し始めるものの、お互いの趣味や話題が合わず、噛み合わないまま卒業した後には会うことすらなくなってしまいます。結局、ジークハルトとは別の男性と結婚したのです。
エリスの強さや能力・子供・アニメ第2クール以降に迎える展開に関しては、「【無職転生】エリスの強さと能力・転移後の展開を紹介【結婚後の子供たちについても】」の記事を参照ください。
サリエル
サリエルもまた、エドワードと同じアスラ王国の王女として「蛇足編」の方だけに登場しました。
ふわふわした金髪の美しい女の子で、アスラ王国王立学校では同学年のジークハルト(ルーデウスとシルフィエットの間に生まれた次男)と仲良くするように言われたものの、彼が喧嘩沙汰を起こしたことにより、サリエルから避け続けるようになってしまいます。
ルーデウスやノルンとの関係性を紹介
フィッツ(シルフィエット)との関係性ばかりが目立ちがちなアリエルですが、学園編で出会ってからはルーデウスやノルンとも強い関係性を持ち始めます。
ルーデウスとフィッツを再会させた
アスラ王国から亡命してきたアリエルたちは、ルーデウスよりも早くラノア魔法大学に入学していました。ちなみに、大学ではアリエルたちの方が3学年上です。
そして、アリエルたちよりも遅れて大学にやってきたルーデウスに課せられた実技試験の対戦相手として選ばれたのが、フィッツ(シルフィエット)でした。
これこそがルーデウスとシルフィエットが再会できた瞬間となりました。この2人の再会が叶ったのは、ひとえにアリエルがラノア魔法大学への留学を決断および実行してくれたおかげと言えます。
ルーデウスとシルフィエットが結婚するキッカケを作った
アリエルのおかげでルーデウスと再会できたフィッツ(シルフィエット)ですが、フィッツ自身は自分の想いどころか、正体(自分がシルフィエットであること)すら言い出せない日々が続いてしまいます。
そんなフィッツ(シルフィエット)のために、アリエルが「嘘の頼み事」をお願いし、洞窟の中で2人きりにさせては”ブエナ村で一緒に過ごしていた頃の思い出”をルーデウスが思い出してくれるように仕向けます。
これにより、ルーデウスからフィッツのバイザーを外したことで「フィッツの正体が大好きな幼馴染である“シルフィエット”であること」に気づかせてくれたのです。再会から期間はかかったものの、その後はシルフィエットとの関係性も順調に進み、やがて結婚しました。
アリエルは王女や生徒会長だけでなく、ルーデウスとシルフィエットを再会および結婚にまで導かせてくれた“縁結びの神様”とも言えますよね。
シルフィエット(フィッツ)の魔法能力・ルーデウスとの結婚や子供の詳細は「【無職転生】シルフィエット(フィッツ)の魔術能力や今後の展開を紹介【嫌われる理由や結婚と子供たちの情報も】」の記事を参照ください。
ノルンの成長にも一役買ってくれていた
ルーデウスとシルフィエットの恋のキューピットになったアリエルは、ラノア魔法大学では“生徒会長”としてノルンの成長にも一役買ってくれました。
ラノア魔法大学で引きこもりから立ち直り、何事にも懸命に取り組むノルンの“求心力”を買ったアリエルが生徒会へと入れてくれます。生徒会で頑張ってきたノルンはやがてアリエルの後を継ぐかのように“生徒会長”の座に君臨し、さらに頑張れるようにしました。
一見は少し厳しいやり方かもしれませんが、アリエルから生徒会に入れた時点で、ノルンの適正や上手く成長させる方法すら見抜いていたのかもしれませんね。
ノルンの強さや過去・目的の詳細は「【無職転生】ノルンの結婚相手は? | アイシャやルーデウスとの関係性も紹介」の記事を参照ください。
アリエルは死亡する?
アリエルは、2つの結末が用意されています。
アリエルの生死には“ルーデウスの存在の有無”によって大きく分けられています。
ルーデウスが転生された時間軸では生き続ける
ルーデウスが転生されて人の世界に存在している時間軸では、国王になった後も暗殺されるようなこともなく、無事に生き続けます。
ルーデウスのいない時間軸では処刑される結末に
一方、ルーデウスがいない時間軸では、フィッツ(シルフィエット)やルークと共に“反逆罪”の汚名を着せられながら死亡するという、悲惨な結末を迎えていました。
ルーデウスのいない時間軸でも、フィッツ(シルフィエット)やルークが護衛してくれている点は変わりないものの、“味方が極めて少ない状況”でした。
そんな中でも3人でクーデターを起こしますが、勝つべき相手であるグラーヴェルには”水神レイダ・リィア”や”北帝オーベール”を始めとした強大な存在がついていたため、アリエルたちのクーデターが失敗に終わってしまいます。
その後に反逆罪として、3人揃って処刑されてしまったわけです。
まとめ
今回は、アリエルの性格やアスラ王国を亡命してラノア魔法大学に入学した理由、結婚や子供、2通り存在していた結末についても迫りました。
ルーデウスがいるか否かによって結末が変わってしまう点は、ルイジェルドとも共通していますよね。
アニメ版では「アスラ王国での暗殺事件」のエピソードが見事にカットされてしまっていたことが、とても残念でしたが…おそらく今後に制作および放送されるであろう第2期では、アリエルたちが本格的にルーデウスと絡む”学園編”になるはずなので、次こそ画面中を動いてくれる勇姿を見せてほしいものですね。
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