『無職転生-異世界行ったら本気出す-』は、理不尽な孫の手先生により執筆された大人気ラノベ作品です。
テレビアニメ化も果たしており、2021年にルーデウスの少年期までを描いた1期が、そして続きとなる青少年期のストーリーとなる2期も2023年7月から放送および配信中です。
本記事ではゾルダートの性格や強さ、階級を紹介。
また「泥沼編」で一度は別れたルーデウスとの再会や、再会時に迎えていた展開や人生、そしてゾルダート自身が迎える結末についても迫ります。
アニメ2期の人物相関図は「無職転生Ⅱ(アニメ2期)の人物相関図！登場人物・キャラクターの一覧を解説【ネタバレ注意】」の記事をご覧ください。
目次
ゾルダート・ヘッケラーとは
出典：テレビアニメ「無職転生Ⅱ」公式サイト
ゾルダートはアニメ2期で放送された「泥沼編」で、ルーデウスと共に冒険したイケメン剣士として登場しました。
ゾルダートのプロフィール | S級冒険者パーティーのリーダー
ゾルダートはS級冒険者パーティー「ステップトリーダー」のリーダーとして、多くのメンバーを率いています。
(実年齢や誕生日は不明です)
口が悪く喧嘩っ早い性格ですが、自分が気を許した人間に対しては面倒見のいい、良き兄貴分的なキャラクターです。
出会ったばかりの泥沼(ルーデウス)のことを始めは嫌っていましたが、やがてルーデウスが立ち直るために欠かせない立ち位置となります。
ルーデウス(青少年期)の強さや能力・未来の結婚相手に関する詳細は「【無職転生Ⅱ】ルーデウス(青少年期)の結婚相手 | 強さと能力・学園編も必要な理由とは」の記事を参照ください。
ゾルダート率いる「ステップトリーダー」とは
ゾルダート率いる”ステップトリーダー”は、冒険者クラン・サンダーボルトに属する冒険者パーティーであり、魔法三大国を根城にしてきました。
武闘派パーティーとして有名であり、迷宮探索が得意である一方、魔物たちの討伐依頼も受けています。
ゾルダートの声は声優「鳥海浩輔さん」が担当
出典：アニメイトタイムズ
ゾルダートの声を担当している声優さんは「アーツビジョン」に所属する鳥海浩輔さんです。
鳥海さんは高校卒業後に入所した代々木アニメーション学院の声優タレント科で学ばれました。
在籍中での初仕事はガソリンスタンドの店員研修用の顔出し出演ビデオでした。
テレビアニメでは1997年に放送された『家なき子レミ』のアンリ役で声優デビューされました。
鳥海浩輔さんの代表作(キャラクター)は、以下のとおりです。
- 『キャプテン翼(2001年版)』岬太郎役
- 『NARTO-疾風伝-』犬塚キバ役
- 『機動戦士ガンダムAGE』キャプテン・アッシュ、アセム役
- 『弱虫ペダル』今泉俊輔役
ゾルダートがルーデウスの良い兄貴分となった理由
(無職転生(コミック版)第11巻 理不尽な孫の手・フジカワユカ/MFコミックス)
「泥沼編」のストーリー開始時には既に共に戦っていたゾルダートとルーデウスですが…
この2人の出会い方はあまりにも最悪な形でした。
それでもゾルダートが最終的に“ルーデウスの良い兄貴分”になってくれた理由について迫ります。
出会ったばかりの頃はルーデウスを嫌っていた
ゾルダートがルーデウスと出会った場所は、彼が行きつけの酒場でした。
しかし、ゾルダートは始めはルーデウスのことを嫌っていたのです。
その理由も多く、ルーデウス自身が「挨拶もロクにしない」「溜息ばかり」「ヘラヘラしながら話す」などに加えて、最も気に入らなかったのが「ルーデウスの“死んだような目”」でした。
この時のルーデウスはエリスから去られたことで失意のドン底に落ちていた状態であり、そんな彼を少しからかってやろうとゾルダートの方から絡んだ瞬間…
いきなりルーデウスから殴られた上、一方的に大泣きされたのです。
ルーデウスを立ち直せるために奮闘する
殴られながらも拍子抜けしたゾルダートがルーデウスの話を聞いてあげた後、自ら「ルーデウスを立ち直せてやろう」と奮起します。
まずはエリスに去られたショックでかかった”不能”を治すため、ルーデウスを高級娼館へと連れていきますが…
この行動が飛んだ裏目に出てしまいます。
娼婦を外にまで連れて浮かれるルーデウスの前に、かつてパーティーを組んでいた少女(サラ)と出くわしたことで強烈なビンタを喰らってしまったのです。
サラの強さや結婚、ルーデウスとの再会については「【無職転生Ⅱ】サラの結婚相手 | 強さと死亡説・ルーデウスとの再会について」の記事を参照ください。
ルーデウスを自分の冒険者パーティーへ加入させた理由
サラとの一件で再び落ち込むルーデウスを放っておけないゾルダートは自分の冒険者パーティー(ステップトリーダー)へと同行させますが…
そのサラも副リーダーのスザンヌから誘われた形で同じ冒険者パーティーに入っていたため、2人の気まずい関係や雰囲気を長引かせてしまいました。
ゾルダートにとってはルーデウスのために良いことをしているはずのことが何度も裏目に出てしまったわけですが、それでも事ある毎に何かと面倒を見てくれたことは確かです。
さらにゾルダートの善意はルーデウスからも理解されており、短期間の交流や共闘の中でお互いの絆を少しずつ深めていく結果となりました。
ルーデウスがパウロと再び別れていたこともあり、ゾルダートのことを”ルーデウスの父親代わり”と捉えた読者やファンも多かったかもしれません。
とはいえ、ゾルダートは見た目からしてもパウロより遥かに年下であることは明白なため、やはり「兄貴分」という立ち位置の方が合っているはずです。
ゾルダートの強さと能力・階級について
出典：テレビアニメ「無職転生Ⅱ」公式サイト
ゾルダートもまた、エリスやパウロ、ギレーヌたちと同じ“剣士”です。
ここでは、ゾルダートの強さと階級、そして卓越した能力について紹介します。
剣神流と水神流で絶大な強さを誇る
ゾルダートは本作品に登場する剣の三大流派のうち、剣神流と水神流を使いこなします。
階級もそれぞれ違っており、剣神流では上流を極めており、水神流も中級まで修めています。
これだけでも絶大な強さを誇るわけですが…
ルーデウスの身近な存在であるパウロやエリスと比べると、彼らより劣ります。
パウロは本編のストーリー開始の時点で三大流派すべてにおいて上流の域に達していた上、剣の聖地での修行を終えたエリスは、そのパウロよりも上の階級(剣王)にまで上りつめてしまいます。
さらにゾルダートはエリスやパウロと比べて本編での登場シーンや戦闘シーンも少ない影響もあって”弱い”と捉えられてしまうかもしれません。
それでもサラを始めとした冒険者パーティーに所属するメンバーからの人望は厚く、そのような点こそがゾルダートのもつ“真の強み”と言えそうですね。
エリスの強さや結婚・ルーデウスとの間に授かる子供に関しては、「【無職転生】エリスの強さと能力・転移後の展開を紹介【結婚後の子供たちについても】」の記事を参照ください。
ゾルダートがS級である理由と証拠
ゾルダート率いる「ステップトリーダー」がS級冒険者パーティーである最大の理由と証拠とは…
やはり“泥沼編”開始時に描かれた「はぐれ赤竜との戦闘シーン」にあると思います。
その巨大さに違わず、はぐれ赤竜は「かなり強力な魔物」の部類に入っており、そんな魔物の討伐任務を受けられる剣士やパーティーも上級(S級)でないと受けられないはずです。
実際にはゾルダート達でも歯が立たず、泥沼(ルーデウス)1人の魔術で倒してもらっていました…。
それでも「はぐれ赤竜の討伐任務を任されていた」という事実こそ、ゾルダートがS級冒険者と認められた由縁ではないでしょうか。
ゾルダートは最後に死亡する？ | ルーデウスとの再会について
(無職転生(コミック版)第14巻 理不尽な孫の手・フジカワユカ/MFコミックス)
ゾルダートとは一度別れた後も“二度にわたる再会”を果たします。
ここでは”死亡”も含めた上で「ゾルダートが迎えた最後や結末」について迫ります。
シャリーアでルーデウスとの再会や成長を喜ぶ
ルーデウスのラノア魔法大学への入学を機に一度は別れた2人ですが、後にゾルダートがクランの集会のために訪れたシャリーアで偶然の再会を果たします。
再会した時のルーデウスはシルフィエットとの恋愛や結婚により”不能も完治していた状態”であり、ゾルダートは大きく成長したルーデウスの成長を、まるで自分のことのように喜びます。
シルフィエット(フィッツ)がルーデウスとの間に授かる子供たちの詳細は「【無職転生】シルフィエット(フィッツ)の魔術能力や今後の展開を紹介【嫌われる理由や結婚と子供たちの情報も】」の記事を参照ください。
自分の冒険者パーティーを解散していた理由はメンバーの死亡？
シャリーアでの再会時ではルーデウスの成長を喜んでくれたゾルダートでしたが…
彼の方では辛い別れが続いた末に自身の冒険者パーティーを解散していたことを明かします。
「ステップドリーダー」はS級冒険者パーティーだった故に、ルーデウスと別れた後も危険な依頼も受け続けていたようです。
そのようにハードな任務が続く中で死亡者や引退者も相次いだ結果、最終的に残ったのがゾルダート1人だけでした。
(ちなみに、サラも引退した内の1人です)
このような辛い現状を受け止めた結果、ゾルダートは自身のパーティーを解散した上で「一匹狼の冒険者」としての生活に切り替えていたのです。
紛争地帯の冒険者としてエリスにも協力してくれる
ルーデウスが最後にゾルダートと再会した場所は紛争地帯でした。
そこで一匹狼として活動中のゾルダートは、同じ冒険者であるクランからのアドバイスを受けたことで“傭兵”としての迷宮探索を続けていたのです。
その時の再会時にはルーデウスに対して、エリスの両親(フィリップとヒルダ)が埋葬されている“お墓のある場所”を教えてくれました。
そこまで教えた後、ゾルダートとルーデウスはまたしても別れます。
しかし、ルーデウスの方がその後にエリスも連れて再訪し「エリスの両親の遺骨」を運び出しては、アスラ王国の墓地に埋葬しました。
エリスはゾルダートと出会っていないものの、それでも彼がルーデウスに教えてくれたからこそ、12年もの歳月を経て“自分の願望の1つ”を叶えられたわけです。
もしも、エリスとも一緒に冒険できる機会があった場合、ゾルダートはエリスからも「良き兄貴分」として慕われていたかもしれませんね。
最終的には紛争地帯で死亡した可能性が高い？
ゾルダートの出番は”紛争地帯での再会”で終わっており、本編の最終話までの時点で迎えた結末までは明かされていません。
(後にWeb版で公開された”蛇足編”でも触れられていません)
もしも、紛争地帯での仕事や戦闘を切り抜け、その先に良いお相手と巡り合って結ばれていたのであれば「パウロに似たタイプの父親」となっている可能性も高いと考えられます。
しかし、一匹狼として生き続ける以上、新たな出会いによる結婚という以前に、強力な魔物や七大列強などと出くわし「その戦闘で殺される形で死亡した」と考える方が現実的なような気もします。
ゾルダートがパウロに似ている理由とは
出典：テレビアニメ「無職転生Ⅱ」公式サイト
多くの読者や視聴者からゾルダートに対して「パウロと似ている」という声が多く挙がっていたようです。
その理由としては「金髪ショートの髪型」と「剣士である」という共通点が大きな影響力となっているのでしょう。
さらに「仲間や年下の者に対する面倒見の良さ」や「女好き」という性格面も共通しています。
また、紛争地帯での再会時では“ヒゲを生やした容姿”として再登場した点も、ミリス神聖国で再会した時のパウロとも共通していますね。
そのように考えてみると、ゾルダートは「短期間でのパウロの代役」という位置づけによって登場したキャラクターだったとも考えられますね。
パウロの強さや能力・アニメ第2クール以降に迎える展開に関しては、「【無職転生】パウロ(父親)が嫌われる理由・強さや過去・死亡する結末」の記事を参照ください。
まとめ
今回はゾルダートの性格や強さ、階級を紹介しました。
口の悪さや喧嘩っ早い性格には困りものですが、それでもエリスとの別れ”で失意のドン底に落とされたルーデウスが立ち直るためには必要な人物だったはずです。
とはいえ、一度は別れてルーデウスと再会した時のゾルダートは決して幸せとは言えない展開や人生を迎えてしまっていた点が不遇で可哀想なキャラクターだったようにも感じます。
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