『呪術廻戦』には五条をはじめとする呪術師、そして偽夏油ら呪詛師が登場しますが、この物語を盛り上げてくれるのが「呪霊」の存在です。
呪霊は様々でとてつもなく強く、意思をもって呪術師、人間に襲いかかってくることもあります。
今回は『呪術廻戦』に登場した呪霊を紹介します。(2021/11現在)
17巻まで登場した呪霊を一覧にしてみたよ。
目次
特級呪霊とは?
呪術師には階級があり、そのトップといえるのが特級術師である五条悟、夏油傑(すでに死亡 現在体を偽夏油に乗っ取られている)、九十九 由基、乙骨憂太の4人です。
特級呪霊は、呪術師トップ4である特級術師しか倒せない最強の呪力をもった呪霊です。
呪霊とは
呪霊は人が後悔したり恨んだり、また恥辱を受けたときなどに流れ出てくる負の感情が具現化した異形のものです。
恨みつらみなどのマイナスの感情が「呪い」に転じ、それが形になったものであり、通常はコミュニケーションなど取れません。人間を見れば何も考えずに殺そうとします。
学校や病院などたくさんの人が集まるところには多くの思念が集まっており、こうした場所はマイナスの感情の宝庫となります。そのため、人が大勢集まるところには呪霊が発生しやすいのです。
一般の方は呪霊がいることもわからないし、触れることもできませんが、例えば精神的に追い詰められ極限状態になっている場合など稀に見えることもあります。
呪霊の階級について
呪霊には呪術師と同じように階級が付けられており、四級から一級、そして特級に分けられています。
- 四級:木製バットで倒せる
- 三級:拳銃があれば安心
- 二級(準二級):散弾銃でぎりぎり
- 一級(準一級):戦車でも心細い
- 特級:クラスター弾での絨毯爆撃でとんとん
これは東京都立呪術高等専門学校(以下呪術高専)東京校の教師である伊地知が説明したものです。
特級以上の階級がないので、特級といってもその呪力の幅は大きいのですが、特級となれば呪術師も特級が対応しないと命の補償はできません。
呪霊の種類について
また呪霊にはいくつかの種類に分けることができます。
内容 | 対象人物 | |
呪霊 | 負の感情が呪いに転じたもの | 真人・漏瑚・花御など |
特定疾病呪霊 | 呪霊の中で特定の病気に対して 負の感情が呪いとなったもの |
疱瘡神 |
怨霊 | 人が死後呪いに転じたもの | 折本里香 |
仮想呪霊 | 実在しないものに対する負の感情が 呪いとなったもの |
口裂け女など |
こうした呪霊の中でも特に強い呪力を持ち、呪術高専が「特級」として認定しているのが特級呪霊です。
特級呪霊は言葉を話す、もしくは人とコミュニケーションが取れる方法を持ち、人の世界を滅ぼして呪霊の世界を作ろうとしているものもいます。
特級呪霊一覧
『呪術廻戦』ではこれまでに何体かの特級呪霊が出てきています。
いずれも強力な呪力を持ち、またかなり個性的です。
これまでに登場した特級呪霊を紹介します。
真人(まひと)
出典:呪術廻戦公式HP
術 式 | 無為転変(むいてんぺん) |
発 生 源 | 人 |
C V | 島崎信長 |
真人は「人が人を恐れ憎む」マイナスの感情から生まれた呪霊です。
つぎはぎだらけの体に長髪。
まだ発生したばかりの呪霊なので考え方が子供のように無邪気です。逆に子供のようだからこそ残虐でもあります。
人間に対しては残虐で非常ですが、同じ呪霊に対して、特に偽夏油の一派には家族のような感情を抱いているようです。
真人の術式は「無為転変」です。触れたものの魂の形を変え、肉体の形も質も無視して思うように改造、変身させてしまいます。(自分の手が変形していない、自分が人の状態でいなければ発動できない)
真人は呪術高専で認定されている呪霊ではないため、はっきりと等級はついていません。しかし、1級術師の七海健人も追い詰め、渋谷事変で殺したことを踏まえると、特級呪霊レベルといっていいでしょう。
そんな真人は、領域展開「自閉円頓裹(じへいえんどんか)」を繰り出します。また、2つ以上の魂を融合させる多重魂「撥体(ばったい)」など、戦いの中で成長していくタイプです。
虎杖、東堂葵との戦いで、真の姿である「遍殺即霊体(へんさつそくれいたい)」になりました。
真人は『呪術廻戦』の2巻、漏瑚が五条悟に敗れた際、花御に助けられビーチのようなところ(多分陀艮の領域展開内)で登場しました。16巻で虎杖に追い詰められ、偽夏油に取り込まれており生死不明です。
真人については、『【呪術廻戦】真人の性格や強さ、術式 | 正体や嫌われている理由を解説』をご覧ください。
漏瑚(じょうご)
出典:呪術廻戦公式HP
術 式 | 火山・火炎の術式 |
発 生 源 | 大地 |
C V | 千葉繁 |
漏瑚は人が自然災害など大地の天災を恐れる負の感情から発生しました。
火山のような(虎杖曰く 頭が富士山)頭に一つ目玉。漏瑚が興奮すると周囲が猛烈に熱くなり、激怒すると頭、耳のあたり両側からマグマを噴出します。
もちろん人と話ができますし思考も深く、漏瑚は「人間の嘘偽りのない府の感情から生まれた自分たちこそ人間、偽物は消えるべき」と考えています。
漏瑚も呪術高専で存在を認定されている呪霊ではないため、特級という確固たる等級はありません。
しかし、偽夏油も「甘く見積もって宿儺の指8、9本分」の強さがあるといっていますし、渋谷事変で陀艮とやりあった禪院直毘人、禪院真希、七海らは、後から現れた漏瑚に「陀艮という呪霊より格段に強い!!」とひいています。
間違いなく特級、特級の中でも上位の呪霊でしょう。
漏瑚の術式は炎、マグマなどを操るもので、極ノ番「隕(いん)」「火礫蟲(かれきちゅう)」など繰り出しています。また漏瑚は領域展開「蓋棺鉄囲山(がいかんてっちせん)」も繰り出しました。
繰り出した相手が五条だったので何ともありませんでしたが、波の術師ではここに入った瞬間、焼き切れるという領域です。
漏瑚は『呪術廻戦』の2巻、偽夏油、花御、陀艮とともに登場しています。
ファミレスに入り偽夏油とともに樹齢の世界を作る作戦を練り、興奮した漏瑚によりファミレス内が熱くなりました。その後、店内の人たちは焼け死んでいます。
漏瑚は16巻 渋谷事変で両面宿儺と戦い全く歯が立ちませんでしたが、宿儺に「誇れ オマエは強い」といわれた後、死亡しました。
漏瑚については、『漏瑚(じょうご)の強さと愛すべきかわいさ|切なすぎる最期とは』をご覧ください。
花御(はなみ)
出典:呪術廻戦公式HP
術 式 | 樹木を操る術式 |
発 生 源 | 森 |
C V | 田中敦子 |
花御は人が森を怖がるマイナスの感情から発生した呪霊です。
花御も呪術高専未登録の呪霊であるため、特級呪霊として認定はされていません。しかし、呪術高専姉妹校交流戦で現れたとき庵歌姫は、花御の呪いの気配に特級クラスでは?と気が付いています。
両目から木のようなものが生えており、左肩は何か布のようなもので覆われています。花御は世界を呪霊のものにしたいというのではなく、元通りの自然を取り戻すためには人を滅ぼすしかないと考えている呪霊です。
森も空も海も、人間がしてきたことに限界となっており、自然に人は必要ないと思っているのです。
植物を操る術式には、左肩にある花のようなものを使った供花や花畑、呪いの種子、木の鞠などがあり、花御も領域展開ができます。花御の領域展開は朶頤光海(だいこうかい)といいますが、出そうとしたときに五条が登場したので、結局どのような領域展開なのかわからずに終わってしまいました。
花御は漏瑚、陀艮とともに2巻で初登場し、10巻、渋谷事変で漏瑚、脹相らと五条を襲ったとき、五条に体をつぶされ死亡しました。
花御については、『【呪術廻戦】花御の性格や強さ、術式 | 正体や謎の言葉の解読方法を解説』をご覧ください。
陀艮(だごん)
出典:呪術廻戦公式HP
術 式 | 水・水棲生物を使った術式 |
発 生 源 | 水 |
C V | 不明 |
陀艮は人の海に対する恐怖の感情から生まれた呪霊です。タコのような顔、フードのようなものをかぶり丸い芋虫のような足を引きずって歩きます。
言葉は発せず「ぶふぅー」としか言いません。
渋谷事変では禪院直毘人に攻撃され、大量の人の骨を吐き出し(渋谷で捕食したと考えられます)、その後大好きな花御が殺されたことを思い出し涙・・・から激昂。脱皮して筋肉だらけの形態に変わりました。
実は脱皮前の状態は呪胎で、変異によって呪力も増大し、言葉も話すようになりました。
呪胎のときには禪院直毘人にがっつりやられていますが、変異してからの陀艮は禪院直毘人、禪院真希、七海健人、さらに陀艮が領域展開を発動してから飛び込んできた伏黒恵も圧倒されていました
陀艮も呪術高専が認識していない呪霊だったため等級がついていませんが、特級呪霊といっていいと思います。
陀艮は水や水棲生物を模した式神を操ります。また、とんでもない体力を持っており、直毘人、真希、七海と3人から攻撃を受けているのに、ほぼダメージを受けていませんでした。しかも、水や海に関する呪霊なのに、滞空能力まで兼ね備えていました。
領域展開 蕩蘊平線(たううんへいせん)も繰り出すことができ、南国のビーチのような生得領域を展開します。真人が本を読んでいたシーンや花御に助けられた漏瑚がやってきたのもこの空間です。
この領域内では海から式神を再現なく出す死累累湧軍(しるるゆうぐん)を放っています。
陀艮は漏瑚、花御らとともに『呪術廻戦』2巻で登場し、渋谷事変、13巻の渋谷事変でオガミ婆によってこの世に戻った伏黒甚爾がいとも簡単に殺されました。
折本里香(おりもとりか)
出典:呪術廻戦公式HP
術 式 | 無条件の術式模倣 |
発 生 源 | 乙骨憂太 |
C V | 花澤香菜 |
折本里香は乙骨憂太に憑いていた「特級過呪怨霊」です。
憂太をいじめていた同級生を4人、ロッカーに詰め込んで重傷を負わせたことで乙骨憂太の秘匿死刑が決まり、五条悟が預かりました。呪術高専が秘匿死刑を決めたということは、折本里香の存在や行為の重罪さ、その強さを理解しており、特級過呪怨霊として認定されたものです。
折本里香の術式は無条件の「術式模倣」で、里香の呪力がすごすぎるからこそできる術式です。
模倣できるとしても模倣する相手の術式が、自分より呪力の高いものなら当然模倣できません。里香はそれができるのですから、とてつもない呪力を持っているということですね。
実際、0巻では狗巻棘、禪院真希、パンダを半殺しにした夏油に対し、真希、狗巻、パンダの傷を模倣した反転術式で治し、狗巻の呪言を使っています。夏油が里香の力を欲しがったのも変幻自在・底なし・呪力の塊だからです。
夏油が特級仮想怨霊「化身玉藻前」と所持している4000体以上の呪いを1つにしてぶつける呪霊操術 極ノ番「うずまき」を繰り出したため、乙骨は里香に愛してると告げ自分を生贄にした呪力の制限解除を行いました。これによって夏油は右腕をなくし瀕死の状態となり、最後は五条に殺されたのです。
元々すごい呪力を持っている里香が大好きな憂太に告白され、命を差し出そうとしたことで里香の呪力がさらに増大したのですね。
里香は『呪術高専』0巻に登場しました。
命をささげるつもりだった憂太ですが、里香は特級過呪怨霊から小さな女の子に戻っており、実は里香が乙骨を呪ったのではなく、乙骨が無意識のうちに里香に呪いをかけていたことが判明。(乙骨は日本三大怨霊である藤原道真の子孫)
里香は同じ0巻で解呪されました。
もともと折本里香は交通事故で死んだあとに特級過呪怨霊となっていますが、解呪されたことで乙骨のところにはいないはずです。
しかし、16巻で子供を助けたシーンや虎杖、脹相とのシーンで「リカちゃん」が出てきます。これが折本里香なのか何なのかは不明です。
折本里香については、『【呪術廻戦】折本里香の性格や強さ、術式 | 過去や乙骨との関係性を解説』をご覧ください。
両面宿儺(りょうめんすくな)
出典:呪術廻戦公式HP
術 式 | 詳細不明 |
発 生 源 | 呪詛師が呪物化 |
C V | 諏訪部順一 |
『呪術廻戦』の中では、千年以上前、呪術師が全盛だった頃に実在していた呪詛師。当時の呪術師が総力をかけて倒そうと挑んできましたが、とうとう勝てなかったという呪いの王です。
「天災に近いもの」といわれていた宿儺は死後も強い呪力を持ち、遺骸となった20本の指(宿儺は腕が4本ある)の死蝋は呪物となりました。その指を飲み込んだのが虎杖悠仁ですね。
宿儺の指を取り込み受肉した虎杖悠仁はすぐに東京都立呪術高等専門学校(以下呪術高専)より、秘匿死刑が決まっていたものの、五条の進言によって、宿儺の指20本全て取り込ませてからという条件が付きました。
宿儺は虎杖に対し興味を抱きませんでしたが、唯一「伏黒恵」にだけ「唯一の好奇」とし、虎杖の体に存在しています。
宿儺の術式は詳細不明です。
というのも一般的な呪術師、呪詛師、呪霊であっても宿儺であれば体術だけで圧倒できるからです。
もちろん「呪いの王」であり、呪術師全盛期だった頃に呪術師を圧倒していた宿儺ですから、呪術に対する知識もたけています。予測を立て相手を上回る攻撃ができるのも宿儺の怖いところです。
呪術師最強であり六眼の目を持つ五条も、宿儺のことは「しんどい」相手として認識しています。
宿儺は1巻、虎杖がまだ呪術高専に来る前、呪術高専に来ることになったきっかけとして登場しています。虎杖が当時同じ高校だった先輩を助けるために宿儺の指を飲み込み、虎杖に受肉しました。
渋谷事変の際、16巻で美々子、奈々子、そして漏瑚によって虎杖は少なくとも15本の指を体内に取り込むことになり、宿儺は一気に力を付けました。渋谷を壊滅状態に陥れ、今も虎杖の体内に宿っています。
両面宿儺については、『【呪術廻戦】両面宿儺の性格や強さ、術式 | 伏黒との関係や虎杖と結んだ契約について考察』をご覧ください。
化身玉藻前(けしん たまものまえ)
Ⓒ芥見下/集英社
術 式 | 詳細不明 |
発 生 源 | 狐の化身 玉藻前への恐れ |
C V | 不明 |
元は呪術高専東京校で五条、家入と同級生だった夏油傑が起こした星漿体暗殺事件がきっかけとなり、呪力をもたない人間たちを抹殺しようと画策します。
その仲間に、強力な呪力を持った折本里香がとりつく乙骨憂太を仲間に引き込もうとしました。
しかし、乙骨はそれを拒み戦闘になり、そこで夏油が繰り出したのが化身玉藻前でした。現在も偽夏油の中に存在していると考えられます。
詳しくは、『【呪術廻戦】夏油傑の性格や強さ・術式 | 正体や五条悟との関係性を解説』でも紹介していますので、泡得てごらんください。
少年院に登場した呪霊
Ⓒ芥見下/集英社
術 式 | 不明 |
発 生 源 | 不明 |
C V | 佐藤せつじ |
虎杖悠仁、伏黒恵、釘崎野薔薇の呪術高専東京校の同級生チームが初めて解呪に出たとき出くわした呪霊です。
1巻で登場し、2巻で宿儺に殺されています。
呪術高専 補助監督の伊地知によれば、呪胎が変態を遂げるタイプだったら特級になるかもしれない呪霊でした。
絶対に戦わないことを約束し出かけたのですが、謎の呪霊は生得領域を展開。虎杖は腕を切られ指は溶け特級呪霊に殺されるところでしたが、そこで宿儺がとってかわり、もて遊ぶように殺しました。
この時宿儺は本物の呪術を見せてやろうといい、領域展開「伏魔御廚子(ふくまみづし)」を繰り出しています。
八十八橋の呪霊
Ⓒ芥見下/集英社
術 式 | 不明 |
発 生 源 | 不明 |
C V | 不明 |
伏黒の故郷にある「八十八橋」にいる呪霊です。
もとは特級呪霊ではありませんでしたが、宿儺の指を取り込んだことで特級呪霊となりました。
八十八駅は昔から肝試しに利用されるところで、今意識不明となっている伏黒の姉も、学生の頃肝試しをしていました。
この特級呪霊は肝試しをした人間にマーキングしており、それをたどって殺害していたため、伏黒の姉の命が危ないと考え伏黒、虎杖、釘崎で討伐に向かいました。
少年院にいた呪霊に手も足も出なかった3人ですが、それよりはるかに強い特級呪霊に苦戦します。虎杖と釘崎はここに現れた呪胎九相図の壊相、血塗と戦い、伏黒がこの特級呪霊と戦いました。
8巻で登場し、伏黒恵が領域展開「嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)」を初めて出すきっかけとなりました。
疱瘡神(ほうそうがみ)/疱瘡婆(ほうそうばばあ)
Ⓒ芥見下/集英社
術 式 | 不明 |
発 生 源 | 疱瘡への恐れ |
C V | 不明 |
偽夏油が渋谷事変で冥冥と戦うときに出した「特級特定疾病呪霊」です。
偽夏油はかつての先輩に手をかけるのは残念だといいつつ、疱瘡神をぶつけ祓えたら自分が相手をするといいその場を去りました。
術式の名は不明ですが、領域展開内に持ち込むと相手を棺桶に閉じ込め、墓石を出現させたうえ落下、棺桶を土の中に埋葬します。そこから3カウントが始まり、3秒以内に脱出できない場合は、「天然痘」に羅漢します。
疱瘡神/疱瘡婆は12巻、渋谷事変に登場しました。冥冥・憂憂と戦っています。
4級から1級まで名前のある(認定されている)呪霊
かなり強い呪霊でも名前がない呪霊もいます。
呪詛師が呪霊の名を言ったことで判明することもありますし、呪術高専に等級認定されている呪霊もいます。
蠅頭(ようとう)
出典:Twitter
術 式 | 不明 |
発 生 源 | 不明 |
C V | 不明 |
呪詛師に殺されたらしい事件があったとき、スパイ目的で利用する呪霊です。
蠅頭は4級以下の呪霊。
3巻で伊地知が虎杖と吉野順平が関係しているかどうか確認するために持参してきました。
4級以下の低級呪霊はすべてこの名で呼ばれます。
形も色々でいも虫みたいなものもいれば、カエルのようなものもいます。
蝗GUY(こうがい)
Ⓒ芥見下/集英社
術 式 | 無 |
発 生 源 | 飛蝗 |
C V | 不明 |
バッタの大群が作物など根こそぎ食い荒らす「蝗害」を恐れることで生まれた呪霊です。
冥冥いわく準1級くらいの力があるとしていますが、術式が使えないので2級となっています。
見た目は完全に大きなトノサマバッタ。
特級以下の呪霊の中で言葉を発する珍しい呪霊です。
蝗GUY自身も虎杖にさんざん「俺は頭がいい」といっています。ただ、言葉は片言で、行動も考えも幼く頭がいいとは言えません。
10巻の渋谷事変で虎杖と戦い死にました。
虹龍(こうりゅう)
Ⓒ芥見下/集英社
術 式 | 不明 |
発 生 源 | 不明 |
C V | 不明 |
9巻、五条悟と夏油傑がまだ呪術高専東京校の学生だった頃、星漿体 天内理子を殺しに来た伏黒甚爾と戦ったときに繰り出した夏油が繰り出した呪霊です。
夏油が有している呪霊の中で最も硬度が高く突進攻撃をします。
かなり攻撃力の高い呪霊ですが、甚爾によって祓われました。
口裂け女(くちさけおんな)
Ⓒ芥見下/集英社
術 式 | 不明 |
発 生 源 | 口裂け女への恐れ |
C V | 不明 |
口裂け女も夏油傑が有している呪霊です。
仮想怨霊で簡易領域を展開します。
「ねえ わた わタ わたし きれい?」と質問し、質問に答えるまでお互い手を出すことはできません。
質問に答えると、手に持っているはさみの動きを同じ動きをする巨大なはさみが相手の周囲に現れ攻撃します。
口裂け女も夏油が伏黒甚爾と対峙した時に繰り出し祓われました。
名前のない呪霊
この呪霊かわいいすき pic.twitter.com/fEoQmQGowt
— くだり (@dmp_wns) December 4, 2020
『呪術廻戦』の作品中、たくさんの呪霊が登場します。
名前、等級が示されていない呪霊も多いのですが、それぞれ個性があり恐ろしいものばかりです。
0巻に登場した呪霊
名前のない呪霊の中で、0巻に登場した呪霊を紹介します。
顔全部が口の呪霊
0巻で乙骨憂太が禪院真希と共に初めて呪霊の解呪に行った際に出てきました。
同じような形の3体で公道しており、「は・・・い・・・る?」といいながら縫い付けられている糸を引きちぎり口を開け襲ってきます。
初めて呪霊と対峙した乙骨はひるみましたが、真希がサクッと祓っています。
ファンブックによると3級以下の呪霊と書かれていますね。
巨大な呪霊
こちらも0巻で登場した3級以下(ファンブックによる)の呪霊です。
乙骨と真希が小学校で出くわした巨大な呪霊。真希が祓おうと飛び上がった瞬間大口を開けられ牙が腿に触れ乙骨とともに飲み込まれました。
呪具を落としてしまったため、呪力のない真希は何もできず…。
呪霊のおなかの中にはすでに子供が飲み込まれており、真希、子供たちを助けるため、乙骨が初めて折本里香を自ら呼び出すきっかけとなりました。
魚の呪霊
0巻で狗巻棘とハビナ商店街の呪霊解呪に行った際に出てきた呪霊です。
こちらもファンブックによると3級以下、低級呪霊の群れの中にいました。
「ずるいよママ・・・・お兄ちゃんの方が多いよ」など商店街の呪いらしい言葉を発しており、狗巻が簡単に解呪、祓っています。
マンモスみたいな呪霊
0巻、ハビナ商店街の解呪で登場した準1級の呪霊です。
狗巻は学生ですが、1年で唯一の二級術師であるため、単独での解呪活動ができます。今回は低級呪霊の解呪なので、五条に見学してくるように言われ乙骨も同行します。
しかし、魚の低級呪霊の解呪で終わるはずが、偽夏油が送り込んだ準1級呪霊が現れます。マンモスのようなこの呪霊は重力系の術式らしく、狗巻は一声発しただけで声がかれ、敵の攻撃で指が折れました。
乙骨が里香を使わず、刀に呪いをこめ狗巻とともに戦い、呪術師としての階段を上り始めた回になりました。マンモスみたいな呪霊は祓われています。
武器庫の呪霊
0巻に登場した武器庫の呪霊は体内に呪具、武具、人などを保管できる3級以下の呪霊です。0巻では夏油傑と主従関係にありますが、元は伏黒甚爾が使っていました。
呪具などを格納できるほか、自分の体も格納しサイズを小さくすることも可能です。
この呪霊は9巻、五条、夏油らが学生の頃の話で夏油のもとに渡りました。現在は偽夏油のもとにあります。
目だらけの呪霊
0巻、夏油のところに相談にきた親娘の娘に憑りついていた顔中目だらけの呪霊です。ファンブックによると3級以下となっていますね。
憑りつかれるといつも刺すような視線を感じ、体が重く息も苦しく、犯される夢を見ます。
夏油は人間を利用し、呪霊を解呪し親娘の信頼を得ました。
夏油が飲み込み夏油の体内にあると思われます。
天使の羽のようなものを持つ小さい呪霊たち
0巻で夏油の信者である中年男性が呪霊に憑りつかれ助けを求めてきました。等級はファンブックによると3級以下です。
半年間寄付がないと聞くと猿(人間)には役割があり「金を集める猿と 呪いを集める猿 アナタは前者 お金がないなら用済みです」と呪霊を払いませんでした。
天使の羽のようなものを持つ小さい3体の呪霊は男を「ちゅうちゅう」と吸い込み殺します。
この時夏油は祓っていないので、今も生きているでしょう。
ペリカンのような呪霊
0巻で夏油、奈々子、美々子らを呪術高専東京校に運んできた呪霊です。ペリカンのような見た目で、大きな口の中に夏油一派を入れ運んできました。
等級、また攻撃などもせずただ運んできただけなので、術式なども不明です。
百鬼夜行でも新宿に美々子、奈々子がペリカンの口を隠れ場所に使っていました。
1つ目の大きな呪霊
0巻で夏油が出した等級不明の呪霊です。
12月24日に新宿、京都で百鬼夜行を行うと宣言し帰ろうとした夏油に、五条が「このまま行かせるとでも?」と告げたときに出しました。
かなり大きな呪霊で「おおおおお」とうなっていました。術式も不明です。
騒ぎをきき呪術高専の呪術師も出てきましたが、乙骨ら学生がいたことでその場は何もなく、現在も夏油が保有していると考えられます。
黒い骸骨の呪霊
0巻で1つ目の大きな呪霊が発現したとき、学生たちを囲うように登場しました。
等級、術式など不明です。
大量に出てきており、乙骨、真希らは完全に囲まれています。
1つ目と同じく戦っていないので、現在も夏油が保有しているのでしょう。
百鬼夜行の呪霊たち
蜂のような呪霊、ぎょろっとした目の呪霊など様々な呪霊が登場した0巻の百鬼夜行。夏油が新宿、京都に放った千もの呪霊です。
ファンブックによると全て3級以下となっています。
新宿と京都に発言した百鬼夜行は、それぞれの地域の呪術師たちが解呪しています。
ただすべて解呪したかどうかは不明です。
東京校の百鬼夜行には呪具などを保管できる呪霊が見えます。
ムカデのような呪霊
百鬼夜行の際、呪術高専東京校に残った禪院真希と乙骨憂太のおちた帳。真希はそこに現れた偽夏油から乙骨を守るため戦いました。
その際登場したムカデのような呪霊です。
術式、等級ともに不明。時間がない(五条が新宿から戻ってくる)からといって召喚したので、それなりに強い呪霊だと思います。真希、パンダ、狗巻がのちに敗れ、乙骨憂太と対峙した際には大量に出しています。
乙骨は狗巻の呪言(折本里香の制限なき模倣による)を使って祓いました。
骸骨の集合体のような呪霊
百鬼夜行が始まり、夏油本来の目的「乙骨憂太から折本里香を奪取する」ため、パンダ、狗巻棘との対峙で登場しました。術式、等級ともに不明です。
五条に指示され乙骨、真希を救いに呪術高専東京校へ戻ってきた狗巻とパンダ。狗巻が夏油に向けて「堕ちろ」と呪言を発した後に出てきた呪霊です。
黒い塊のようなところからにょきにょきと目玉が伸び、下には骸骨、中央にはミイラのような物体があります。祓われた様子がないため現在も偽夏油内にいるのではないかと思います。
顔がおじさんのような小太り呪霊たち
百鬼夜行がおきたときに呪術高専東京校にいた乙骨と真希。乙骨を偽夏油から守るため夏油に立ち向かった真希は半殺しにされてしまいました。
後から呪術高専東京校に戻ってきたパンダ、狗巻もボロボロの瀕死状態で、それを見た乙骨は迷うことなく折本里香を完全顕現させます。夏油は顔がおじさんのような小太りの呪霊を複数対だし、応戦します。
術式は不明ですが、ファンブックによると3級以下の呪霊となっています。
そのあと乙骨はパンダ、真希、犬真希を安全な場所に移し反転術式を施していますので、この呪霊たちは乙骨によって祓われたと思います。
雪男みたいな呪霊
百鬼夜行で五条悟が夏油一味のミゲル(のちに五条側となる)と退治しているとき、ビルの向こうから現れた巨大な呪霊です。
「ばぁあ」と攻撃しようとした瞬間、五条に瞬殺されました。
ファンブックにも記載がないため術式、等級ともに不明です。
1巻に登場した呪霊
虎杖が両面宿儺の指を飲み込み呪術師となることを決意した1巻。
ここでも沢山の名もなき呪霊が登場しています。
巨大なノミのような呪霊
虎杖が通っていた杉沢第三高校に伏黒恵が「両面宿儺の指」を回収にきたとき、ラグビー場にいた呪霊です。「おおおおお」と言葉にならない声を発していました。
宿儺の指の影響を受けて呪霊が集まっているらしく、急ぎ指を探すためその場を退いたので、祓ってはいないようです。
伏黒は2級呪霊ではないかと予想しています。術式も等級も不明です。
頭が魚のような二足歩行の呪霊
「いま なンじですかあ」「みぢかいはりはあ ジュういちいぃ」と片言な言葉を発しています。
ファンブックによると3級以下の術式不明の呪霊で、巨大なのみのような呪霊と同じように、宿儺の指に引き寄せられたようです。
虎杖の先輩である佐々木と井口を丸のみしようとしましたが、虎杖が蹴り飛ばし伏黒が攻撃し佐々木と井口を救出。その後、宿儺の指を飲み込んだ虎杖(虎杖に受肉した宿儺)に一瞬で殺されました。
たくさんの目がある「ヒル」のような呪霊
虎杖の先輩、井口の頭に吸い付き「じゅるるるる」と不気味な声をあげていた呪霊です。ファンブックには3級以下と書かれています。
井口は鼻血が出ていましたし、その後、虎杖、伏黒に助けられ病院に言ってからも意識不明となっていたので、頭部に損傷を負ったのではないかと考えられます。
虎杖が「明日には井口先輩治せる人が来てくれるから」といっているので、多分家入硝子が治したのでは?と思います。この術式不明の呪霊も伏黒に祓われています。
真っ黒で目がたくさんある足だけ?の呪霊
なんとなく呪術1巻みてたらチャオチュールの呪霊おるやんwwwwって1人でツボってた pic.twitter.com/wat2uMgpwb
— どけ‼️俺はお兄ちゃんだぞ‼️ (@Delio_BH) January 17, 2021
同じく夜の高校に現れた呪霊です。
こちらもファンブックで3級以下と書かれています。術式は不明です。
「ちゅーるちゅーるちゅる」と意味不明な言葉を発していました。
伏黒に祓われたのち、伏黒の式神「玉犬」に食われたようです。
手がカマキリのような呪霊
近くに霊園があるなど呪霊が集まりやすくなっていた霊園で発生していた呪霊を、虎杖と釘崎野薔薇で払いに行ったときに出てきた呪霊です。
これは釘崎に対する実地試験で、都会の(呪いのレベルが違う)呪霊を払えるかどうか、確認のための解呪作業でした。「れ・・・しぃと ごりよ・・・う」と言葉を話しています。
こちらもファンブックで3級以下とされています。術式不明なこの呪霊は釘崎に祓われました。
毛むくじゃらの呪霊
同じ廃ビル内で登場した3級以下の呪霊です。
子供を人質にとるなど知性がある呪霊でしたが、虎杖が力づくでぶん殴り、五条から預かった呪具「屠坐魔(とざま)」で腕を切り子供を救出。逃げる呪霊を釘崎の芻霊呪法「共鳴り」でとどめを刺しました。
術式は不明です。
たくさんのお面の呪霊
特級仮想怨霊が発生した英集少年院で釘崎が対峙した呪霊です。
術式、等級共に不明、お面のような複数の呪霊でした。
戦う状態になった場面以外、描かれていないため生存しているかどうかわかりません。
きのこのような呪霊
呪術廻戦の少年院編で出てきたキノコの呪霊のフィギュアほしい#呪術廻戦#アニメ好きと繋がりたい pic.twitter.com/CzBvCyviaL
— やでっち (@Monnyade0420) January 18, 2021
巨大なキノコのような、1体はカエルのような3体の呪霊も少年院で発生しました。等級、術式は不明です。
釘崎が逆さづりに握られ今にも食われそうなとき、伏黒の式神によって助けられました。
蛇のような呪霊はきのこらしき呪霊を食べていますので、生存していないと思います。
3巻に登場した呪霊
2巻には特級呪霊しか登場しません。
上で紹介した漏瑚、陀艮、花御、真人が登場し五条と漏瑚の対戦があるなど特級同士の戦いが見ものです。
3巻では吉野順平の母親を殺した呪霊が登場します。
大きな口で笑う複数の胸がある呪霊
映画館で殺された高校生の事件に関係していると思われる吉野順平に接触した虎杖は、趣味が映画の順平と盛り上がり、人のいい順平の母親とも打ち解け泊まることになりました。
しかしこれは偽夏油、真人らが仕組んだもので、のちに吉野順平宅には「宿儺の指」が持ち込まれます。
それにより引き寄せられた呪霊が大きな口で不気味に笑う複数の胸がある呪霊です。
等級、術式などわかりませんが、殺された順平の母親「吉野 凪」は腰から下が欠損、そこには宿儺の指が残されていました。
4巻で登場した呪霊
4巻では七海健人の回想シーンと、呪術高専姉妹校交流戦に呪霊が登場しています。
蜘蛛の形をした呪霊
呪術高専姉妹校交流戦で、交流戦区画内に放たれた呪霊です。交流戦ではこうした呪霊を解呪した数で勝敗が決まります。
見た目は大きな蜘蛛、「どごいグのぉー?」など言葉を発していましたが、真希いわく「3級(ザコ)だな」と、等級はわかりませんが高くないようです。
術式についても不明で、真希がさらっと殺しました。
5巻で登場した呪霊
5巻では虎杖と東堂と東堂、パンダとメカ丸、釘崎と西宮、真希と三輪、真希と真依、加茂と伏黒といった好対戦とみることができます。
登場する呪霊は交流戦のために放たれた呪霊、そして真希と真依の幼いころに見た呪霊です。
歯が印象的な呪霊
交流会で放たれていた呪霊の1つです。
解呪する場面のみ描かれているため、はっきりとした形がわからない呪霊ですが、パンダが軽く祓っているため等級も術式も低いと思われます。
真っ黒な首長呪霊
幼い頃、禪院家にいた真依、真希が遭遇した呪霊です。
真希はまだ呪霊が見えるメガネをかけていないため呪霊は見えていません。しかし見える真依は怖がり、その横を通り過ぎることができませんでした。
真希は「みえなきゃいねぇのとおんなじだよ」と目をつぶらせた真依の手を握り、呪霊の横を通り過ぎました。
術式、等級ともに不明、祓われているところも描かれていないため生死は不明ですが、祓われたか、もしくは禪院家の呪霊を飼っている部屋に入れられたかもしれませんね。
落ち武者と蛇が一緒になったような呪霊
呪術高専姉妹校交流戦で楽巌寺学長が、虎杖を殺すために用意した呪霊です。楽巌寺学長により笛で攻撃を開始するように手なずけられています。
しつけの際には血を使っており、この血と笛をうまく使うようにと加茂に預けました。
もともと放つのは2級呪霊だったのに、2級では心許ないと準1級が放たれたようです。
虎杖を襲わせる前に、偽夏油によって送り込まれた花御に瞬殺されています。
7巻に登場した呪霊
7巻では、偽夏油らによって呪術高専から盗まれた呪胎九相図である脹相、壊相、血塗が登場しました。
呪胎九相図については呪霊とはまた違うため、後でまとめて紹介します。
もぐらたたきのような呪霊
八十八橋で血塗が登場した後、釘崎と伏黒が対峙した呪霊です。
釘崎も伏黒も一発で倒しているため、等級、術式ともに不明ですが、それほど強い呪霊ではありませんね。もぐらたたきみたいに隠れていて、時折頭を出します。
伏黒はこの呪霊に対し、攻撃はしてこないといっていました。
8巻に登場した呪霊
8巻は呪術界最強の呪術師 五条悟、そして後に呪術高専を裏切ることになる夏油傑、反転術式の第一人者である家入硝子が学生だった頃の話が掲載されています。
ここでもいくつかの呪霊が登場していますよ。
顔が2つあるような巨大な呪霊
五条、夏油が学生時代、屋敷に閉じ込められた冥々と庵歌姫を助けに行き遭遇した呪霊です。術式、等級共に不明。
呪霊の解呪に出かけた屋敷に閉じ込められ、30分で15キロ移動したにも関わらず終わりのない回廊に困っていたところ五条と夏油が救いに来ました。
夏油の呪霊に食われ殺されています。
芋虫のような呪霊
庵歌姫を襲おうとしていた呪霊にかみつき殺した呪霊です。
夏油は解呪した呪霊を体内に飲み込み、それを使役することができます。
天内理子が通っていた学校「廉直女学院中等部」で対峙した呪詛師との戦い、また甚爾との戦いでも使っているところを見ると、それなりに強い呪霊と想像しますが、等級、術式共に不明です。
目玉から血を流す巨大な呪霊
五条と夏油は学生時代大親友でしたが、時折口げんかもしていたようです。
五条と口げんかをしたとき、出しかけた呪霊が目玉から血を流す呪霊でした。等級、術式はわかりません。
夏油内部にいるか、百鬼夜行などで失っている可能性もあります。
エイのような呪霊
天内理子を狙う呪詛師集団「Q」と、天元を信仰崇拝する宗教団体 盤星教「時の器の会」。
その護衛を頼まれた五条と夏油が、天内理子と接触しようと住まいに向かった際、窓から落とされた天内理子を拾ったのがエイのような呪霊です。
夏油の使役する呪霊で、天内理子を空中で広い夏油自身が抱いて乗っていました。
等級も術式も不明。偽夏油内部にいるかどうか、生死は不明です。
きのこの菌がついているような呪霊
天内理子を助けた夏油が、襲ってきた「Q」の戦闘員を襲わせた呪霊です。
「チューしよーよ ねぇチュー」といいながら戦闘員の体を丸ごと体内に入れた状態で襲っています。
祓われているかどうか、また等級、術式など不明です。
角のある羊のような呪霊
天内理子のお世話係、黒井美里が乗っていた呪霊です。
夏油が取り込んだ呪霊で、多分天内理子が襲われたとき一緒にいて負傷していて、車椅子の用に利用したと思われます。
術式、等級など不明、生存しているかどうかも不明です。
カメレオンなどの複数の呪霊
かたつむり型、カメレオン型、植物のようなもの…など、天内理子監視のための呪霊が廉直女学院中等部の下りで複数出てきました。
監視するための力をもっていることが考えられますが、術式も等級、生存も不明です。
傘をかぶったような丸い双子呪霊
これもまた夏油が使役している呪霊です。
伏黒甚爾が天内理子暗殺に賞金を懸けたことで集まった呪詛師と対峙したとき使いました。
前後を式神にはさみ対戦慣れしているおじいさん呪詛師に対し、牽引役として利用したようです。
術式、等級、生存はわかりません。
9巻に出てきた呪霊
9巻には、等級は不明でも名前のある呪霊、口裂け女の呪霊を初めとして、夏油が呪霊操術によって繰り出した呪霊がたくさん登場します。
牙のある呪霊
夏油傑はこの9巻で呪術高専を裏切ります。
天内理子が殺されたとき、時の器の会の人たちに大きな疑問をもったことが、呪術師だけの世界を作るとおいう考え方の起点となりました。
夏油が、人間に対し初めて使った呪霊が牙のある呪霊です。旧■■村で美々子、奈々子(夏油の一派となった)を救い、村民112名を殺害しました。
術式、等級、この呪霊がまだ生きているかどうかはわかっていません。
ダルマの呪霊
天内理子が殺害されたのち、盤星教は解体されていましたが、この元団体を夏油が拾いました。
ダルマの呪霊が登場する前に、旧■■村で救われた美々子、奈々子が夏油のところにいる様子がわかります。
団体を自分の物にするといったとき、多数の反対にあい、にこやかに実力行使に出ました。その時、団体の1人を惨殺したのがだるまの呪霊です。
等級、術式、生死は不明です。
11巻に登場した呪霊
五条悟が極門彊にとらわれた11巻。
渋谷の街には呪霊があふれ、多数の人間と共に呪霊が描かれていますが、呪術師と対峙した呪霊は1体です。
ブルドックのような呪霊
五条が極門彊にとらわれ、呪術師たちはそれを救うため、また渋谷事変をおさめるために動いています。
メカ丸から五条封印の情報を得た虎杖。
メカ丸は冥冥に虎杖が地上に出られるよう隙を作る役になるよう指示しました。
その際、冥冥、憂憂が対峙した呪詛師 蛯名仁次と一緒に登場したのがブルドックのような呪霊です。
術式、等級は不明ですが、蛯名と共に冥冥に殺されたと思われます。
この呪霊は蛯名がとらえたらしいよ。
12巻に出てきた呪霊
渋谷事変が続く12巻。
オガミ婆が伏黒甚爾を降霊し、禅院真希、禪院直毘人、七海健人と陀艮の戦いなど見所満載です。
この巻には、上記で紹介した特級特定疾病呪霊である疱瘡神も登場しています。
目玉が飛び出した呪霊など
12巻では渋谷の街が呪霊の温床となっているところが描かれています。
渋谷駅にはたくさんの呪霊があふれ、四足の不気味な呪霊から目が複数ある大きな呪霊、さらに目玉が飛び出した呪霊などが登場しています。
何れも等級、術式不明ですが、偽夏油が送り込んだ呪霊です。
生きているかどうかも分かりません。
大鯰の呪霊
疱瘡神を黒鳥操術で倒した冥冥を待っていたのは偽夏油でした。その時偽夏油と一緒に登場したのが大鯰の呪霊です。
偽夏油に「やるじゃないか 最近の術師にしては」といわせた冥冥はすごいです。
この後、偽夏油とどのような戦闘になったのか描かれていませんが、後に憂憂の何等かの術式によってマレーシア クアラルンプールに移動した冥冥が「殺されそうになった」といっていたので、やられる寸前に逃げたと想像されます。
この大鯰の呪霊は16巻で虎杖に対しても利用されています。
術式はわかりませんが、人々が鯰を恐れた(江戸時代、地震は鯰が起こすと思われ恐れられていた)ことで生まれた呪霊のようです。多分、まだ偽夏油内に存在しているでしょう。
16巻に出てきた呪霊
16巻では九十九由基が登場し、今まで敵だった脹相が虎杖側につきます。
日本にはそこかしこに呪霊があふれ、虎杖には即刻死刑が申し渡され、死刑執行人には乙骨が選ばれました。
この巻では、乙骨が呪霊と対峙しています。
人の死体をおとりに使う魚人のような呪霊
小さな子供が一人、荒れ果てたスーパー内で食べ物を見つけ食べています。そこに「おいで おいで ここは危ない」「あったかイ お風呂」「お歌も歌エるよ」と誘ってきた呪霊です。
これは人の遺体を使ったおとりで、本体は子どもがおいでといわれついていった外部にありました。巨大な魚人のような呪霊を頭部一突き、解呪したのが乙骨です。
術式、等級不明なこの呪霊を対峙した乙骨は「リカちゃん」を連れており、これは折本里香なのか?と『呪術廻戦』ファンを沸かせました。
受胎九相図
受胎九相図は、明治の初めごろに活躍した呪術師 加茂憲倫が作ったものです。
呪霊とは違いますが、偽夏油が真人に命じ呪術高専から宿儺の指を盗ませましたとき、同じくらいの危険物という扱いを受けていた受胎九相図も盗まれています。
このとき盗まれたのは一番から三番。
虎杖との関係も分かり、現在は一番の脹相が呪術高専側についています。
呪霊の子どもを宿してしまう特異体質の娘は、親類縁者からひどい扱いを受け、どうにもならなくなりある寺に逃げ込みました。そこにいたのが加茂憲倫です。
呪詛師の加茂憲倫はこの娘に強い関心をもち、娘に呪霊の子を9回身ごもらせ、9回堕胎させ、取り出した胎児は強力な呪力をもった呪物となり100年という長きにわたり強固に封印され、呪術高専で厳重に保管されていたのです。
一番 脹相(ちょうそう)
出典:呪術廻戦公式HP
術 式 | 赤血総術 |
発 生 源 | 人間と呪霊から生まれた |
C V | 浪川大輔 |
脹相は現代に出してもらった恩として偽夏油、つまり呪詛師・呪霊側についていますが、呪詛師、呪霊に対して大きな恩を感じているわけではありません。
大切なのは共に寄り添い長い間保管されてきた兄弟達です。壊相は血塗のために、血塗は俺のため、そして自分は壊相のために生きると誓っており、兄弟の絆はとても強いのがわかります。
脹相は7巻で登場しました。
脹相らは生まれる際、加茂憲倫が関わったことで、加茂家相伝の赤血操術を使います。
呪術高専京都校の加茂憲紀の赤血操術は自らの血、若しくは血液パックを利用します。血液パック以外、自分の血液を利用しますので血がなくなれば死亡です。しかし脹相の赤血操術は、呪力によって血液を作り利用できるため、呪力さえあればいくらでも攻撃できます。
等級などはわかりませんが、宿儺の指と同じように保管されていたことを考えると、かなり強い呪力をもっていることは間違いありません。実際、虎杖は一度、脹相に敗れています。
脹相については、『【呪術廻戦】脹相(ちょうそう)の強さ・術式・領域展開 |脹相は虎杖の兄? 存在しない記憶を考察』をご覧ください。
二番 壊相(えそう)
出典:呪術廻戦公式HP
術 式 | 蝕爛腐術 |
発 生 源 | 呪霊と人間から生まれた |
C V | 檜山修之 |
壊相は受胎九相図二番。脹相の弟であり、血塗の兄にあたります。7巻、八十八橋で釘崎、虎杖と戦いました。
ムキムキの筋肉に露出度の高いファッション。
女性用のボディハーネスをつけTバックを愛用、モヒカン…と見た目は変態です。
柔らかい物腰で、言葉も丁寧ですが、背中を見られると激高します。背中には異臭を放つ大きな顔があり、これがコンプレックスです。
兄、脹相と同じように兄弟を大切にしており、釘崎と対峙したとき、弟が痛みに耐えかね「兄者」との声に反応し、術式を開放してしまうほど優しい心をもっています。
壊相の血液を浴びると腐蝕し、激痛を味わいます。
背中に蝶のような羽をはやして、底から針のような血液を伸ばし人を刺します。これに触れると激痛が走り腐っていくのです。
血液が傷口などから入り、壊相、血塗のいずれかが「朽」を発動すれば、相手の体はみるみる腐り、女性なら10分持たないという恐ろしい術式です。このときの戦いで虎杖・釘崎に殺されました。
壊相については、『【呪術廻戦】壊相の強さ・術式・領域展開 | 死亡したのは何巻?戦闘シーンを解説』をご覧ください。
三番 血塗(ちけず)
出典:呪術廻戦公式HP
術 式 | 蝕爛腐術 |
発 生 源 | 呪霊と人間から生まれた |
C V | 山口勝平 |
脹相、壊相と比較して少々幼い感じがする血塗。
兄たちが大好きで頼りにしている感じが見えます。
脹相、壊相は完全に人型ですが、血塗は顔が2つあるような呪霊が強い見た目をしています。上の方の顔は表情を作ることが無いようで、眼球のない目の部分からは常に血液が流れているのが不気味です。
楽しいことが好き、楽観的、弟らしいイメージです。
兄たちのことを心から慕い信頼し、釘崎の術式に苦しめられているときに発した「兄者」という言葉は、敵なんだと分かっていても虎杖の心に響いたようです。
血塗は壊相と共に、八十八橋の戦いで釘崎と虎杖に殺されました。
血塗については、『【呪術廻戦】血塗の強さ・術式・領域展開 | 血塗の死亡シーンや兄弟を解説』をご覧ください。
虎杖と受胎九相図の関係
呪霊の紹介から少し話がそれますが、虎杖は受胎九相図と関係が深いということをお話しておこうと思います。
受胎九相図は加茂憲倫が、呪霊の子を宿せる特殊な身体をもった女性から生まれたものです。実は虎杖も、女性の脳をのっとった加茂憲倫と虎杖の父の間に生まれ、受胎九相図とは「腹違い」の兄弟だとわかっています。
渋谷事変で虎杖と戦い、虎杖が死ぬ寸前になって脹相の頭にありえない光景が浮かびます。脹相、壊相、血塗、虎杖、そして瓶に詰められた他6体の弟たちが楽しく食事をしている光景です。
脹相は血液を操る術式をもっているため、血縁をもつものの死を感じ取ります。実際に壊相、血塗が死んだとき、すぐに悟りました。自身が痛めつけた虎杖が死にかけたとき、同じ血をもっている兄弟だからこそ、ありえない光景が浮かんだのですね。
渋谷事変が終わり、脹相は弟となる虎杖の側で呪霊の解呪に動いていました。そして今は、虎杖のため、また兄弟達を呪術高専保管庫から救出するためにも、九十九と共に天元様の護衛についています。
虎杖が脹相との詳しい関係性は、『脹相と虎杖悠仁は兄弟?虎杖の出生の謎や脹相のお兄ちゃんっぷりを解説』で紹介しているので、合わせてご覧ください。
まとめ
『呪術廻戦』にはたくさんの呪霊が登場しています。
これから先も、呪力の強い呪霊が出てくると思います。
虎杖、伏黒、禅院真希、乙骨らがこの先、どんな活躍を見せてくれるのか、五条はどうなるのか、伏黒の姉の運命は? さらにはこの先、どんな呪霊が出てくるのか楽しみですね。
コメント
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