『呪術廻戦』の主人公 虎杖悠仁に受肉している両面宿儺は、史上最悪の「呪いの王」であり、呪術師全盛期の呪術師が総出で滅しようとしてもできなかったというとんでもない化け物です。
両面宿儺とはどんな存在なのか、性格や術式の紹介や、伏黒との関係、また虎杖と結んだ契約について考察します。

ネタバレを含むから、要注意してね。
両面宿儺(りょうめんすくな)とは?

出典:呪術廻戦公式HP
両面宿儺は、「呪いの王」と呼ばれる化け物です。
虎杖が元いた学校の百葉箱にあった不気味な指を、困難を乗り越えるために宿儺を飲み込みました。
これをきっかけに、両面宿儺は虎杖に受肉し、現世によみがえったのです。

宿儺の指は本来猛毒であるため即死するはずなのに、虎杖が1000年に1人の逸材と言われる毒の耐性を持つ特異体質だったから、こんな形で受肉したの!
「呪いの王」を彷彿とさせるヤバい性格

出典:呪術廻戦公式HP
宿儺の性格は、一言でいえば「天井天下唯我独尊」です。
自分がよければよし、不快ならだめ、それが宿儺の生きる指針です。
最悪だと思うのが、女性や子供を殺すことが最高の楽しみとしているところでしょう。
通常、こうしたものすごく強いタイプはあまり深く考えないことが多いのですが、宿儺は頭がいいのです。
頭の切れもよく、伏黒と戦った時は虎杖の心臓をもぎ取り、心臓を人質にするなど狡猾なところもあります。
虎杖は呪術高専上層部と五条との約束で、20本の指を全部体に取り込ませて秘匿死刑となることが決定しています。
宿儺にとって虎杖は20本の指を見つけるために必要な存在であり、自分が受肉しているのですから大切にしなければならないはずです。
しかし、宿儺は吉野順平が真人に殺されたとき、虎杖に「お前のせいだ」と面白がりわざわざ現実を突きつけるなど、悪意に満ちた行動をとっています。心も体もまごうことなき「悪」こそ宿儺なのです。

言わなくていいことをわざわざ言うあたり、虎杖の善性を崩そうとするのを楽しんでいる節があるよね。
吉野順平や真人に関する詳細は以下の記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。


現在は虎杖悠仁の内にいる

出典:呪術廻戦公式HP
宿儺が寿命となって死んでも、宿儺の呪いは弱ることなく、死蝋(死体が蝋化したもの)となった20本の指も(宿儺は腕が4本ある)実に1000年かけても消すことができませんでした。
それほど強い呪物を取り込んでも猛毒に負けることなく生きていられた虎杖悠仁は、確かに異質中の異質です。
宿儺は偶然にも1000年に1人といわれる特異体質を持った虎杖悠仁に取り込まれたことで、現生に顕現できました。
普段は虎杖悠仁の中にいて、虎杖が出てきてほしいと思うとき出てくることもあれば出てこないことも。
時折、虎杖の顔に宿儺の目、手の甲に宿儺の口が出てきます。

宿儺もまさか虎杖の身体で受肉するとは思ってなかったのかも…?
死ぬ前から、どこかのタイミングで受肉することを予定に入れていたのかな?
わからないことが結構多いよね。
両面宿儺の本当の姿は?

出典:Twitter
作品『呪術廻戦』117話の扉絵に、両面宿儺の姿が描かれています。
両面宿儺は生前、4本の腕を持ち、右目が板状に変形した人間でした。
1000年以上前、呪術全盛期と言われた時代にいた呪詛師であり、当時の呪術師が総攻撃をしても全く勝つことができなかったといわれています。
『呪術廻戦』でも両面宿儺は仮想の鬼神とされていますが、虎杖に受肉した宿儺は「呪いの王」と呼ばれる世界最強の呪詛師です。

倒せなかったって時点で強すぎるよね。
両面宿儺の元ネタ
両面宿儺というのは『呪術廻戦』で創作されたものではなく、日本書紀、仁徳天皇時代に飛騨に現れたといわれる人間の姿が元ネタとなっています。
いくつかの逸話が残されていますが、日本書紀では「1つの胴体に2つの顔、それぞれ反対側を向き、頭がくっついているのでうなじがなく胴体それぞれに手足があり、膝があるけれどひかがみ(膝の裏、くぼんでいるところ)と踵がなかった」と書かれています。
動きが素早く力もあり、剣術にたけていた、天皇の命にも従わず略奪の限りを尽くしていたようです。
鬼神ともいわれたこの人物は屈強な豪族だったのではないかなど色々と言われていますが、姿を想像しただけでも恐ろしいですね。

宿儺は、いきなり虎杖の身体で受肉したけどどうなんだろうね。
動きづらくなかったのかな?
元ネタから考察できる両面宿儺と五条悟の関係
武器はシヴァのトリシューラと、左手側はインドラの金剛杵のようにも見えますね これはインド神話の武器を全部持ってるかつ虎に乗るドゥルガーの要素な気もします
自分は仏教視点でのシヴァ、大自在天であるとして考察しました
まとめてあるのでよかったら読んでください pic.twitter.com/xrJtjdH46A— 考察の人 (@kosatsu_zeanue) January 13, 2021
上記に張ってあるTwitterは、宿儺と五条の関係性については仏教における大自在天なのでは?という説は類似点が多く、非常に感銘を受けた考察の一つです。
Twitterを張っておきますので、ぜひ読んでいただきたいです。
姿は日本書紀が元ネタで、宿難の存在自体は別のものが元ネタになっていると考えられます。
ちなみに、指一本の状態の宿儺を相手にし、それも勝つと言ったのは五条悟のみです。
自他ともに最強を認める五条悟についての記事は別途用意していますので、そちらをごらん下さい。

史上最悪の「呪いの王」両面宿儺の強さ

出典:呪術廻戦公式HP
両面宿儺は、死んでなお、最強である五条悟ですら指の1本も壊せないほどの強烈な呪いを発しています。
『呪術廻戦』の中で宿儺は、最強以外に言葉がないくらいの存在です。
当時の術師が総力をあげても勝てないほどの強さ
『呪術廻戦』では両面宿儺について、1000年前に実在したものとして紹介されています。
本作の歴史では、平安時代・安倍晴明ら陰陽師の活躍が全盛期といわれていた当時、勢力を挙げて両面宿儺の征伐に当っても、その男を殺すに至らなかったと伝えています。
寿命が尽き、4本ある腕の20本の指は死蝋化したのですが、その指1本ずつに強烈な呪いが宿り、すさまじい強さとなったことで封印すらできなかった、とてつもない強力な呪力を持っているのが両面宿儺です。

寿命を待つしかなかったっていう解決策がすごいよね。
死ぬまでに、いったいどれだけの人を呪ったんだろう…。
あの最強術師「五条悟」と互角以上!?

出典:呪術廻戦公式HP
現在、両面宿儺は完全体ではありません。
もしも宿儺の指を虎杖が20本全部取り込んだとしたら、史上最最強の呪術師といわれる五条悟でも勝てるかどうか未知数です。
『呪術廻戦』渋谷編までに虎杖は15本の指を食べています。
あの特級呪霊である漏瑚ですら、宿儺にダメージを負わせることなく消えています。
宿儺いわく、漏瑚の強さは甘く見積もっても8本から9本程度といいますから、宿儺がどれほど強いかわかりますね。
両面宿儺の術式

出典:呪術廻戦公式HP
両面宿儺の術式は虎杖に取り込まれる指が多くなるほど、術式も複雑に、また強力になっていくでしょう。
今わかっている術式だけでも相当な力です。両面宿儺の術式について解説します。
①解(カイ)

出典:呪術廻戦14巻
「解」は、斬撃能力で宿儺が手を振るだけで対象となるものを裁断します。
宿儺が使用する通常の斬撃攻撃は、ほぼすべて解です。
その裁断の形なども様々で、さっとビルを真っ二つにしたり、細切れのようにしたり、力を入れることもなくさくっと対象を斬撃します。
14巻では八握剣異戒神将魔虚羅(やつかのつるぎいかいしんしょうまこら)との対決の際に、解による斬撃を弾かれています。
その際に宿儺は「見えているのか!!俺の術が!」と言っているため、ただの斬撃ではなく仕掛けがあるようですが、まだ本編では詳細は明らかにされていません。
しかし、正のエネルギーを帯びた魔虚羅の剣を使用したとしても、斬撃をはじくことが出来る以上、「何か」を飛ばしている可能性は高いでしょう。
ただし、飛ばしている斬撃がただの呪力なのか、呪力で作ったなにかか、呪力をまとわせた別のものなのか…不明です。

宿儺の術式を見破れるには、六眼しかないのかな?
②㭭(ハチ)

出典:呪術廻戦14巻
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