呪術廻戦に登場するキャラクターは、それぞれ術式を持ち、呪術者や呪霊によって戦い方が違います。
キャラクターによって力の差や戦う信念が違い、戦いや話の中に表れているのが面白さの一つです。
特に「漏瑚(じょうご)」という呪霊は、作中の中でも呪術師や人間と戦う理由が、はっきりとしているキャラクターです。
さらに、実力は確かなキャラクターなのですが、戦う相手が悪く不憫なところがあり、ファンの中でもかわいいと話題になっています。
そこで、この記事では、「漏瑚」にスポットを当てながら解説や考察をします!
この記事はネタバレが含まれているから、ネタバレ覚悟で読んでね!
漏瑚(じょうご)とは?
頭が火山のような見た目で、単眼が特徴的な特級呪霊です。
興奮したり怒ったり、精神が高ぶった時には、頭部のてっぺんから蒸気を吹き出します。
また、一人称は「儂」で、たびたびキセルで何か吸っているキャラクターです。
風貌と声から、少し年寄りじみた感じに見えるね!
漏瑚のプロフィール
等級 | 特級呪霊 |
発生源 | 大地 |
嗜好・趣味 | 呪具集め |
嫌いなもの | 人間。特に五条 |
漏瑚のプロフィールは上記の通りです。
嫌いなものが人間で、特に五条悟なのが漏瑚らしいですね。
作中で五条と戦った際に、コテンパンにやられてしまったのを根に持っているのかもしれません。
漏瑚の性格
漏瑚は、怒りやすい性格の持ち主です。
五条の戦いで煽られた際にも、「舐めるなよ 小童が!!! そのニヤケ面ごと飲み込んでくれるわ!!!」と怒りながら、頭部の火山や耳から噴火し煙が噴出するシーンがありました。
スルー耐性がなく、すぐに相手の挑発に乗ってしまうところがさまざまなシーンで見られます。
他にも、すぐに調子に乗りやすくイキってしまう性格で、どこか憎めないキャラクターです。
偽夏油の一派
漏瑚は偽夏油などが所属する一派のメンバーです。
漏瑚や花御などの呪霊たちの目的は、人間たちを消し去り、呪霊と人間の立場を逆転させることです。
その目的を果たすために、呪術師を勝とうと偽夏油を手を組んで、行動しています。
偽夏油
頭に縫い目があり、前髪が特徴的な男性。
偽夏油は呪霊ではなく呪詛師(人間)です。
呪霊側が勝てるように計画を練っている人物で、五条悟や高専についての知識もあるキャラクターです。
偽夏油の性格や目的、術式は別の記事で詳しく紹介しています。
ぜひ読んでみてください!
真人
人が人を恐れる負の感情からできた特級呪霊。
顔や身体にはツギハギが見えるのが特徴的で、軽薄な性格の持ち主です。
「無為転変(むいてんぺん)」という術式を持ち、触れた相手の魂を変えて肉体を変形させる能力を持っています。
真人の目的や術式については、別記事で紹介しています。
そちらもあわせて読むと、より呪術廻戦について詳しく分かりますよ!
花御
森から生まれた特級呪霊で、人類の滅亡のために偽夏油や呪霊と手を組んでいます。
筋肉質な身体を持っており、身体の所々に黒い紋様が映し出されているのが特徴です。
眼の部分には木が刺り、左腕は布で覆われている容姿になっています。
術式は、木々や種子などの植物を操ることができ、攻撃からサポートまでこなせる能力の持ち主です。
花御の性格や術式については他の記事で詳しく紹介しています。
ぜひこちらも読んでみてください!
陀艮
人間が海に対して畏怖する気持ちから生まれた特級呪霊です。
赤い頭部が特徴的でタコに似たような見た目をしています。
漏瑚や真人と違い、人間の言葉を話せないのか「ぷぷぅー」「ぷぅー」と鳴き声を発します。
術式は水を生成する能力を持ち、水辺に棲む生き物に似た式神を召喚できます。
漏瑚の強さ・術式・領域展開
ここからは、漏瑚の強さや、術式、領域展開について解説していきます。
特級呪霊に区分されている漏瑚は、どのような強さの持ち主なのでしょうか。
宿儺の指8、9本分の強さの持ち主
夏油傑が作中で「甘く見積もって宿儺の指8、9本分程度の強さ」と評していましたね。
ちなみに宿儺の指は、1本あるだけで、特級呪霊に区分される強さになれます。
指8、9本分程度の強さは、少年院にて、宿儺が虎杖と意識を入れ替えて特級呪霊と戦うシーンで分かります。
この時点では、虎杖は宿儺の指を2本飲み込んだ状態でした。
しかし、2本という少ない本数でも宿儺は領域展開し、特級呪霊を倒しています。
単純に考えると、この時の宿儺と比べて、漏瑚はおよそ4倍強いと考えられます!
また、呪霊の中では珍しく、人の言葉を理解できるほどの知識があるので、実力ある呪霊ではないでしょうか。
漏瑚が繰り出す術式
漏瑚が繰り出す術式は火山や炎を操れるものです。
手のひらから出力の大きな炎を放出し、相手を焼き尽くすことも可能です。
また、術式を応用して火礫蟲や極ノ番「隕」など、さまざまな技を繰り出せます。
火礫蟲 (かれきちゅう)
漏瑚から爆発する虫を放つ技です。
虫には羽がついており、飛びながら対象物への移動が可能です。
また、虫たちは対象物に当たると奇声を上げ、大爆発する二段構造になっています。
ちなみに、五条悟との戦いで火礫蟲を使用しています。
極ノ番「隕/いん」
燃えている巨大な隕石を降らす技で、ビルを吹き飛ばすほどの大きな威力があります。
渋谷事変では隕石をビルに降り落とし、周辺を焼き尽くしていましたね。
漏瑚の領域展開「蓋棺鉄囲山(がいかんてっちせん)」について
漏瑚の領域展開「蓋棺鉄囲山(がいかんてっちせん)」は、まるで火山の中のような空間が広がるのが特徴です。
マグマが吹き出し、非常に空間内は熱く、並の呪術師なら領域内に入っただけで焼ききれてしまいます。
領域展開内だと、漏瑚の火炎の術式が必中になるバフがかかります。
領域展開は何巻・何話で見れる?
漏瑚の領域展開は、漫画では2巻15話で見られます。
また、アニメでは7話で見ることができます。
どちらも、それぞれかっこよさがあって素敵です!
漏瑚がかわいい!五条悟との戦いでかわいさ爆発!
漏瑚のファンの中では、漏瑚が「かわいいキャラクター」だと話題に!
特級呪霊で実力のあるキャラクターなんですが、雑魚キャラ感があってどこか憎めないところがかわいいんです。
特に、五条悟との戦いで漏瑚のかわいさがよく表れています。
そこで、ここからは漏瑚のかわいい魅力やシーンを紹介していきます。
少し小物感があったり、ちょっと不憫なところが可愛いんだよね!
すぐに調子に乗っちゃう!
漏瑚のかわいいところはすぐに調子に乗ってしまうところです。
漏瑚は、「最強の呪術師」と呼ばれている五条に余裕で勝てると思っていました。
作中では夏油に、「五条悟は儂が殺す」と宣言するシーンがあります。
自分が両面宿儺の指8、9本分の強さがあると知れて、強さに自信があったのでしょう。
また、漏瑚が五条に襲撃を仕掛けて、彼に1撃攻撃を当てた際には、「存外大したことなかったなあ」と余裕ある発言をしていました。
攻撃の出力が大きく五条悟が一瞬で見えなくなり、彼を焼き尽くせたのだと勘違いしてしまったんですね。
すぐに勝てた!って早とちりしちゃうところが、おっちょこちょいでかわいい!
五条悟の挑発に乗り頭の火山が噴火
スルー耐性がないところも漏瑚のかわいさの一つです。
五条悟と戦った際に、漏瑚は彼から
「君弱いもん」
と挑発めいた台詞を聞かされます。
この言葉を聞いた瞬間、怒りから漏瑚の頭部や耳の穴が噴火状態に!
1,000年以上長生きしているにも関わらず、意外にも怒りの沸点が低いところが、ファンの中では可愛く見えるようです。
漏瑚が五条悟と恋人繋ぎ!だけど…
漏瑚は特級呪霊で強いはずなのに、戦う相手が悪くて、不憫なところがかわいいんです!
漏瑚は、五条から「無限」について教わるシーンがあります。
五条から「手を出して」と言われて、漏瑚は五条と手のひらを触れようとします。
しかし、五条は無限をまとっているため、漏瑚は彼の手の平に触れられません。
五条は「僕はこのまま握手してもいいんだけど?」という誘いに断る漏瑚。
「照れるなよ。こっちまで恥ずかしくなる」と言葉を掛けられ、半ば無理やりに恋人繋ぎの状態になります。
恋人繋ぎした瞬間、漏瑚は五条悟の腹パンが直撃してしまいます。
無限について簡単に説明されたものの、よく分からず混乱している中で、重い一撃を食らう漏瑚。
さらに、その後もボコボコに…。
五条に振り回されてしまうところが可哀想です。
漏瑚は、五条に殺意を感じられなかったので、攻撃しないと信じて手を触れたのにも関わらず、あっけなく攻撃されてしまったところが可哀想でかわいく感じるポイントです!
五条に対しビビリになってしまう
初めて五条と戦ったのが、トラウマになってしまった漏瑚。
10巻の渋谷事変の作戦会議では、夏油傑から五条悟を1分間足止めをするように指示されます。
しかし漏瑚は、彼がトラウマなため「焼き殺すぞ」「無理難題を押し付けるために 手を組んだのではあるまいな?」と怒り始めます。
戦う前は、余裕綽々で倒せるとイキっていたのにも関わらず、実力を知った後はビビってしまうのがかわいいです。
彼の実力を認めているからこそ、漏瑚は五条がトラウマになってるんだよね
漏瑚の切ない最期
漏瑚の名シーンは、両面宿儺と戦う話です。
漏瑚は、両面宿儺との戦いに負けてしまい、死んでしまいます…。
漏瑚は呪霊ですが、作中では特に人間臭さのあるキャラクターで、最期のシーンが切ないんです。
呪霊の涙も、感慨深いものね。
宿儺との戦いでボロボロに…
渋谷事変で、漏瑚は両面宿儺と遭遇し戦うことになります。
しかし、両面宿儺と力の差が大きくボコボコにされてしまう漏瑚。
漏瑚は、自分の力が宿儺の指8、9本分と知っていましたが、ここまで力に差があるのかと動揺します。
漏瑚の最期まで貫いた信念
宿儺は漏瑚に火力勝負を持ちかけられますが、戦力差が激しく燃え尽きてしまいます。
その際に、先に死んでいった仲間たちに詫びる漏瑚。
そして、漏瑚は「我々こそが真の人間だ」と言います。
漏瑚は、初登場時から「嘘偽りのない負の感情から生まれた呪いこそ 真に純粋な本物の“人間”であり、偽物は消えて然るべき」という信念を掲げていました。
つまり、彼は世界に人間はいなくなり、呪霊が君臨する世界を望んでいましたのです。
最期まで漏瑚は、呪霊たちが本当の人間だという信念をずっと貫いていたのが分かります。
宿儺から認められて涙する漏瑚
漏瑚は自分の強さに誇りを持っていましたが、五条悟から弱い呪霊扱いされ、宿儺からはボロボロにされてしまいます。
しかし、宿儺から最後に
「誇れ お前は強い」
と認められる言葉をもらいました。
呪いの王である両面宿儺から強さを認められて、感動したことで涙しました。
最後に報われて良かったね…!
漏瑚の声優は千葉繁さん
漏瑚の声優は、千葉繁さんです。
声優だけでなく、俳優や音響監督として、多彩な活動をしている声優の一人です。
渋めな男性キャラや、チンピラのようなキャラなど、さまざまなキャラクターに声をあてています。
千葉繁さんの代表作
呪術廻戦の漏瑚も、さまざまな代表作があります!
特に「幽☆遊☆白書」の桑原和真は、千葉繁さんの代表作の一つです。
「HUNTER×HUNTER」の作者・冨樫義博先生の原作コミックスをアニメ化した作品で、色褪せない名作です。
男気あふれるキャラクターで、漏瑚とはまた違った千葉繁さんの声を楽しめます。
千葉繁さんの他の代表作は、以下の通りです。
- 北斗の拳 ナレーター
- ゲゲゲの鬼太郎(第4作) ねずみ男
- みどりのマキバオー チュウ兵衛
まとめ
漏瑚は、憎めないかわいさが魅力的なキャラクターなのがわかりましたね!
すぐに調子に乗ってしまったり、ビビってしまうところが人間臭くてかわいいんです。
漏瑚は既に死んでしまいましたが、この先漏瑚の願いどおり、呪霊が君臨する世界になるのか気になります。
コメント