『呪術廻戦』では複数の術式が出てきます。
そのうち、五条悟や乙骨憂太らが使えるのが「反転術式」です。
使いこなせる人間が少ない、かなり高度な術式となります。
反転術式とは何か、また反転術式を使用できるキャラクター、さらに効果や術式反転、生得術式との違いなど解説します。
単行本17巻までの情報で紹介していくね。
目次
反転術式とは?
そして五条先生の反転術式は自分のみにしかかけられないからレベルもまた変わってくるし『自己補完の範疇で反転術式を回し続ける』先生は常に自分を回復し続けているので傷が出来た当初はあるけど時間が経てば跡は残らないと思う。#呪術本誌#呪術廻戦 pic.twitter.com/M1ahBJ4NOA
— だらっぐま (@chika0007003) March 28, 2021
反転術式とは、特殊な術式です。
本来、『呪術廻戦』の中に出てくる術式は、「人の負のエネルギーを利用する」ものであり、マイナスの作用をもっています。
こうした負のエネルギーを利用した力を呪力といいますが、マイナスの力をもつ呪力では身体を再生することはできません。
しかし反転術式では、身体の再生を可能とする特殊かつ高等な呪力操作なのです。
反転術式の仕組み
マイナスの作用をもつ呪力を体の中で掛け合わせてプラスの呪力を作る、これが反転術式です。
(-)×(-)=(+)という式を考えるとわかりやすいと思います。
-の作用をもつ呪力をかけて+の要素を作りし、これによって呪力とはまた違う力を使えるようになります。
反転術式の効果・できる事
呪術廻戦のキャラって腕無くなっても術式反転?だか反転術式?で生やせるよな? https://t.co/bRvfzu6pTb pic.twitter.com/DXuu3VJnpF
— カオスアンテナ@登録ブログ様募集中 (@chaos_antenna) February 22, 2021
反転術式は本来呪力ではできないことを行うため、呪術師の中でも一握りの人にしかできない術式です。
反転術式ができることで、「体の治癒」と「術式反転」が使えるようになります。
マイナスの作用をもっている呪力では、呪力をつけることで体を鍛えることができます。
しかし呪力は「負の感情」っから生まれるモノなので、身体へのストレスは非常に大きなものとなります。そのため、身体を治すことには不向きです。
しかし、反転術式はマイナス同士を掛け合わせプラスにした力となるため、身体へストレスを書けるのではなく、「いい方向に持っていく」、つまり治癒が可能となるのです。
ちなみに、呪霊を治癒させるときには反転術式を必要としません。
そもそも呪霊はマイナスの力、呪力によって生まれたものなので、呪力を利用して補填・治癒ができます。
怪我の治療について | どこまで治せる?
反転術式の怪我の治療に関しては、明確にここまでできると掲載されていません。
ただ、反転術式を利用する人の能力・呪力などによって、治療の範囲も違うようです。
宿儺は虎杖悠仁が手を失ったとき再生していますし、家入硝子も瀕死の重傷となった仲間たちを救っていますので、反転術式でどこまで治せるのか、これは利用できる人によって違うと思われます。
しかし、九十九が「反転術式でもあとは残る」と言っていることから、完全にけがを治せるほど便利な能力はないと考えられます。
釘崎野薔薇が反転術式で復活する?
釘崎野薔薇は渋谷事変で真人に触れられ、目の部分を吹き飛ばされています。
しかし、そこに東京都立呪術高等専門学校(以下呪術高専)の新田と東堂が到着。野薔薇を救出し新田が「傷が悪化しない術式」で処置をしたといっています。
野薔薇に関しては生存しているかどうかわかっていませんが、もしかすると反転術式によってなんとか命を取り留めたかもしれません。
ただし、真人の無為転変の外傷は反転術式で治療できないとされているので、野薔薇の生死に関しては不明です。
野薔薇が生存する可能性については『【呪術廻戦】野薔薇は死亡確定?生存している?生きている可能性を考察』で考察しているので、そちらを合わせてごらんください。
狗巻棘の腕は反転術式で治る?
狗巻 棘は渋谷事変の際、おそらく一般人を安全なところへ移動させようとして宿儺の伏魔御厨子の有効範囲内(通常は最大半径200m、この時は伏黒 恵を巻き込まないように配慮し効果範囲半径140m)から左腕だけが入ってしまい、腕が切断されたと思われます。
狗巻の腕には包帯が巻かれているところが描かれていますが、そこには文字が書かれていました。
宿儺の指を封印する文字とよく似ていて、もしも同じであれば宿儺の何等かの力が働いてしまうため、狗巻の腕を封印しているのかもしれません。
また、宿儺は真人に傷を負わせており、真人と同じように魂に干渉できる可能性があります。となると、真人の無為転変と同じように反転術式の効果がない可能性も出てきます。
狗巻の怪我が宿儺によるもので、宿儺の力が働いてしまっていたら、狗巻の腕は反転術式によって治療できない可能性が高いと思います。
反転術式による病気や蘇生への効果は?
少年院に呪霊退治にいった虎杖は、宿儺が心臓をとったことで死亡します。
しかし、虎杖の魂は宿儺の生得領域内に引き取られていました。
宿儺は条件を提示し、それを飲めば生き返らせてやるといいますが、虎杖は信用せず宿儺と対決しようとしました。宿儺に勝てるはずもなく負けた虎杖は、結果的に条件を飲んだことになり復活しました。
この時、もしかしたら宿儺が反転術式を利用して虎杖を復活させたのかもしれません。それが明らかになれば、反転術式を発動する側の呪力によって蘇生できるかもしれませんが、その点は未だに不明です。
病気に関しては風邪など免疫力を向上させて治療できると思いますが、メカ丸がどんな手を尽くしても身体を治せなかったとしたら、病気の完治は難しいのでしょう。
他人に反転術式を使用できるキャラ
家入がタバコを吸う時は悪いことが起きてるツイート見かけて思った
反転術式使用可能者は
宿儺、五条、乙骨、裏梅、家入家入怪しさ満点だけど
でも夏油に見せた表情と
人を治して忙しいが故にあんなに濃い隈ができたから内通者だと思いたくない。ちなみに家入は術式反転のみ。#呪術本誌 #wj20 pic.twitter.com/IRQha1y6Vs
— 密 (@killyellme) April 18, 2021
五条悟の場合、自分の体の治癒はできますが、人の体に対して反転術式を使えません。
ただ無下限呪術によって呪力が出しっぱなしなので、そのままだと脳が焼きあがってしまいます。
つまり、五条は反転術式を常に使い治療し続けているというとんでもない呪術師なのです。
では反転術式を他人に利用できるのは誰なのか、ここで解説します。
家入硝子
呪術高専時代から反転術式を利用できたのが家入硝子です。
反転術式のスペシャリストであり、自分以外に反転術式を使えます。
彼女は医師免許を保有しており、医学知識を持っていることもあり、呪術師たちにとって頼りになる治療医といえます。
ただ、家入が反転術式を実際に使っている場面は描写されていません。
呪術高専時代、夏油が伏黒甚爾にやられたとき、家入が治療を施したことで天内のもとに(すでに死亡し亡骸だった)駆け付けています。
渋谷事変でも伊地知、猪瀬、伏黒らが家入の治療を受けたとわかっていますが、実際に治す描写はありません。
乙骨 憂太
乙骨憂太は『呪術廻戦』の本編でも渋谷事変以降、しっかり登場しています。しかし、それまでは挿絵や”乙骨”というすごい先輩がいることしか触れられていませんでした。
『呪術廻戦』の0巻で、呪術高専に来た理由や、禪院真希・パンダ・狗巻棘らとの関係が描かれています。その0巻で、乙骨は反転術式を使っています。
まだ呪術高専に来て1年もたっていない状態で反転術式を利用できたのは、乙骨の特級過呪怨霊である折本里香の「底なしの呪力」があったからです。
夏油傑が里香を奪おうと画策した百鬼夜行の際、夏油に瀕死の重傷を負わされた真希・棘・パンダを助けるため、いとも簡単に反転術式を使っています。
現在の乙骨は里香が解呪されていますが、里香のようなものが出てくるところも描かれているため、どういった状態かわかりません。
反転術式についても、里香の解呪以降、触れられていないので不明です。
乙骨憂太については、『【呪術廻戦】乙骨憂太の性格や強さ、術式|過去や五条との関係性を解説』で紹介しているので、合わせてごらんください。
両面宿儺
反転術式を使える「人間」は浮く無いですが、呪霊はもともと人間の負の感情から生まれているため、反転術式を使えます。
自分自身がマイナスですから、そこに自分でマイナスの呪力を流し込むことで、自然と反転術式が使えるのです。
両面宿儺ももちろん反転術式を使えます。少年院で虎杖が呪霊に腕を切られたとき、うっかり直してしまいました。
宿儺は呪霊枠なのかは不明だけど…もともと人間だったなら、かなりの才能があったってことだよね。
裏梅
両面宿儺を慕っているところから、呪霊サイドが確定しており、両面宿儺の復活を待ちわびている様子が登場した当初から伺えます。
性別も不明ですが、裏梅は強力な氷結の術式と反転術式を披露しています。
簡単に指を治している様子を、一級の日下部篤也が異様な目を向けています。
この時点で、かなり高度な技術を使用していると伺えます。
まだまだ秘密が多いキャラクターですが、反転術式が仕える時点で強敵だと思われます。
虎杖の行動次第では一時の共闘とかもありえそうではあるけど…。その時に腕を切断されているキャラを治してくれる…なんて都合のいいことがあったらいいなぁ。
反転術式と術式反転の違い
反転術式は、マイナスの呪力を掛け合わせプラスにして体の治癒などを行う能力です。
では、反転術式と言葉がが逆になっている「術式反転」はどういう能力なのでしょうか?
反転術式は、プラスのエネルギーを流し込むことで、術式反転は簡単にいうとプラスのエネルギーを放出する行為です。
反転術式は呪力のマイナスの力同士をかけてプラスにして、例えばケガをしている人に流し込み治癒させる行為。術式反転は反転術式で生まれたプラスのエネルギーを放出し、攻撃に使います。
呪力を使っている呪術師たちはマイナスの呪力を使っていて、これは術式順点です。マイナスとは真逆の力を流し込み発動する術式反転では、いつもの術式が「真逆」になります。
五条悟が使う術式反転とは?
五条悟が使う術式反転「赫」は、無限を発散することで衝撃波を作り敵を吹っ飛ばします。
物体を吹き飛ばす赫に対し、物体を引き寄せる力「蒼」は術式順点となります。術式順点と術式反転を使えるだけでも、五条はやはりとんでもない能力の持ち主です。
その上、蒼と赫を衝突させて仮想の質量を押し出す「茈」という複合術式まで繰り出します。
呪術高専 姉妹校交流会で花御に発動し、周囲を吹き飛ばし大きな穴が開きました。呪術高専時代は伏黒甚爾の半身をえぐり致命的ダメージを与えるほどの威力です。
反転術式と生得術式の違い
生得術式は「生まれながら肉体に刻まれている術式」です。
反転術式は、基本的に生得術式を持っていないと使えません。
生得術式とは
生得術式は、呪具・呪物といった呪力を込めた物体を操作する術式のことを指します。
生得術式は基本的に生まれ持ってくるものなので、人がまねをすることはできません。
反転術式と生得術式の決定的な違いは、先天的なものか、後天的に習得できるかという違いです。
術式を持っていない禪院真希、虎杖悠仁(宿儺の影響を除く)は基本的に生得術式を使えないので、反転術式を使うことはできません。
生得術式を持っている人であれば、向き不向きなどあると思いますが、一応習得できます。とはいえ、かなりの努力が必要でしょう。
反転術式は術式ではなく技術
生得術式は生まれ持ってくる術式なので、どんなに努力しても得ることはできません。しかし、生得術式を持っていれば、反転術式を習得できる可能性はあります。
つまり、反転術式というのは「技術」なのです。
技術は努力次第で向上しますが、先天的にしか得られない能力は努力しても得られません。
天賦の才能が必要にはなっていますが、あくまで技術であるため、これから先使用できるキャラクターが増える可能性も高いです。
まとめ
『呪術廻戦』の反転術式ができるキャラクター、術式反転と生得術式の違いなど解説しました。
術式やその効果、また術式の違いなどを理解すると呪術廻戦はさらに楽しくなります。
今後、家入 硝子が反転術式発動しているところなど描かれるといいですね。
また乙骨が反転術式を現在、使えるのかどうかも気になります。
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