『呪術廻戦』には、御三家と呼ばれる呪術師界の中で屈指の名家「五条家・加茂家・禪院家」が存在しています。
代々相伝の術式を受け継ぐ名家の中でも、「禪院家に非ずんば呪術師に非ず 呪術師に非ずんば人に非ず」簡単に言えば「呪術師でないなら禪院家のものといえない、人でもない」という厳しく封建的な禪院家に生まれた才能なきものは、つらい思いを強いられています。
今回は『呪術廻戦』の御三家の1つ、禪院家について人物の関係など解説します。
単行本16巻以降の内容も入っているから、単行本派の方はネタバレ要注意だよ!
目次
禪院家の家系図
禪院家の相伝術式は、本編で登場しているものでは2種類あります。
自分の影を媒体として式神を操る十種の式神術「十種影法術」と、相手の動きをトレースする「投射呪法」です。
禪院家の血筋なら誰でも呪力をもって生まれるとは限らず、禪院 真希や伏黒 甚爾(元禪院家 結婚して伏黒となった)は天与呪縛(呪力を持たずに生まれる縛り)によって呪力を持っていません。
呪力があるかないかで家系の力関係が決まる禪院家の家系、相関図はこのようになります。
禪院家の登場人物・キャラクターの一覧を解説
禪院家の中でいることはわかっていても描かれていない人もいますが、なかなかにドロドロした家系です。
御三家の加茂家も五条家もそれなりにドロドロはあるのかもしれません。それでも、禪院家は特に呪術師として大成するために手段を選ばないイメージがあります。
そんな禪院家のメンバーである程度情報が出ているメンバーで作成しました。
禪院 直毘人(ぜんいん なおびと)(26代目当主)
出典:「タカナエンカウント」
年齢 | 71歳 |
等級 | 特別一級呪術師 |
術式 | 投射呪法 落花の情 |
所属 | 禪院家26代目当主 |
身長 | 不明 |
CV | 中田 譲治 |
呪術界御三家の中でも呪術師でなければ禪院家のものとして認めないとしている家です。
封建的で相伝術式を引き継がないものは、たとえ自分の子供であっても落伍者扱い。その封建的な家を束ねてきた26代目当主が直毘人です。
禪院家はほかの人も和服を着ていますが、直毘人も常に和服で老人とは思えない肉体を持ちます。
五条 悟を除き、”最速の術師”と呼ばれるほどの力があり、のちに真依へ試練を与え禪院家から出ていくように仕向けるなど、実は禪院家の中で唯一、真希と真依を人間扱いした人物でもあります。
渋谷事変では、真希を庇う言動も見せているため、禪院家の本系にいる中でまともな人物と言えるでしょう。
禪院 直哉(ぜんいん なおや)
出典 「マンガノジカン」
年齢 | 27歳 |
等級 | 特別1級術師 |
術式 | 投射呪法 |
所属 | 禪院家 |
身長 | 175cmくらい |
CV |
禪院家第26代当主直毘人の息子が直哉。
禪院真希・真依とはいとこにあたり、姉妹が禪院家にいたときにはいじめ倒していたようです。
伏黒の娘と結婚したことで伏黒姓となっている甚爾は、直哉のいとこになりますね。
直毘人には3名の息子がいますが、詳細は不明。
年齢については原作16巻で五条の1個下と掲載されているので、27歳とわかっています。
今どき男尊女卑思考が強い男で、兄についてはポンコツ呼ばわり、叔父、いとこの真希、真依を完璧に見下しています。人を人とも思わないようなさすが禪院家という性格です。
禪院直哉のクズ過ぎる性格や、死亡シーンは『禪院直哉が死亡確定? | 死亡シーンの解説や復活する可能性を考察』で解説しているため、そちらもあせてごらんください。
禪院 扇(ぜんいん おおぎ)
出典 「漫画考察ブログ シンドーログ」
年齢 | 不明 |
等級 | 特別1級呪術師 |
術式 | 落花の情、焦眉之赳 |
所属 | 禪院家 |
身長 | 不明 |
CV | 無し |
禪院 扇は東京都立呪術高等専門学校(以下呪術高専)に通う双子の真希(姉・東京校)と真依(妹・京都校)の実の父親です。
真希が天与呪縛で呪力を全く持たずに生まれ、真依も呪力があっても高い能力ではなく、それが原因となって禪院家26代目の党首になれなかったといっており、実の子を実の子とも思っていないクズ男です。
実際…真依はこの父親に殺されました。
禪院 真希(ぜんいん まき)
出典 「漫画ネタバレ感想ブログ」
年齢 | 16歳 |
等級 | 4級呪術師 |
術式 | 天与呪縛によりなし |
所属 | 東京都立呪術高等専門学校東京校2年 |
身長 | 170cmくらい |
CV | 小松 未可子 |
面倒見がよく呪術高専東京校でも姉御的存在。
苗字で呼ばれることが嫌い(禪院家の出といわれたくない)なせいか、後輩たちのことはほぼ名前で呼びます。
次期当主になる!と直毘人に伝え禪院家を出ました。
天与呪縛によって呪力を持っていませんが、真依が自分の命を真希に与えるように死に、不完全な天与呪縛が完全となり、伏黒甚爾並みの能力を持つことになります。
真依が死亡し完全体の天与呪縛となった真希は、家を出る理由となった願い「禪院家の当主になる(禪院家をぶっ壊す)」のために、実の親である扇を殺して母親の首を切って致命傷を与えます。
真希のプロフィールや能力に関しては『【呪術廻戦】禪院真希とは?強さはどれくらい?死亡したのか?』で解説していますので、そちらもあせてごらんください。
禪院 真依(ぜんいん まい)
出典 「漫画ネタバレ感想ブログ」
年齢 | 16歳 |
等級 | 3級呪術師 |
術式 | 構築術式 |
所属 | 東京都立呪術高等専門学校京都校2年 |
身長 | 170㎝くらい |
CV | 井上 麻里奈 |
真希の双子の妹、真依は呪術高専京都校の2年。
生まれつき呪力を持っていますが、術式の関係で何か武器に呪力を込めて打ち出すことしかできず、呪力が弱いためそれを作り出す力も微力です。
真希に呪力がないことをいつも落ちこぼれ扱いし、東京校に対しては嫌味で毒舌キャラ全開です。
禪院家で暮らしていた幼いことには、真希とともに雑用係でした。姉妹校交流戦で真希と戦い破れ、なぜ自分を置いて行ったのかと長年の想いをぶつけました。
真依の死亡するきかっけやプロフィールに関しては『禪院真依は死亡確定 | 初恋は真希?プロフィールや過去から最後のキスを考察』で解説していますので、そちらもあせてごらんください。
禪院真希と真依の母
出典「呪術回線考察部屋」
年齢 | 不明 |
等級 | 不明 |
術式 | 無し |
所属 | 無し |
身長 | 不明 |
CV | 不明 |
真希と真依の母は、扇同様娘2人に対し冷酷に対応しています。
初めて登場したときも、直哉の後ろ、散歩下がった状態で登場し、直哉が娘2人を馬鹿にしても知らんぷりでした。
禪院家の人たちと同じように真希と真依に対し落ちこぼれ、出来損ない扱いしており、とても実の母親とは思えない態度をとっていた母親です。
常に着物を着ており、厳しい表情をしています。
「一度でも産んで良かったと思わせてよ」といっていますし、常に娘に対してひどい対応をしています。ただ、真希が忌庫に呪具を奪いにきたとき、扇に抹殺されることを知っていたため「戻りなさい!」とかなり怒っていました。
禪院家の異常な体制の中で母としての意識はなくしていたものの、どこかで娘たちを思う気持ちがあったのでしょう。
また、死ぬ間際、幼い真希や真依が花畑でにこやかに戯れている光景を思い浮かべ、産んで良かったという言葉を残しています。
禪院 甚壱(ぜんいん じんいち)
出典 「RENOTE」
年齢 | 不明 |
等級 | 特別1級呪術師 |
術式 | 術式名不明 巨大なこぶしで攻撃する術式 |
所属 | 禪院家 |
身長 | 不明 |
CV | なし |
ぼさぼさで伸び放題といった髪、体毛も濃くて不潔なイメージです。
言葉も少なくさえない印象で多分甚爾と兄弟と思われますが、かっこいい系の甚爾と比較すると似ていません。
術式の正式名称はわかりませんが、自分のこぶしを巨大化させて攻撃しており、打撃、破壊の力は非常に強く五条の次と思われます。覚醒した真希に扇が殺され、甚壱も戦いましたが瞬殺されました。
瞬殺されていたため、禪院直哉よりは弱く、当主には候補に挙がっていなかったものだと思われます。
伏黒(禪院) 甚爾(ふしぐろ/ぜんいん とうじ)
出典 「RENOTE」
年齢 | 不明 |
等級 | なし(最低でも1級 特級レベル) |
術式 | 完全なる天与呪縛により術式はないが高い戦闘能力プラス武器庫呪霊を持つ |
所属 | なし |
身長 | 不明 |
CV | 細谷 佳正 |
禪院家第26代目当主 禪院直毘人の兄弟(名前は不明)の子供である甚爾は、完全なる天与呪縛により呪力を全く持っていません。完全に呪力がない代わりに驚異的な身体能力プラスすぐれた五感と呪力耐性を持っています。
女好きでちゃらんぽらん、賭け事が大好き。人を躊躇なく殺せる冷酷さを持ち、甚爾の実の息子 恵ですら禪院家に売ろうとしていたくらいです。
一度は売ろうとした恵ですが、甚爾は五条に敗れる際、恵が存在することや禪院家が狙っていることを話しました。
多分この時、恵が禪院家に入らないようにするため、五条に託したのではないかと想像します。つまり、甚爾は恵のことを忘れたことはなく、実は心の中にしっかり根付いていたのだと思えるのです。
天内理子の暗殺依頼を受け成功こそするものの、五条 悟によって殺されました。その後、渋谷事変でオガミ婆の高齢術で復活し恵と対峙する甚爾。恵が伏黒の姓を名乗っていると聞き、自ら命を絶ちました。
やはりこの行動を見ても、甚爾が恵を思っていたことがわかりますね。
伏黒甚爾は、五条悟と戦い唯一瀕死にまで追いやった人物です。その強さやクズと名高いエピソードを『禪院甚爾(伏黒恵 父)の強さは天与呪縛 | ろくでなしになった理由・最後や過去も解説』で解説していますので、そちらもあわせてごらんください。
伏黒 恵(ふしぐろ めぐみ)
出典 「いどのなか」
年 齢 | 15歳 |
等 級 | 二級呪術師 |
術 式 | 十種影法術 調伏の儀 式神 領域展開(嵌合暗翳庭) |
所 属 | 東京都立呪術高等専門学校東京校 |
身 長 | 175cmくらい |
C V | 内田 雄馬 |
基本的に不愛想、冷静、性格は生真面目。
そっけない態度を取るけれど心は優しく情に厚いタイプです。
中学時代は荒れていて、地元周辺の不良軍団には一目置かれています。
両面宿儺に受肉されている虎杖は呪術高専東京校のクラスメイトで、同じクラスメイトの釘崎と3人、呪霊との闘いの中、短い期間で絆を深めました。禪院 甚爾の実の息子であり呪力を持っていることで禪院家に売られるところ(甚爾に)、五条が恵の姉とともに保護し、伏黒姓となっています。
恵の実力は確かな禪院家相伝術式をついでいます。
その実力は確かなもので、虎杖内の宿儺は渋谷事変の際、恵みを助けるために参戦したくらいで、宿儺は恵の成長を心から楽しみにしているようです。
恵自身も、宿儺によって才能を開花させられているといえます。
恵が虎杖・釘崎と呪霊退治に行き死に直面した時、宿儺の言葉を思い出し自らの定石を捨て、領域展開「嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)」を発動しました。これも宿儺の言葉がなければできなかった、もしくはできるようになるまで時間がかかったと思われます。
伏黒 恵の強さや能力に関しては『伏黒恵の能力・術式・過去 | 領域展開や宿儺との関係性を考察』をご覧ください。
まとめ
『呪術廻戦』の御三家 禪院家に属しているキャラクターを紹介しました。
とにかくドロドロしているイメージの禪院家ですが、この作品のカギを握る家の1つであることは間違いありません。
恵のほか、真依が死亡したことで天与呪縛が完全となり、甚爾のような強靭な肉体と五感を手に入れた真希など、目が離せないキャラクターがたくさんいます。
禪院家を知ることでより『呪術廻戦』が楽しくなると思います!
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