『呪術廻戦』に出てくる 禪院真希(ぜんいんまき)は呪術界の名門、御三家といわれる禪院家の人間です。
禪院家という呪術師の中の名家に生まれながら、生まれつき呪力をほぼ持っていなかったことで落ちこぼれ、出来損ないといわれ生きてきました。
真希は禪院家を憎み、そして見返し「禪院家の当主」になるため東京都立呪術高等専門学校(以下呪術高専)で切磋琢磨し、あることがきっかけで覚醒。とてつもない能力を得た真希は禪院家に牙をむきました。
今回はそんな禪院真希について解説します。
ネタバレを含んでいるから。単行本派の方は気を付けてね!
呪術高専東京校
禪院真希(ぜんいんまき)とは
呪術界の御三家「禪院家」で呪力をほぼ持たない状態で生まれた真希。
幼少期は落ちこぼれ、出来損ない扱いされ、禪院家では雑用として扱われていました。
呪術師として名をあげ禪院家を見返す!と決意した真希は、呪術高専に入学しました。
禪院真希のプロフィール
年齢 | 16歳 |
所属 | 東京都立呪術高等専門学校東京校 2年 |
等級 | 四級(1級に推薦されている) |
身長 | 170㎝位 |
cv | 小松 未可子 |
禪院家では呪力を持たないものは人として扱ってもらえません。呪力を持たない上に呪霊を見るために特殊なメガネが必要な真希は、双子の妹「真依」とともに虐げられてきました。
真希は真依を残して家を出たため、真依は真希を憎み、呪力のない真希を見下すような発言をします。しかし、真依は最終的に真希を救い、自ら真希覚醒のカギとなったのですから、本当は姉思いで真希のことが大好きだったことがわかっています。
真希の父は禪院 扇。第26代禪院家当主 禪院 直毘人の弟です。
長兄が家督を継ぐといった決まりはなく、扇曰く、娘たちが出来損ないだったため禪院家第26代当主になれなかったといっています。扇の妻、真希と真依の母は普通の人間で、呪力を持っていないため禪院家では肩身の狭い思いをしていたようですね。
呪術高専東京校2年生
真希は呪術高専東京校の2年に在籍しています。
後輩には両面宿儺に受肉された虎杖 悠仁、同級生には特級過呪怨霊の里香の圧倒的な呪力を持つ特級術師の乙骨 憂太、呪言を操る呪言師の狗巻 棘、感情をもって生まれた呪骸パンダがいます。
1年時の担任は禪院家同様、呪術界の御三家に数えられる「五条家」に生まれた特級術師であり、最強の呪術師である五条 悟です。
名前を並べてみると、後輩・先生・同級生のラインナップがかなり豪華だね!
夢は禪院家の当主
真希の夢は、禪院家の当主になることです。
呪力がないため呪具を使う呪術師になり、その力を磨き馬鹿にし続けてきた禪院家を見返す、そんな強い気持ちを持っています。
特殊なメガネをかけないと呪霊を見ることもできない真希ですが鍛錬を積み、1級下の伏黒 恵からは「呪具の扱いなら学生一」といわれるほどです。
元々呪力をもたずに生まれたことで引き換えに高い身体能力を持っています。
生まれたときから人並外れた身体能力を駆使し呪具を扱い、本来はすでに四級以上の実力を持っているはずですが、禪院家や高専上層部により低い等級となっています。しかし実際には二級呪術師以上の実力です。
ちなみに、真希の場合は呪力をほぼ持っていない縛りで天与呪縛となっていますが、呪術高専京都校のメカ丸は生まれつき体の一部がない、機能を持たないことによる天与呪縛で、彼は広大な術式範囲と、実力以上の呪力を出せる能力を持っています。
禪院真希の性格
禪院 真希の性格については『呪術廻戦』本編でも感じ取れますが、0巻を読むと乙骨に対する対応やパンダ、棘とのやり取りなど、より分かりやすく伝えられています。
基本的に男勝り
真希は男勝りで負けず嫌い、どんなことにも立ち向かう強い意志を持っています。
基本的に人を下の名前で呼ぶのは、自身も名字で呼んでほしくと思っているからでしょう。自分が禪院家の出とは思われたくないため、真希は名字で呼ばれることを嫌っているのです。
1級下の虎杖に対しても、1年の時担任だった五条も下の名で呼んでいます。
呪術界の御三家である禪院家を出るとき、禪院家当主 直毘人に対し「次期当主になる」と宣言したため、等級にしてもそのほかのことに関しても妨害を受けていますが、これに屈しない強さがあります。
男勝りで姉御肌、クールで言いたいことをどんどんいうタイプですが、心根は優しく情に厚い人です。
しかし、同級生の乙骨憂太にはいつも通りうまく立ち回れないことも多いようで…?真希の赤面シーンなども二人の間では見られます。『呪術廻戦「乙骨憂太(おっこつゆうた)」は何話に登場する?』でもシーンを紹介しているので、そちらみ併せてごらんください。
男っぽい喋り方
真希は基本的に話し方もクールで男っぽい感じです。
交流戦の前に真依が真希の後輩である野薔薇に絡んだ時も、「オマエだって物に呪力を籠めるばっかりで術式もクソもねぇじゃねぇか」「ここじゃ勝っても負けても貧乏クジだ 交流会でボコボコにすんぞ」など、男っぽいセリフです。
『呪術廻戦』0巻で乙骨と呪霊退治に行った時も、「じゃあ 祓え 呪いを祓って祓って祓いまくれ!! 自身も他人もそのあとからついてくんだよ!! 呪術高専(ここ)はそういう場所だ!!!」と、男っぽいしゃべり方ですし、男前なセリフですね。
禪院真希の戦闘スタイル・所有呪具一覧
真希は呪力をほぼ持っていないため、呪具を使う戦闘スタイルです。
特に近接線に強く、呪具の扱いはトップクラスといわれています。
戦闘スタイルは呪具を使った接近戦
刀、大刀、短刀など様々な呪具を使いますが、いずれも優れています。
呪力を持ち術式を操る呪術師、呪霊であっても、真希がもっている力に及ばないことも多く、戦闘に対する判断力にたけている点も真希の特徴でしょう。
格闘術も優れており、呪力を持たない代わりに生まれ持った高い身体能力で、中国拳法や合気などの心得もあります。
人間離れした身体能力を持つ
人間離れした身体能力は、交流戦で真依と対戦した時にも見られました。
真依は道具に呪力を込めて放ちますが、真希に放たれた弾丸を素手でキャッチするという離れ業も見せていましたね。
呪力、術式という能力は持っていなくても、真希が持っている能力と才能は並外れているのです。
ただこれでも真希の力は天与呪縛の縛りから考えると「中途半端」なものでした。
同じ天与呪縛にはメカ丸のほか、真希のいとこである伏黒 甚爾がいますが、甚爾は「呪力を全く持っていない」ため、その分、与えられた身体能力は真希のそれよりもずっとずっと高いです。
所有呪具一覧
真希は呪力をほぼ持っていないため、戦闘の際には呪具を利用します。様々な呪具がありますが、真希が利用している呪具を紹介します。
眼鏡
真希が普段から付けている眼鏡も呪具の1つです。
そのままだと呪霊野存在もわからないため、特殊なメガネをかけています。
屠坐魔(とざま)
片刃で短剣の形をした呪具です。真希が五条に貸し、五条が真希に断りもせず虎杖に貸しました。
虎杖、恵、野薔薇で少年院の特級呪霊との戦いで壊れてしまいました。
後から真希に返せといわれて返せず、つい五条が持っているといってしまいましたね。
遊雲(ゆううん)
3つのこん棒が鎖などで繋がれている三節棍と呼ばれる道具に似ています。
特級呪具ですが、呪具の中でこれだけが術式効果を持っていません。
売れば5億を下らないといわれるこの呪具は、もともと夏油 傑が持っていたものです。 夏油が乙骨の特級過呪怨霊 里香を狙ったとき、夏油に敗れている真希としては使いたくない呪具です。
しかし、天与呪縛の真希とは相性のいい呪具で、特級呪霊「花御」をこの呪具によって吹っ飛ばしています。
かなり強力な呪具で真希以外にも、東堂、恵なども使っていました。
薙刀(なぎなた)
作品の中に何度か登場している薙刀ですが、印象強いのは交流戦ですね。
呪術高専京都校との交流戦で、三輪霞と戦ったとき、柄の部分を折り短くして利用していました。
柄の部分は呪具ではなく、呪具は刀となっている部分だけです。
竜骨
組屋鞣造の傑作といわれている呪具。
「竜骨」は、その刃で受けた衝撃・呪力をため込み、使い手の意思に合わせて峰から力を噴出する呪具です。
覚醒すると1級以上の強さに
正式な等級としては四級とされていますが、真希は2級以上の実力を持っているといわれていました。
しかし、真希はあることがきっかけで覚醒し、1級以上の強さとなります。
妹の禪院真依を失った事で覚醒する
真希は天与呪縛ですが、完全な天与呪縛の伏黒 甚爾やメカ丸と違い中途半端でした。
それは真希、真依も感じてきたことで、真依はなぜお互いに呪術師として中途半端な状態なのかわかっていたのです。
本当なら術式、呪力を完全に失った天与呪縛として、甚爾のようなフィジカルギフテッドとして生まれるはずだった真希は、一卵性双生児である真依とともに生まれたことで、真依と真希は「体が同じ」と判断されていたため、真依が持つ呪力分だけ呪力を残して生まれてしまったでしょう。
真依は自分がいることで真希の力が中途半端になっていることを理解しており、2人に少しずつ与えられた呪力や術式を完全に「0」とするため、死を選んだのだと考えられます。
真依が死ぬことによりすべての呪力、術式がなくなり、真希の天与呪縛が完全なものとなりました。これによってあの伏黒 甚爾と同じような存在として覚醒したのです。
真希の覚醒後の強さに関しては、『禪院真希の覚醒した強さは伏黒甚爾と同格?伏黒恵との関係も禪院家の家系図で紹介』で紹介しているため、そちらもあせてごらんください。
覚醒後に特急1級相当の術師を「瞬殺」
真希に後を託すよう亡くなった真依。
2人の呪力をすべて真依がもって亡くなったことで真希は大覚醒をとげます。
日々の鍛錬、そして戦闘の経験によって培ってきた呪具の扱いと戦闘技術や判断能力、さらに生まれ持っていた身体能力が、覚醒後はあの「禪院家」の連中を瞬殺するまでに高まっていました。
真希に瞬殺された禪院家の連中はすべて特級・1級相当の呪術師です。実の父親の禪院扇、甚爾の兄弟禪院甚壱、さらには禪院家の述師軍団「炳(へい)」の禪院長郎も一瞬で倒しました。
禅院直哉にも勝利する
次期当主候補に最も近かったが、当主になれなかった、禪院家第26代当主 禪院直毘人の息子「直哉」は禪院家の家訓を文字通り信じ、生きている人物です。そのため、直哉にとって、真希は人ですらない出来損ないであったことでしょう。
真希は呪力がないことを馬鹿にされ、苛め抜かれてきたと考えられます。実際に直哉と戦い、真希が血に倒れ伏した過去もあったので、覚醒前の真希では直哉には勝てなかったと思われます。
直哉は、禪院家相伝「投射術法」の使い手であり強力な術式を持っているため、かなりの強敵です。
しかし、真希は直哉の術式を冷静に利用し1/24秒という瞬息でカウンターを出し、直哉を倒しました。
禪院直哉は最終的に真希の母親によって殺されています。その詳細は『禪院直哉が死亡確定? | 死亡シーンの解説や復活する可能性を考察』で紹介しているため、そちらもあせてごらんください。
真希は死亡したのか?
禪院家に呪具を回収に行った真希は禪院家の弔庫で、実の父親である禪院 扇にやられ息も絶え絶えとなっている真依を見ます。
扇に立ち向かった真希ですが、結果・・・真依と同じように瀕死の状態となってしまいました。扇は2人を引きずり禪院家の懲罰部屋に叩き込みます。
懲罰部屋にはたくさんの呪霊が入っており、扇がいる間こそ襲ってきませんでしたが、いなくなれば襲ってくるのは当然でした。2人とも呪力が低く呪具もなく、また瀕死の状態です。もしもこの部屋に真希一人が叩き込まれていたのなら、そのまま死亡していたかもしれません。
この時点で真希の死亡説が流れました。
しかし、2人一緒に放り込まれたことで真希は死亡しませんでした。真依が真希を救うために(禪院家をつぶす)死亡し、真依が死亡したことによって真希は完全な天与呪縛となり、強大な力を身に着けたのです。
その後、真希は禪院直哉に致命傷を負わせて、残る禪院家を皆殺しにしていきます。誰にも消息を伝えずに真希は一人でどこかに消えてしまいました。
この時点で生死は不明ですが、おそらく生きていると思われます。
結論としては、扇に破れてボロボロになったけど、死んではないよ。
ただ、今は禪院家を飛び出して禪院家を皆殺しにしているみたいだから…一応は生死不明って感じかも。
真希が壊したい「禪院家」に真希自身が入っていないといいんだけどね。
まとめ
真依が真希に未来を託し亡くなり、禪院家は真希によって根絶やしにされました。
しかも直哉以外はほぼ一瞬で殺したといっていいくらい、真希は覚醒前と全く比較にならないほど強くなったのですね。
今回は真依の覚醒後の強さ、死んだのか?についてお届けしました。
これから先、呪術廻戦の中で禪院真希がどう成長していくのか、どれほど強くなるのか楽しみです。
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