『呪術廻戦』の中で異彩を放っているのが「パンダ」です。
呪術師、呪詛師、呪霊にはいろいろなタイプが存在しますが、中でもパンダは特殊といえます。
『呪術廻戦』0巻では乙骨憂太らとともに百鬼夜行を戦ったパンダ。
本記事では、そんなパンダの術式、その正体や夜蛾との関係性など解説します。
ここから先は、ネタバレを含みます。
呪術高専東京校
パンダとは?
『呪術廻戦』に出てくるパンダは、東京都立呪術専門学校(以下呪術高専)の2年生です。
パンダなのに高校生?と驚く方もいるかと思いますが、パンダはパンダであってパンダじゃないのです!
パンダはパンダの見た目ですが、人の言葉を話しますし、性格的に言えば人よりもずっと思いやりがあるところも見せています。彼は動物のパンダではなく、突然変異「呪骸」です。
(呪骸というのは、内側に呪いを宿している自立可能な無生物のこと)
陽気で面倒見の良い性格
『呪術廻戦』0巻で乙骨憂太、狗巻棘、禪院真希と同級生のパンダ。
憂太は呪術高専に転校してきたばかりでしたし、棘はおにぎりの具材でしか話をしません。
しかし、パンダはかなり理解しているようです。
禪院真希はクールでがさつ。
そのため、憂太が転校してきて最も優しく接してくれたのはパンダでした。
明るくて楽しくて、思いやりもあり、見た目はパンダですが、男前な性格です。
人の色恋が好きで、乙骨憂太と禪院真希をからかっていましたね。
そういうところもパンダの魅力です。
恋愛の相談も乗れるなんて、優秀すぎるパンダ!
狗巻棘や乙骨憂太に関係することや0巻の内容や見どころは、以下の記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。
コミュニケーション能力が高い
パンダの同級生は乙骨憂太以外、コミュニケーションを取りにくい人ばかりとも言えますが、クラスメイト以外でも、パンダは様々な人とコミュニケーションをとっています。
明るく陽気で人の話を聞き、人の気持ちになれるところもあり、パンダはコミュニケーション能力が高いです。
悪乗りするところもあり、東京校と京都校との対戦では後輩の釘崎とともに京都校の西宮を「にーしみーやちゃーん あーそーぼっ」と挑発する場面もあります。
野薔薇との相性も完璧だったかも!
メカ丸の攻撃が野薔薇に届かないようにしてたし、優しさもあるよね♪
パンダの正体は?中身はぬいぐるみ?
パンダはパンダだけど人の言葉を話すし、二足歩行しているし、動物なのかぬいぐるみなのか、不思議な存在ですね。
実はこのパンダ、呪術高専の夜蛾学長が作った最高傑作です。
夜蛾学長が作り出した最高傑作
『呪術廻戦』の夜蛾学長は「傀儡呪術学(かいらいじゅじゅつがく)」の第一人者で、人形に呪いを籠めた呪骸を作り操ります。
パンダも夜蛾学長が作り出したもので、パンダとは親子のような関係です。
パンダは「まさみち」と呼び慕っていますね。
夜蛾学長が作る呪骸は、その強面、ごつごつした手指から想像がつかないくらいかわいいものが多く、虎杖の面接の際にも、修行の際にも、夜蛾学長が作った呪骸が一役買っていました。
そんな呪骸の中の最高傑作であり、突然変異呪骸がパンダです。
自立して動くことが出来るため、夜蛾学長から呪力をもらうことなく己で生成できます。
もちろん、笑うことも泣くこともできる、一人の人格がしっかりと宿った呪骸です。
ちなみに傀儡呪術学とは、平安時代に発祥した「ものに呪力を込めて動かす」傀儡という力を傀儡呪術学へと変えたものだそうです。
傀儡呪術学によって作られる人工的な呪骸は内部に心臓の役割をする「核」があり、これが壊れると自立できなくなり「モノ」に戻ります。
パンダの作り方は、魂を転写させた核を3つ以上入れるって言っていたけど、パンダは誰と誰の核が入っているんだろうね。
幼少期の赤ちゃんパンダがかわいい!
アニメの『呪術廻戦』16話でパンダ出生の秘密が明かされています。
おしゃぶりをしているパンダ、夜蛾学長と積み木で遊んでいるパンダ、両方とも何とも愛くるしいパンダです。
また、パンダの声優さんが幼少期までしっかり担当されており、この声もひっくるめてかわいいと評判になりました。
原作でも夜蛾学長がつくった最高傑作であり、パンダが感情をもって生まれた呪骸であること、突然変異呪骸で・・・と説明されていますが、そこにおしゃぶりを加えて「ダブー」と言っているパンダと、夜蛾学長とトレーニングしているような様子が描かれています。
その姿も実にキュートです。
幼少期のパンダ先輩クソかわゆかった…………あとおしゃぶりしとったの最高やった…………。
— みゆう🍳🚬🔥🎩📿🛎 (@burikubo82195) January 30, 2021
パンダが1番好きなうちからしてみれば、今回の呪術廻戦のパンダの幼少期やばいね。
おしゃぶり咥えてるの可愛すぎたし、目がつぶらすぎて思わず何回も見ちゃった!ゴリパン姿はイマイチなんだけど、それ以外は可愛くて好き。 や
— aika* (@aika_poko) January 30, 2021
幼少期パンダのおしゃぶりとオムツの破壊力がやっぱりすごい。かわいすぎ。てか声www
— ももこ🐲 (@momolevi1213) January 30, 2021
おしゃぶりの姿も可愛いし、成長に伴って声が変わっていくのも最高だったね♪
パンダの強さ
かわいくて性格のいいパンダは、強さも一流です。
ここでは、そんなパンダの強さについて紹介していきます。
東堂と戦えるほどの強さを持つ
パンダは準2級の力を持っています。
もともとかなり強いことはわかっていましたが、呪術高専東京校と京都校との交流会でメカ丸と戦っています。
メカ丸はパンダより上の準1級なので、かなりきつい戦いとなりましたが、それでも戦闘不能となるまで追い詰めました。
パンダは接近戦での打撃が得意です。
ただメカ丸は攻撃範囲が広いため、なかなか接近戦に持ち込めません。
しかし、パンダは得意な頭脳戦を活かして、少しずつメカ丸に接近。
メカ丸はこの戦いで、東堂ほどの力はないが、防御してもダメージを負っていました。
実際にパンダvs東堂はありませんでしたが、伏黒に集中していたとはいえ、パンダは東堂の顔面を殴る場面があります。
東堂はパンダから実際に攻撃を受けていましたが、東堂はおくびには出していません。
しかし、呪術高専を襲撃した夏油が持つ特級呪霊を倒すほどの東堂に攻撃を与えられていることから「東堂とも戦える」といえるのではないでしょうか?
お互い本気で戦ってはいなかったので、実力差は不明ですが、好勝負ができそうですね!
パンダの構造は相手には不明だし、いいアドバンテージが取れそう♪
領域展開はまだ使えていない
準1級のメカ丸が強いと認めるほどの強さを持つパンダですが、領域展開は使えていません。
パンダは打撃に加えて戦うスタイルを変化させることができるため、自分よりも呪力が高い相手でも戦い方によっては勝てます。
領域展開を使えるようになれば、1級だって夢じゃないですよね。
1級の呪術師であっても使えるわけじゃなさそうだけど、できたらどんな生得領域になるか見てみたいな。
パンダの術式
夜蛾学長が作った呪骸なので、体に核を持っています。
普通の呪骸は1つの核しか持っていませんが、パンダは3つの核を持っており核の位置をコントロールできます。
通常はパンダモードですが、激しい戦闘になるとゴリラモードに変化します。
①パンダ核(パンダモード)
パワーもスピードもテクニックも、安定した力を持っている状態がパンダモードです。
テクニックについては夜蛾学長さんから格闘技を学んだのではないかと思います。
パンダ核、パンダモードはパンダが普通のとき、同級生と一緒に話をしているときもパンダモードですし、戦闘もパンダ核で十分通用します。
パンダとしてはごく普通のモードであるこのパンダモードでも、乙骨憂太を助けるために呪術高専の壁をぶっ壊していますので、すごいパワーを持っていることがわかります。
パンダの中では、一番バランスの取れているモードですね。
一番使いやすいのがパンダ核なのかもね。
②ゴリラ核(ゴリラモード)
パンダが幼いころ、夜蛾会長に「パンダ オマエにはお兄ちゃんとお姉ちゃんがいるんだ」と言われています。
パンダがいないと答えると「オマエの中に」いるといわれます。
それが、自分と兄、姉、つまりパンダ、ゴリラ、お姉ちゃんという3つの核です。
そのうちの一つがゴリラモード。
お兄ちゃん核。見た目にも顔と体がゴリラのようにごつくなります。
パンダの白黒の体は通常通りですが、下あごがゴリラのように出て牙も発出し、目も釣り目で手指が人のような形に変わるなど、パンダのキュートな姿が一変します。
パンダモードのときにはパンダ核でバランス重視ですが、ゴリラモードのときにはお兄ちゃん核、「パワー重視」「短期決戦」で行く際に利用します。
このモードでのパンダの得意技が防御不能な「激震掌(ドラミングビート)」です。
姿まで変わるのすごいよね!
防御不能「激震掌(ドラミングビート)」
パワーをたっぷり込めた掌打、つまり手の内側、手首に近い根元部分で相手を殴ります。
この時、相手に筋力があればあるほど、衝撃を与えるのが難しくなりますね。
しかし、激震掌の場合、強烈な振動が発生します。
掌打を防いだとしても振動を避けることはできないので、相手は確実にダメージを受ける素手での防御がほぼ不可能な技です。
③お姉ちゃん核(お姉ちゃんモード)
お姉ちゃん核、お姉ちゃんモードはまだ登場していません。
ただし、夜蛾学長ははっきりとお兄ちゃん、お姉ちゃんがいると言っていますので、お姉ちゃん核があることは確かです。
原作の39話、京都姉妹校交流会-団体戦⑥-で、パンダの3つの核を説明しているとき、「そして照れ屋なお姉ちゃん、お姉ちゃんの核は初撃で」という表記があります。
釘崎を守るためにメカ丸から最初に受けた一撃で、お姉ちゃんの核がやられているということです。
この時、釘崎をかばうようにしてメカ丸の一撃を受けていますので、防御系の力なのかもしれません。
現在までにどんな力なのか表記がないので、これから出てくるか楽しみですね。
パンダは今後どうなるかネタバレ考察
パンダは『呪術廻戦』に出てくる登場人物の中でも、優しく思いやりがあり、愛すべき存在です。
これまでも交流会団体戦で京都校が虎杖を殺そうとしていることに気が付いたり、交流会団体戦で活躍したり、この作品の中でパンダは要所要所で活躍しています。
パンダはその後、どんな状態なのか、生きているのか、今後どうなっていくのか、ネタバレを含みつつ考察します。
渋谷編までのネタバレになっているよ。
渋谷事変にて隕石でつぶれた?
渋谷事変では、日下部とともに行動していました。
一般人の避難を済ませパンダは急ぎB5Fに行きたかったようですが、日下部は死にたくないからと、だらだらと時間をつぶし続けています。
そこに夏油一派の呪詛師がやってきて投降しろと言われどうしたものか迷っていとき、両面宿儺と漏瑚の戦いに巻き込まれました。
漏瑚を弄ぶように楽しみながら攻撃する宿儺。
蟻(パンダや呪詛師、日下部たちのこと)の上でゾウがダンス踊っているようなものだから急ぎ逃げないと…と言っている途中、宿儺がすぐ横にやってきてしまいました。
誰もが宿儺の強さに震えていた時に、宿儺がこうつぶやきました。
「これより四方一町の人間全員、俺が「よし」と言うまで動くのを禁ずる 禁を破れば勿論殺す」
宿儺がこういったのは、漏瑚が「極ノ番 隕」を放ち、パンダたちの頭上から燃え盛る隕石が落ちてきていたからです。
「誰が死のうとかまわない」という宿儺がらしい場面ですが、多くの方がここでパンダの命が終わった…そう感じてしまう場面でした。
いきなり出てきて戦いに巻き込まれるとか不運すぎる…!!
宿儺は、本当に理不尽。
両面宿儺の性格や術式の紹介や、伏黒恵を特別視する理由の考察などを別途記事にまとめています。そちらも合わせてご覧ください。
パンダは死んだのか?
燃え盛る隕石的なものが降ってくるという状態で、絶対に生きているわけがないですよね。
パンダの生死は不明でしたが、何もかもが崩れつくした渋谷ストリーム前で日下部を探すゴリラモードのパンダが出てきます。
そう、パンダは生きていました。
偽夏油と虎杖が対峙しているときも、日下部らとゴリラモードで登場しています。
逆に、ここで生きてしまったから最悪な結果が待っているんだけどね…。
パンダの声優は「関 智一さん」が担当
パンダの声優は若々しく張りのある声でおなじみの関 智一さんが担当しています。
熱血漢で叫んだりわめいたり、元気のある役柄が多い方です。
熱血漢以外、ツンデレキャラ、カリスマキャラなど、多彩なキャラクターを演じられる、芸の幅が広い声優でもありますね。
2017年1月に行われた声優総選挙では、ギャップが魅力の天才声優として、第5位を獲得。舞台役者、俳優も務めています。
スネ夫と同じ声優!
ドラえもんのスネ夫役もこなす関さんは、若手の声優さんからすごい声優さんといわれています。
スネ夫のような声からクールな男性の声、元気な冒険者の声など、様々な声を出す声優さんなのです。
「七色の声を持つ声優」として知られる関さんの「パンダ」にも注目してほしいですね。
関 智一さんの他代表作は、以下の通りです。
- ドラえもん 骨川スネ夫
- のだめカンタービレ 千秋 真一
- 鬼滅の刃 不死川 実弥
- Fate ギルガメッシュ
初めて「ギルガメッシュ」を聞いた後に彩雲国物語の「紫 劉輝」を聞いた後、しばらく同じ声だって受け入れが難しかったのを覚えてるよ。
けど、まさか「スネ夫」と同じだとは思わなかったなぁ!
まとめ
『呪術廻戦』に出てくるキャラクターの中で、パンダほど「人間くさい」キャラクターはいないんじゃないかなと思います。
思いやりがあり優しく、人をフォローすることもでき、なおかつ、仲間のために力を尽くすことができる、信頼すべき存在です。
この先、恥ずかしがりやのお姉さんも出てきてくれるかな・・・と期待しながら、今後のパンダを見ていきたいですね。
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