『呪術廻戦』は、主人公の虎杖悠仁だけでなく、五条 悟や伏黒 恵、東堂 葵など、様々なキャラクターが登場します。
女性の活躍も目覚ましく、東京都立呪術高等専門学校(以後、呪術高専) 東京校の禪院 真希、釘崎 野薔薇、京都校の三輪 霞など、みんな魅力的です。
中でも双子の姉妹、禪院 真希と禪院 真依は呪術世界の御三家「禪院家」に生まれ、思い定めを背負って戦ってきました。
今回は双子の姉妹のうち、呪術高専 京都校に在籍している禪院 真依、双子の妹について解説します。
呪術廻戦の本誌のネタバレを含むから単行本派の方は気を付けてね!
目次
呪術高専 京都校
禪院真依(ぜんいんまい)とは?
禪院 真依は、呪術界御三家である「五条家・禪院家・加茂家」のうち、禪院家で生まれました。
禪院家当主である禪院 直毘人の姪にあたります。
禪院 直毘人の弟・禪院 扇の子供「禪院 真希」は、生まれつき呪力を持たずに生まれています。
真依は呪力をもってはいましたが、真希と同様に、真依もまた武器などを介してしか呪霊を払えない状態でした。
真依も真希も実の親である扇から、「人生の汚点」「次期当主になれなかったのは娘が出来損ないだから」とまで言われています。
禪院真依のプロフィール
年 齢 | 16歳 |
誕 生 日 | 1月20日 |
学 校 | 東京都立呪術高等専門学校 京都校 |
入 学 方 法 | 家系による |
呪術師等級 | 3級 |
身 長 | 170cmくらい |
出 身 地 | 京都 |
話し方は穏やかで、京都出身ですが標準語を話します。
女性らしい語り口とは裏腹に、話す内容はかなり皮肉で毒舌。
特に真希、真希の後輩たちに対しては、馬鹿にしたような物言いです。
呪術高専京都校の2年生
呪術高専京都校の2年生で、仲のいい三輪 霞とは同級生、西宮 桃は1つ上の先輩です。
姉の禪院 真希は東京校にいますが、自分を置いて出て行ってしまったこと、また真希が呪術師を目指したことで自分も努力しなければならなかったこともあり、真希を恨んでいます。
京都校では三輪、西宮と仲良くしている様子などが作中にも少し描かれています。
小説版の「夜明けのいばら道」にて、京都校女子の面々の絆の強さや真依の強さが描かれていますので、おすすめです。
禪院家の生まれで真希の双子の姉
真依は、真希とともに禪院家の当時当主候補だった扇の双子の娘として生まれました。
呪術界の御三家といわれる家に生まれながら、武器などに呪力をのせて発動することしかできず、表向きは真希同様、呪力がないとされていたようです。
禪院家では呪力を持たないものは役立たずであり、当主を狙っていた扇にとっては最悪の娘たちだったことでしょう。
禪院真衣の声優は「井上麻里奈」さん
禪院 真依を演じたのは声優の井上 麻里奈さん。
幅広い役柄をこなす実力派声優さんです。
学習院大学1年生の時、オーディションでグランプリに輝き翌年には「コゼットの肖像」でヒロインデビューしています。
デビュー作では主題歌・挿入歌も担当しています。
2007年、テレビアニメにも進出し、同年アニメグランプリ2007では最優秀女性声優賞も受賞。能力の高い声優さんですね。
井上麻里奈さんの代表作は「進撃の巨人 アルミン・アルレルト」
井上さんといえばやはり、進撃の巨人で主人公のエレンの幼馴染であり、ともに巨人たちと戦ってきたアルミン・アルレルト役が代表作でしょう。
賢く繊細で冷静、でも情に厚く仲間のため、エレンやミカサのために奮闘するアルミンはハマり役でした。
ほかの代表作も、繊細さが見受けられるキャラクターを多く演じられている印象があります。
井上 麻里奈さんの代表作品は以下の通りです。
- 進撃の巨人 アルミン・アルレルト
- 魔法科高校の劣等生 渡辺 摩利
- 3月のライン 幸田 香子
- 僕のヒーローアカデミア 八百万百
禪院真依は弱い?術式や作中の活躍から強さを考察
禪院 真依は、御三家に生まれた五条 悟や加茂 憲紀、禪院家の血を受け継ぐ伏黒(父が禪院家の出身)とは違い、呪力をもっていても相伝の術式を使えず、禪院家の中では落ちこぼれです。
しかし、真希のように呪力が0ではありません。
術式は父親から遺伝した構築術式
真依の術式は父親から遺伝し、必死に努力して扱えるようになった「構築術式」です。自分が持っている呪力を基に、「ゼロ」からものを作ることができます。
しかし、ものを作る際には大きな呪力が必要となるため、呪力が元々少ない真依は一発の弾丸を作るのが精いっぱいです。真依は構築術式で作った弾丸をリボルバーに込めて打ちます。
構築術式で作った物質は、たとえ術式が終わったとしても消えることはありません。銃を使うため遠方から仲間を援護するなど(交流戦で釘崎 野薔薇にやられそうな西宮 桃を援護した)、長距離で攻撃できるところが強みです。
父の扇の構築術式については作中で使えたかどうか、しっかり描かれていません。それでも、扇の構築術式については、忌庫で真希と対峙したとき真希が打ち折ったはずの刀がすぐに「構築」されたことでも、大きな呪力を持っていたことが想像できます。
しかし、当主に選ばれた直毘人はファンブックにて「強かったから選ばれた」旨が記載されているため、扇は当主に選ばれることはなかったと考えます。
そもそも呪具がある以上、物を作ることしかできない構築術式自体が弱くいと考えますが、扇がそれを認めておらず、さらにその娘も自分よりも劣っている存在だったため、扇は「出来損ない」と同じ術式を与えられた真依を冷遇していたのでしょう。
禪院真依の領域展開
禪院 真依が領域展開を使う場面は、これまで原作でもアニメでも描かれていません。
もともと、禪院家であってもハイレベルな呪力を持っているわけではないですし、1級呪術師であっても領域展開を使えないことが珍しくないため、利用できないと考えていいでしょう。
領域展開が使用できる基準についてはわかっていませんが、使用できるキャラクターは数人です。
そもそも領域展開とは?という方向けに『【呪術廻戦】領域展開の使用者一覧 | 発動条件・効果・強さを徹底解説』で領域展開について解説していますので、そちらも併せてごらんください。
禪院真衣が死亡確定!真希と迎えた切ない死亡シーンは何話?
残念ながら、禪院 真依は実の父である禪院 扇と戦い、自分の呪力と命を真希に預ける形で死亡しています。
禪院家の忌庫に行くと、真依が扇にやられ倒れていました。
一体何があったのか、禪院 真依の死亡について解説します。
禪院真衣の死亡理由
真希が忌庫に向かうと、そこには扇の姿とボロボロになった真依の姿がありました。
そこで真希は父親である扇と戦いますが敗れ、敗れた真希と真依は扇に引きずられある部屋に放りこまれます。
部屋には2級以下の呪霊がたくさんいて、このままではいずれ真依も真希もやられてしまいます。
禪院真衣の死亡シーンは149話
真依が死亡したのは原作の149話です。
瀕死の重傷は真希であり、真希が死亡するのか?と思った人も多いと思うのですが、真依の死は切なすぎるほどのに切なく、禪院家、扇がどんなに非道で勝手で最悪な人なのかよくわかります。
弾丸を一発作る程度しかできない麻衣が、命を懸けて真希に「刀」を作り、そして死亡しています。
真依は自分が死亡することで、真希の天与呪縛が完成することを知っており、2つの体を1つの精神にまとめるように死亡したのです。
【禪院家の双子】真希と真依の関係性
禪院家に限ったことではなく、地域によっては双子が生まれるとよくないことの前触れだとか言われます。
呪術界ではより深く双子を忌み嫌っており、不吉の印といわれていたくらいです。
そのため、禪院家では禪院の家の血を受け継いでいるのにかかわらず、真希・真依は、「雑用係」であり「出来損ない」で、直毘人の子である直哉から苛め抜かれた過去も持っています。
禪院真衣は真希を嫌っていた?
禪院真依は交流戦で真希とであっても「おちこぼれ過ぎて気が付かなかった」とか「たまにはこうして下を見ないとね」など呪力がないことを皮肉っています。
しかし、実際には真希のことが好きで慕っていたからこそ、禪院の家から出て行ってほしくなかったのでしょう。
大好きだったから、自分を一人おいて出ていった姉の真希を憎み、嫌うしかなかったのです。
特に、真依の呪術師としての能力はは禪院家の家訓からそれているものだったため、1人で禪院家に残った真依は裏切られた気持ちもあったのでしょう。
禪院家の家訓
禪院家の家訓は「禪院家に非ずんば呪術師に非ず 呪術師に非ずんば人に非ず」です。
つまり、禪院家であるなら完璧な呪術師であることが当たり前であり、「呪術師でないのなら人ではない」という解釈です。
非人道的な家訓が、禪院家では現代でもまかり通っており、直哉が女性蔑視を繰り返し言っていたのは、直哉が…とういよりは禪院家では日常的に女性蔑視が横行していたのかもしれませんね。
禪院家に残った真衣の過去を予想・考察
真希が禪院の家を出て呪術師を目指すということは、禪院家にとって人とみなしていない人間が禪院を名乗り呪術師の修行をしているようなものです。
真希が呪術高専で頑張るなら、それに負けないように、恥じないように鍛錬を強いられていたと予想されます。
呪霊が怖いと真希にしがみついていた真依は、呪霊におびえ、鍛錬で体中に痛みを感じ、出来損ないと心まで傷つけられながら日々を過ごしていたでしょう。
禪院真衣の初恋相手は真希だった?
『呪術廻戦』のファンブックでは真依の初恋相手は、「多分伏黒、次点で知らない人、大穴で真希」と書かれています。
真依の元々の初恋の相手が真希で、その後、真希に似ている伏黒 恵に恋心を持っていたというのもありかな?と思います。交流戦前、東京校で出会った時も、東堂が恵に好きな女の子を聞いた際、恵の解答に好印象を受けていますね。
元々恵は禪院家のものなので、多分小さい頃から真依・真希は顔見知りだったのでしょう。
自分や真希とは違い、禪院ではなく伏黒として育ち、恵は両面宿儺が目をかけるほどの実力を持っています。
さらに、禪院家の相伝にあたる「十種影法術」を持ち、なおかつ領域展開「嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)」も会得しています。
真依は恵なら自分と姉を引き裂きさげすんできた禪院家を壊すという、死ぬ間際にまで懇願した願いをかなえてくれるかもしれないと思い、好きになったのかもしれませんね。
死に際の最後のキスの意味は?
真依は自分が作った世界に真希を連れて行き、不完全だった2人の状態を完全なものとするために真希へキスをしたのではないかと思います。
もちろん、双子の姉との最後の別れのキスでもあったでしょう。
真希は生まれながらに呪力を持っていない「天与呪縛」ですが、一般人並みの呪力を備えている中途半端な縛りです。その理由は、真希と真依は同じ体として認識されていたことで、呪力も共有している扱いになったからだと考えられます。
原作の扉絵で真依と真希は、一絨毛膜一羊膜双胎 MM双胎(一絨毛膜一羊膜双胎 MM双胎とは 2人の赤ちゃんが胎盤1つを共有している状態 赤ちゃんを隔てているものが何もない状態の双子)だったとされています。
お母さんのおなかの中で、1つの胎盤でつながっていた2人だからこそ、真依は真希の力のストッパーになっていたのでは?と考えます。
しかし、真依が死んだことにより真希の天与呪縛は完璧なものとなり、実際に伏黒 甚爾レベルの身体能力を得ています。おそらくですが、真依の方も自ら死を選び、真希と離れたことによって、自分の術式が完成したのだと思います。
弾丸1つ作るのが精いっぱいだった術式を拡大し、甚爾がもっていた呪具とそっくりな刀を作り上げたのも、命を失い真希と離れたからこそでしょう。
最後の最後に、1つの生命に戻るためにキスをしたのかもしれません。
ちなみに、真希が同等になったといわれている伏黒甚爾の身体能力については、『伏黒恵と父の衝撃的な過去|パパ黒のろくでなし3つのエピソード』で解説していますので、そちらも併せてごらんください。
まとめ
今回は『呪術廻戦』の禪院 真希のことについて解説しました。
皮肉屋で上から目線で嫌な女子というイメージの真依ですが、実は心優しく姉のことを慕っていたかわいい妹でした。
姉を思い死を選んだ真依ですが、その思いは真希の中に生きています。
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