『呪術廻戦』で「シン・陰流」は、三輪霞やメカ丸、日下部篤也が発動しています。
シン・陰流とは何か、またどうすれば習得できるのか?など、詳しくお伝えします。
単行本16巻までの情報で作ってみたよ♪
目次
シン・陰流とは?
術式というのは本来、先天的に獲得します。
しかし、シン・陰流の場合、後天的に習得できる術式です。
自分の中に0から術式を構築していき、それを発動します。
後天的に習得できる術式なので、メカ丸や三輪・日下部のほかにも、憂憂(冥冥の弟)も使っています。
シン・陰流の考案者は「蘆屋貞綱(あしやさだつな)」
シン・陰流は、平安時代に「蘆屋貞綱」が考案しました。
平安時代は陰陽師が活躍するなど、呪術全盛の時代でした。
そんな中で、呪詛師や呪霊から自分の門弟を守るために編み出されたのが「シン・陰流」です。
この術式は、一門相伝・門外に技術が漏洩しないよう、縛りによって禁じられています。
一門相伝って縛りがきついのかそうじゃないのか、平安時代ってちょっと桁が違ういすぎて判断が難しいよね。
シン・陰流の元ネタは?
『呪術廻戦』の「シン・陰流」のほか、「呪胎九相図」「布留部由良由良」などには元ネタが存在します。
このうち、シン・陰流は「上泉信綱」が1560年代に成立したとされる日本の剣術流派の一派です。
新陰流・新影流とも書かれており、いずれが本当なのかは不明ですが、実際にこうした剣術流派があったことは事実です。
実際にあった剣術なんだね!
善人 蘆屋貞綱ともう1人の「蘆屋」
シン・陰流の始祖として蘆屋貞綱の名が出てきましたが、ここで少し気になるお話があります。
実は蘆屋貞綱が活躍していた平安時代には、陰陽師「安倍晴明」のせいで常にNO.2に甘んじていた「蘆屋道満(あしやどうまん)」という陰陽師がいました。
蘆屋貞綱は呪詛師、呪霊から門弟を守るためにシン・陰流を生み出した、いわゆる善人です。
しかし、蘆屋道満はものに呪いを乗せ人を殺めることができ、呪いを得意としていた陰陽師であり、悪人として有名でした。
偽夏油は夏油ではなく、脳だけ入れ替えれば肉体を移動できる術式によって乗っ取られたことがわかっています。
原作134話にて、脹相が「母を弄んだ憎むべき相手 加茂憲倫」の名前が挙がっています。
偽夏油も「気づいたか」と言っていますから、偽夏油は加茂憲倫であることが確定しています。
しかし脹相が「母を弄んだ」と回想しているシーンに出てきた加茂の額には、偽夏油と同じ繋ぎ目があるのです。
ただ加茂家相伝術式は赤血操術ですから、脳を入れ替える術式を持っていたのか疑問ですが、もし加茂自身がすでに脳を入れ替えられていたとしたらどうでしょうか?
つまり、「呪術師全盛期の時代、平安時代位にこうした術式により誰かが誰かの脳を入れ替え体を乗っ取り、明治時代初期あたり、高い呪術能力を持っていたことから加茂が標的となり、脳を乗っ取られていたのかもしれない」と考えることもできるのです。
その人物こそ、蘆屋道満なのでは?と思っていますが、これはちょっと突飛すぎますか?
簡単に言えば、「蘆屋道満→ほかの呪術師数名→加茂憲倫→偽夏油」という図式だよ。
あくまでももしかしたら?という考察ですが、渋谷事変以降、シン・陰流の使い手がちょこちょこ多くなり、シン・陰流を善の扱いとするなら、悪の扱いとなる蘆屋道満が黒幕として出てきてもおかしくないのでは?と考えます。
シン・陰流を習得する方法
シン・陰流を習得するためには、まずシン・陰流の門下生になることが必要です。
三輪霞は中学校1年生の時、シン・陰流からスカウトされて門下生となっています。
三輪の場合、家が貧乏でお金を稼ぎたいという気持ちがあり呪術師になるべく頑張っていますが、スカウトされなければ呪術師になろうとは思っていなかったかもしれません。
門下生となればもちろん修行すると思いますが、中学1年で門下生となり、高校2年生になった三輪が簡易領域を仕えていますので、ほかの術式と比較してそれほど習得が難しいとは思えません。
平安時代から続く剣術である「シン・陰流」にスカウトされたって考えると三輪ってすごいね!
シン・陰流の技一覧を紹介
渋谷事変からシン・陰流という言葉が多くなった気がしますが、技については今のところ、抜刀、簡易領域、夕月しかわかっていません。
夕月にいたっては攻撃するのか、迎撃するのかよくわからない状態です。
①抜刀
5巻では虎杖に対し、シン・陰流「抜刀」を発動しています。
簡易領域を展開したうえで、その領域内に踏み込んできた相手に対し、自動的にカウンター斬撃を浴びせる抜刀は、5巻で虎杖に対し発動していますね。
このとき虎杖抹殺命令が下っていたのですが、三輪自身、虎杖を殺すことに対し気が進まない状態だったため、シン・陰流の検速は出ていません。とはいえ、単純に虎杖悠仁の身体能力がハイスペックすぎるたため避けられただけで、通常なら殺しかねない一撃だったと思われます。三輪は避けた虎杖に驚いています。
5巻の40話では、禪院真希に対し発動しましたが、暗器による囮で簡易領域を解除したため不発でした。
やっぱり居合はカッコいいよね♪
虎杖悠仁の身体能力や出生の秘密については別の記事でまとめていますので、そちらをご覧ください。
②簡易領域
簡易領域は「領域展開から身を守る」ために生み出される領域で、難易度的に領域展開よりも低く、大きな呪力も必要ない術式です。
簡易領域を展開すると、展開した術者の周辺に小さい領域を作ります。その領域を作ることで領域展開の必中効果を無効化できます。
逆に、簡易領域内に入ってきた相手に対し、シン・陰流の抜刀を利用するなど、攻撃に利用することもあります。
シン・陰流を学んでいたら、領域展開に対応ができるからみんな習っておいてほしいよね。
実は、簡易領域の他にも領域展開に対抗する策はあります。
また、領域展開についての解説や、メリットやデメリットも詳しく解説している別記事がありますので、そちらも合わせてご覧ください。
③夕月(ゆうづき)
『呪術廻戦』の13巻・114話では、東京都立呪術高等専門学校(以下呪術高専)東京校2年の担任である日下部篤也が、夕月を使うシーンが描かれています。
しかし「シン・陰流 居合 夕月」と体の前方で刀を抜くようなシーンだけで、夕月がどんな技なのか、詳しくはわかっていません。
どんな技なんだろう…。刀使うのって、乙骨憂太もだけど…シン・陰流習ったのかな?
シン・陰流を使えるキャラクター
『呪術廻戦』でシン・陰流を使うキャラクターは三輪霞、与 幸吉(メカ丸)、日下部篤也、憂憂の4人です。(今のところですが)
それぞれについて紹介します。
学校も年もバラバラな3人が同じ流派で学んでるってすごいよね!ちゃんと受け継がれているんだなって感じるかも。
三輪霞(みわかすみ)
三輪霞は中学校1年のとき、アルバイト中にシン・陰流からスカウトされ門下生となりました。
ごく普通の女の子だった三輪ですが、家が貧乏であり、弟が2人いることもあって家計を助けたいとシン・陰流を学び呪術師を目指したことを告げています。(交流会、禪院真希との戦いの中で)
三輪霞はシン・陰流の簡易領域、抜刀術など身に着けています。
スカウト受けるくらいだし、もっと経験を積んだらすごい使い手になるかもね♪
三輪霞については、術式や恋愛模様まで別記事で詳しく解説していますので、そちらも合わせてご覧ください。
簡易領域がノブナガの「円」に似ていると話題に!
三輪霞の簡易領域、半径2.21mいないに敵が入ると自動的にカウンターの居合を放つ技ですが、これがハンターハンターに出てくる「幻影旅団 ノブナガ」の念能力「円」に似ていると話題になっています。
ノブナガは居合の達人であり、念能力を得意としている人です。
円というのはオーラを使い範囲内にあるものを感じ取れるという能力で、この使い手であるノブナガの「間合い」に入ると瞬時に切り裂きます。
三輪霞の簡易領域とハンターハンターのノブナガ「円」は確かに似ていますね。
この円以外にも似ているといわれる部分がいくつかあり、いわゆるオマージュであると思われます。
与幸吉(むたこうきち)/メカ丸
メカ丸は先天的に体の欠損、動かない、感じないといった厳しい不自由を持っていますが、その縛りによって高い呪力を与えられた天与呪縛の持ち主です。
いつか呪術高専京都校のみんなに会いたい、一緒に戦いたい、そして三輪霞を守りたいという気持ちを持っていながら、真人との戦いに敗れ命を落としました。
真人に健康な体にしてもらったことで呪力をなくし、天与呪縛からも逃れたのですが、その後、長い間の縛りでため込んでいた呪力を使い、シン・陰流の簡易領域を発動しました。
与 幸吉はメカ丸を操りながらシン・陰流を使っていますので、シン・陰流と傀儡操術である生得術式が併用できることがわかります。
メカ丸がシン・陰流使った時感動したなぁ!
メカ丸はシン・陰流を使用し検討しますが、偽夏油と真人に殺されてしまいます。
メカ丸や真人・偽夏油については別の記事で解説・考察していますので、そちらもあわせてご覧ください。
日下部篤也(くさかべあつや)
渋谷事変でパンダとともに行動していた日下部篤也は呪術高専の先生です。
原作10巻・88話で冥冥が虎杖に対し、「君もう十分1級レベルだよ。術式なしでここまでやるのは日下部以来じゃないかな」と言っていますので、日下部は相当な強さだと思います。
そんな日下部篤矢のシン・陰流「居合 夕月」はどんな技なのかわかっていませんが、日下部は呪霊操術「極ノ番」を防いだことも書かれていますから、かなりの強さです。
シン・陰流の術式に関してもかなり高度なものなのではないか?と思われます。
パンダは謎の多い存在です。呪術廻戦の世界観においても特殊な出生や独特な性格など、別記事にて考察していますのでそちらも合わせてご覧ください。
まだ日下部篤矢についてはわからないことが多いけど、シン・陰流の新技は日下部篤矢からもっと見られるかも…!
憂憂(ういうい)
原作12巻・第102話で、冥冥(めいめい)の弟である「憂憂」(ういうい)もシン・陰流の術式を見せています。
冥冥はフリーの一級呪術師であり、呪術師の家系に生まれており、憂憂は年の離れた弟です。
憂憂は簡易領域を作り結界を張り、これにより姉の冥冥は戦闘相手に対し、領域対策を行います。
憂憂の呪術の発動は冥冥の制限がかかっていて、冥冥が「命をかける」と言葉にしない限り使用できません。
これがこの術式の縛りとなっており、弟の憂憂が「自分は姉のもの、所有物でいたい」と望んでいるためにある縛りです。
姉の領域対策として存在するともいえる憂憂は簡易領域のほか、詳細はよくわかっていませんが、今いる場所から脱出する術式を持っています。
その術式で一度、日本からマレーシアまで移動しており、術式範囲は広大であることが予想されます。
術式が特殊技多過ぎてすごい…!多彩だね。
まとめ
シン・陰流は簡易領域という特殊な術式を使いますし、これから先、使い手がさらに出てくるのではないかと思います。
また『呪術廻戦』に登場している人物の中で、シン・陰流を使うキャラクターが出てくる可能性もありますね。
シン・陰流にしてもほかの術式にしても、『呪術廻戦』でどんな戦いを見ることができるのか、楽しみです。
また、呪術廻戦は今大人気の漫画・アニメとなっており、なんと2021年冬に映画化します。
0巻の内容の映画化に伴い、渋谷事変のネタバレを合わせて0巻の見どころを整理した別記事を用意しています。そちらも合わせてご覧ください。
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