『呪術廻戦』に登場する伏黒甚爾は、読者からの人気が高いキャラクターです。
伏黒甚爾は呪力を持たないにもかかわらず、五条悟をも倒すほどの強さを持ちます。
この記事では、伏黒甚爾の強さや天与呪縛、死因などについて解説していきます。
重大なネタバレが一部含まれている可能性があります。
そのため、まだ読んでない方はご注意ください!
ちなみに、『呪術廻戦』の相関図については以下の記事で紹介しています。
こちらもぜひご覧ください!
また、『呪術廻戦・二期』のネタバレ、考察については以下の記事で紹介しています。
目次
伏黒甚爾(パパ黒)とは
伏黒甚爾は「術師殺し」の異名を持つキャラ。
細身に見えますが、筋骨隆々な肉体を持ちます。
短い黒髪で、右の口元にある古傷が特徴。
呪術界御三家である「禪院家」の出身であり、伏黒恵の実の父です。
そのため、「パパ黒」とも呼ばれています。
特級呪術師・五条悟の学生時代編のラスボス的ポジションでもあります。
その強さは凄まじく、学生時代の五条悟と夏油傑を連続で戦い倒すほど。
まだ学生のころとは言え、タイマンでここまで追い詰めたのは伏黒甚爾だけです。
強さの秘密は「天与呪縛」と「特級呪具」にあります。
それらについての解説は後述します。
伏黒甚爾のプロフィール
名前 | 伏黒甚爾(ふしぐろ とうじ) |
年齢 | 30歳前後 |
身長 | 約188cm |
誕生日 | 12月31日 |
ストレス | 禪院家 |
天与呪縛 | フィジカルギフテッド |
趣味 | 肉とモツ |
伏黒甚爾の性格・過去
伏黒甚爾の性格は五条悟いわく「ろくでなし」
賭け事を好むようですが、運はないため金がなく、女性のところを転々としています。
いわゆる「ヒモ」の生活を送っており、五条からは「僕が引くほどのろくでなし」と称されています。
このようになったのは、後述する過去があるからです。
そうして暗殺などに手を染めるようになり、アウトローの道を突き進んでいきました。
伏黒甚爾の過去
伏黒甚爾は、御三家ともいえる禪院家に生まれました。
しかし、呪霊を払うための呪力を持っておらず、禪院家から虐げられるようになります。
口元の傷はその時についたものです。
こうした扱いを受けたことで、伏黒甚爾は実家を出奔。
恵の実母と出会うことで一時的に性格が丸くなりますが、恵を産んだことで死亡し、ふたたび荒れてしまいます。
そうして女を転々とするようになりました。
伏黒甚爾の強さ
学生時代の五条や夏油に勝利する
伏黒甚爾の強さは、懐玉編で描かれました。
ここでの甚爾は、五条と夏油が護衛する天内理子の暗殺を遂行しようとしていました。
そのとき、まずは五条と戦闘。
呪力を持っていないため感知されず、不意を打つことに成功します。
それによって喉を貫き、一時的にですが仮死状態に追い詰めました。
夏油についても甚爾に敵いませんでした。
まだ学生時代ではありますが、このころからすでに最強クラスだった五条を倒せていたので、甚爾の強さがわかりますね。
伏黒甚爾の天与呪縛・能力・所有物
伏黒甚爾の天与呪縛は「フィジカルギフテッド」
伏黒甚爾は、生まれながらの呪力が0です。
その代わり、天与呪縛によって並外れた身体能力と五感を手に入れました。
また、呪いへの耐性も獲得し、呪霊の感知もできます。
伏黒は呪霊の感知ができると書きましたが、他の呪術師は伏黒の呪力を感知できません。
そのため、不意打ちを仕掛けられます。
天与呪縛で強化された肉体は、五条悟の「赫」を食らっても致命傷になりません。
また、水面を駆けることができ、目視では見えないほどの速度で動くことが可能です。
この天与呪縛の肉体強化は、伏黒の内臓にも影響を及ぼすため、猛毒の呪霊を飲み込んだとしても問題がありません。
このような強さがあるためか、禪院家の関係者は「今の禪院家があるのは甚爾の気まぐれ」だと発言していました。
そのことから、伏黒甚爾の実力があれば禪院家を抹殺することも可能だと考えられます。
格納呪霊
格納呪霊は、口から入れた武器などを無限に収納できる呪霊です。
赤子の頭部と芋虫のような胴体の見た目が特徴的。
普段はこの呪霊を飲み込んで体内に隠しています。
戦闘時は甚爾の身体に巻き付いており、口に手を突っ込んで武器を取り出して戦っています。
本来であれば、呪霊を体内に入れることは身体に毒です。
しかし、甚爾は天与呪縛によって内臓が強化されているため可能となっています。
特級呪具「天逆鉾」
天逆鉾は、十手にも似た形をした短刀です。
刀身に触れるだけで発動中の術式が解除される効果を保有しています。
懐玉・玉折編の五条悟と戦った際、五条の無下限呪術による防御を破り、彼の喉を貫いて仮死状態にまで追い詰めました。
ちなみに、名前の由来は日本神話で登場する「ニニギノミコト」が天照大神に授かった神器です。
特級呪具「万里ノ鎖」
特級呪具「万里ノ鎖」は、無限に鎖が伸びる効果を持つ伸縮自在の鎖です。
欠点として、どちらか一方の末端を見られると無限に伸びる効果が無くなります。
しかし、格納呪霊に片側を入れたままにすれば、その欠点を帳消しにできます。
特級呪具「游雲」
游雲は、赤い三節棍の特級呪具。
釈魂刀や万里ノ鎖のような特殊な能力はありません。
その代わり、圧倒的な破壊力があります。
特級呪具「釈魂刀」
釈魂刀は、甚爾が好んで使用する刀の呪具です。
あらゆる物質の硬度を無視し、魂を切断することができます。
夏油と戦う際には、目にもとまらぬ速度で抜刀し、夏油を切り裂きました。
伏黒甚爾の死亡・復活理由
覚醒した五条悟に敗北して死亡
伏黒甚爾は、75話で「星漿体」の天内理子を巡る戦いで五条と戦闘。
時系列で言えば、2006年の出来事です。
己の体質と特級呪具を駆使し、一度は五条悟の殺害に成功します。
しかし、五条は死に際に反転術式で復活しました。
覚醒した五条の力は甚爾をも上回り、無下限呪術の「茈」を受けて死亡してしまいます。
五条悟の復活する時期については以下の記事で紹介しています。
伏黒甚爾の復活経緯
2018年の渋谷事変。
呪詛師オガミ婆の降霊術によって、孫の身体に甚爾の肉体の情報が流れ込みます。
甚爾になった孫は、猪野を一瞬で倒し、戦闘不能にしました。
このままオガミ婆の読み通り上手くいくと思っていたとき、孫の魂が甚爾の身体に敗北し、逆に乗っ取られてしまいます。
これによって甚爾は復活し、オガミ婆も殺してしまうのでした。
最後は「よかったな」と言い残し、自害する
一度は復活したものの、降霊術の術式が終了せずに暴走を開始。
本能のまま戦い続けるようになり、陀艮の領域内に侵入すると、そのまま陀艮を圧倒します。
直や伏黒恵の援護を受け、一瞬で陀艮を祓いました。
甚爾は次の表的を定め、息子である恵へと襲いかかります。
ですが、戦いの最中に相手が自分の息子であると気が付きました。
そうして意識を取り戻した甚爾は、「禪院じゃねえのか、よかったな」とつぶやいて自害しました。
この「よかったな」と言った理由として、次のように考えられます。
禪院じゃねえのか、と発言していることから「禪院家に売り飛ばされなくてよかったな」という意味でしょう。
この発言には、恵の苗字が売り飛ばされた禪院ではなく、母と同じ伏黒だったため、安堵や懺悔の気持ちを含んでいるのだと思います。
伏黒の息子・恵の能力や術式については以下の記事で紹介しています。
まとめ
この記事では、伏黒甚爾の強さや天与呪縛、「よかったな」と発言した理由などについて解説してきました。
甚爾は呪術界御三家である禪院家に生まれました。
しかし、呪力を一切持たなかったため、虐げられた後に彼は家出。
その後は女のもとを転々として生活しており、暗殺にまで手を染めるようになります。
『呪術廻戦』8巻での懐玉編において、甚爾は五条と対決。
一戦目は勝利したものの、覚醒した五条に返り討ちに遭いました。
それでも、学生時代のころから最強クラスだった五条を倒しているため、実力はかなり高いと言えるでしょう。
作中では渋谷事変で復活を遂げ、その後は息子の前で自害しました。
甚爾は非常に人気のある登場人物です。
この記事では活躍を書ききれていないため、ぜひ本編で彼の活躍を読んでみてください。
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