『呪術廻戦』には呪術師、呪詛師以外、呪霊に操られ不運な運命となってしまった人物も出てきます。
『呪術廻戦』の主人公「虎杖 悠仁」にとって、吉野順平は呪術師としての在り方、生き方を決定づける存在となりました。
今回は吉野 順平とはどんな人物なのか、どんな結末となったのかお伝えします。
吉野順平とは?

出典:呪術廻戦公式HP
吉野順平は、里桜高校の2年生。
いじめにあい不登校状態ですが、呪術師でも呪詛師でもなく、普通の人間です。
ある日、偽夏油の仲間である未登録の特級呪霊「真人」にあってしまったことで運命がぐっと変わってしまいます。
気弱で優しい性格をしている
吉野順平は大人しく優しい性格です。
伊藤に目を付けられる前は、映画研究部で友人と仲良く話すこともできているので、特別いじめを受ける要因はありませんでした。
映画研究を熱心に行ったり、真人が教えてくれる術式や呪霊という存在に対し真摯に学ぼうとしていたりしていたことから、真面目で地頭が良いこともわかります。
いじめの対象にならなければ、呪力を使って人を痛めつけるまして殺そうとはしなかったでしょう。
気弱だからこそ、真人の持つ力に魅力を感じ、つい近寄ってしまったのだと思います。

気弱だけど、吉野順平ってただの気弱ってわけじゃないのが魅力かもね。
高校でいじめられて不登校に

出典:呪術廻戦公式HP
同級生の胸をエロい目で見ていたなどと因縁をつけられ、いじめがエスカレートしていき、不登校となった順平。
しかし、順平も負けてばかりではなく、胸が大きいばかりの同級生には「自分で思っているほど可愛くない。やらせてくれそうだからチヤホヤ持て囃されている」と言います。
順平を蹴るなどの暴力をふるっていた不良は、順平にさらに暴力をふるうわけですが、長い期間いじめを受けているはずなのに、言い返すだけの強い心を持ち続けている順平は、間違えなく術師向きの強さがあるでしょう。
また、不登校になった順平は不良たちに対して、「そこそこの偏差値でもああいう人種はいるんだな」と言っているところを見ると、ある程度頭のいい学校に行っていたのだとわかります。
順平が直接的にいじめられているシーンは、胸がどうこう・・・と因縁をつけられたシーンだけですが、順平の回想シーンとして、虫のようなものをもった人が「大丈夫大丈夫 食える食える」と言っているところが描かれています。
髪の毛を斜めにして顔の右側を隠していますが、額に煙草を押し付けた跡が複数個所あります。
これはいじめの主犯格である伊藤がやったことであり、作中に言及はありませんが、順平が学校に行くことができなくなった大きな理由だったのでしょう。

顔をタバコで焼かれるって…。
元には戻らないってわかってやったんだろうし、やっぱり伊藤は本当にクズ。
主犯「伊藤」が吉野順平をいじめようとしたきっかけ
元々順平がいじめられたきっかけは、映画研究部の部室を明け渡すように伊藤に言われていたのに素直に言うことを聞かなかったためです。
伊藤は、学校の不良の頂点のような位置にいるのでしょう。
金持ちの息子でボンボン扱いをされており、顔や体格も良いことから学校ではかなりモテていたようですが…、そんな「人気者」の伊藤に目をつけられた順平は、周りの不良からもいじめられてしまいます。

真人・順平が起こした騒動の後、教師によって伊藤はいじめを言及されてたけど、更生
できたかは不明のまま…。どうなんだろうね。
映画鑑賞が好き
学校をさぼり映画を見に行った順平は、そこで真人と出会います。
順平はもともと映画鑑賞が好きで、知名度の高い映画はもちろん、B級映画まで網羅しています。
虎杖に映画館で何を見ていたのかと聞かれて、「リバイバル上映だからわからないよ」と言っています。
自覚があるほどそれほど面白くないマイナーな映画を見ていた自覚はあるようですが…むしろ、そんな映画を上映した映画館がすごいですね。
この時に順平が見ていたのが「ミミズ人間3」で、虎杖は五条から課せられた修行で、幅広いジャンルの映画をこれでもか…というほど見ています。
偶然にも「でも2はちょっと面白かった」と意見が合い、順平は虎杖と楽しく話をしたのです。
虎杖が順平にネタを披露した際には、母親から「それ、映画のネタ?」と聞いており、順平の映画好きは、家族公認だとわかりますね。

自分の好きなもので意見が合うのって嬉しいよね♪
「ミミズ人間3」の元ネタは?

出典:Amazon
順平が映画館で見ていた「ミミズ人間3」ですが、アニメの方(9話)では、実にやばそうなお医者さんが注射器を持っている不気味なポスターが貼ってあります。
このミミズ人間3ですが、元ネタとされる映画があるようです。
元ネタとなった映画は「The Human Centipede」(ムカデ人間)という映画で、2010年に公開されているホラー映画。
監督はトム・シックスという方です。人の口と肛門をつなげムカデ人間を造るというとんでもないホラー映画で、日本ではムカデ人間がR15+であり、2と3はR18+でした。
元ネタに年齢制限があったので、おそらく順平が見た映画も年齢制限がかけられていたのでは…?と推察できます。
もしかするとですが、年齢制限があった映画だから不良たちが映画を見に来たけど、予想と違ったから喋ったり持ち込みのお菓子を食べたりしていたのかもしれませんね。

グロ耐性必須だから、ほんとうに元ネタ見る人は気を付けてね!
吉野順平が術師になるまでの経緯

出典:呪術廻戦公式HP
吉野順平はゆがんだ人間じゃありませんし、いじめなどに合わなければごく普通におとなしい高校生として過ごしていたのではないかと思います。
しかし、いじめに合い、人を憎む気持ちが生まれてしまったタイミングで真人と出会ってしまったことが、順平の運命を変えてしまいました。
吉野順平が映画館にいた真人と出会う
順平が学校をさぼり映画を見に行き、同じく学校をさぼって映画を見に来ていた3人の高校生に対し、「うるさいな…」と思っていた時でした。
真人が高校生の後ろに立ち、「君達 マナーは守ろうね」と彼らの首を触ると頭部が一気に変形し死亡したのです。
明らかに危険な力だとわかっていたでしょうに、順平は真人の後を追い「映画館の、アナタがやったんですか」と真人に尋ねます。
そして、真人が逆に聞いてきました。
「やったのが俺ならどうする?責める? 彼らは君にとって特別だった?」
そういわれ、順平は虫を食べさせられそうになった場面を思い浮かべます。
そして、真人に聞いてしまったのです。
「僕にも同じことができますか?」と。

いじめを受けてなければ、力を手に入れたいとは思わなかったかもね。
真人の術式や目的に関しては、別途記事を用意しています。そちらをご覧ください。

「復讐」を理由に吉野順平は真人に教えてもらう
順平は真人から呪霊とは何なのか、どうして呪いが生まれたのか、そして真人が「人が人を憎み恐れた腹から産まれた呪い」だと教わります。
順平は無関心こそ人間の行きつくべき美徳といいました。
それに対して真人は命に価値や重さなんてない、無意味で無価値、だからどう生きようと自由、俺は順平のすべてを肯定するよと順平に呪術を教えました。
順平は術式を生まれつき持っていましたが、脳の作りは非術師のままです。
そのため、真人の無為転変で脳を作り替えたことになります。もしかすると、そのことが原因で他人や自分の死への感性が鈍くなっていたのかもしれませんね。

順平が真人の「どれほど人間を大きくできるか」「どれほど人間を小さくできるか」実験していても無関心だったのは、脳をいじられたからっていうのもあるかも。
真人がなぜ順平にここまでしたのか…その目的は偽夏油の企みによるものです。
偽夏油の目的や術式について別途記事を用意していますので、そちらをご覧ください。

吉野順平の強さ

出典:呪術廻戦公式HP
吉野順平は、多分元から呪術のセンスがあったんだと思います。
真人が人を変形させるところを見てからそれほど時間がたっていないはずですが、真人のもとでも短い期間であっという間に術式を使いこなしてしまいました。
順平はどの程度の強さなのでしょう。
短時間で術式を扱うセンスがある

出典:呪術廻戦公式HP
真人が映画館で高校生3人を殺してから、順平の担任 外村先生が友達が死んだから線香をあげに行こうと言ってきたとき、すでに術式を出せる状態にありました。
本当に短い時間で、あっという間に真人から呪術を習うことができた順平は、呪術に対するセンスがあったのでしょう。
もしも先に虎杖やほかの呪術高専の関係者と親しくなる機会があれば、虎杖ほどにはならなくても、いい呪術師になったのではないかと思います。

呪術廻戦のオープニングの「あったかもしれない映像」は泣いた。
領域展開を使える実力はない
呪術のセンスもよく、術式をすぐにこなせるようになった順平ですが、呪術師の奥義である領域展開を繰り出せるほどの実力はありません。
しかし、呪術のセンス、覚えの早さ、呪術をためらいもなく復讐に利用できたことなど考えると、この先、さらに実力をつけていけたのではないでしょうか。
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