『無職転生-異世界行ったら本気出す-』は、理不尽な孫の手先生により執筆された大人気ラノベ作品です。
テレビアニメ化も果たしており、2021年にルーデウスの少年期までを描いた1期が、そして続きとなる青少年期のストーリーとなる2期も2023年7月から放送および配信中です。
本記事ではルーデウスが青少年期に辿る人生や出来事、強さや能力を紹介。
また、シルフィエットを始めとした結婚相手と結婚に至るまでの経緯や理由、そして本作品の物語やルーデウスにとって「『学園編』も必要だった理由」について迫ります。
アニメ2期の人物相関図は「無職転生Ⅱ(アニメ2期)の人物相関図！登場人物・キャラクターの一覧を解説【ネタバレ注意】」の記事をご覧ください。
目次
ルーデウス・グレイラット(青少年期)とは
出典：テレビアニメ「無職転生Ⅱ」公式サイト
ルーデウスは本作品の主人公です。
前世で死亡後に”パウロとゼニスの子供“として生まれ変わり、幼少期から壮年期にかけて多くの冒険や戦いの中で出会いと別れを繰り返しながら成長していきます。
「前世の男」の詳細は「【無職転生】前世の男はクズニートだけど実は勝ち組！【ルーデウスに残した能力とトラウマとは？】」の記事をご覧ください。
ルーデウスのプロフィール | グレイラット家の長男として転生した
| 種族 | 人族(人間) |
| 誕生年(転生した時代) | 甲龍歴407年 |
| クラス | 魔術師 |
| 家族 | パウロ(父親) ゼニス(母親) ノルン(妹) アイシャ(異母妹) リーリャ(メイド兼家族) |
前世での現実世界では引きニートとして生活する中で両親の死亡後に自宅を追い出された末、たまたま出会った女子高生(七星静香)をトラック事故から庇う形で死亡します。
しかし死亡後から間もなく“六面世界”と呼ばれる異世界で、アスラ王国フィットア領にあるブエナ村に住む「グレイラット夫妻(パウロとゼニス)の子供」として転生しました。
(転生後も前世までの記憶が全て残されています)
前世での過ちを改め、転生後からは「今度こそ本気出して生きていくこと」を固く誓い、ロキシーとの修行で”魔術”を、パウロやギレーヌからは”剣術”を習いながら大きく成長していきました。
ルーデウスの強さや能力・未来の結婚相手に関する詳細は「【無職転生】ルーデウス(幼年期)の強さと魔術能力・未来の結婚相手たちも紹介」の記事を参照ください。
エリスと別れた後は冒険者”泥沼”として活動中
少年期(アニメ1期)で遭遇した”フィットア領転移事件”によって魔大陸へ転移させられたルーデウスは、エリスやルイジェルドと共に「デッドエンド」という冒険者パーティーを結成し、その末にエリスと共にフィットア領への帰還を果たしました。
しかし、その2人と別れて1人となってからは「泥沼」という冒険者となってゼニス捜索のための活動を開始しています。
そんな中で出会った「カウンターアローズ」のサラやS級冒険者パーティー「ステップトリーダー」のリーダーであるゾルダートたちと共に行動し始めます。
「ステップトリーダー」として一仕事終えたルーデウスの前に、ロキシー達と共に冒険してきたエリナリーゼが現れます。
そのエリナリーゼから捜し続けてきた「母親(ゼニス)の居場所」を教えられたことで、すぐにでも出発しようとしますが、阻止されてしまいます。
さらに“ヒトガミからの助言”も受けた影響で、まずは「ラノア魔法大学への入学」を優先しました。
サラの強さや結婚、ルーデウスとの再会については「【無職転生Ⅱ】サラの結婚相手 | 強さと死亡説・ルーデウスとの再会について」の記事を参照ください。
ゾルダートの強さや能力・ルーデウスと再会や結末については「【無職転生Ⅱ】ゾルダートはルーデウスの兄貴分 | 強さと能力・パーティー解散の理由は死亡？」の記事を参照ください。
ヒトガミの正体や目的・能力の詳細は「【無職転生】ヒトガミの正体や目的・能力を解説 | 倒す方法はある？死亡する？」の記事を参照ください。
ラノア魔法大学でシルフィやザノバたちと再会する
(無職転生(コミック版)第13巻 理不尽な孫の手・フジカワユカ/MFコミックス)
ルーデウスは特別生として入学したラノア魔法大学で、シルフィエット(無言のフィッツ)やザノバとの再会を果たします。
また、クラスメイトとして出会ったクリフを始め、リニアやプルセナ、バーディガーディとも交友関係を築いていきます。
魔法大学であまりにも多くの再会と出会いを得たルーデウスですが、学業と並行しながら「ザノバとジュリの人形作りの師匠」となって2人に仕込みますが…
あまりにも個性が強い弟子2人に色々な意味で悩まされます。
ザノバの能力やクリフとの協力で作り出した発明品の詳細は「【無職転生】ザノバの正体・強さと能力 | 結婚や死亡についても紹介」の記事を参照ください。
再会したナナホシ(七星静香)の研究にも協力する
(無職転生(コミック版)第15巻 理不尽な孫の手・フジカワユカ/MFコミックス)
先の項目で紹介したクラスメイト達に加えて、ルーデウスは龍神オルステッドと共に旅していたナナホシ(七星静香)とも再会します。
七星静はルーデウスが前世での死亡間際にトラック事故から庇って救った女子高生ですが、彼女の場合はルーデウスと違って転生ではなく“七星静”の姿や年齢のまま六面世界へ転移させられていたのです。
そして七星静は自分がいた現実世界へ戻るため、大学内で「転移魔術の研究」を進めていました。
同じ”現実世界の出身者”として、そして”取引”として、ルーデウスは学業やザノバ達への教育に加えて、ナナホシの研究にも協力します。
「ナナホシ(七星静香)」の正体や目的の詳細は「【無職転生】ナナホシ(七星静香)の正体や目的とは？病気や結末も考察」の記事をご覧ください。
ロキシーやパウロ達と共にゼニス救出を果たす
多くの仲間たちに囲まれながら大学生活を送る中、ルーデウスは「シルフィエットとの結婚」を経て、ナナホシの研究も完成させました。
その後、ゼニスが監禁されている迷宮都市・ラパンへ向かい、先に旅立っていたロキシーやパウロ、タルハンドとも合流します。
そして潜入した”転移の迷宮”の守護者である魔石多頭龍との激闘の末、何とかゼニスを救い出しますが、その戦いの中でルーデウスを庇ったパウロが死亡してしまったのです。
ゼニスの能力や過去、そして転移させられた場所の詳細は「【無職転生】ゼニス(母親)の能力と過去・廃人化から記憶戻るまでの展開」の記事を参照ください。
パウロの強さや能力・アニメ第2クール以降に迎える展開に関しては、「【無職転生】パウロ(父親)が嫌われる理由・強さや過去・死亡する結末」の記事を参照ください。
ルーデウスの声は声優「内山夕実さん」が担当
出典：アニメイトタイムズ
アニメ1期に続き、2期でもルーデウスの声を担当している声優さんは「大沢事務所」に所属する内山夕実さんです。
内山さんは日本ナレーション演技研究所のジュニアクラスに入所され、ならはしみきさんの指導の下でレッスンを受けられておりました。
その後、テレビアニメでは2005年に放送された『ARIA The Animation』でデビューされ、2011年に放送された『Aチャンネル』のナギ(天王寺渚)役で初主演を果たされました。
内山夕実さんの代表作(キャラクター)は、以下のとおりです。
- 『魔法科高校の劣等生』千葉エリカ役
- 『オーバーロード』マーレ役
- 『Re:ゼロから始める異世界生活』パック役
- 『推しの子』星野アクア(幼少期)役
ルーデウスの”心の声(前世の男)”の声は杉田智和さんが担当されています。
ルーデウスはシルフィ達と再会後に結婚 | 妻たちとの子供や孫にも恵まれる
(無職転生(コミック版)第17巻 理不尽な孫の手・フジカワユカ/MFコミックス)
青少年期に成長したルーデウスは再会したシルフィエットを始め、ロキシーやエリスとも結婚します。
さらに、それぞれの妻たちとの子宝にも恵まれるのです。
ルーデウスとシルフィが再会後に結婚した理由
ルーデウスは自身が入学したラノア魔法大学で、幼少期に生き別れていたシルフィエットと再会します。
しかし、この時のシルフィは白髪とゴーグル装着により「無言のフィッツ」として姿も名前も大きく変えていたため、ルーデウスの方だけが気づかず”先輩”とよそよそしい態度や言葉遣いで接していました。
しかし、フィッツ(シルフィ)の主として同じ魔法大学に編入していたアリエル王女の計らいで起こした”特別任務”や”大雨”のおかげて、ついにルーデウスも「フィッツの正体がシルフィであること」に気づきます。
そして、お互いに「好き」と告白し合えた後はとんとん拍子に進展していき、ルーデウスはまだ16歳という若さで「シルフィとの学生結婚」を果たしました。
また、シルフィと結婚後には“2人の子供”を授かることとなり、第一子「ルーシー」をルーデウスが16歳の頃に、第二子「ジークハルト」を6年後(ルーデウスが22歳になってから)誕生しています。
さらにルーシーは幼少期から仲良しだったローランド(クリフとエリナリーゼ夫妻の子供)と結婚した末に「ローランド」という子供を授かり、ルーデウスにとっては“孫”となります。
ルーシーを始め、シルフィエット(フィッツ)がルーデウスとの間に授かる子供たちの詳細は「【無職転生】シルフィエット(フィッツ)の魔術能力や今後の展開を紹介【嫌われる理由や結婚と子供たちの情報も】」の記事を参照ください。
アリエルの子供や死亡、ルーデウスとの関係性に関する詳細は「【無職転生】アリエルが結婚しなかった理由 | 子供や死亡、ルーデウスとの関係性を解説」の記事を参照ください。
シルフィと結婚後はノルンやアイシャとも一緒に過ごし始める
シルフィとの新婚生活から間もなく、2人の妹・ノルンとアイシャもルーデウスと一緒に過ごし始めます。
2人の妹はルイジェルドに護衛として同行してもらう形で、ルーデウス夫妻が暮らす新居へ訪れたのです。
再会後、ノルンはラノア魔法大学の寮に入りながら学園生活を始め、アイシャの方は大学へ行かず「ルーデウスのメイド」となって住み込みで働き始めます。
ノルンの強さや過去・目的の詳細は「【無職転生】ノルンの結婚相手は？ | アイシャやルーデウスとの関係性も紹介」の記事を参照ください。
ルイジェルドの強さや過去・目的の詳細は「【無職転生】ルイジェルドが死亡を回避できた理由 | 強さと過去・目的や子供も紹介」の記事を参照ください。
父(パウロ)との死別や母(ゼニス)救出後はエリスと結婚する
学園編から続く迷宮編で父(パウロ)との死別と同時に母(ゼニス)の救出を果たした後、ルーデウスはロキシーとも結婚して“2人目の妻”として迎えます。
ロキシーとはゼニスが監禁されている迷宮で再会し、パウロやタルハンドと共に迷宮の守護者・魔石多頭龍との激闘の末にゼニスを救い出します。
しかし、パウロの犠牲に追い討ちをかけるかのようにゼニスも廃人化していたことで、ルーデウスが完全に失意のドン底に落とされます。
そんなルーデウスに「ロキシーの方からプロポーズしてきてくれたこと」がキッカケで結婚しました。
ちなみにロキシーとの間にも”2人の子供”を授かることとなり、子供たちの名前は「ララ」と「リリ」です。
ロキシーの強さや能力・タルハンドと共にパーティーを組んだ詳細に関しては、【無職転生】ロキシーの結婚と子供たち・魔術能力と過去や今後の展開【ネタバレ】の記事を参照ください。
タルハンドの強さや能力・過去、最後については「【無職転生】タルハンドは最後まで死亡しない？ | 強さと能力・ゲイ(男色家)ならでの耐性」の記事を参照ください。
ヒトガミの仕業でロキシーとララを殺される未来も存在した
シルフィやエリスとの子供と違い、ルーデウスにはヒトガミの仕業で「ロキシーと一緒にララを殺されて死別する未来」も存在していました。
ララにはグレイラット家の中で唯一「念話」を使える子供であり、廃人化したゼニスとの会話が可能だったのです。
(ルーデウスたちもララの念話のおかげで、間接的にゼニスと会話することができていました)
しかし、念話も含めたララの能力をヒトガミから恐れられたことにより”ルーデウスの前世”として生きてきた老デウスから「ララの胎児ごとロキシーが殺された未来」を教えられたおかげで、その危機を回避できたのです。
オルステッドとの再戦中に再会したエリスとも結婚する
シルフィやロキシーに続いて、18歳に成長後はエリスとも結婚して“3人目の妻”として迎え入れます。
龍神オルステッドとの再戦で再び殺されそうになったルーデウスを駆けつけたエリスが救ってくれるという、かなり劇的な再会を果たしました。
この時のエリスは剣の修行を終えてパワーアップしたことで「剣王」の座に君臨しており、パウロをも上回る強さに成長しています。
それでもオルステッドには勝てず、最終的にはルーデウスが「オルステッドの軍門に下る」という結果で丸くおさまりました。
エリスもルーデウスに強い好意を抱く一方で、既に2人もの奥さんがいる男(ルーデウス)と結婚することに対する後ろめたさもありましたが…
交換条件つきの勝負でルーデウスが自ら“負け”を宣言した結果、不貞腐れるエリスからも受け入れられた末のゴールインとなったのです。
エリスの強さや結婚・ルーデウスとの間に授かる子供に関しては、「【無職転生】エリスの強さと能力・転移後の展開を紹介【結婚後の子供たちについても】」の記事を参照ください。
エリスの子供(アルス)はルーデウスの妹(アイシャ)と結ばれる
エリスとの間にも「アルス」と「クリスティーナ」という、2人の子供を授かりますが…
アルスの方がルーデウスの異母妹であるアイシャ(リーリャとパウロの子供)と恋人同士の関係性を築いた上、家族からの反対を押し切って“駆け落ち”までしてしまいます。
しかも捜索に出たルーデウスが見つけた時には、アイシャが既に「アルスとの子供」まで身籠っており、その後に「ルロイ」という名の子供を出産しますが、このルロイこそが「ルーデウスにとっての”初孫”」となりました。
アイシャ能力・結婚や子供の詳細は、「【無職転生】アイシャは結婚相手と駆け落ち？ | 炎上して削除された蛇足編も解説」の記事を参照ください。
リーリャの正体や過去・パウロとの関係性の詳細は「【無職転生】リーリャの正体(過去)と子供・パウロとの深い関係性」の記事を参照ください。
ルーデウス(青少年期)の強さと魔術・魔眼・新たな能力
(無職転生(コミック版)第14巻 理不尽な孫の手・フジカワユカ/MFコミックス)
ルーデウスが幼年期の頃に習得した“無詠唱魔術”や”2種類の異なる魔術の同時発動”を始め、パウロやギレーヌから習った”剣術”、さらに魔界大帝キシリカから授けられた魔眼(予見眼)も、青少年期に成長してからも使用可能です。
さらに学園での友人関係や決闘に加えて、パウロやロキシーに遅れて合流しながら迷宮内で戦っていくことで、魔術士としての階級や能力が更にパワーアップする上、新たな魔眼も獲得していきます。
17歳で”水王級魔術士”に昇格
舞台やストーリー上の関係で学園編ではアニメ1期までと比較してバトルシーンが減少しているものの、それでもルーデウスの魔術能力は更に強化されています。
臨時で加入した「ステップトリーダー」でゾルダートやサラが苦戦した“はぐれ赤竜”も泥沼(ルーデウス)1人で討伐してしまいます。
その後に入学したラノア魔法大学での入学試験でも“乱魔”を一度放っただけで対戦相手となったフィッツ(シルフィ)を驚かせながら勝利をおさめています。
さらに、大学に乗り込んできた魔王バーディガーディの硬い肉体(半身)を“ストーンキャノン”の一撃だけで消し飛ばしてしまったのです。
そして”シルフィとの結婚”や”ゼニス救出”を果たした後、17歳に成長した時には魔術師としての階級もロキシーと同じ「水王級魔術士」に昇格しました。
キシリカから新たな魔眼「千里眼」も授けられる
少年期(アニメ1期)で助けた魔界大帝キシリカから右目に「予見眼」を授けられたルーデウスですが…
その後も左目に「千里眼」を与えられます。
ルーデウスは廃人化したゼニスやドライン病にかかったナナホシの治療方法を巡り、甲龍王ペルギウスの元を始め、再び訪れた末にキシリカと再会します。
その再会時に「千里眼」も与えられたことで、ルーデウスは両目に魔眼をもつことになりました。
千里眼には「遠距離を見通すことができる」という性能があり、キシリカもロキシーからルーデウスや家族(ゼニスやパウロたち)の居場所を聞かれた時には自身の千里眼を使って捜索していました。
しかし千里眼も万能ではなく「障害物がある場所の先までは見れない」という欠点もあります。
キシリカはその千里眼の上位互換とされる「万里眼」も持っており、こちらは障害物など関係ナシに遠くを見渡せます。
そのため、ルーデウスには千里眼までしか与えられなかったものの…
キシリカに頼んでギースやゼニスを捜してもらう形で有効活用します。
キシリカの正体や魔眼の種類に関する詳細は「【無職転生】キシリカの正体・魔眼の能力 | 声優・フィアンセも紹介」の記事を参照ください。
ギースの正体やラスボス説に関する詳細は「【無職転生】ギースの正体はヒトガミの使徒 | ルーデウスへの裏切りとラスボス説」の記事を参照ください。
クリフたちの協力で”魔導鎧”の開発も始める
幼少期から始めてきた人形作りによって培ってきた物作りの能力も青少年以降から本格的に活かされます。
ルーデウスはロキシーやシルフィ、クリフやザノバの協力も得ながら「魔導鎧(マジックアーマー)」の開発も始めていくのです。
魔導鎧は七大列強の序列3位に君臨する「闘神鎧」を元に開発が始まりますが“ルーデウス用の強化装備”として作られ、後に戦うことになる強敵たちとの戦闘での必需品となっていきます。
始めは”オルステッドとの戦闘用”として「一式」が作られますが、完成後も「一式改」や「二式」と段階を進ませながら強化されていきます。
クリフの結婚相手や子供・死亡説に関する詳細は「【無職転生】クリフとエリスは結婚する？子供や死亡説・アニメ番外編の声優も紹介
」の記事を参照ください。
ルーデウスにとって学園編も必要だった理由とは
(無職転生(コミック版)第18巻 理不尽な孫の手・フジカワユカ/MFコミックス)
アニメ2期のPVが初公開された時期、多くのファンたちから「学園編は不要」という声が挙がった中で炎上騒ぎも起きたそうですが…
私はそうは思いません。
ここでは学園編を不要と言われ続けた理由や「学園編も必要である理由」について迫ります。
学園編を不要と言われたのは戦闘シーンの少なさのため？
まず、学園編を不要扱いされてしまう1番の大きな理由が「戦闘シーンの少なさ」にあると思います。
確かにアニメ1期では魔大陸編を始め、ルーデウスやエリスが魔物たちやオルステッドと繰り広げたバトルシーンが大迫力や臨場感に溢れており、そのような点でアニメ版を高く評価したファンや視聴者も多かったのです。
そのような戦闘シーンに惹かれた熱心なファンほど、大好きな戦闘シーンを減らされてしまうというだけでも辛くなる気持ちも分かります。
しかし、本作品はあくまでも「ルーデウスのやり直しをかけた人生譚」をメインとして描かれた物語であることも忘れてはいけません。
オルステッドの強さや能力・正体に関しては「【無職転生】オルステッドの強さは？正体は何者なのか？」の記事を参照ください。
学園編も転生後のルーデウスにとって必要だった理由
次は反対に「学園編も必要だった理由」について迫ってみます。
ラノア魔法大学への入学はルーデウス自身にとっても予想外な出来事がキッカケで行なった行動でしたが、この学園生活の中で重要なことを果たしています。
それこそが「“結婚”と“充実した学校生活”」であり、前世で果たせなかった2つのことも学園編の中でやり遂げたわけです。
つまり、アニメ1期での少年期(魔大陸編など)では“魔術や戦闘面の強さ”を、そしてアニメ2期の学園編では弟子やクラスメイト達との交流を重ねながら、ルーデウス自身の“心の成長”をさせるためのエピソードだったように感じられます。
そのように考えてみると、学園編こそが「ルーデウスが人として成長するために最も必要なエピソードだった」と解釈することもでき、本作品を語る上で外せないマスターピースでもあるわけです。
そもそも、もしも学園編がないまま迷宮編に進んでいた場合には”シルフィとの再会”もないまま終わってしまい「シルフィエットとの結婚」もできないまま人生や物語の幕を閉じてしまっていたはずですからね…。
まとめ
今回はルーデウスが青少年期に辿る人生や出来事に加えて、その時期で見せた強さや新たに得る能力について紹介しました。
学園編に対して”シルフィエットとの結婚”ばかりが印象に残りやすいファンも多いかと思いますが、決してそれだけでなく前世では果たせなかった「学校での多くの仲間たちとの交流」こそが、ルーデウスの心を大きく成長させた要因となっていたはずです。
とはいえ、その後から迎える「迷宮編」以降からはアニメ1期までを遥かに超えるハードな戦闘や展開がルーデウスに襲いかかります。
そうした意味も含めて、学園編で得た成長もまた、迷宮編やそれ以降で迎える辛く悲しい試練を乗り越えるためにも必要だったと思えますよね。
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