『無職転生-異世界行ったら本気出す-』は、理不尽な孫の手先生により執筆された大人気ラノベ作品です。
テレビアニメ化も果たしており、2021年にルーデウスの少年期までを描いた1期が、そして続きとなる青少年期のストーリーとなる2期も2023年7月から放送および配信中です。
本記事ではジュリエットの出生や生い立ち、魔術や人形作りの能力を紹介。
また、ジュリにおける恋愛や結婚、そして死亡説にも迫ります。
アニメ2期の人物相関図は「無職転生Ⅱ(アニメ2期)の人物相関図！登場人物・キャラクターの一覧を解説【ネタバレ注意】」の記事をご覧ください。
ジュリエットとは
出典：アニメつぶやき速報!!
ジュリエットは、ルーデウスたちが訪れたアスラの奴隷市場(リウム商会)で売られていた少女です。
アニメ版では2期の第6話で初登場しました。
ジュリのプロフィール | 奴隷市場に売られた炭鉱族(ドワーフ)の少女
ジュリは炭鉱族(ドワーフ族)の少女として、甲龍歴416年に生まれました。
そのため、奴隷市場でルーデウス達と出会った時点ではまだ6歳です。
まだ幼い年齢にも関わらず、一家で背負った借金が原因で両親から引き離されてしまっていました。
言葉の読み書きはまだ習っていないものの、簡単な会話は可能であり、ルーデウスとの会話中に「死にたくない」という強い意思の一言を話します。
その思いや一言がキッカケとなり、ルーデウスから大銅貨1枚で購入される形で引き取られました。
ルーデウスにも前世での人生を始め、何度も絶望に堕とされており、奴隷として絶望感に満ちた目をしていたジュリは彼から共感されていたわけです。
ルーデウス(青少年期)の強さや能力・未来の結婚相手に関する詳細は「【無職転生Ⅱ】ルーデウス(青少年期)の結婚相手 | 強さと能力・学園編も必要な理由とは」の記事を参照ください。
ジュリエットから”ジュリ”という愛称で呼ばれる
炭鉱族は7歳に成長するまで正式な名前を与えられない種族であり、まだ6歳のジュリにも名前がない状態でした。
そこでルーデウスが「ジュリエット」という名前をつけてあげますが…
本人が自分につけてもらえた名前を「ジュリ」と頑なに略し続けるため、結果的には皆からもその愛称で呼ばれるようになります。
ちなみに”ジュリエット”という本名の出所は、ザノバがかつて誤って殺した弟の「ジュリアス」から来ています。
そこからルーデウスが女性らしい名前として「ジュリエット」と改変したわけです。
それでも現在ではその本名や由来よりも「ジュリ」の愛称で覚えてしまっている読者やファンも多いはずです。
ザノバの弟弟子となり、ルーデウス達からの教育も受け始める
(無職転生(コミック版)第12巻 理不尽な孫の手・フジカワユカ/MFコミックス)
ジュリは怪力により人形作りが困難な「ザノバの代わりに人形作りをさせるため」に買われたため、ルーデウスから引き取られた後は“ザノバの弟弟子“という立ち位置になります。
それでもまずは、ジュリ自身に欠けている人間語での会話や読み書き、食事などの日常マナーの方を先に習得する必要があります。
そのため、始めはルーデウスからの「語学や日常生活における教育」を施されながら「ザノバのお世話係」を懸命にこなし続けます。
また、かなり後の時期になりますが、ジンジャーからも“礼儀作法”を教わることになります。
ザノバやルーデウス以外の者たちとも交流していく
まだ幼い年齢や立ち位置ゆえに、どうしてもザノバやルーデウスとの交流ばかりが印象に残りがちなジュリですが…
ルーデウス達と一緒に暮らし始めてから、かなり早い段階で彼らと同じラノア魔法大学にも通い始めます。
そうした中でリニアやプルセナ、クリフ等のクラスメイトたちと一緒に過ごす機会も増えていきます。
さらに「ルーデウスとシルフィの結婚披露宴」や「ナナホシの研究完成のお祝いパーティー」にもザノバと同行する形で出席しました。
そうした中でナナホシの持っているポテトチップスの皿を追いかけたり、バーディガーディに酒を分けてもらったりと、子供らしい元気な行動や表情も増えていったのです。
リニアの強さや結婚・借金や奴隷堕ちに関する詳細は「【無職転生Ⅱ】リニアの結婚・プルセナ達との関係性 | 借金など卒業後の結末」の記事を参照ください。
ジュリの声は声優「諸星すみれさん」が担当
出典：アニメイトタイムズ
ジュリエットの声を担当している声優さんは「劇団ひまわり」に所属する諸星すみれさんです。
諸星さんは3歳の頃から「劇団ひまわり」に入団されており、テレビアニメでは2006年に放送された『RED GARDEN』のキャリー役で声優デビューを果たされました。
諸星すみれさんの代表作(キャラクター)は、以下のとおりです。
- 『アイカツ!シリーズ』星宮いちご役
- 『蒼穹のファフナー EXODUS』日野美羽役
- 『文豪ストレイドックス』泉鏡花役
- 『ハイキュー!!』谷地仁花役
ジュリの人形作り能力 | 無詠唱魔術も習得する
(無職転生(コミック版)第12巻 理不尽な孫の手・フジカワユカ/MFコミックス)
ルーデウスから人間の読み書きや日常生活のマナーなどから始まり、買われてからのジュリは多くことを学んでいきます。
その結果、ザノバやルーデウスをも驚かせる程の能力も習得していったのです。
ルーデウスの教育で無詠唱魔術を習得した
ジュリには将来的には、ザノバの代わりに”ロキシー人形”や”ルイジェルド人形”を作ってもらうため、ルーデウスから土系統の魔術も教えられるようになります。
始めは自身で魔術を唱えようとするだけでも“魔力切れ”を起こしてしまうなど、かなり絶望的でした。
この辺はジュリがドワーフ族として生まれた故、両親と暮らしていた頃も魔術そのものを教わっていなかった点も原因と考えられるため、仕方ありません。
しかし、ルーデウスによる英才教育を受けてから、たった1ヶ月という短い期間で「無詠唱魔術」を習得してしまったのです。
それにより無詠唱で“土弾”を作れるようになれたことは「人形作りにも着実に一歩近づいたこと」を意味します。
ジュリもまだ幼いからこそ”無詠唱魔術”を習得できた？
ジュリが無詠唱魔術を習得できたのはルーデウスが施した教育の賜物とも言えますが、それ以上に考えられる理由として「ジュリ自身がまだ幼い年齢だったこと」も考えられます。
無詠唱魔術は幼い年齢の時期ほど習得しやすいものであり、ルーデウスもシルフィエット(フィッツ)も幼年期の頃に習得しています。
さらに彼らの経験上、まだ幼い頃から魔術を使い続けることで「魔力総量が増すこと」も判明しており、そうした訓練をジュリにも課されたようです。
ジュリがルーデウスからの英才教育を受けた時期も本人がまだ6歳であったこと、そして彼からの教えを頑張って吸収しようと頑張ってきた点も含まれていたのではないでしょうか？
そのように考えると、ジュリは才能家というよりは努力家の方にあたりますね。
シルフィエット(フィッツ)の強さや魔術能力の詳細は「【無職転生】シルフィエット(フィッツ)の魔術能力や今後の展開を紹介【嫌われる理由や結婚と子供たちの情報も】」の記事を参照ください。
自力で精巧な人形も作れるようになる
(無職転生(コミック版)第12巻 理不尽な孫の手・フジカワユカ/MFコミックス)
無詠唱魔術を習得後もジュリは努力を怠らずに精進を続けてきました。
その結果、自分の土魔術で簡単な人形を作り出せるレベルへと上がっていきます。
始めは獣神ギーガーなどを想像しながら簡単な動物系の形の人形をメインに作りますが、それでもザノバ顔負けな造形レベルであることは確かです。
その後は「どこまで精巧な造形に作っていけるか？」を追求しながら、ひたすら練習を重ね続けることが鍵となります。
しかし勉強熱心で努力家なジュリならば、練習を重ねるうちに精巧なロキシー人形やルイジェルド人形も作れるようになれるはずです。
さらに今後は人形作りだけにおいてはルーデウスの技術をも超えて「ジュリ製ブランド」まで立ち上げては六面世界中で莫大な売り上げもうち出してしまうかもしれません…。
ロキシーの強さや能力・タルハンドと共にパーティーを組んだ詳細に関しては、【無職転生】ロキシーの結婚と子供たち・魔術能力と過去や今後の展開【ネタバレ】の記事を参照ください。
ルイジェルドの強さや過去・目的の詳細は「【無職転生】ルイジェルドが死亡を回避できた理由 | 強さと過去・目的や子供も紹介」の記事を参照ください。
ジュリの結婚や恋愛 | ザノバと結ばれずに終わる理由
(無職転生(コミック版)第12巻 理不尽な孫の手・フジカワユカ/MFコミックス)
サラやエリス達とは違い、ジュリには恋愛や結婚における展開がありませんでした。
そのような理由に迫ってみます。
サラの強さや結婚、ルーデウスとの再会については「【無職転生Ⅱ】サラの結婚相手 | 強さと死亡説・ルーデウスとの再会について」の記事を参照ください。
ジュリがザノバを好きな想いは恋愛的なものではない？
ルーデウス達との生活を始めたばかりのジュリは、まずは”ザノバの身の回りのお世話”から入りました。
それから彼と一緒にルーデウスから人形作りを教わるようにもなり、次第にザノバのことを大好きになって慕うようになりますが…
それはあくまでも“家族愛”のような感情に過ぎず、恋愛的な想いではなかったのかもしれません。
確かに生まれてから奴隷として売り飛ばされたジュリに大きく欠けていたのが「家族や両親からの愛情」であり、まだ幼いジュリに1番必要だったのが恋人同士の恋愛でなく“家族愛”でしたからね。
そのため、ザノバに対する「大好きな兄」という強い想いの方が肥大化したために、良い意味でも悪い意味でも“恋人同士の関係性”にまでは発展できなかったのかもしれませんね。
ザノバの思いや結婚歴も結ばれなかった原因に？
ジュリがザノバと結婚できずに終わったことには、ジュリだけでなくザノバの方にも相当の理由や原因があったと思います。
まず、ザノバ自身がジュリやルーデウスと出会う前の頃に結婚を経験していたこと、しかし弟(ジュリアス)と同様に誤って殺してしまったことが大きな原因ではないでしょうか。
ザノバと奥さんにとっても離婚以上に辛く壮絶な別れ方をしたわけですけらね…。
そのような過去や経験がトラウマとなっている可能性も高く、仮にジュリから結婚を迫ったとしてもザノバから断られて終わっていたと考えられます。
また、ザノバにとってもジュリは大切な存在ですが、それはあくまでも”自分の弟弟子”という立ち位置で「妹のような存在」として面倒を見てきたためと思われます。
さらにジュリの前では毅然とした態度で引っ張ってきたザノバの中も、内心では「また自分の怪力で誤って殺してしまうのでは？」という不安や恐怖心に悩まされていたかもしれませんからね…。
ザノバの能力やクリフとの協力で作り出した発明品の詳細は「【無職転生】ザノバの正体・強さと能力 | 結婚や死亡についても紹介」の記事を参照ください。
ジュリの結末 | 死亡した未来も存在していた
(無職転生(コミック版)第12巻 理不尽な孫の手・フジカワユカ/MFコミックス)
最後はジュリが迎えた結末について紹介します。
ルーデウスたちと一緒に過ごし始めてからは平穏で幸せな日々が続いていたジュリにも残酷な形で死亡させられた未来もあったのです。
本編では死亡しないまま結末を迎える
本編でのジュリは最終話までにかけて死亡シーンはなく、生存したまま結末を迎えています。
その結末における内容までは明確に執筆されていないものの、最後まで立派な人形師として働き続けながら天命をまっとうした可能性が高いですよね。
老デウスの未来ではアイシャ達と共に死亡していた
本編の物語とは真逆に、老デウスが見てきた別の時間軸では「ジュリも死亡した」という悲しい結末もありました。
その時間軸でのルーデウスが魔石病にかかった2人目の妻・ロキシーを救うため、ミリス神聖国にある“神級の解毒魔術書”を入手するため、盗みに入ってしまいます。
その行動が原因でルーデウスとザノバがミリス神聖国で指名手配されるようになり、ラノア王国に侵入した神殿騎士団がグレイラット家への襲撃を開始します。
その時にはルーデウスは不在でしたが…
自宅にいたジュリがザノバやジンジャー、アイシャと一緒に殺されてしまったのです。
ロキシーの病死と同じく本編でこのような無惨な結末を避けられたのもまた、老デウスのおかげですね。
アイシャ能力・結婚や子供の詳細は、「【無職転生】アイシャは結婚相手と駆け落ち？ | 炎上して削除された蛇足編も解説」の記事を参照ください。
まとめ
今回はジュリエットの出生や生い立ち、魔術や人形作りの能力を紹介しました。
まだ幼い年齢で奴隷として売られたため、完全に絶望してしまう気持ちも分かりますよね。
それでもルーデウスとの出会いがジュリを大きく変えていきました。
無詠唱魔術を始め、ザノバも顔負けな人形作りの能力まで身につけてしまったわけですから、ジュリを見ながら努力が如何に大切であるかを痛感させられますよね。
本当は大好きなザノバとの結婚で結ばれて幸せになってほしい感もありましたが…
それでもメイン級キャラの死亡も珍しくない本作品の世界や物語で最後まで生き続けられただけでも、ジュリにとっては充分に幸せだったかもしれませんね。
コメント