『無職転生-異世界行ったら本気出す-』は、理不尽な孫の手先生により執筆された大人気ラノベ作品です。
テレビアニメ化も果たしており、2021年にルーデウスの少年期までを描いた1期が、そして続きとなる青少年期のストーリーとなる2期も2023年7月から放送および配信中です。
本記事ではリニアの強さやルーデウスたちとの関係性を紹介。
また、卒業後に迎える波瀾万丈な人生や展開に加えて、結婚や死亡も含めた結末にも迫ります。
アニメ2期の人物相関図は「無職転生Ⅱ(アニメ2期)の人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説【ネタバレ注意】」の記事をご覧ください。
目次
リニアーナ・デドルディアとは
リニアはドルディア族の王家の血筋の少女であり、猫耳の形をした頭部と台詞の語尾に「ニャ」とつく点が特徴的です。
幼馴染のプルセナと共にルーデウスよりも早くラノア魔法大学の特別性として編入してきており、ルーデウスより4学年も年上となります。
リニアーナのプロフィール | 獣神ギーガーの末裔として生まれた
王家の血筋を受けて生まれたリニアは獣神ギーガーの末裔であると同時に「獣族の姫君」でもあります。
また、パウロやエリス、ルーデウスと親しい“ギレーヌの姪“にもあたります。
本名はリニアーナですが、故郷や学園内では「リニア」という愛称で呼ばれています。
ギレーヌの強さや能力と過去に関しては、【無職転生】ギレーーヌの正体と強さ・パウロとの過去や関係性も紹介の記事を参照ください。
幼馴染のプルセナと共にラノア魔法大学へ留学した理由
リニア自身が“獣族の族長にまでなれる程の資質”をもちながらも幼馴染のプルセナと共にラノア魔法大学へ編入させられた理由には「現在の獣族の状況」による影響がありました。
前世代の王子や王女があまりにも不出来な実力だったこと、さらにリニア自身も腕っぷしの強さとは真逆に「頭の方は弱かったこと」を現族長・ギュスターヴから大きく危惧されていました。
そんなギュスターヴの手配により、幼馴染のプルセナと一緒に“特別生”として留学させられたわけです。
プルセナの強さ・逮捕劇や死亡・結婚に関する詳細は「【無職転生Ⅱ】プルセナはリニアより強い? | 卒業後の逮捕劇・死亡や結婚について」の記事を参照ください。
リニアがプルセナと一緒にルーデウスのクラスを牛耳っていた理由
リニアはプルセナと共に編入してから、持ち前の筋力や高い敏捷性を活かした“喧嘩の強さ”を駆使しながら“学園内のボス”となって幅を利かせてきました。
そのような理由にはリニア自身の“衝動的で喧嘩っ早い性格”や獣族であるリニア自身に流れている血が、そうさせたのではないでしょうか?
実際、アニメ1期ではリニアたちの故郷(獣族の村)が卑劣な人間たちに襲撃された上、まだ幼い獣族の少女たちが次々と拉致されては売り飛ばされてしまう事件も起きています。
この時期ではリニアもプルセナも既に留学中だったため、2人は直接的な被害を受けずに済んだものの、それでも族長などとの連絡のやり取り(手紙など)でそのような壮絶な事態も知らされていたはずです。
そんな中で「自分たち一族が舐められてはいけない」という強い思いや信念、さらに自分たちが学園内で強さを誇示することで余所者たちが獣族の村に襲撃できないようにさせたい気持ちもあったのかもしれませんね。
リニアの声は声優「ファイルーズあいさん」が担当
リニアの声を担当している声優さんは「ラクーンドッグ」に所属するファイルーズあいさんです。
ファイルーズさんは高校生の頃にSkype上で行われたファンによる『ジョジョの奇妙な冒険』の朗読会に参加する中で本作品のアニメに出演する夢を抱いたことがキッカケで声優を志すようになりました。
そして2022年に放送・配信されたジョジョ6部となる『ストーンオーシャン』の主人公・空条徐倫(ジョリーン)役で、ご自身の夢を叶えたのです。
ファイルーズあいさんの代表作(キャラクター)は、以下のとおりです。
- 『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』アンジェリカ役
- 『陰の実力者になりたくて!』デルタ役
- 『チェンソーマン』パワー役
- 『ブルーアーカイブ』愛清フウカ役
リニアの強さと魔術能力
ここでは、リニアが誇る強さと才能、そして学園内での魔術能力について解説します。
獣族特有の実力でザノバたちを倒せた理由
獣族特有である筋力や吠魔術、高い敏捷性を併せたリニアが誇る“喧嘩の強さ”は本物です。
クリフやゴリアーデに加えて”怪力の御子”であるザノバをも倒したのです。
ただ、この時の喧嘩にはザノバでも勝てない理由もありました。
いきなり因縁をつけられたザノバにとっては心の準備ができていなかったこと、さらにリニアの方はプルセナと一緒に飛びかかりながら攻撃を仕掛けていました。
つまり、リニアは始めから「プルセナとの2人がかりで喧嘩に臨んでいたこと」になります。
それは真逆に言えば、リニアがザノバたちを倒せたのは彼女自身の強さ以上に、プルセナとの連携攻撃で「自分たちに有利な戦況に運べていたため」と捉えるべきかもしれません。
ザノバの能力やクリフとの協力で作り出した発明品の詳細は「【無職転生】ザノバの正体・強さと能力 | 結婚や死亡についても紹介」の記事を参照ください。
魔術能力の進歩はあまり芳しくない?
持ち前の速さや腕っぷし、プルセナとの連携攻撃で勝ててきた喧嘩とは違い、魔術の能力は決して高いとは言えません。
大学内でのリニアは攻撃魔術を専攻していますが、魔術の実力は初級止まりです。
魔法大学で4年間も学び続けた結果が初級となると「魔術には不向き」と言わざるを得ませんよね。
さらに魔術に対する耐性なども低く、編入してきたばかりのアリエル王女に対してプルセナや下僕数名と一緒に総がかりで攻撃を仕掛けるも空しく…
シルフィエット(無言のフィッツ)が放つ魔術により、速攻で全滅させられたことも明かされています。
シルフィエット(フィッツ)の強さや魔術能力の詳細は「【無職転生】シルフィエット(フィッツ)の魔術能力や今後の展開を紹介【嫌われる理由や結婚と子供たちの情報も】」の記事を参照ください。
アリエルの子供や死亡、ルーデウスとの関係性に関する詳細は「【無職転生】アリエルが結婚しなかった理由 | 子供や死亡、ルーデウスとの関係性を解説」の記事を参照ください。
リニアもルーデウスと結婚する?
ラノア魔法大学で出会ったばかりの頃はルーデウスに対しても因縁をつけながら絡んできたリニアですが、以降の展開からは彼を慕いながら自分から迫ることもありました。
ここでは「リニアがルーデウスを慕い始めた理由」を辿りながら「リニアの結婚」の行方にも迫ります。
リニアがルーデウスを「ボス」と慕い始めた理由
ラノア魔法大学で出会ったばかりの頃はルーデウスに対しても因縁をつけながら絡んだリニアでしたが、ロキシー人形を壊したことが原因でルーデウスにも倒されました。
さらに1日間もプルセナと一緒に捕縛までされた状態で監禁までされてしまうという、かなり悲惨な目に遭っています。
それでも、この出来事がキッカケで以降からルーデウスを「ボス」と呼びながら慕うようになった上、リニアの方から誘惑するように迫ることもありました。
このようにリニアの中でのルーデウスへの見方が変わった理由とは、彼が「自分たち以上に強い男」と認めたためです。
そして獣族の姫君であるリニアにとっても、自分よりも強い男(ルーデウス)と結婚することで「強い子孫を残したい」という思いが強かったのでしょう。
ルーデウス(青少年期)の強さや能力・未来の結婚相手に関する詳細は「【無職転生Ⅱ】ルーデウス(青少年期)の結婚相手 | 強さと能力・学園編も必要な理由とは」の記事を参照ください。
獣族で決められている結婚の習わしとは
本作品での獣族には「結婚相手と力関係」における習わしがあります。
族長にもなれる可能性が大きいリニアを倒して結婚できれば、その者が「次の族長」になることも可能となります。
それ故、シルフィやルーデウスが編入してくる前の時期から、ラノア魔法大学には「リニアとの結婚」を果たすため、彼女に決闘を挑む形で学園に乗り込んできた獣族の男たちも多かったのです。
しかし、その男性たち全員がリニアとの喧嘩に敗北したため、逆に「リニアとプルセナの下僕たち」になり下がってしまったわけです。
リニアがルーデウスの妻や妾になれなかった理由
ルーデウスがシルフィを始め、その後もロキシーやエリスと結婚することで”一夫多妻”となるため、リニアを「4人目の妻」として迎え入れる展開に期待したファンも多かったはずです。
しかし、リニアから軽くアプローチしてもルーデウスに断られています。
また、卒業後には借金や奴隷堕ちした後に救われたことで、一度はグレイラット家で”住み込みのメイド”として働き始めますが、先輩であるアイシャから「メイドとして使えない」と、どやされる日々を送ります。
そのような中で、今度は「妾にしてほしい」とお願いしますが、この時点でルーデウスには既に3人もの妻がいるため、そのお願いも断られました。
そのため、リニアはルーデウスとの結婚はおろか妾にすらなれないまま結末を迎えることとなります。
しかし、それが原因でルーデウスを逆恨みするようなことはありません。
実際「ルーデウスとシルフィエットの披露宴」や「ナナホシの研究完成のお祝いパーティー」ではプルセナや同じクラスの仲間たちと共に楽しみながら、ルーデウスたちを快く祝ってくれました。
リニアが卒業後に迎える人生 | 借金や奴隷堕ち後の展開
在学中では魔術能力や成績が芳しないリニアですが、それでも最後には主席で学園を卒業しました。
しかし、卒業後から本人でも予測不可能と言える程の波瀾万丈な展開や人生が待ち構えていたのです。
決闘での敗北で族長の座をプルセナに譲る
学園を卒業した後「獣族の長の座」をかけて、プルセナとの決闘に臨みます。
しかし、その決闘で敗北したため、族長の座をプルセナに譲ったリニアは「商人」という全く別の道を目指し始めますが…
その決意や選択がリニア自身を大いに苦しめることとなります。
商人として働く中で多額の借金を背負ってしまう
商人として働くために必要となる馬車や商品を借金までして購入したリニアは“行商人”となってアスラ王国と北方大地を行き来しながら商売に精を出します。
日々の売り上げを得ながらも借金の利子を返済するため、ひもじい生活を続ける中、リニアが借金した商会にいた商人から「いい話」を提案されたことで乗ってしまいますが…
何も疑わないで借用書にサインしたことが災いして、本来はリニアに渡されるはずのアスラ金貨20枚をその商人に取られて逃げられてしまいます。
つまり、リニアには現金でなく「多額の借金だけが残されてしまった」という結果となります。
奴隷にされた後、エリスとルーデウスに救われる
商人に騙されたことでリニアだけでは返せない多額の借金により、これまで使ってきた馬車などを差し押さえられた上、リニアの身柄も拘束されてしまいます。
(アスラ金貨は世界一高価な通貨であり、それを20枚となってはリニア1人きりで返せないのは当然ですよね)
あまりにも可哀想な理由や展開で奴隷堕ちさせられたリニアですが、連れていかれた奴隷市場から自力で脱出して逃亡中、たまたまエリスと出会います。
その直後、リニアは自分を追ってきた奴隷商人に捕らえられますが、エリスが奴隷商人たちを速攻で倒してくれたおかげで助けられます。
その後は”戦利品”としてエリスによりグレイラット家に連れられ、奴隷商人の一味がリニアを回収するために訪れてきますが…
そこに現れたルーデウスが“金貨1500枚”という破格な金額でリニアの身柄を買い取ってくれたのです。
この瞬間、リニアは奴隷商人たちから解放された上、思いがけぬ形で「グレイラット家の一員」にまでなれたわけです。
エリスの強さや結婚・ルーデウスとの間に授かる子供に関しては、「【無職転生】エリスの強さと能力・転移後の展開を紹介【結婚後の子供たちについても】」の記事を参照ください。
リニアは最後まで死亡せずに結末を迎える
エリスとルーデウスのおかげで借金や奴隷生活から解放されたリニアですが…
グレイラット家の一員になってからも学園や商人の頃とはまた違う形で“大きなやらかし”をしたことで、職を転々とさせられます。
また、ルーデウスとの結婚を果たせなかったリニアが「最終的に結婚できたのか否か?」という点にも迫ります。
リニアがメイドから”下請け業”に転職させられた理由
グレイラット家の一員となってからのリニアの初仕事が“メイド業”です。
長年に渡りメイドをこなしてきたアイシャが上司となった上で仕事をさせますが、たった数日間で多くのミスをやらかしてしまいます。
「洗い物で皿を割ること」や「洗濯でシーツ類を毛だらけにしてしまう」など、家事というよりは破壊ばかり続けていました。
このように物への損壊に加えて「掃除中、ララ(ロキシーの子供)に危うく水をかけそうになる」などの危険行為もあったのです。
物の破壊だけならまだしも、人(ララ)にも危険が及ぶ上にリニア自身の謝罪も軽いことが原因でアイシャをブチギレさせてしまいます。
この場はルーデウスがなだめることで丸く治りますが、リニアが原因でグレイラット家はかなり険悪な雰囲気へと変わってしまうのです。
そこでルーデウスはリニアが学園で培ってきた“番長的な性格やポジション”を活かす方向に転換します。
「オルステッドの下請け仕事」として商人や傭兵をやらせようと考えたのです。
それでもメイド業での前科が心配だったため、アイシャをお目つけ役としてつけます。
そして“ひとまずの拠点”として小さな物件を借り、そこでリニアはアイシャと一緒にビジネスを始めることになります。
ララを始めとしたロキシーの子供たちの詳細に関しては、【無職転生】ロキシーの結婚と子供たち・魔術能力と過去や今後の展開【ネタバレ】の記事を参照ください。
オルステッドの強さや能力・正体に関しては「【無職転生】オルステッドの強さは?正体は何者なのか?」の記事を参照ください。
ルード傭兵団の代表取締役となる
ルーデウスから新たな仕事を任されてから1ヶ月後…
リニアは「ルード傭兵団の代表取締役」となっており、持ち前のボス気質を活かしながらガラの悪い男たちを集めて“レンタル用の用心棒”として働かせることに成功していました。
一見は平和そうに見えるシャリーアでも他種族間での喧嘩や争いが絶えず、リニアとアイシャに雇われた傭兵団の男性たちがそれらを止めることに役立ってくれたのです。
ルーデウスが用意してくれた物件の中で稼いだ金貨を数えながら優越感に浸るリニアですが…
学生時代のボス気質が思わぬ形で本領発揮させられたことになります。
とはいえ、1ヶ月ぶりに戻ったルーデウスからは、始めはアイシャが怪しい男たちに狙われていると誤解されてしまいますが…
その傭兵団の見なり(黒服)故に、悪い方向に疑われてしまうのも無理ない話ですよね。
アイシャ能力・結婚や子供の詳細は、「【無職転生】アイシャは結婚相手と駆け落ち? | 炎上して削除された蛇足編も解説」の記事を参照ください。
最終話や蛇足編でも未婚であることが判明
ザノバたちと同じく、リニアも本編の最終話まで死亡しないまま結末を迎えました。
ルーデウスが用意してくれた天職のおかげで仕事やお金、生活面には困らなくなったリニアですが、それでも“最大の難問”に苦しめられていました。
それが最終話までにかけて「未婚で終わってしまったこと」であり、リニア自身も「婚期を逃した」と強く悔やんでいます。
とはいえ、婚期を逃しながらも相手への妥協ができないリニアも自分で未婚の原因を作っていたわけです。
また、そのことを嘆き続けることで一緒に働き続けるアイシャからうざがられながらも、リニア自身は「結婚を諦めない気持ち」も最後まで継続させていたようです。
まとめ
今回はリニアの強さやルーデウスたちとの関係性を紹介しました。
クリフやシルフィエットたちと違い、学園編でプルセナと共に初登場したリニアは、アニメ2期では貴重な新キャラクターでもあります。
出会ったばかりの頃はルーデウスに対しても因縁つけてくるなど、好ましくない態度を取りますが、彼を慕い始めてからはクラスの皆と和解していき、そのような姿や変化に惹かれたファンも多かったはずです。
最終話まで結婚できなかったリニアは少し可哀想でもありますが…
それでもメイン級キャラたちの死亡も珍しくない本作品の物語の中で、最後まで生き残れただけでも幸せな結末を迎えられたと捉えるべきかもしれませんね。
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