アニメや原作の中でよく焔ビトを倒した後にシスターが祈りをささげているシーンがあるのですが、これはラートムと呼ばれる行為なのですが、その時にシスターがセリフを述べているのを気づいた方少ないのではないでしょうか。
そんなラートムについて詳しく考察も交えて解説します。
目次
ラートムとは
そもそもラートムがどんな意味なのかというのは公式でもWikiでも語られていません。
そのため考察になるのですが。
キリスト教でいくとアーメン
仏教でいくと南無阿弥陀仏
という役割があると思います。
炎炎ノ消防隊が焔ビトと戦った後にその人の無念をラートムで鎮魂しているのではと私は考えます。それは焔ビトになった人の経緯にあります。
焔ビトの詳細は以下になります。
突如発生する人体発火現象により、全身が炎に包まれ命が尽きるまで周囲を焼きつくす炎の怪物と化した元・人間の呼称。自我を失ってしまうため、現在のところはコアと呼ばれる部分を破壊することで「鎮魂」して倒すしか手段がない。ただし自我を失わない場合もある模様
出典「炎炎ノ消防隊」wiki
このように突如発火する人体発火のため、発生した人にとっては何が起こったのかわからない状態となります。その状態で消防隊が対峙するわけなので無念としかいいようがありません。倒し方にも特徴があり、焔ビトのコアを破壊して鎮魂するという形になっており、いきなり暴走した人を鎮めるという方法になります。そのためその魂がきちんと天国に行くようにラートムと祈りをささげるのではと思われます。
鎮魂って凄く大事だよね
ラートムはシスターでなくても唱える
ラートムはシスターだけではなく、隊員も焔ビトを退治した後にラートムと唱えます。最初はラートムはシスターのみしか唱えられないと思っていたのですが、実際に唱えている人が多い所を見ると私たちの生活の中でもあるように亡くなった人に対して、安らかに眠って欲しいという意味で使われていると私は考えます。
こうなるとシスターでなくてもいいのではという形になるのですが、やはり死者を弔うという意味ではシスターの修行を積んだ人が行った方がより効果があるのかもしれませんね。だからラートムの場では基本的にシスターに唱えさせるのでしょう。
ラートムを唱える際に出てくる言葉の意味
炎炎ノ消防隊弐ノ章6話予告は「城之内死す」に匹敵するネタバレ予告になり得るのか!?
炎ハ魂ノ息吹…
黒煙ハ魂ノ解放…
灰ハ灰トシテ…
ソノ魂ヨ…
炎炎ノ炎二帰セ…
ラートム pic.twitter.com/9vTmfmVjbI— 💮桜華💮 (@animedaisuki_ng) August 1, 2020
炎ハ魂ノ息吹 黒煙ハ魂ノ解放 灰ハ灰トシテ 其ノ魂ヨ 炎炎ノ炎ニ帰セ
出典「炎炎ノ消防隊」wiki
ラートムを唱える前に祈りの言葉というものが出てきます。ほとんどの方がアニメの世界で定められた言葉なのかなと感じている方多いと思うのですが、実はこの言葉にはきちんとした意味があります。それぞれの言葉に分けてもう少し詳しく説明していきたいと思います。
呪文のように見えるけど意味があるんだね
炎ハ魂ノ息吹
炎は死にゆく者の魂の火という意味になるのですが、炎炎ノ消防隊の世界では炎の強さで能力が分かれます。そして焔ヒトになってしまうのは炎に対する適正能力がない状態で起こる現象であり、もし適性があれば、森羅達のように能力に目覚めます。そのため、焔ヒトになり、炎の能力に目覚めなかったにしても、火を出して炎の能力に目覚めようとしたことに対する敬意かもしれません。
黒煙ハ魂ノ解放
黒い煙は炎の力によって死にゆく者の魂を命や肉体から切り離して苦しみから解き放つという意味があります。これは炎の力に適性がなく焔ビトとなって暴走をして何もわからずに消防隊に倒された苦しみを命や肉体から切り離して楽になって欲しいという形になると思います。私たちの世界で行くと安らかに眠って欲しいという形ですね。
灰ハ灰トシテ
死にゆくものは死にゆくものという意味になります。これは自分が死んでいるという事を認めて、楽になる方に行ってほしいという形になると思います。そもそも突然人体発火してしまうので、発生してしまった人にとっては自分に何が起きたかわからない状態です。その状態で消防隊に退治されたわけなので、そもそも自分が死んでしまっているという認識をしている人は少ないと思います。そんなやるせない状態から解放したかったのかもしれません。
其ノ魂ヨ
死にゆく者の魂をという意味になります。先に死にゆくものは死にゆくものとして認めて欲しいと唱えているので、その魂をという形になります。これは認めた後に楽になるために今度は導く役割があります。きちんと順序を追って唱えているあたり凄くあたり丁寧さを凄く感じます。
炎炎ノ炎ニ帰セ
永遠の眠りについてほしいという意味になります。この後ラートムと唱えるのですが、一番の想いはここにあると考えています。人体発火で苦しい思いをした分、永遠の眠りについて欲しいという想いは凄く優しいですよね。特に炎炎と永遠を同じように扱うあたり凄くグッときます。
ラートムの際にとるポーズは決まりがある
私達の世界でも手を合わせて、相手の安らかな眠りを祈るのですが、炎炎ノ消防隊の世界でもラートムを唱える際には
両手の親指の関節を合わせる形で底辺として、残りの4本の指で山型を作ります。
掲示通りでラートムの祈りの形を作るとなると手の形は三角形より少し緩い形となってしまうのですが、よく見るとハートを逆にしたような形になっています。手軽に作りやすい祈りの形は現場の緊急さをイメージして作られたのでしょうか。もし何かきっかけがあって作られたのなら凄く知りたいです。
まとめ
今回炎炎ノ消防隊の世界で焔ヒトを相手にするにあたり、鎮魂の意味もあるラートムについて考察を交えて話しました。その中でラートムという形でよく呼ばれるアイリスの正体についても触れました。もしかしたらもっとラートムに込められた意味があるかもしれませんので、もしご存知の方はコメント下さい。
コメント
とても意味が分かった