『薬屋のひとりごと』は、日向夏による作品です。
シリーズ累計発行部数は1300万部を突破しており、コミカライズもされています。
サンデーGX版『薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~』
上記の通り、コミカライズは2種類あり、作風の違いがあります。
この記事では、そんな2種類のコミカライズについて、違いを紹介しながらどちらがおすすめか解説していきます。
目次
『薬屋のひとりごと』どっちがおすすめ?
サンデーGX版がおすすめ!
結論から書くと、おすすめなのは倉田三ノ路作画のサンデーGX版です。
その理由は主に2つあります。
- 原作の補完がされている
- 話のテンポが良い
サンデー版は、原作を読んでわかりづらい部分が補完されています。
「結局こうなったのはなんでなの?」という疑問を持ちやすい部分を丁寧に描写しているため、いきなりこのサンデー版を読んでも楽しめるでしょう。
また、コミカライズが早いため一気に読み進められます。
ストーリーの軸となる部分をメインで描いているため、話のテンポ感も良いです。
上記のような理由から、おすすめは断然『サンデーGX』版です。
ただ、2種類の違いは後述するため、そちらを読んでから決めて見てください。
『薬屋のひとりごと』漫画版の違い
ビッグガンガン版
原作 | 日向夏 |
作画 | ねこクラゲ |
構成 | 七緒一綺 |
キャラクター原案 | しのとうこ |
出版 | スクウェア・エニックス(月刊ビッグガンガン) |
既刊 | 第11巻(2023年6月24) |
このビッグガンガン版の特徴は以下の通りです。
- キャラ描写が魅力的
- ミステリーよりもラブコメ重視
- 作画はデフォルメが多くコミカルな作風
特に魅力的なのは、キャラクターの描写です。
猫猫と壬氏の関係性も早くからラブコメのように描かれています。
また、侍女たちのキャラたちの掘り下げもされています。
そういう意味では、ガンガン版は人間ドラマが印象的でした。
表紙の画力も高く、登場人物たちがいきいきとしているのが特徴です。
こんな人におすすめ!
- キャラクターの魅力を見たい人
- 原作小説を読んだことがある人
- ラブコメ的な要素が好きな人
サンデーGX版
原作 | 日向夏 |
作画 | 倉田三ノ路 |
キャラクター原案 | しのとうこ |
出版 | 小学館(サンデーGX) |
既刊 | 第16巻(2023年6月24) |
サンデーGX版の特徴は以下の通りです。
- ミステリー要素が強め
- 話のテンポが速い
- 原作に忠実でメインの部分が丁寧に描かれている
こちらは謎解きをメインとなっています。
キャラクターの描写はビッグガンガンよりもリアル寄り。
シンプルな作画ですが表情の書き分けが見事です。
伏線回収が素晴らしく、原作を保管する内容で物語に深みを与えています。
また、本編は背景が描き込まれているため、まるで作中の世界にいるような感覚があります。
中華ファンタジーの空気を感じられるのは、このサンデーGX版でしょう。
こんな人におすすめ!
- テンポのいいストーリーを楽しみたい人
- ミステリー要素が好きな人
- 原作小説を読んだことが無い人
『薬屋のひとりごと』2種類の比較
絵柄の違い
🌿シリーズ累計1800万部突破🌿
「#薬屋のひとりごと」大人気御礼表紙&巻頭カラー‼️本日発売のビッグガンガンVol.08に最新話が掲載中✨
ついに壬氏の隠された過去に迫る…?紙の雑誌にはねこクラゲ先生描き下ろしイラスト使用の特製マスクケースもついてきます‼️
最新単行本10巻も絶賛発売中✨ pic.twitter.com/6qJYBptcXg
— 月刊ビッグガンガン (@big_gangan) July 25, 2022
ビッグガンガン版は、サンデーの方と比べて可愛らしい絵柄です。
デフォルメ的な表現も多く、猫猫が年相応の少女として描かれています。
全体的にコミカルで、登場人物に愛嬌が感じられるため、キャラクターが非常に魅力的です。
✨本日発売✨
GX12月号『薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~』は、
猫猫・壬氏・翠苓が巻頭カラーで登場!
行方不明の猫猫を捜す壬氏たち。
猫猫が残した「白い紙」を手がかりに、捜索を開始するがーー!?そして、最新単行本15集も本日発売🎉#薬屋のひとりごと #サンデーGX pic.twitter.com/HJlXwo3kHx
— サンデーGX編集部 (@SundayGX) November 17, 2022
一方、サンデーGX版では、どちらかと言えばリアル寄りの作画です。
猫猫は大人っぽく描かれており、壬氏は中性的な印象を感じます。
原作では、猫猫は地味な恰好で目立たないようにしている場面があり、そういった設定を忠実に再現しています。
ストーリー・演出の違い
2種類のコミカライズは同じ原作です。
そのため、ストーリーのほとんどは共通しています。
ただ、サンデーGX版の方がメインとなるストーリーを抜きだし、わかりやすくなっています。
前述したようにストーリーの進みも早く、テンポが良いです。
独自に原作に加筆したり、セリフの順番を入れ替えたりしているため、なぜそのようになったのかが明確になっています。
ビッグガンガン版では、原作を知らないと分からない描写があります。
そのため、『薬屋のひとりごと』に初めて興味を持った人は、このサンデーGX版から読んでみてもいいかもしれませんね。
まとめ
この記事では、『薬屋のひとりごと』のコミカライズ2種の違いについて解説してきました。
それぞれ特徴に違いがあります。それは、以下の通りです。
ビッグガンガン版
- キャラ描写が魅力的
- ミステリーよりもラブコメ重視
- 作画はデフォルメが多くコミカルな作風
サンデーGX版
- ミステリー要素が強め
- 話のテンポが速い
- 原作に忠実でメインの部分が丁寧に描かれている
それぞれについて、次のような人におすすめできます。
ビッグガンガン版
- キャラクターの魅力を見たい人
- 原作小説を読んだことがある人
- ラブコメ的な要素が好きな人
サンデーGX版
- テンポのいいストーリーを楽しみたい人
- ミステリー要素が好きな人
- 原作小説を読んだことが無い人
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