『薬屋のひとりごと』は小説家になろうで連載されているweb小説です。
現在はコミカライズされ、全シリーズ合わせて2100万部を記録するなど、非常に人気のある作品。
中華風の世界観が特徴で、後宮に勤める主人公「猫猫」が薬師の知識をもとに王宮で起こる事件を解決するストーリーです。
作中のエピソード同士は関係が無いように見えますが、実は裏で大きな陰謀につながっており、ハラハラする展開が続いていきます。
この記事では、そんな『薬屋のひとりごと』に登場する主なキャラクターの紹介をしていきます。
コミカライズは2種類あり、どちらが面白いかを以下の記事で紹介しているため、そちらも読んでみてください。
目次
【薬屋のひとりごと】主要人物
2023年TVアニメ放送『#薬屋のひとりごと』
プロジェクトPV公開中!後宮を舞台に「毒見役」の少女が宮中で起こる
難事件を次々に解決する、
シリーズ累計2100万部突破の
大人気後宮謎解きエンタテインメント
待望のアニメ化!#猫猫 役:#悠木碧 pic.twitter.com/4lr3sxhrXA
— 『薬屋のひとりごと』アニメ公式 (@kusuriya_PR) June 10, 2023
『薬屋のひとりごと』は、主人公の薬師「猫猫」と美形の宦官「壬氏」が中心となってストーリーが進行していきます。
とくに「壬氏」は重要キャラクターなので、猫猫と同じくらい詳しく紹介していきます。
猫猫(マオマオ)
本作の主人公、17歳で薬師・医官手伝い。
花街でのトラブルを避けるためにソバカスの化粧をしており、実際にはすっぴんの方が綺麗な顔立ち。
花街にいる薬師・羅門のもとで育ったため医療や薬の知識が豊富であり、観察眼にも優れています。
その一方で、ドライな性格であるがゆえに他人には関心が薄く、人付き合いも得意ではありません。
薬草採取の際、人さらいに遭ったことで後宮務めの下級女官として売られました。
作製した薬の効果を確かめるために自分の左腕を実験台にしてます。
そのため毒の耐性が付いており、後宮では毒見役をしていることが多いです。
毒への耐性と知識があるおかげで「毒見で宮廷料理を堂々と食べられる」と役得だと思っているようすが見られます。
壬氏に薬師としての能力が評価されて玉葉妃付の侍女として抜擢。
その後は壬氏の正式に雇われ、宮廷に勤めることになりました。
壬氏からは積極的なアプローチを受けますが、猫猫本人は好意に気付いていない様子。
壬氏(ジンシ)
壬氏は後宮を統括する宦官。
男女問わず魅了する美貌の持ち主であり、女に生まれたなら傾国の美女だと言われるほど。
猫猫の優秀さに気付いた壬氏は、猫猫を玉葉の侍女として抜擢。
その猫猫からは邪険に扱われており、初めての態度であったことから彼女に対してやや執着しています。
もっとも、その邪険な扱いを喜んでいるところがあります。
出生や本名については明かされず、謎が多いです。
【薬屋のひとりごと】後宮のキャラクター
『薬屋のひとりごと』の舞台となっているのが後宮です。
人さらいの手によって下女として売られた猫猫は、この後宮で事件や謎を解決していきます。
後宮には妃が多くおり、複雑な人間関係を形成しています。
ここでは、後宮で暮らす皇帝や妃といった重要なキャラクターを紹介していきます。
皇帝
皇帝は「茘」を治めており、壬氏の兄でもあります。
政治能力が高く、抜け目がありません。
ふくよかな女性が好みであり、猫猫からは「好色親父」と思われています。
ですが、実際には情に厚い性格です。
高順(ガオシュン)
高順は幼児期から壬氏に仕えている武官です。
真面目な性格ですが、お茶目な一面があります。
猫猫からは、眉間に皺を寄せている苦労人キャラにもかかわらず「癒し系」だと思われています。
壬氏の正体を知る数少ない後宮の人物であり、宦官を装っています。
虞淵(グエン)
虞淵は、後宮で医官を務めている50代の男性。
ドジョウひげを生やしており、小太りの体型が特徴です。
医官の試験には合格しているようですが、死体を怖がっており、医官としての能力はあまり高くないため、猫猫から「やぶ医者」と呼ばれています。
最初、猫猫のことを警戒していましたが、彼女に仕事を任せた方が楽ができると考え、なんだかんだ仲良くなります。
最終的には、猫猫にお菓子や茶を出して医局は猫猫たちのたまり場となっています。
小蘭(シャオラン)
小蘭は後宮の下級女官、猫猫の数少ない友人の一人です。
実家が貧しい農家であり、半ば売られる形で現在の後宮にやってきました。
明るく無邪気な性格で、後宮の仕事を気に入っているようです。
噂話が好きで、猫猫によく後宮内の情報を伝えています。
【薬屋のひとりごと】上級妃
後宮内でもっとも位の高い4人の妃が、この上級妃です。
国内の有力者や友好国の王族から嫁いできており、皇帝の後継者となる男児を生んだ妃が皇后になります。
ここでは、そんな4人の上級妃を紹介していきます。
玉葉(ギョクヨウ)
玉葉は翡翠宮に住む上級妃で、位は貴妃。
もっとも皇帝からの寵愛を受けており、皇帝との間に子供が一人います。
玉葉とその母が衰弱していった原因を突き止めた猫猫に恩があり、下女だった猫猫を侍女に迎え入れました。
「明るく義理堅い美人」といった性格で侍女からの信頼に厚い彼女ですが、いたずら好きな一面も。
壬氏の猫猫への思いを気付きつつも、その壬氏をからかって楽しんでいます。
梨花(リファ)
梨花は水晶宮に住む上級妃で、位は賢妃。
皇帝の間に息子がいましたが、白粉に含まれていた鉛が原因で衰弱死してしまいます。
梨花も鉛のせいで衰弱していきますが、猫猫の看病により回復。
物語開始時には息子の症状が原因で玉葉に当たり散らしていましたが、もともとは寛大で気立ての良い性格でした。
梨花に仕えている侍女たちは、あまり梨花を良く思っていないようです。
里樹(リーシュ)
里樹は金剛宮に住む上級妃で、位は徳妃。
国でもっとも名家と呼ばれる卯の一族の出身であり、14歳です。
9歳のときに先帝の妃として嫁がされ、その直後に先帝が亡くなったことで現在の皇帝に嫁がされることになったという境遇の持ち主。
そのため、ドライな性格の猫猫も思わず憐れむほどでした。
皇帝は里樹のことを昔から知っており、年の離れた妹や娘のように思い可愛がっています。
その特殊な経歴から、後宮では嫌われていじめられています。
阿多(アードゥオ)
阿多は柘榴宮に住む上級妃であり、位は淑妃。
皇帝の乳姉弟で幼馴染です。
文武どちらも優れ、また人望にも厚いという作中でも随一の逸材。
皇帝の最初の息子を授かるも、先帝の次男が同日に生まれ、医官をそちらに取られて対応が遅れます。
その結果、子宮を失い二度と子供が産めない体になってしまいます。
本来なら子供ができない妃は後宮を去らねばなりませんでした。
しかし、阿多の存在は皇帝にとって特別なようで、皇帝の意向により上級妃として今もとどまり続けています。
作中では後に妃の座から降り、後宮を去った後は皇帝の相談役になりました。
楼蘭(ロウラン)
阿多妃に代わり柘榴宮に入った上級妃。
掴みどころのない性格が特徴の大豪族、派手な恰好を好んで着ています。
また化粧や衣装を毎日のように変えているため、皇帝も戸惑うほど別人に見えています。
物語の序盤はまだ謎の多い人物となっています。
【薬屋のひとりごと】文官・武官
李白(リハク)
李白は、身長が190cmと体格の良い若手の武官です。
面倒見が良い性格で、後輩や下働きの者たちを目にかけています。
素直過ぎる一面があり、猫猫たちからいいように扱われているため「駄犬」とも呼ばれることがあります。
ちなみに、壬氏の正体を知る人物のひとりです。
漢 羅漢(カン・ラカン)
漢羅漢は、片メガネで狐のように細い目をした中年軍師です。
胡散臭い見た目ですが、能力は本物。
気まぐれな変人だけでなく、有能として知られています。
物語の中盤から猫猫に構い始めており、猫猫本人からは嫌われている様子。
【薬屋のひとりごと】花街
猫猫が人攫いに遭うまで住んでいた場所が花街です。
この花街で薬師として働く養父に育てられたことで、猫猫は毒への耐性と知識を身に付けました。
ここには宮廷にも顧客を持ち、猫猫とも関係のある緑青館のキャラクターについて紹介します。
梅梅(メイメイ)
花街の三大美姫のひとりが梅梅です。
鳳仙の妹分でもあり、また幼いころの猫猫を育てた人物でもあります。
将棋や碁を得意とし、かなりの芸達者。
性格としては面倒見がよく、姉御肌だと言われています。
白鈴(パイリン)
三大美姫の最年長であり、猫猫の姉的存在です。
着物を着崩して色気を振りまいており、舞踏も得意としているため売れっ子な様子。
出産経験はないですが、母乳が出る体質だったために猫猫の親代わりになったことがありました。
好みのタイプは筋肉質な男性であり、李白のことを意識しています。
女華(ジョカ)
三大美姫で最年少なのが女華です。
実母が男に騙された経験を持っているため、大の男嫌いです。
詩歌の才能に恵まれており、花街でも屈指の才女。
猫猫と性格や恋愛観が似ているため、アドバイスをすることがあります。
鳳仙(フォンシェン)
鳳仙は緑青館の元妓女であり、現在は隔離されています。
碁と将棋にはめっぽう強く、碁は羅漢にも勝てるほど。
実は、猫猫の実母であり、羅漢とはなんらかの関係があります。
まとめ
この記事では、メインとなる人物の他、後宮や花街で登場するキャラクターの紹介をしてきました。
主要人物として、猫猫と壬氏がいます。
『薬屋のひとりごと』は、猫猫を中心にして起こる事件を解決していきます。
そのストーリーには、上で紹介したようなキャラクターが登場し、魅力的な場面が多いです。
この『薬屋のひとりごと』はweb版や原作小説、コミカライズなどたくさんの媒体があります。
おすすめなのは、コミカライズ(サンデーGX版)です。
ぜひ、気に入ったもので読んでみてください。
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