映画「ルパン三世 ルパンvs複製人間」にはゲスト声優としてとんでもないメンツが出演しています。
- 赤塚不二夫
- 梶原一騎
- 三波春夫
それぞれの役についてと出演のきっかけ・経緯はなんだったのか、その裏話について解説していきます。
ゲスト声優出演のきっかけと裏話
赤塚不二夫は大統領役
赤塚不二夫さんは、
- 『おそ松くん』
- 『ひみつのアッコちゃん』
- 『天才バカボン』
などで知られる超人気漫画家ですね。
それがモンキー・パンチの作品に”声優”としてゲスト出演したというのですから驚きです。
ルパンvs複製人間は制作会社は「東京ムービー新社」ですが、これが赤塚不二夫さんの「天才バカボン」の制作会社と同じだったようです。
これが縁となって、ルパンに出演されたようです。
また、赤塚不二夫さんは梶原一騎さんと親交が深かったようですね。
こちらについては後述しますね。
梶原一騎は書記長役
梶原一騎さんは代表作
- 『巨人の星』
- 『あしたのジョー』
- 『タイガーマスク』
などで知られる、いわゆるスポ根モノの漫画の巨匠です。
こちらもなぜルパンvs複製人間に出演することになったのか気になるところです。
梶原一騎さんもまた「巨人の星」の制作会社が「東京ムービー新社」であったようなんですね。
ここから縁ができたことは間違いないと思われます。
さらに梶原一騎さんは常々自分にはギャグ漫画はかけないという理由で赤塚不二夫さんを慕っておられ、お2人は親交が深かったというエピソードがあります。
今回のゲスト出演は特別出演であると同時に、このお2人の”友情出演”という側面もあったように思います。
三波春夫はエジプト警察署長
演歌歌手として知られる三波春夫さんですが、ゲスト声優としてだけでなく、エンディングの「ルパン音頭」も歌っておられます。
そしてこのルパン音頭には逸話がありまして・・・
東京ムービー新社社長の藤岡豊社長の鶴の一声で採用が決定したらしいのですが、全く相談を受けていなかった監督の吉川惣司がこれに猛反対。
一時は監督を降板すると言い出すほどの騒ぎに発展したそうです。
結局のところ降板は免れたのですが、制作の裏では「アニメ制作会社」と「監督」の間に意外な関係があったことが垣間見ることができます。
まとめ
今回の記事をまとめると
- 赤塚不二夫さん、梶原一騎さんは自身のアニメ代表作が制作会社「東京ムービー新社」であったことから出演された
- 赤塚不二夫さん、梶原一騎さんは親交が深かったことで知られており、今作では友情出演となった
- 三波春夫さんは声優だけでなくエンディングのルパン音頭も歌っているが、本曲の採用がきっかけで監督降板事件にまで発展していた
でした!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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