魔王様リトライには「天使」という存在が登場します。
物語の根幹を成す存在でありながら、天使については謎がとても多いです。
今回はそんな天使の謎について、現時点で明らかになっている情報を踏まえて考察していきます。
また、眷属である聖女や、敵対する悪魔との関係も交えて見ていきます。
魔王様リトライの天使の正体とは ※ネタバレ
天使とは、この世界における神のような存在と捉えてよいでしょう。
しかし人々に姿を見せていた時期もあったり、実体として存在する対象として認識されています。
天使は世界に3人存在するとされています。
その3人とは、
- 座天使
- 智天使
- 熾天使
のこと。
それぞれについて、現時点で判明している情報をご紹介していきます。
座天使
願いの祠にて魔王と会話を交わした石像が座天使です。
最初はあの石像が座天使なのか?というような疑問系で語られているのですが、その後作中では石像=座天使として断定して語られています。
ミスリードという可能性もなくはないですが、ほぼ確実とみていいでしょう。
また、座天使は以下のようにも言っています。
「我とて、元は白き姿であった――長きに渡る、人間達の邪悪な願いがこの身を変えた」
人の汚れた願いを叶え続けるうちに、禍々しい石像の姿となってしまったということでしょうか。しかしその像も崩れて灰となってしまいます。
さらに座天使との会話にて、魔王をこの世界に呼び寄せたのは座天使であることが判明しています。
座天使に魔王が元の世界へ戻せるか聞いたところ「願いに反する願いは叶えられない」と返しました。
つまり魔王を召喚したのは座天使自身の意志ではなく、座天使も何者かの願いを叶えて召喚していたということになります。
そしてその何者かというのは後述するサタニストです。
座天使は魔王が異世界に召喚されることになった重要なキーキャラクターです。
智天使
智天使はこの物語の舞台である聖光国にて信仰されている天使です。
あの悪魔王グレオールを封印した後に消滅してしまいました。
また、魔王が見つけた図書館の書物から、悪魔王グレオールの封印の際には智天使だけでなく座天使も力を貸していたことが分かっています。
聖光国の聖女の1人であるルナは「努力するものには天使が微笑み、大いなる力を与える」という智天使の教えを大切にしています。
明言があるわけではありませんが、この作品における智天使は努力を司る天使という特徴なのかもしれません。
熾天使
熾天使は3天使の中で最も情報の少ない天使です。
ルナは「顕現しなくなって久しい」と言っており、今どこで何をしているのかは不明です。
しかし智天使は消滅し、座天使は灰となったため、現時点で魔王を元の世界へ戻せそうな存在は熾天使だけということになります。
これらの3天使の状況から、魔王の旅の目的は熾天使を探し出すこと、になっているというわけです。
聖女との関係
聖光国では3人の聖女が協会のトップとして国を治めています。
聖女は天使の加護を受けた存在であり、魔法を行使することができます。
しかし後述する奈落の影響を受けると天使の加護が消え、魔法を使えなくなってしまいます。
3人の聖女達は
- エンジェル・ホワイト
- キラー・クイーン
- ルナ・エレガント
のことです。
治めているといっても、政治に関しては貴族が実権を握っているので、複雑な権力体制ではあります。
また、この3人は血のつながった強大ではありません。
ルナに関しては孤児院からその魔法の才を認められて連れてこられたという過去が明らかになっています。
天使の敵対勢力について
悪魔
悪魔は分かりやすい設定ですが、天使と敵対する存在です。
悪魔王グレオールが序盤に現れますが、王というだけあって実は悪魔の代表的存在です。
魔王に一撃でやられますが、それは魔王がチート級に強すぎるだけで、天使たちにとっては厄介な存在でした。
さらに、悪魔にも上級・中級・下級が存在しており、中級悪魔に関しては作中で魔王がこれまた一撃で葬り去っています。
サタニスト
サタニストとは悪魔を信仰する宗教団体のことです。
はじめは聖光国に広がる格差を嘆き、貧しいものに富を分配するよう主張していました。
しかし徐々に活動は過激化していき、貴族制度の廃止を訴え、天使を憎むまでになってしまいます。
その結果天使に敵対する悪魔に類する勢力に傾倒していき、魔王召喚をするまで至ったというわけです。
しかし召喚された魔王は中身は主人公の大野晶であったのは誤算だったでしょう。
むしろ彼らにとって敵対する存在を召喚してしまったことになりますね。
奈落
悪魔に関連して奈落というものが登場します。
上述したように天使の加護を打ち消す力のある存在です。
これは実はあの黒い液体そのものを指す言葉ではなく、大陸の中央に存在する巨大な穴のことを指しています。
奈落とは?
北方の国々ではある時から、戦争で生まれた死体を大陸の中央に存在する大穴に投げ込み始めました。その穴からは時折、不気味な液体が這い出し人を襲い始めます。
中でも、百年に一度と言われる確率で這い出てくる“黒い液体”は、聖なる力を奪い、天使に属する者への天敵となると言われてます。
奈落と呼ばれているのはこういった理由からだったんですね。
正直こういうファンタジーっぽい逸話は個人的に大好物です。
奈落は天使の天敵ですが、同じく天使の敵である悪魔との直接の関連は今のところ分かっていません。
まとめ
魔王様リトライにおける天使についてまとめると、
- この世界の神のような存在でかつては3人いた
- 智天使は消滅し、座天使は石像→灰になったため、魔王たちは行方不明の熾天使を探している
- 天使の加護を受けた聖女が3人存在している
- 天使の天敵として悪魔・奈落が存在している
でした。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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