映画二ノ国の公開が決定しました!
二ノ国の原作は「レイトン教授」や「妖怪ウォッチ」などで知られるレベルファイブ社によるテレビゲームです。
映画化にあたり原作ゲームとの違いや共通点について気になったので、調べてみました!
目次
映画二ノ国と原作ゲームの違いは?
映画二ノ国と原作ゲームの違いについて調べたところ、以下のような事実がわかりました。
- ストーリーやキャラクターは完全新規で作り直し
- 設定や世界観は原作ゲームから引き継いでいる
順に詳しく解説していきます。
ストーリーとキャラクターは完全新規の別モノ
今回の二ノ国は、ストーリーや登場するキャラクターを1から作り直しています。
これは原作ゲームを作ったレベルファイブ社長であり、映画の総指揮もとっている日野さんがインタビューにて語っていたことからも明らかです。
レベルファイブの作品は、基本的に作品として幅のある設定があります。TVアニメも作れたり、ゲームも作れたり、映画も作れたりする設定を考えているんです。
それが毎年映画をやっている『妖怪ウォッチ』などのクロスメディアですよね。
映画で使う設定というものは映画だけで使うものではなく、ゲームで使ったり、TVアニメでも使ったり、コンテンツの要素としての裁量を考えた設計になっています。
しかし、今回だけは映画を作るために全て用意したものです。ゲームの『二ノ国』の世界観がテーマになりつつも、すべて映画のために作った物語ですし、映画のために作られたキャラクター設定なんです。
そこが今までと違うパターンで、新しいアプローチだったと思います。
出展 www.animatetimes.com
レベルファイブは『妖怪ウォッチ』などでも有名ですが、ゲームをアニメ分野でもヒットさせたりクロスメディア手法の成功で有名です。
そして、妖怪ウォッチなど今まではゲームとアニメでは同じ内容で制作していたようです。
二ノ国も正にクロスメディアなわけですが、今回は初の試みとして、ストーリーやキャラクター設定を映画のために一新したと語っています。
原作ゲームの主人公はオリバーという幼い少年で一の国で失った母を救うために二ノ国へ旅立ちますが、映画ではユウとハルという2人の青年と恋人のコトナの物語になっています。
<原作ゲームの主人公オリバー>
出展 二ノ国公式サイト<映画の主人公ユウ>
出展 映画二ノ国公式サイト
世界観・設定は原作ゲームから引き継いでいる
次に映画と原作ゲームの共通点についてですが、ストーリーやキャラクターは違うものの、世界観や根幹を担う設定は原作ゲームから引き継いでいます。
それぞれ解説していきます。
一ノ国(現実世界)と二ノ国(ファンタジー世界)の設定
二ノ国では、以下のような2つの世界が存在します。
- 主人公が暮らす現実世界(これを一ノ国と呼ぶ)
- 魂がつながっている別世界(これを二ノ国と呼ぶ)
これが原作ゲームにおける二ノ国の根幹を担う設定であり、映画にも引き継がれている共通点です。
これは両作のあらすじを見てみても明らかです。
原作ゲームのあらすじ抜粋
母親アリーを失った悲しみに暮れるオリバーだが、その涙がアリーが作った人形に触れると、突然人形が動き出した。人形の正体は涙の妖精シズク。シズクは現実世界(『一ノ国』)とは異なる並行世界二ノ国からやってきたのだという。一ノ国と二ノ国はそこに暮らすものの魂が繋がる表裏一体の世界だった。
アリーは囚われの賢者アリシアと同じ魂を持っており、シズクは「アリシアを助けることが出来ればアリーが助かるかもしれない」と語る。母を助けるためオリバーは二ノ国へ旅立つことを決意する。
出展 Wikipedia
映画のあらすじ抜粋
ある日突然ユウとハルが迷い込んだ見知らぬ場所、そこは想像を超えた魔法の世界「二ノ国」。現実(一ノ国)と隣合わせにあるこの美しく不思議な世界で、2人はコトナにそっくりなアーシャ姫に会う。
どうやら二ノ国には、一ノ国と命が繋がっている”もうひとりの自分”がいるらしい。
そしてに二ノ国ではアーシャ姫が、一ノ国ではコトナが、死の呪いにかけられていた。ふたりの彼女、救えるのはひとつの命――。
上記の原作ゲームと映画それぞれのあらすじですが、
- 一ノ国(現実世界)
- 二ノ国(ファンタジー世界)
という設定は共通していますし、両方の世界の命(魂)が繋がっているという設定は共通しています。
映画はゲーム『二ノ国Ⅱレヴァナントキングダム』の数百年後が舞台
世界観や設定を引き継いでいることの証拠として、映画版はゲーム「二ノ国Ⅱレヴァナントキングダム」の数百年後の世界であると日野氏が語っています。
日野:僕の中では僕の中では、『二ノ国Ⅱ レヴァナントキングダム』の主人公であるエバンが、エスタバニアを作った数百年後のエスタバニアが本作という設定で作っています。軽い繋がりなんですけどね。エバンの時代に二ノ国を統一するんですよ。
なので、すべての二ノ国の王達がエスタバニアには銅像として立っている様なシーンが映画でもあって。
でも、すべての国を束ねるって長く続かないんじゃないか? ということで、内乱が起きたり、それに反発する勢力が生まれたりして、エスタバニアを脅かすっていう状況になっています。
原作ゲームから数百年後ということは、世界観や設定がそのまま受け継がれているということは確実ですね。
原作ゲームファンがニヤリとできるようなファンサービスもところどころあるようなので、原作プレイ済みの方はそちらも要チェックですね。
命(魂)のつながりの意味の違い
ここで個人的に1つ気になったのが「命(魂)のつながりの意味の違い」です。
原作ゲームでは「片方の命を救えば、片方の命も救われる」という設定なのに、映画では「片方の命を救えば、片方の命は失われる」と謳っています。
原作ゲームファンもいるのに、こんな根幹設定を逆にするかな?と疑問が残ります。
さらに日野氏はインタビューでもこんなことを語っていました。
ゲーム版『二ノ国』ⅠとⅡのゲームをやっている人は、命がつながっている理屈は知っていて、その仕組みも周知の事実なわけです。
映画だけを見る人には、ハルと同じように勘違いさせるところにちょっと面白味があります。命のやり取りについても、両者で見え方が変わるかもしれませんね。
映画の方の設定は救いがなさすぎるので、ここのところは今回の映画のミスリードというか結末のギミックになっていそうだなあと考察してます。
公開日に実際に観に行くつもりなので、見てきたら別記事にまとめてみようと思います。
まとめ
今回は映画二ノ国と原作ゲームの違い・共通点をまとめてみました。
要点をまとめると、
- ストーリーやキャラクターは完全新規で作り直し
- 設定や世界観は原作ゲームから引き継いでいる
- 命のつながりには解釈のち外があり、映画版にミスリードがありそう
という結果でした。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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