彼方のアストラでは宇宙に放り出され、アストラ号へとなんとか搭乗した後すぐに通信機が壊されていることが判明しますよね。 (正確には重要な部品が紛失していた)
そしてこの通信機は元々壊れていたのではなく何者かによって壊されたということも発覚します。
さらに、物語序盤で登場したワームホール。 あれも自然発生的なものではなく何者かが操作して全員を飲み込ませたことが分かります。
今回は通信機を壊した犯人、そしてアストラ号の中に潜む裏切り者(刺客)の正体を、原作からのネタバレで明かしていきます。
目次
彼方のアストラの裏切り者(刺客)の正体をネタバレ
裏切り者(刺客)の正体はシャルス
結論から言ってしまうと・・・
裏切り者(刺客)の正体はずばりシャルスでした!
なぜシャルスだということが分かったかと言うと、ワームホールに飲み込まれた最後の人物をアリエスが映像記憶能力によって記憶していたからです。
もう少し詳しく説明すると、
ワームホールを操作している犯人がいる →途中で飲み込まれてしまったら操作ができなくなるはず →犯人はワームホールに最後に飲み込まれる必要があった
この事実に気づいたカナタは、アリエスの部屋を一人で訪れます。
その人物を映像記憶能力によりはっきりと覚えていたアリエスによってシャルスが犯人であることが発覚したのです。
アリエスの映像記憶能力の設定さえもここで活用されることを見越して最初から考えていたのでしょうか・・・!?
彼方のアストラのラストの展開はこれまで展開されていた伏線が全てつながっていき正に鳥肌です。
通信機を壊した犯人=ワームホールを操っていた刺客
彼方のアストラには2つ出来事における裏切り者の存在が浮かび上がってきます。
- 通信機を壊した犯人
- ワームホールを操り、全員を殺そうとした刺客
この2つの犯行は同一人物によるものということが仮説が立てられていましたが、やはりどちらもシャルスがやったものでした。
- ザックが通信機の切断面が新しいことに気づきカナタにだけ伝える
- カナタとザックは犯人はこの船の中にいるという考えに至る
- カナタは通信機を壊した犯人はワームホールを操った犯人と同じだと結びつけて仮説をたてる
- アリエスの部屋を訪れ犯人の確証を得る
そして上述のようにアリエスの部屋を訪れて犯人の確信を得たカナタはシャルスの正体を暴くことに成功します。
実際に捕まったシャルスはどちらも自分がやったことを白状し、仮説が正しかったことが判明したのです。
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シャルスが犯人とする伏線があった
実は作中ではシャルスが犯人であるとする伏線がいくつか張り巡らされていたんです。
それらを意識して作品を見返すことでより楽しむことができます!
【伏線1】シャルスがアリエスに興味を示していた
物語冒頭、既にそのきっかけは描かれていました。
シャルスはアリエスに特別強い興味を示しています。
シャルス「(じ~)瞳の色。右がヘーゼルで左がグリーンなんだね」 アリエス「はい。生まれつきオッドアイなんです。変わってるでしょう?」 シャルス「いやあごめんね見つめちゃって。知りあいに似てたもんで」 ルカ「アリエスさんこれシャルスさんの落としテクっすよ!」 出典 彼方のアストラ
ルカが茶化してるのでうまく重要なシーンでないかのように見せているんですけど、このシャルスが知り合いに似てるって言ってるのはセイラのことなんです。(セイラもオッドアイだった)
シャルスがアリエスに特別興味を持っている描写というのはこのシーン以外にも何度も描かれているんですが、実はこれが伏線2、3へ繋がっています。
【伏線2】アリエスが映像記憶能力を持っている
アリエスは映像記憶能力を持っていますよね。
そしてこの能力は実は、セイラも持っているんです。
最初の惑星ヴィラヴァースでまたもカナタ達はワームホールに追いかけられます。
みんなが慌てて逃げる中、アリエスだけが船までの道のりを記憶していて的確に道を示しました。
アリエス「あの岩を越えたら森を抜けます!」 シャルス「アリエス、キミは景色を全部覚えているのか?」 アリエス「私、映像記憶能力があるんです」 シャルス「(口をあけて驚いた顔)」 出典 彼方のアストラ
ここで初めてシャルスはアリエスが映像記憶能力を持っていることを知ります。
知った時にシャルスは驚いた顔をするんですが、単純に解釈すると映像記憶能力そのものに驚いてるように見えます。
しかし実は違うんです。
シャルスはセイラの持っている映像記憶能力をアリエスも持っていることを知って驚いていたんです。
【伏線3】アリエスがいるとワームホールが消える
伏線2でシャルスは「アリエス=セイラのクローン」だということを内心で確信しました。
そして、その直後ワームホールは消えています。
物語上この先からは、ワームホールがアリエスを襲うことがなくなるんです。
これはシャルスの中でアリエスがセイラのクローンだと分かり「抹殺対象→救う対象」に変わってしまったからなんですね。 そしてここからワームホール操っていたのはシャルスだという仮説が導き出せるようになっていました。
事実を知ってからならこの伏線に気づけますが、知る前は伏線だと気づくこと自体難しい。 非常にうまく機能している伏線だと思います。
全てを知った後にようやく今までの点が線となってつながってくる。彼方のアストラはそんな作品で、これを考えた作者には本当に脱帽です。
シャルスが刺客になった理由は王の命令だった
シャルスの正体は、ヴィクシアの王のクローンです。 ゲノム管理法が制定され、クローンを作った人は罰せられるようになったため、王がシャルスに自殺を命じました。
さらにその際、カナタたちも道連れにすることを命令されます。
シャルスは王の命令に従うことこそが幸せだと洗脳されて育ってきたので何も疑問に思うことなく計画を実行に移したのです。
つまりシャルスは実行犯だが、その裏にはヴィクシアの王がいたということですね。
まとめ
今回の記事をまとめると、
- 通信機を壊したのもワームホールでカナタたちを殺そうとしたのも全て犯人はシャルス!
- シャルスが犯人である伏線は作中にいくつも張られていた
- シャルスが犯行に及んだ理由は王の命令だったから
でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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