【ニーア オートマタ】2Bの正体・死亡と復活の理由 | 9SやA2との再会について

『ニーア オートマタ』はPS4やSwich等で発売され、世界中に多くのファンをもつ大人気ゲーム作品です。
TVアニメ化も果たしており、2023年1月から7月にかけて第1クール『Ver.1.1a』が放送された後、第2クールの制作と放送も発表されました。

本記事では主人公の1人である2Bの性格や強さ、人気の理由を紹介。
また、ゲーム版で迎えた死亡や朗読劇で見せた”復活”についても迫ります。

本作品の人物相関図は「ニーア オートマタの人物相関図！登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。

 

ニーア オートマタの人物相関図！登場人物・キャラクターの一覧を解説

...

animegaphone.jp

2023.01.08

 

2B(トゥービー)とは

2Bは本作品の主人公の1人として登場した女性で「第243次降下作戦」により、地球上に派遣された凡用戦闘モデルのアンドロイドです。

原作となるゲーム版が発売されたばかりの頃(2017年)は2Bの名称を”二ビー”と呼ぶユーザーも多かったそうですが、正式な読み方は「トゥービー」となります。

 

2Bのプロフィール | 近接戦闘タイプでクールなアンドロイド

2Bは近接戦闘に特化した「B型(バトラータイプ」であり、刀をメインに使う近接戦闘とポッドを用いた遠距離攻撃を駆使しながら機械生命体と戦います。
また、月から地球を始めとした長距離移動時には飛行ユニット”Ho229Type-B”を利用し、搭乗および飛行しながら大型機械生命体と戦う時もあります。

ちなみに「ヨルハ二号B型」という型分けもされています。
非常に美しい容姿で造られたものの「感情を持つことを禁じる」というヨルハ部隊の規則に忠実であろうとするため、同じタイプの中でも極めて冷静沈着な性格です。

 

冷静さとは裏腹に激情や無茶な戦闘も平気で行う

基本的には常に冷静沈着な性格の2Bですが戦闘中に怒りや感情が昂ることで、9Sからも呆れられる程の無茶な戦いぶりも平気で行っています。

ゲーム・アニメともに最初のボス戦である超大型兵器に対して高い上空から身を投げ出しながら刀(白の契約)で突き刺すという、誰から見ても無謀な戦い方も躊躇なく実行してしまうのです。
それでもCルート途中まで死なずに生き残れた(または復元できた)ものの、一歩間違えればその場で2B自身も壊されていたことでしょう。

 

槍や大剣など、あらゆる武器で機械生命体を殲滅する

アニメ第1クールでは話数や時間などの都合で、あくまでも刀(白の契約)やポットのみをメインに戦ってきた2Bですが、原作のゲーム版で「白の契約」以外の刀を始め、槍や大剣など多種類な武器を使いこなしながら機械生命体を倒していくことも可能です。

アニメ10話で機械生命体の大群を倒すのに使っていた「槍(白の矜持)」を始め”百獣の剣”や”古の覇王”などの大剣を使って豪快に倒していけたのもゲームの魅力の1つでした。
これらの武器の中には隠し場所やキャラ操作などの関係で入手が難しいものもあり、入手せずともストーリー本編のクリアは可能です。
しかし、全てのエンディング制覇を目指す場合にはゲーム内で登場した武器のコンプも必須条件に含まれています。

そのため、これからゲームを開始される皆様には本編クリア後には”武器の全入手”も目標にしながらプレイ開始してみることもお勧めします。

 

2Bの声は声優「石川由依さん」が担当

2Bの声を担当している声優さんは「mitt management」に所属している石川由依さんです。

石川さんは6歳の頃から劇団で活動しており、多くの公演にも出演されてきました。
そして、2007年に放送されたテレビアニメ『ヒロイック・エイジ』のディアネイラ役で声優デビューを果たされました。

石川由依さんの代表作(キャラクター)は、以下のとおりです。

1. 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』ヴァイオレット役
2. 『進撃の巨人』ミカサ役
3. 『蒼穹のファフナー』水鏡美三香役
4. 『機動戦士ガンダム-閃光のハサウェイ-』エメラルダ役

 

2Bの人気が高い理由 | かわいい魅力も紹介

アニメ第1クールが最終話まで完走した現在(2023年7月)において、本作品のゲームが世界で1204万本もの売上本数を記録しました。
これほどまでに莫大な売上本数に至る理由にはゲーム自体の面白さを始め、美しい音楽や世界観、ユーザー側にも考察させる奥深い設定などがあります。
しかし、1番の理由はやはり「2Bというキャラクターの高い人気度」だったのではないでしょうか？

ここでは2Bが多くのファンたちから高く支持される理由を”かわいい魅力”も含めながら紹介していきます。

 

強さと容姿ともに完璧すぎるクールビューティー

2Bの魅力として真っ先に挙げられるのが、やはり完璧と言えるほどの「美しすぎる容姿とスタイル」にあると思います。

その美しすぎる容姿は非常に整った顔立ちと白髪に加えて、左口元にある“小さなホクロ”も2Bの美しさに拍車をかけています。
また、2Bの場合は任務中でゴーグル着用時でも、その美しさを隠しきれていない点が他作品の美しい女性キャラとの大きな違いでもありますよね。

さらに、黒を基調としたセクシーなデザインの戦闘服が2Bのスタイルの良さを惜しみなく見せてくれています。
2Bや9Sの衣装を支持するファンも多く、2Bをモデルにデザインされたファッションアイテムも大きな売上を誇っています。
また、そのようなアイテムを2B役の石川由依さんが着用して撮影された動画が公開された時期もありましたが…
その時の石川さんもまた、2Bにも負けない美しさを放っていました。

ちなみにゲーム版では視点の変更によって、ユーザ側が2Bのパンツやお●を拝むこともできるために「ケツゲー」と呼ばれてしまうことも多かったですが…
この辺もまた、本ゲームが世界中で売れ続けてきた要因である事実を否めないのは少し皮肉かもしれませんね。

 

不器用ながらも9Sへの感情を出していく姿も魅力

明るい口調で話してくる9Sに対してもクールに接し続ける2Bですが、ストーリー進行に合わせて「9Sへの秘めた感情」を露わに出し始めていく姿や仕草もまた、2Bのかわいい魅力と言えますよね。

また、2Bの場合は他のアンドロイドたちと違い、9Sに対して「ナインズ」と呼ぶことも少なかった上、彼から問われた時に無理やり誤魔化そうとする対応の仕方も2Bに秘められた可愛さだと思います。
さらに12話(最終話)でアダムのウイルスに侵食されて倒れる9Sに対して「君の…」と言う場面からも、2Bも本当は9Sに対する“特別な感情”を抱いていたことを垣間見えますね。

先の項目で挙げたクールさと9Sへの想いを出す時のギャップもまた、2Bのキャラクター性が高く支持される要因とも言えます。

 

アニメ版ではゲーム以上に美しい素顔と人間らしさを見せた

アニメ版では後半からゲームとは異なるストーリー展開も多く取り入れられながら、2Bの人間らしさもゲーム版以上に強く表現されていました。

それが8話目で訪れた水没都市での場面であり、9Sに続くように2Bもゴーグルを外し素顔を晒しながら(あくまでも両足だけですが)水に浸かることを堪能します。
アニメ版でも1話のED部分や2話から流れ始めたED映像でも2Bの素顔を拝むことはできましたが、これらの映像ではモノクロな色調だったり完全に見せきらずに終わったりと、いまいちハッキリと見られなかった印象も強かったのです。

しかし8話目では晴れた空の下で数分間にもわたり美しい素顔をファンや視聴者に見せてくれたわけです。
また、オペレーター6Oから頼まれたことで、白い花(月の涙)を胸の谷間につけた姿はアニメ版でしか見られない基調なシーンかつ、2Bの人間らしい一面と捉えるべきでしょう。
ちなみに、同じ回で会ったジャッカスの水着姿にも、2Bとは一味違う魅力と人間らしさを見ることができましたけどね…。

 

2Bの正体 | 本当の任務は9Sの破壊？

2Bの正体は第243次降下作戦を遂行するために造られた女性型アンドロイドですが、それはあくまでも“表向きでの正体”に過ぎません。

実は9Sにも知らされていない「本当の正体」も隠していました。

 

2Bの本当の正体は2Eで9Sの破壊を任務としていた

2Bの本当の正体が「2E(ヨルハ二号E型)」であることがゲーム版のCルートやサブクエストで判明しています。

このE型とは主に「ヨルハ部隊も含めたアンドロイドの処刑」を任務として活動する型式ですが、2Bは共闘する9Sにさえも自身の正体を隠し続けてきました。

さらに、己の正体を隠しながら”B型”を演じ続けてきたのにも重大な理由があります。
それは2B(2E)に与えられた任務が「9Sを破壊すること」だったためです。
さらに、この任務を持たされたことにも重大な理由や秘密が隠されています。

 

2B(2E)が9Sを破壊し続けてきた理由

2B(2E)に「9Sの破壊命令」を下されていた理由とは「好奇心旺盛かつ鋭い9Sがヨルハ計画の真実に辿り着くことを防ぐため」です。

実際、2B(2E)は本編よりも前の時期や時代から数回にもわたり、9Sを自身の手で破壊し続けてきました。
アニメ版では1話目の冒頭場面からその場面が分かりやすく描かれていたこと、そして本作品のキャッチフレーズとされている「呪いか罰か」という言葉には「2B(2E)が何度も9Sを破壊し続けてきたこと」も含まれています。

そのような状況が続くことで本来は9Sからの恨みや反感を買うのが普通ですが…
9Sには自分が破壊される前までの記憶しか残されておらず、再生後には自分が2B(2E)から破壊されたことの記憶が全く残されていません。
そのため、破壊と再生を繰り返されてきた9Sから好意的に接してこられたわけです。

 

同じ見た目のB型でもヨルハ二号(A2)とは完全な別人

2Bの正体を語る上で、過去にリリィ達が共闘したヨルハ二号(現在のA2)との別人説も外せません。

バンカーで製造されるヨルハ部隊も進化を続けながらも型式ごとの容姿や見た目までは大きく変えられていない点もまた、ヨルハ部隊の大きな特徴です。
また、進化においては主に強さや戦闘能力、補給の仕方(水かブラックボックスか)に重点が置かれているため、1体ごとが見てきた光景や出会った者たちに関する記憶までは残されていません。

そのため、アニメ2話で出会った時の2Bとリリィの感じ方にも大きな食い違いが生じたわけです。
4年前の「真珠湾降下作戦」に参戦しなかった2Bにとっては初対面でしたが、当時の作戦でヨルハ二号と共闘したリリィから2Bの姿を見た途端に「ヨルハ二号(A2)が再び現れた」と人違いされても不思議ではなかったのです。

4年前の「真珠湾降下作戦」は舞台『音楽劇ヨルハ』のストーリーとして見られます。

 

2Bが死亡した理由 | 物語の途中で退場する結末を迎えた

アダムやイヴとの交戦で終わるAエンドやBエンド、そしてアニメ第1クールまでは9Sと共に生き延びた2Bですが…
その後のCルートでは予想外な形で死亡する結末を迎えました。

 

2B自身もウイルスに感染して行動不能とされてしまう

Aエンドやアニメ第1クールの後から始まる「大規模掃討作戦」に2Bも参戦するため、再び地球へ降下します。
しかし、その任務中に多くの仲間たちが敵の論理ウイルス攻撃を受けたことで、ヨルハ部隊まで敵に回ってしまいます。

それでも自分に課されたE(エクスキューショナー)型としての任務を果たすべく、暴走したヨルハの兵士たちを倒していきます。
しかし、バンカーまで壊滅された後は2B自身も敵の論理ウイルスに感染させられてしまい、除去することもできません。
そうして体内を侵食されたことにより、戦闘はおろか歩行すらもままならなくなります。

 

最後はA2に9Sや未来のことを託して死亡した

ウイルスの侵食を受けながら彷徨う中、何とか辿り着いた森の城の前でA2と再会します。
そして2Bは自ら願う形でA2に刺されて死亡しました。

2Bは死ぬ寸前まで9Sのことを心配しており、そんな9Sや未来のことを託したものの…
あまりにも悪いタイミングで自分がA2に殺される瞬間だけを9Sに目撃されたために、彼を闇落ちさせる原因を自ら作ってしまったのが不運としか言えませんよね。

 

アニメ版でも2Bの死亡は免れない？

アニメ第1クールでは8話から大きなストーリー変更により、ゲーム版では見られなかった「リリィたちとの最終戦での共闘」を見られました。
このような変更により、アニメ第2クールでは2Bが死亡せず生き残る可能性に期待しているファンも多いはずです。
(FF7リメイクで例えるなら、エアリス生存ルートにあたる期待要素ですね)

しかし2Bの死亡は原作ストーリーの中でも特に重要かつ大きな分岐点でもあり、制作側にとって2Bの死亡を覆すことはかなり危険な賭けとなるはずです。
仮にアニメ第2クールの本筋のストーリーをCルートおよびDルートに忠実に描く場合でも「2Bを生き残らせた上で9Sと共に塔へ侵入させること」も決して不可能ではありません。

もちろん海外ファンたちも含めた全ての2B推しにとってもその方が嬉しいでしょうし、ゲーム版では見られなかったようなハッピーエンドを描ける可能性にも繋がります。
ただ、大きな節目となる2Bの死亡シーンや展開をカットする代わりに「それ以上に感動できる場面やストーリーも新たに描かなければならない」というハードルも格段に高くなってしまうはずです。

それほど「2Bを生き残らせることの代償」は大きく、安易に2Bの死亡を覆すことは制作側にとっても視聴者側にとっても“諸刃の剣”となってしまう予感も否めません。
そのため、安易に生き残らせるよりも「如何に2Bの死亡シーンを感動的かつ劇的に描いてもらえるのか？」という方向に期待した方が賢明な感もありますよね。

リリィの過去や死亡、アニメ版での違いについては「【ニーア オートマタ】リリィとは誰？死亡した過去と能力 | 舞台とアニメ版の違い」の記事をご覧ください。

 

【ニーア オートマタ】リリィとは誰？死亡した過去と能力 | 舞台とアニメ版の違い

...

animegaphone.jp

2023.01.30

 

2Bの復活劇 | 9SやA2との再会について

ゲーム本編では物語の途中で退場した2Bですが、2022年11月に開催されたファンフェスティバルの朗読劇では思いがけぬ形で“一時的な復活”を果たしたことにより、9SやA2と再会しました。

 

朗読劇で2Bが一時的な復活を果たせた理由

2022年に開催された朗読劇は『オートマタ』と『レプリカント』さらに『リィンカーネーション』のキャラクターたちが集まって出演する形でのオリジナルストーリーとして展開されました。

しかし完全なオリジナルというわけでもなく『ニーア オートマタ』終盤の時期にネットワークを介して、データ状で一時的に復元された2Bが9SやA2に語りかけながらアドバイスをして彼らを危機から脱出させてくれたのです。
このストーリーや復活劇はもちろん正史でなく、あくまでも“1つの可能性”と捉えるべきですが、2Bと9Sにとっては最後の別れ際に話せただけでもゲーム版よりも救いのある結末を迎えられたはずです。

アニメ第2クールでも無理に2Bの生存ルートに変更するよりは、朗読劇のような“一時的な復活および再会”に期待する方が現実的とも言えますよね。

 

ゲーム終盤の2Bたちは複製体に過ぎない

ゲーム版でCエンドまでクリアしたユーザーの中には、塔の中で大勢の2Bたちが9Sに襲いかかってきた展開に驚いた人達も多かったはずです。

しかし、この場面で登場した2Bたちは「ヨルハ二号B型のアンドロイドを模した複製体たち」に過ぎず、彼女たちには2B自身の記憶や感情までは搭載されていません。
そのことは実際に襲われた9Sからもすぐに見抜かれていたため、その場面で一気に殲滅されました。

もしも、これらの複製体全員に2Bの記憶や感情まで搭載されていた場合、9Sが攻撃できないまま倒される形での、また別のバッドエンドも作られていたはずです。

 

まとめ

今回は主人公の1人である2Bの性格や強さ、魅力も含めた人気の理由を紹介しました。
容姿やスタイル、服装など全てにおいて美しい2Bは今や日本だけでなく世界中から愛されている女性キャラであり、アンドロイドという分野の中では最も高い人気を誇る女性なのではないでしょうか？

また、ゲーム版で迎えた死亡シーンに涙したユーザーも多く、アニメ第2クールでは何とか生き残ってくれることを願うファンも多いはずです。
私自身も2Bには何とか生き残ってほしいと願うものの…
それでも朗読劇で見せたような“一時的な復活”の方に賭ける方が、やはり現実的と言えますよね。